グレゴリー・ウィンター
イギリスの生化学者
サー・グレゴリー・ポール・ウィンター(Sir Gregory “Greg“ Paul Winter CBE, FRS, FMedSci、1951年4月14日 - )はイギリスの生化学者。モノクローナル抗体医薬研究の先駆者として知られ、 バクテリオファージを利用してタンパク質を人工的に進化させるファージディスプレイ法の開発により2018年にノーベル化学賞を受賞した。
Gregory Paul Winter SirGregory Winter グレゴリー・ウィンター | |
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グレゴリー・ウィンター(2016) | |
生誕 |
1951年4月14日(73歳) イギリス レスター |
国籍 | イギリス |
研究分野 |
生化学 遺伝子工学 |
研究機関 |
ケンブリッジ大学 MRC分子生物学研究所 インペリアル・カレッジ・ロンドン |
出身校 |
ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジ MRC分子生物学研究所 |
博士論文 | The amino acid sequence of tryptophanyl tRNA synthetase from Bacillus stearothermophilus (1977) |
博士課程 指導教員 | Brian S. Hartley |
主な業績 | ファージディスプレイ |
主な受賞歴 |
ロイヤル・メダル(2011年) ガードナー国際賞(2013) ノーベル化学賞(2018) コプリ・メダル(2024) |
公式サイト trin | |
プロジェクト:人物伝 |
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来歴
編集レスター出身。1973年にケンブリッジ大学トリニティ・カレッジを卒業後、1977年にMRC分子生物学研究所から生化学のPh.D.を取得した。1981年にMRC分子生物学研究所のプログラム・ディレクターに就任し、1994年から2006年まタンパク質・核酸化学ユニットの共同責任者を務め、2007年から翌年までエグゼクティブ・ディレクターを務めた。また母校ケンブリッジ大学では分子生物学研究所のタンパク質・核酸化学・バイオテクノロジー部門の共同責任者であり、2012年から2019年までトリニティ・カレッジ学寮長を務めた。1990年に王立協会フェローに選出され、2004年にはナイト爵に叙された。
受賞歴
編集- 1989年 - ルイ=ジャンテ医学賞
- 1990年 - エミール・フォン・ベーリング賞
- 1994年 - シェーレ賞
- 1995年 - キング・ファイサル国際賞
- 1999年 - ウィリアム・コーリー賞
- 2002年 - ガベイ賞
- 2011年 - ロイヤル・メダル
- 2012年 - アストゥリアス皇太子賞 学術・技術研究部門
- 2013年 - ガードナー国際賞
- 2015年 - ヴィルヘルム・エクスナー・メダル
- 2016年 - プリンス・マヒドール賞
- 2018年 ノーベル化学賞
- 2024年 - コプリ・メダル
参照
編集- "WINTER Sir Gregory (Paul)". Who's Who (英語). Vol. 2016 (online Oxford University Press ed.). A & C Black. (要購読、またはイギリス公立図書館への会員加入)
- “Phage antibodies: filamentous phage displaying antibody variable domains”. Nature.com (1990年12月6日). 2013年4月5日閲覧。