コロコロカービィ

コロコロカービィ』は、2000年8月23日に日本の任天堂から発売されたゲームボーイカラーアクションゲーム

コロコロカービィ
Kirby Tilt 'n' Tumble
ジャンル アクション
対応機種 ゲームボーイカラー
開発元 任天堂開発第二部英語版
発売元 任天堂
プロデューサー 上村雅之
谷口和彦
ディレクター 鈴木利明
プログラマー 笠松栄弘
西川英治
能登英司
幸田清
鈴木ゆかり
音楽 前川琢也
尾崎裕一
米政美
美術 井沢圭子
シリーズ 星のカービィシリーズ
人数 1人
メディア 8メガビットロムカセット
発売日 日本 200008232000年8月23日
アメリカ合衆国 200104092001年4月9日
対象年齢 日本 CEROA(全年齢対象)
アメリカ合衆国 ESRBE(6歳以上)
デバイス バックアップ用EEPROM搭載
動きセンサーカートリッジ搭載
売上本数 日本の旗 75万本[1]
世界の旗123万本[2]
その他 型式:日本 CGB-KKKJ-JPN
アメリカ合衆国 CGB-KTNE-USA
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主人公のカービィを操作し、デデデ大王によって隠されてしまったプププランドの星を取り戻す事が目的。世界初の動きセンサーカートリッジを搭載している[3]。本作はカービィの動きがゲーム機本体と連動しており、本体を右に傾ければカービィも右に、左に傾ければ左に転がり、跳ね上げるとカービィもジャンプするようになっている。

開発は任天堂開発第二部英語版が行い、『スーパーマリオブラザーズデラックス』(1999年)を手掛けたスタッフが多数参加しており、プロデューサーは上村雅之および谷口和彦、ディレクターは鈴木利明、音楽は尾崎裕一および米政美が担当している。

本作はゲーム誌『ファミ通』の「クロスレビュー」にてシルバー殿堂を獲得した。後に続編となる『コロコロカービィ2』の制作が発表されたが、開発中止によりお蔵入りとなった。

ゲーム内容編集

システム編集

本作の最大の特徴はゲームボーイ本体の動きと連動してカービィが操作できることである。そのため、カービィの特技である吸い込みや、コピー能力といった攻撃はできない。カービィの攻撃は基本的に、跳ね上げて攻撃するのみなので、メインの作品と異なり敵に触れても、敵本体にはダメージがいかないため消滅せず、最終的には体力がなくなりミスになる[注釈 1]。跳ね上げるごとに、敵キャラが3つのアイテムに変化し[注釈 2]、4人以上の敵キャラを同時に跳ね上げると、青い星のかけらに変化し、一定の時間内にすべて集めるとカービィが1UPする。

また、本ゲームではカービィシリーズでは珍しい「制限時間」が設けてあり、時間内にクリアしなければもちろんミスとなる。しかし、タイムパネルなどのアイテムで時間を増やすことができる。ゲーム内容は、各ステージに隠されている『レッドスター』を全て集めればEXステージに進めるようになっている。当然、EXステージでもレッドスターを集めなければ、クリア率100%には至らない。EXステージではステージ難易度が上がっている。

センサーカートリッジによって動作する仕様であるがゲームボーイアドバンスSPではカートリッジを下方向から挿す形に変更されており、傾きが上下左右反転になるので正常にプレイすることができず、またエミュレーターなどでもセンサーの再現ができないため、本作を容易にプレイすることができるのはゲームボーイカラーおよびゲームボーイアドバンスのみである。また、ゲームボーイプレーヤーを搭載したニンテンドーゲームキューブの場合はコントローラー端子を正面側に向け、ゲームキューブの取っ手を持つ、または、本体を抱き抱える形でプレイすることが可能[4]。ゲームキューブでプレイする場合、総重量が2kg近くになる本体を動かす必要があるため、非常に大きく体力を消耗するが、それを含めた競技として楽しむ向きもあり、日本国外のやり込み投稿サイトspeedrun.comの本ゲーム向け投稿ページ[1]においては、このゲームキューブでプレイした場合での記録が複数投稿される等、一定の認知度をもって遊ばれている。

