グレンビュークラブ (Glen View Club) は米国イリノイ州シカゴの北郊外にある会員制ゴルフコース。

Glen View Club
所在地 アメリカ合衆国
イリノイ州クック郡ゴルフ
概要
開業 1897年
運営 会員制
トーナメント

全米オープン(1904年)

全米アマ(1902年)
コース

その他
公式サイト [1]
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歴史 編集

1897年3月29日にシカゴのビジネスマンのグループにより、グレンビューゴルフアンドポロクラブとして創立、数年後には名称が短縮されてグレンビュークラブとなった。シカゴからの通勤電車線路の近くに立地し、クラブのために設けられた仮設停留所に "Golf" と書かれた看板が掲げられたことから、ここ一帯の地名も "Golf" と名付けられた。

1899年、グレンビュークラブは西部ゴルフ協会 (Western Golf Association) 設立時のクラブの一つとなり、同じ年のウェスタンオープン及びウェスタンアマチュアの二つのトーナメントの第1回大会開催ゴルフコースとなった。同協会設立時のクラブの中には、シカゴゴルフクラブ、スコーキーカントリークラブ、オンウェントシアクラブ、エバンストンゴルフクラブ等がある。

ゴルフ 編集

グレンビューのパー72ゴルフコースは、バックティーから6,948ヤード、コースレーティングは73.4、スロープレーティングは139である。

初期のコースレイアウトは、その後クラブ最初のヘッドプロとなるリチャード・レスリー[1]がハーバート・J・トゥイーディーの助言を受けて設計されたと記録されている。

トム・ベンデロフは1910年にハザードスキームの変更を行ったと記録されている。ベンデロフはメディナカントリークラブ、スコーキーカントリークラブ、イーストレークゴルフクラブ、ビバリーカントリークラブ、オリンピアフィールズカントリークラブのコース設計でよく知られている。

1913年には多作な設計者として知られるハリー・コルトとドナルド・ロスの二人がコース改修に取り掛かった。ハリー・コルトは "H.S." あるいはよりフォーマルにはヘンリー・シャップランドと呼ばれ、世界中(主に英国)で300以上のコース設計実績があった。米国ではしばしばベストコースにランクされるパインバレーゴルフクラブをジョージ・アーサー・クランプとともに設計したことで著名だった。

ドナルド・ロスはパインハーストNo.2、アロンミンクゴルフクラブ、イーストレークゴルフクラブ、インバネスクラブ、オークランドヒルズの設計で有名だった。

1922年、一部のホールがウィリアム・S・フリンにより再設計された。フリンはシネコックヒルズゴルフクラブの設計で有名だった。

こうして現在のコースは上述の各設計家の要素が盛り込まれたものとなっている。

グレンビューは世界ゴルフ殿堂メンバーでありエバンズ奨学金プログラムで有名なアマチュアゴルファー、チック・エバンズ (1890-1979) のホームクラブだった。エバンズは1916年の全米アマと全米オープンに優勝し、1920年の全米アマで2位となっている。

1899年初開催のウェスタンオープンおよびウェスタンアマチュア、1902年の全米アマチュア選手権、1904年の全米オープンなどのメジャー大会を開催している。毎年恒例のメンバーによる大会は、「ロイヤルアンドエンシェント」と呼ばれるメンバーだけのトーナメントと、「TwaDay」と呼ばれるメンバーゲストの大会がある。

クラブハウス 編集

元のクラブハウスはダニエル・バーナムの助言でホラバードアンドロシェ(Holabird & Roche、現在のホラバードアンドルート)社が設計した。このクラブハウスは1898年に完成したが1920年5月に火事で焼失してしまった。新しいクラブハウスは同じくホラバードアンドロシェに依頼して同じ場所に再建され、こちらは現存している。

他のアクティビティー 編集

クラブにはパドルテニス、テニス、スキート / トラップ射撃、水泳の施設も備えられている。

参考文献 編集

  1. ^ Brief History of Glen View Club”. glenviewclub.com. 2016年1月31日閲覧。

外部リンク 編集