コマンダン・ブーアン (通報艦)

コマンダン・ブーアンフランス語Commandant Bouan, F 797)は、フランス海軍デスティエンヌ・ドルヴ級通報艦17番艦。艦名は第二次世界大戦で戦死したロジェ・ブーアン海軍中佐(Roger Bouan)に由来する。

コマンダン・ブーアン
基本情報
建造所 DCNロリアン工廠
運用者  フランス海軍
艦種 通報艦
級名 デスティエンヌ・ドルヴ級
艦歴
起工 1981年10月12日
進水 1983年4月23日
就役 1984年10月31日
要目
排水量 基準 1,100t
満載 1,250t
全長 80.5m
最大幅 10.3m
吃水 5.6m
機関 CODAD方式、2軸推進
SEMT ピルスティク12 PC 2 V 400ディーゼルエンジン × 2基(12,000HP
ディーゼル発電機 × 2基(640 + 200kW
速力 最大速 24kt
航続距離 巡航15ktで4,500海里
乗員 89名
兵装 Mle68 TR 100mm単装砲 × 1基
F2 20mm機関砲 × 2基
M2機関銃 × 4挺
エグゾセMM40SSM発射機 × 4基
ミストラル近SAM連装発射機 × 1基
L5550mm魚雷発射管 × 4門
C4ISTAR SEAO/OPSMER指揮支援システム
シラキューズ2衛星通信システム
インマルサット衛星通信システム
レーダー DRBV-15A対空対水上レーダー × 1基
DRBC-32E火器管制レーダー × 1基
DRBN-34航海レーダー × 1基
ソナー DUBA-25ソナー × 1基
電子戦
対抗手段
ARBG-2 MAIGRET妨害装置 × 1基
ARBR-16レーダー妨害装置
デコイ発射機 × 2基
AN/SLQ-25対魚雷曳航デコイ × 1基
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艦歴 編集

「コマンダン・ブーアン」は、DCNロリアン工廠で建造され1981年10月12日に起工、1983年4月23日に進水、1984年10月31日に就役する。

1987年5月16日アジャンと命名都市の関係を結んでいる。アジャンはブーアン中佐の生まれた町である。「コマンダン・ブーアン」はトゥーロンに配備され海外領土経済水域の警備の他に、潜水艦部隊の支援や法執行活動および救難を担当し海洋における諸任務に当たる。

2001年以降、不朽の自由作戦における海上阻止行動のためインド洋に展開し、海上自衛隊から洋上補給も受けている[1]

2008年4月4日ソマリア沖の海賊に襲撃されたフランス籍の豪華ヨット「ル・ポナン(Le Ponant)」の救出行動に参加する。本艦は襲撃され海賊が乗っ取った「ル・ポナン」の監視活動に従事した[2]

2009年11月時点においてソマリア沖の海賊対策であるアタランタ作戦欧州連合海上部隊に参加しアデン湾に展開している。

脚注 編集

  1. ^ 防衛省 給油相手国艦艇名一覧表(PDF)
  2. ^ BBC France is tracking hijacked yacht2008年4月5日

外部リンク 編集

関連項目 編集