アイテム編集

レッドスター
全32個。これを集めることが攻略率アップに繋がる。
ブルースター
これを取ってゲームオーバーにならずにゴールすると、ボーナススターでミニゲームが出来る。
ワープスター
コース中に設置してあるものは、ほぼボーナス面行きのものである(EX2-4は例外)。ボーナス面は各レベルの第4ステージを除き、全てにある。
星のかけら(黄色)
50個あつめると1UPする。
星のかけら(赤色)
1つのコースで7つ集めると1UPする。それ以降は1つ取るたびに1UPすることができる。ミスするとあつめた個数がリセットされてしまう。
星のかけら(青色)
特定の?穴に入るか、4体以上の敵を画面内に入れてハネアゲをすると現れる。一定時間内にすべて集めると1UPする。
マキシムトマト
体力を全回復する。
元気ドリンク
体力を1メモリ分回復する。
おにぎり
各ボス戦の前に行うスロットでのみ手に入ることが出来るアイテムで、取ると体力の最大メモリが4つ(3メモリ→4メモリ)になる。
ケーキ
おにぎりと同じく各ボス戦のスロットでのみ手に入るアイテムで、取ると体力の最大メモリが5つ(3メモリ→5メモリ)になる
無敵キャンディー
取ると一定時間無敵になり、敵やバンパーを弾き飛ばすことができる。
マイク
取ると画面内にいる敵を全滅させることができる。
風船
15秒間空を飛ぶことができる。ちなみにこの時にAボタンを押すと空気弾を出すことができる。
タイムパネル
取ると時間が3秒追加される。
タイム
取ると時間が10秒追加される。

設定編集

ストーリー編集

プププランド中のデデデ大王らによって隠されてしまったので、カービィが星を取り戻す冒険に出る。

ステージ構成編集

レベルは1〜8で、各4ステージ。

最後までクリアしなければ、一度クリアしたレベル・ステージへの行き来はできない。
EXステージも同じくレベル1〜8である。

ミニゲーム編集

ステージに隠されている青いスターを取得してゴールするとゴールした後に遊べる。

カービィバルーン
下から上がってくるバルーンを矢で割るゲーム。ゲームボーイカラーを手前に素早く起こすと矢が追加できる。
バルーンは青と赤の2色あり、赤の方が上がるスピードが速く得点も高い。ミスせずに連続で割るとコンボとなる。稀に割れずに点滅するバルーンがあり、連続で撃つと高得点。また、時々出てくるデデデ大王の顔のバルーンを割ると時間が増える。
EXステージでは制限時間に変更がある。デデデ大王のバルーンの出現回数も増加する。
カービィのハードルレース
Aボタンとジャンプでデデデ大王と競争をする。レースは3回。フライング2回で1ミスとなる。
ダンス・ザ・カービィ
指定された振り付けを覚えて、その通りに踊るゲーム。クリアするにつれ、覚える振り付けが多くなる。レッスンは全部で16種類。
カービィのマルチボール
時間内にボールとなったカービィを穴に入れるゲーム。クリアするに連れ穴が小さくなったり、ゴルドー(2回ぶつかるとミス)が出てくる。
EXステージでは制限時間が最初から200秒あるが、クリアしても時間が増えなくなる。
カービィのフリフリチキンレース
十字ボタンの右とAボタンを押したままでゲームボーイカラーを振り、パワーをためスタート。ニワトリより長い距離進めると勝ちだが、100mを越えると崖から落ちる。崖から落ちた後のカービィは絆創膏をつけている。レースは3回。ニワトリに勝つと2回戦以降はゴーストカービィ(自分が出した記録)と対決する。

登場キャラクター編集

主人公編集

カービィ(声:大本眞基子
デデデ大王に奪われた星を取り戻すために冒険に出る。本作の主人公。

味方編集

ウィスピーウッズ
話しかけると他のレベルにワープができる。Level3-1と6-1に登場。

敵キャラクター編集

カブー
キャピィ
ゴルドー
ジバサミ
シャッツォ
スクイッシー
スターマン
デカブー
ノボット
バットン
バルン
ブーラー
ブルームハッター
フロッツォ
ブロントバート
ポピーブロスJr.
Mr.フロスティ
ユーフォー
ワドルディ
ワドルドゥ

ボスキャラクター編集

メガイター
Level1,2,4,5,7に登場する。
1つ目のボールのような形をした敵。様々な色がいる。その形状ゆえ基本的に体当たり攻撃がメインだが、色によって行動パターンが微妙に異なる。緑&黄色タイプは何の取り柄を持たない標準のメガイターだが、茶色タイプはダメージを受けると空を舞い、落下攻撃を仕掛けてくる。灰色タイプはダメージ後の突進攻撃がかなり早く、まばたきでカービィの攻撃をガードすることもあり、メガイターの中では最強。青色タイプはまばたきが無いことを除けば灰色タイプと同じだが、エクストラモードでは普通にまばたきするようになる。因みにあたってもダメージは受けない(落下攻撃は別)。
クラッコ
Level3,6に登場する。
1つ目の雲の形をした敵。1回目は小さな目玉を出して攻撃してくるが、2回目は大ダメージを受ける雷攻撃を仕掛けてくる。エクストラモードでは雷の連射性能が向上している。通った所にはゴルドーが配置され、フィールドの最も手前まで到達すると完全無敵モードに突入し、そのまま体当たり一撃でやられてしまうため、強制ミスとなる。
デデデ大王
本作のラストボスであり、Level8に登場する。
体当たりをしたり、ハンマーを投げたりして攻撃してくる。星のかけらを飲み込んだため、無敵状態となっている。

