グーグ・イミディル語は、オーストラリア諸語の一つで、クイーンズランド州北部、クックタウン英語版の近くに暮らすグーグ・イミディル族英語版の言語。

グーグ・イミディル語
Guugu Yimidhirr
話される国 オーストラリア
地域 クイーンズランド州北部
話者数 200-300人
言語系統
パマ・ニュンガ語族
  • グーグ・イミディル語
表記体系 ラテン文字
言語コード
ISO 639-2 aus
ISO 639-3 kky
SIL KKY
グーグ・イミディル語の話される地域
消滅危険度評価
Vulnerable (Moseley 2010)
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言語名別称 編集

  • グウグ・イミディール語
  • Gugu Yimijir
  • Gugu-Yimidhirr
  • Guugu Yimidhirr
  • Guugu Yimithirr
  • Koko Imudji
  • Kukuyimidir

方言 編集

  • Ngegudi (kky-nge)
  • Dhalun-dhirr (kky-dha)
  • Waguurr-ga (kky-wag)

語彙 編集

オーストラリアの言語の多くは相対的指示枠(左右など)よりも絶対的指示枠(東西南北など)による表現を多く使う傾向があるが、グーグ・イミディル語もその一つである[1][2]。具体的には、日本語母語話者が普通「机の左にある」という場合に「机の西にある」などという。また、「カンガルー」という言葉はこのグーグ・イミディル語の語彙に由来するものである[3]

脚注 編集

  1. ^ 井上京子『もし「右」や「左」がなかったら 言語人類学への招待』大修館書店、1998年。ISBN 9784469212228 
  2. ^ ガイ・ドイッチャー 著、椋田直子 訳『言語が違えば、世界も違って見えるわけ』インターシフト、2012年(原著2010年)。ISBN 9784772695336  第七章にこの話が出てくる。
  3. ^ 小西友七 他編『小学館ランダムハウス英和大辞典 第二版』1998年、1463頁。ISBN 4-09-510101-6

関連項目 編集

外部リンク 編集