コミックリリーフ

コメディリリーフから転送)

コミックリリーフ英語: comic relief)、コメディリリーフ英語: comedy relief)とは、深刻な物語の中に、緊張を和らげるために現れる、滑稽な登場人物・場面・掛け合いのことである。

概要編集

コミックリリーフは大きく分けて「登場人物」「場面・掛け合い」の2つに分かれる。

登場人物編集

作品におけるムードメーカー
コミックリリーフと呼ばれる「笑われ役」を登場させることにより、シリアスなだけのお硬い作品ではなくなることで、作品への理解をスムーズにする。それにより、登場人物たちに親近感を沸かせることで感情移入しやすくなる、作品における「ムードメーカー」である。
コミックリリーフ役のいない作品は、退屈で堅苦しい印象になってしまう事が多いため、多くのエンターテイメント作品においてなんらかの形でコミックリリーフ役が配置されるのが一般的である。逆にコミックリリーフ役を排することで、作品のシリアスさを強調できるが、視聴者を引き留めるには通常よりも多くの脚本力・構成力・演出力、さらには俳優の演技力や魅力が求められる。
滑稽で損な役回り
コミックリリーフ役は、皮肉めいたセリフや憎まれ口やおどけた言動をした結果として、場合によっては『自業自得な罰』を受けたり、『滑稽で損な役回り』をすることが多い。そうした事が日常的である人物だと、周囲のキャラクター達から小馬鹿にされたり見下されたりしていることも少なくない。
その一方で、お調子者なキャラクターの場合には、ドジを踏んで周りに迷惑をかけることが少なくないものの、『どこか憎めない愛嬌のある人物』として捉えられている場合もある。
固定的な役割ではない
コミックリリーフの役は必ずしも固定的な役割ではなく、劇中で複数の登場人物が兼任する場合が少なくない。また、キャラクターの一面でしかない場合も多く、キャラクターによってはシリアスで重い部分が存在する場合がある。そのため、「笑われ役」であったり滑稽な役回りを演じることはあるものの、それだけをこなすピエロという訳でもない。
たとえば『ドラえもん』では、ドラえもんのび太ジャイアンスネ夫しずか[1]といった主要キャラクターが全員が、それぞれコミックリリーフの役をこなすと同時に、シリアスな部分も持ち合わせている。場合によっては「トリックスター」にもなり、主人公にも悪役にもなる場合もある。
主人公がコミックリリーフ
金田一少年の事件簿』の主人公である金田一一のように、主人公自身がコミックリリーフ役を兼ねている場合もある。普段はバカでスケベでだらしない印象の平凡な主人公が、事件になると一転して推理の才能を発揮するというギャップが作品に面白味を与えている。同様の例としては、『シティーハンター』の主人公である冴羽獠が挙げられる。

場面・掛け合い編集

コミックリリーフという言葉は登場人物だけに限らず、コメディー的な場面・掛け合いなどでも使われる。「笑われ役」と同じく、笑いを誘うシーンやセリフを導入することで、視聴者の緊張を解いて作品への関心を持続させると同時に、シリアスなシーンがより際立つ。

撃退シーンのパターン化
例えば、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズの敵役ビフ・タネンのように、主人公と敵対して執拗に追ってくる不良グループのリーダーであり、最後に必ずやられて肥料まみれになる……という一連のパターンも、コミックリリーフ的な場面・掛け合いの一例と言える。
同様の例としては、『トムとジェリー』で毎回のようにトムがジェリーにやられるパターンや、『シティーハンター』で冴羽遼が毎回のように夜這いに行って香に撃退されるパターンなどが挙げられる。同じパターンが繰り返されることで、笑いが起こりやすくなると同時に、ストーリーの流れに共感しやすくなる。

コミックリリーフの例編集

過剰な列挙を防ぐため、ここでは「記事ページがある人物・作品」のみを列挙する。

古典作品編集

オペラ編集

洋画編集

ドラマ編集

漫画編集

アニメ編集

脚注編集

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  1. ^ しずかがのび太にお風呂を覗かれて「のび太さんのエッチ」という定番シーンは、「コミックリリーフの場面・掛け合い」にあたる。

関連項目編集