グリンダイオー[1]は、日本アングロアラブ競走馬種牡馬。主な勝ち鞍に1991年1992年福山大賞典1990年西日本アラブダービーアラブ王冠、鞆の浦賞など。

グリンダイオー
品種 アングロアラブ(アラブ血量26.36%)[1]
性別 [1]
毛色 栗毛[1]
生誕 1987年5月8日[1]
死没 不明(1998年7月用途変更)
抹消日 1994年3月3日[2]
トライバルセンプー[1]
ベストマロツト[1]
母の父 アサヒマロツト[1]
生国 日本の旗 日本北海道門別町[1]
生産者 門別賢一[1]
馬主 遊佐繁雄[1]
調教師 菅原末治宇都宮
千同武治福山
千葉博次水沢
[1]
競走成績
生涯成績 38戦21勝[1]
獲得賞金 86,871,000円[1]
勝ち鞍 鞆の浦賞(1990年)
西日本アラブダービー(1990年)
アラブ王冠(1990年)
福山大賞典(1991、1992年)
西日本アラブ大賞典(1991年)
福山菊花賞(1991年)
[1]
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来歴 編集

  • 特記事項なき場合、本節の出典はJBISサーチ[3]

1989年6月10日宇都宮競馬場のアラブ系新馬戦でデビューし初勝利を挙げ、8月と9月に1勝ずつ挙げるが、宇都宮時代は一度の3着以外は「1着か4着以下」という成績を記録する。4歳となった1990年4月8日のレースを最後に福山競馬場・千同武治厩舎に移り、5月13日の移籍初戦を2着に2秒1差つけて勝つと、10月までにC級クラス、B級クラスで8連勝を記録。11月4日鞆の浦賞ムサシボウホマレを下して重賞を初めて制し、西日本アラブダービーアラブ王冠でもムサシボウホマレを退ける。年明けて1991年1月6日福山大賞典で12連勝を達成した。次走1月28日のA1特別で2着に終わって連勝が途絶えたが、3月10日佐賀競馬場での西日本アラブ大賞典で重賞5勝目を挙げた。その後しばらくはA1特別競走で勝ち星を挙げても重賞は勝てず、大井競馬場に遠征して出走の全日本アラブ大賞典も14頭立ての最下位に終わったが、1992年初戦の福山大賞典を勝って連覇を達成。その後は西日本アラブ大賞典6着のあと休養を挟み、1992年9月と1993年4月に一走ずつしたあと水沢競馬場・千葉博次厩舎に転厩したが、出走機会がないまま1994年3月3日に登録が抹消された[2]

