コツメカワウソ

コツメカワウソAonyx cinerea)は、食肉目イタチ科ツメナシカワウソ属に分類される食肉類。

コツメカワウソ
コツメカワウソ
コツメカワウソ Aonyx cinerea
保全状況評価[1][2][3]
VULNERABLE
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
Status iucn3.1 VU.svgワシントン条約附属書II
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: 食肉目 Carnivora
: イタチ科 Mustelidae
亜科 : カワウソ亜科 Lutrinae
: ツメナシカワウソ属 Aonyx
: コツメカワウソ A. cinerea
学名
Aonyx cinerea (Illiger, 1815)[4][5]
シノニム

Lutra cinerea Illiger, 1815

和名
コツメカワウソ[5][6]
英名
Asian short-clawed otter[3][5][6]
Oriental short-clawed otter[3][5][6]
Small-clawed otter[3][6]

分布域

目次

分布編集

形態編集

体長41 - 64センチメートル[5][6]。尾長25 - 35センチメートル[5][6]体重2.7 - 5.4キログラム[5]。背面は灰褐色や薄黒褐色で、喉は白や灰白色[5][6]。種小名cinereusは「灰色の」の意。

指趾には非常に小型の爪がある[5][6]。足幅は狭く、水掻きは指趾の最後の関節まで達する[5][6]

分類編集

ミトコンドリアDNAシトクロムbの分子系統推定では、ツメナシカワウソとは5,000,000年前に分岐したと推定されている。

Aonyx cinerea cinerea (Illiger, 1815)
インドネシア、ベトナム、マレーシア
Aonyx cinerea concolor Rafinesque, 1832
インド、ミャンマー
Aonyx cinerea nirnai Pocock, 1940
インド南部[5]

生態編集

河川の周辺などに生息する[5]。家族群を形成し生活する[5]。12種類以上の鳴き声を使い分けていると考えられている[5]

魚類爬虫類昆虫甲殻類貝類などを食べる[5]

繁殖様式は胎生。周年繁殖し[6]、24 - 30日の間隔をおいて3日発情する[5]。妊娠期間は60 - 64日[5][6]。1回に1 - 6頭の幼獣を産み[6]、年に2回繁殖することもある[5]。授乳期間は2か月半から3か月[5]。幼獣は生後40日で開眼し、生後9週間で泳げるようになる[5]

人間との関係編集

マレーシアでは飼いならされた本種が漁業に利用されることもある[5]

イギリスでは飼育下から脱走した個体が定着している。

農地開発や森林伐採による生息地の破壊や水質汚濁およびそれらによる獲物の減少、毛皮用の狩猟などにより生息数は減少している[3]。生息地では保護の対象とされ後述するように国際的な商取引は規制されているが、密猟・密輸が横行していると考えられている[3]。1977年にワシントン条約附属書IIに掲載されている[3]

ギャラリー編集

参考文献編集

[ヘルプ]
  1. ^ Appendices I, II and III<https://cites.org/eng>(Accessed 18/12/2017)
  2. ^ UNEP (2017). Aonyx cinerea. The Species+ Website. Nairobi, Kenya. Compiled by UNEP-WCMC, Cambridge, UK. Available at: www.speciesplus.net. (Accessed 18/12/2017)
  3. ^ a b c d e f g h i j Wright, L., de Silva, P., Chan, B. & Reza Lubis, I. 2015. Aonyx cinereus. The IUCN Red List of Threatened Species 2015: e.T44166A21939068. http://dx.doi.org/10.2305/IUCN.UK.2015-2.RLTS.T44166A21939068.en. Downloaded on 18 December 2017.
  4. ^ Serge Lariviere, "Aonyx cinerea," Mammalian Species, No. 720, American Society of Mammalogists, 2003, pp. 1-5.
  5. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u 斉藤勝・伊東員義・細田孝久・西木秀人 「イタチ科の分類」『世界の動物 分類と飼育2(食肉目)』今泉吉典監修、東京動物園協会、1991年、22-57頁。
  6. ^ a b c d e f g h i j k l Nicole Duplaix 「カワウソ」今泉吉晴訳『動物大百科 1 食肉類』 今泉吉典監修、D.W.マクドナルド編、平凡社、1986年、138-143頁。

関連項目編集