コキンメフクロウ(小金目梟、学名Athene noctua)は、フクロウ目フクロウ科の鳥である。

コキンメフクロウ
コキンメフクロウ
保全状況評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: フクロウ目 Strigiformes
: フクロウ科 Strigidae
: コキンメフクロウ属 Athene
: コキンメフクロウ A. noctua
学名
Athene noctua (Scopoli, 1769)
英名
Little Owl, Carine noctua
Athene noctua vidalii

分布 編集

 
コキンメフクロウの生息地

ヨーロッパ、北アフリカから中国までのアジアに生息する。本来イギリスにはいなかったが、19世紀に持ち込まれ帰化している。

特徴 編集

英名の通り小さなフクロウで、体長は23~27.5センチメートル程度である。

生態 編集

昆虫ミミズ両生類などを捕食する。基本的には夜行性だが昼間も活動する。農村や公園、砂漠などの開けた土地に見られる留鳥である。通常は木や岩などの穴に営巣し、3~5個の卵を産む。メスのみが28~29日ほど抱卵し、雛は生後26日ほどで巣立つ。

亜種 編集

A. n. noctua
基亜種。最も広範囲に生息している。頭部は白いまだらの入った茶色で、身体は茶色のしまの入った白である。身体の割に頭や足は大きく、目は和名の通り黄色(金色)である。眉のような白い模様が印象的である。キツツキヒヨドリのような波状飛行をする。幼鳥では模様がはっきりとせず、頭部の白い斑点が少ない。
A. n. lilith
中東に生息する、薄い灰褐色の亜種。Syrian Little Owl。
A. n. desertae
北アフリカに生息する薄い色の亜種。
A. n. indigena
ヨーロッパ南東部、アナトリア半島に生息する亜種。
A. n. bactriana
中央アジアに生息する亜種。

人間との関係 編集

本種はギリシア神話の女神アテナの使いとされており、学名のうち属名"Athene" はアテナに由来する。

ペットとしてもよく飼育されるが、昼間も活動するというフクロウには珍しい習性があるので、昼間ペットに時間を割く余裕のない飼い主の場合、比較的飼育が難しい部類になる。

動きが素早い為、飼育下においてケージや小屋から出す際に逃げられてしまうケースもある。

参考文献 編集

  1. ^ BirdLife International (2004). "Athene noctua". IUCN Red List of Threatened Species. Version 2006. International Union for Conservation of Nature. 2006年5月11日閲覧 Database entry includes justification for why this species is of least concern

外部リンク 編集