競走成績 編集

以下の内容は、JBISサーチ[3]に基づく。

年月日 競馬場 競走名 距離(馬場) 頭数 枠番 馬番 (人気) 着順 タイム 着差 騎手 斤量
[kg]
勝ち馬/(2着馬)
1989.06.10 宇都宮 アラ系3歳ロ新馬 ダ800m(稍) 9 1 1 (3人) 1着 00:49.7 -0.0 川中子健二 54 (ウインドアサヒ)
0000.06.22 足利 アラ系3歳# ダ800m(良) 9 1 1 (1人) 3着 00:51.7 -0.8 川中子健二 54 コダマボールドマン
0000.07.05 宇都宮 アラ系3歳# ダ800m(不) 7 6 6 (3人) 4着 00:50.9 -0.9 川中子健二 54 キヨウシンノリダー
0000.07.19 宇都宮 アラ系3歳# ダ800m(良) 10 8 10 (6人) 8着 00:51.2 -1.8 川中子健二 54 マルケンオー
0000.08.10 宇都宮 アラ系3歳# ダ800m(良) 9 5 5 (5人) 5着 00:49.9 -2.5 山口竜一 54 カツハヤクイン
0000.08.24 宇都宮 アラ系3歳# ダ800m(良) 8 7 7 (7人) 1着 00:50.1 -0.1 川中子健二 54 (ダイドーサカエ)
0000.09.03 宇都宮 アラ系3歳# ダ1300m(良) 10 3 3 (6人) 1着 01:26.2 -0.4 川中子健二 54 (キヨウシンノリダー)
1990.02.18 足利 アラ系4歳# ダ1400m(不) 8 5 5 (4人) 8着 01:33.3 -2.1 今平弥 54 ウイニングハンター
0000.02.26 宇都宮 アラ系4歳# ダ1500m(不) 10 5 5 (5人) 8着 01:40.4 -2.1 藤本靖 54 ウイニングハンター
0000.03.11 宇都宮 アラ系4歳# ダ1500m(良) 10 4 4 (10人) 7着 01:41.4 -1.3 藤本靖 54 キヨウシンスター
0000.04.08 宇都宮 アラ系4歳# ダ1500m(不) 10 3 3 (10人) 7着 01:40.3 -1.9 山口健治 54 ダイドウスカレー
0000.05.13 福山 アラ系4歳# ダ1400m(良) 8 4 4 (1人) 1着 01:34.2 -2.1 片桐正雪 54 (ホマレセンプー)
0000.06.02 福山 アラ系一般C2# ダ1400m(不) 7 3 3 (1人) 1着 01:33.1 -0.8 小嶺英喜 54 (シンジユニア)
0000.06.25 福山 アラ系一般C2# ダ1600m(良) 8 1 1 (1人) 1着 01:49.4 -1.0 小嶺英喜 54 (トウホーコマンド)
0000.07.08 福山 アラ系一般C2# ダ1600m(良) 8 8 8 (1人) 1着 01:49.6 -1.1 小嶺英喜 54 (マツノオーゴン)
0000.07.23 福山 アラ系一般C2# ダ1600m(良) 9 1 1 (1人) 1着 01:48.6 -0.4 小嶺英喜 54 (エステートジヤガー)
0000.08.12 福山 レディスJ3 C2 ダ1800m(良) 10 1 1 (1人) 1着 02:02.9 -0.3 バレンタイン 55 (ホクトカンパニー)
0000.09.22 福山 B2特別 ダ1600m(良) 10 7 7 (1人) 1着 01:48.0 -0.6 小嶺英喜 54 (ニホンクロス)
0000.10.08 福山 中央競馬騎手招待 B2 ダ1800m(不) 10 7 8 (1人) 1着 01:59.7 -0.5 本田優 55 (キヨウエイダイドウ)
0000.11.04 福山 鞆の浦賞 ダ1800m(不) 10 1 1 (2人) 1着 01:58.3 -1.2 鋤田誠二 56 ムサシボウホマレ
0000.12.02 福山 西日本アラブダービー ダ2250m(稍) 10 4 4 (1人) 1着 02:35.9 -0.6 小嶺英喜 55 (ムサシボウホマレ)
0000.12.23 福山 アラブ王冠 ダ2250m(良) 9 2 2 (1人) 1着 02:37.1 -1.5 小嶺英喜 54 (ムサシボウホマレ)
1991.01.06 福山 福山大賞典 ダ2400m(良) 7 2 2 (1人) 1着 02:42.4 -1.3 鋤田誠二 55 (キタノテイモオー)
0000.01.28 福山 A1特別 ダ1800m(稍) 6 3 3 (1人) 2着 02:00.5 -0.1 小嶺英喜 55 ナルミトウザイ
0000.03.10 佐賀 アラブ大賞典 ダ2400m(良) 10 3 3 (2人) 1着 02:39.0 -0.1 小嶺英喜 56 (キタノテイモオー)
0000.04.14 福山 福山桜花賞 ダ2250m(重) 8 4 4 (1人) 3着 02:34.9 -0.3 小嶺英喜 56 ブラウンバツト
0000.06.24 福山 A1特別 ダ1800m(不) 9 6 6 (2人) 1着 01:59.1 -0.1 小嶺英喜 55 (キタノテイモオー)
0000.07.14 福山 A1特別 ダ1800m(良) 8 8 8 (2人) 1着 01:58.8 -0.0 小嶺英喜 55 アサリユウセンプー
0000.08.05 福山 A1特別 ダ1600m(良) 7 5 5 (1人) 3着 01:47.2 -0.1 小嶺英喜 57 ムサシボウホマレ
0000.08.18 福山 金杯 ダ1600m(良) 8 7 7 (1人) 2着 01:47.5 -1.0 片桐正雪 57 ムサシボウホマレ
0000.09.29 福山 A1特別 ダ1800m(良) 10 5 5 (2人) 1着 02:00.4 -0.0 小嶺英喜 57 (アサリユウセンプー)
0000.10.15 福山 福山市長賞 ダ1800m(良) 8 7 7 (2人) 2着 02:00.4 -0.1 小嶺英喜 58 アサリユウセンプー
0000.11.17 福山 福山菊花賞 ダ2250m(良) 8 1 1 (1人) 1着 02:36.8 -0.5 小嶺英喜 58 (ブラウンバツト)
0000.12.05 大井 全日本アラブ大賞典 ダ2600m(良) 14 7 11 (3人) 14着 02:54.0 -4.6 小嶺英喜 56 コスモノーブル
1992.01.05 福山 福山大賞典 ダ2600m(良) 10 6 6 (1人) 1着 03:03.0 -0.1 鋤田誠二 55 (マツダローラン)
0000.03.08 佐賀 アラブ大賞典 ダ2400m(不) 10 3 3 (2人) 6着 02:41.0 -1.2 鋤田誠二 56 ネーハイスピード
0000.09.27 福山 A1特別 ダ1800m(良) 9 6 6 (2人) 6着 02:05.0 -2.1 鋤田誠二 55 ブラウンハツト
1993.07.11 福山 A1特別 ダ1800m(良) 9 3 3 (4人) 8着 02:04.5 -3.1 石井幸男 53 マイムサシ

