ココット(仏:cocotte・鍋の意味)またはパハリータ(西:pajarita・ボウタイの意味)は、ヨーロッパの伝承折り紙である。

ココット

名称 編集

指で動かすことができるため、子供のうらない遊びに用いられることもある。このため英語では Paper fortune teller (紙の占い師)、ドイツ語では Himmel oder Hölle (天国と地獄)などと呼ばれることがある。日本ではパクパクまたはパックンチョとも呼ばれる[1]

1928年に形状からテーブルに置かれる塩壺ソルトセラー英語版と名付けられ、折り紙の本『Fun with Paper Folder』にて英語圏に紹介された[2]。占い用の道具としては、1950年代から見られるようになった[3]

子供の遊びの中によくある架空のばい菌クーティーズ英語版を掴むものとして、cootie catcherという名も見られる[4][5]

折り方 編集

遊び方 編集

 
数字が書かれたもの

遊び方の一例を記す。

ココットを作った後、(※)の段階まで戻し、8分割されたそれぞれの場所に数字を書き込む。その後裏に何かメッセージを書く。

作者は4つの突起の下に指をいれ、半分だけ開いた状態で他の人に提示する。提示された人は見える数字を選び、作者はその数字に従って開閉操作を行う。開閉操作が終わったら再度見えている数字から1つを選ぶ。選ばれた数字の裏にかかれているメッセージを読み上げる。

脚注 編集

  1. ^ 色々ある!折り紙のパクパク(パックンチョ)の作り方7選:遊び方をご紹介! 暮らし~の[クラシーノ]
  2. ^ Rigney, Francis Joseph; Murray, William D. (1928), Fun with Paper Folding, Fleming H. Revell company, p. 10 
  3. ^ Iona and Peter Opie (1959), The Lore and Language of Schoolchildren, Oxford University Press, pp. 341–342, ISBN 9780940322691, https://books.google.com/books?id=sdWwHbOf4oAC&pg=PA341 .
  4. ^ Mitchell, Claudia; Reid-Walsh, Jacqueline (2008), Girl Culture: Studying girl culture : a readers' guide, ABC-CLIO, pp. 245–246, ISBN 978-0-313-33909-7, https://books.google.com/books?id=arQy0v_PBx4C&pg=PA245 .
  5. ^ Kenneway, Eric (1987), Complete origami, Macmillan, pp. 153–154, ISBN 978-0-312-00898-7, https://books.google.com/books?id=bLp8DwZY8gwC&pg=PA153 .

外部リンク 編集