グーパス(goopas)とは鉄道自動改札機通過時に、あらかじめ設定した携帯電話のメールアドレスへ、駅周辺の情報や指定した情報などをメールとして送信するサービスの一つである。
小田急と関西の私鉄で実施されてきたが、2008年終了した。一方、学生や障害者とその保護者向けのサービスは引き続き利用することができる。

当サービスはオムロン株式会社が開発し、「goopas」は同社の登録商標である。

採用鉄道会社 編集

それぞれ一部の線区及び改札口をのぞく

あんしんグーパス 編集

学生や障害者とその保護者を対象に、改札機を通ると指定したメールアドレスにメールを送信するシステム。1ヶ月に税抜500円(小田急)、税抜300円(関西)でサービスを受けることができる。「小田急あんしんグーパスIC」・「あんしんグーパス」共に、グーパスの終了後も引き続きサービスが提供される。同様の有料サービスとして、福岡市交通局が行う「みまもりタッチ」も開始されているが、こちらは「FeliCaポケット」を利用するためシステムが若干異なる。

メール取得方法 編集

  • 関東での方法
    定期券を改札に通すことで入・出場時に受け取れる。
  • 関西での方法
    PiTaPaカードを改札に接触させることで入・出場時に受け取れる。但し、JR西日本と南海が改札を共有しているりんくうタウン駅三国ヶ丘駅、近鉄と共用している柏原駅においてJRの各駅から入場したデータがある場合はメールは配信されず、三国ヶ丘駅で南海→JRに乗り換えた場合は入場したものとして扱われる。また、鶴橋駅にあるJRとの乗り換え改札や生駒駅の中間改札では、情報を受け取ることはできない。
    (出場時はエリア情報が配信される場合がある)

歴史 編集

  • 2001年7月26日 オムロンがサービス開始を発表[1]
  • 2001年9月29日 東急東横線にてモニターサービス開始
    • (東横線ではモニターのみ実施で、本格サービスは行っていない)
  • 2003年2月17日 小田急電鉄でのサービス開始[2]
  • 2003年4月7日 小田急グーパスの会員数が1万人を突破
  • 2004年8月1日 阪急電鉄・能勢電鉄でのサービス開始
  • 2004年10月1日 京阪電車でのサービス開始
  • 2006年3月?4月 小田急グーパス、いきものがかりとタイアップでキャンペーン実施
  • 2006年5月12日 あんしんグーパス(PiTaPaエリア)が利用者1,000人を突破
  • 2006年7月1日 PiTaPaグーパスエリアが拡大
  • 2008年3月31日 小田急グーパスを終了(小田急あんしんグーパスICは継続)
  • 2008年7月31日 PiTaPaグーパスを終了(あんしんグーパス(PiTaPaエリア)は継続)
  • 2008年9月1日 あんしんグーパス(PiTaPaエリア)をアイテック阪急阪神株式会社が事業継承 同時期に対象者を高校生にも拡大した。
  • 2022年3月31日 小田急あんしんグーパスを終了。新型コロナウイルス感染症の影響により、会員減少が著しく、今後回復の見通しも立たないことが理由。

脚注 編集

  1. ^ オムロン、自動改札通過後に携帯にメールが届くサービスを試験運用  ASCII.jp、2001 年 07 月 26 日
  2. ^ 外山勝彦「鉄道記録帳2003年2月」『RAIL FAN』第50巻第5号、鉄道友の会、2003年5月1日、21頁。 

外部リンク 編集