引退後 編集

引退後は種牡馬となり、5年間の供用で39頭の産駒を送り出した[4]

主な産駒 編集

  • マルサンダイオー(鞆の浦賞、アラブ王冠)[5]
  • ハンサムバロン(中京スポーツ杯(笠松))[6]

血統表 編集

グリンダイオー血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 プリンスリーギフト系
[§ 2]

トライバルセンプー
1977 鹿毛
父の父
サラ トライバルチーフ
1967 黒鹿毛
Princely Gift Nasrullah
Blue Gem
Mwanza Petition
Lake Tanganyika
父の母
インターシユウホウ
1973 栗毛
サラ インターナシヨナル *ライジングフレーム
*テツノヒビキ
アラブ シユウホウ 久艶
有汎

ベストマロツト
1978 鹿毛
アサヒマロツト
1967 鹿毛
サラ *マロット Ribot
Maccgirtta
タカラミヤ ライジングフレーム
アラブ 琢治
母の母
ハーベストライン
1972 栗毛
センジユ 方景
イースタン
ミスハーベスト シユンエイ
ウーリキヤツプ
5代内の近親交配 ライジングフレーム 4 × 4 × 5 = 15.63%、琢斗・琢治 5 × 4 = 9.38%、ニーフアン 5 × 5 = 6.25% [§ 3]
出典
  1. ^ [7]
  2. ^ [8]
  3. ^ [7][8]


脚注 編集

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o グリンダイオー”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年5月13日閲覧。
  2. ^ a b グリンダイオー 出走履歴”. 地方競馬全国協会. 2020年5月13日閲覧。
  3. ^ a b グリンダイオー 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年5月13日閲覧。
  4. ^ グリンダイオー 種牡馬情報:世代・年次別(アラ系総合)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年5月13日閲覧。
  5. ^ マルサンダイオー”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年5月13日閲覧。
  6. ^ ハンサムバロン”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年5月13日閲覧。
  7. ^ a b グリンダイオー 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年5月13日閲覧。
  8. ^ a b グリンダイオーの5代血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2020年5月13日閲覧。

外部リンク 編集