コブラナイ (Coblynau) は、ウェールズ地方の鉱山に棲むとされる妖精

ゴブリンの仲間とされる。キャサリン・ブリッグズは「ドイツに伝わる鉱山のゴブリン」との関連性を指摘し、水木しげるは『妖精大百科』でこの妖精について、ゴブリンの項目で紹介している[1]

ドイツのコーボルト、イングランド・コーンウォールノッカーに相当する。

黒、赤銅色の顔をし小柄であり単数だとコブラン(coblyn)、複数だとコブラナイと呼ぶ[2]

身長は50cmくらい(「18インチ」という説も)で、鉱夫の格好をしている。

見た目はとても醜いが、ノッカーのように「コンコン」と岩盤を叩く音をたて、鉱夫達に良質の鉱脈を知らせてくれるという。

他にも、コブラナイの姿を見たり聞いたりした者は、良い事があるといわれる。

馬鹿にされると、怒って目に見えない手で石を投げてくるとされる。ただ、それによって人が傷ついたりすることはないという。

脚注 編集

参考文献 編集

  • 草野巧『幻想動物事典』新紀元社〈ファンタジー事典シリーズ〉、1997年5月。ISBN 978-4-88317-283-2 
  • 水木しげる『妖精大百科』小学館、2017年、82頁。