スタッフ編集

  • プロデューサー:上村雅之、谷口和彦
  • スーパーバイザー:中郷俊彦
  • ディレクター:鈴木利明
  • アシスタント・ディレクター:坂上博樹
  • コース・デザイナー:坂上博樹、えんどうごう、米政美
  • デザイナー:松原祥、畠山英男、きむらきょうこ
  • イラストレーター:井沢圭子
  • サウンド:前川琢也、尾崎裕一、米政美
  • プログラマー:笠松栄弘、西川英治、能登英司、幸田清、鈴木ゆかり
  • 進行管理:さかもとあきや
  • スペシャル・サンクス:宮本茂手塚卓志岩田聡、菅浩秋、桜井政博、清水一伸、土山義則、山内克仁、SRD任天堂開発第二部英語版スタッフ、スーパーマリオクラブ
  • エグゼクティブ・プロデューサー:山内溥

評価編集

評価
集計結果
媒体結果
GameRankings83%[5]
レビュー結果
媒体結果
AllGame     [6]
エレクトロニック・ゲーミング・マンスリー6.17/10点[7]
ファミ通30/40点[8]
(シルバー殿堂)
ゲーム・インフォーマー8.75/10点[9]
GamePro     [10]
GameSpot8.3/10点[11]
IGN9/10点[12]
Nintendo Power     [13]
ゲームボーイパーフェクトカタログ肯定的[3]
  • ゲーム本『ゲームボーイパーフェクトカタログ』では、動きセンサーカートリッジを搭載している事が画期的であると評価した他、コースのバリエーションが豊富である事や多彩なアクション、ミニゲームが収録されている事を含めて「飽きがこないゲームデザインになっている」と肯定的に評価した[3]

続編編集

次回作『コロコロカービィ2』をゲームキューブで発売する予定があったが、後に『Roll-o-Rama』というゲームシステムを引き継いだオリジナルタイトルに改題され、そのまま続報が無くなり開発中止になった。操作はGBAケーブルで接続したゲームボーイアドバンスをコントローラーとして使う予定であり、カービィがテレビ画面とゲームボーイアドバンスの画面を往来するシステムが構想されていた。

脚注編集

[脚注の使い方]

注釈編集

  1. ^ 特定のアイテムを使わないと倒せない敵もいる。
  2. ^ 星のかけら→元気ドリンク→時計パネル→星のかけら。

出典編集

  1. ^ VGChartz”. 2018年7月28日閲覧。
  2. ^ VGChartz”. 2018年7月28日閲覧。
  3. ^ a b c 前田尋之 2018, p. 173- 「Chapter 2 ゲームボーイソフトソフトオールカタログ 2000年」より
  4. ^ 富士脇水面 (2020年1月8日). “『コロコロカービィ』でゲームキューブ本体をぶん回す!? 1kg以上ある機体を持ちあげて、傾けながらクリアする狂気のRTAが誕生”. ニコニコニュース オリジナル. ドワンゴ. 2020年7月5日閲覧。
  5. ^ Kirby Tilt 'n' Tumble for Game Boy Color”. GameRankings. CBS Interactive. 2013年9月6日閲覧。
  6. ^ Miller, Skyler. “Kirby Tilt 'n' Tumble - Review”. Allgame. 2014年11月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年10月5日閲覧。
  7. ^ EGM staff (2001). “Kirby Tilt 'n' Tumble”. Electronic Gaming Monthly. 
  8. ^ a b コロコロカービィ まとめ [ゲームボーイ]”. ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2021年4月3日閲覧。
  9. ^ Leeper, Justin (May 2001). “Kirby Tilt 'n' Tumble”. Game Informer (97). オリジナルのFebruary 3, 2007時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20070203095908/http://www.gameinformer.com/Games/Review/200105/R03.0804.1744.53299.htm. 
  10. ^ Bad Hare (April 23, 2001). “Kirby Tilt 'n' Tumble Review for Game Boy Color on GamePro.com”. GamePro. オリジナルのMarch 13, 2005時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20050313131410/http://www.gamepro.com/nintendo/gameboy_color/games/reviews/13361.shtml 2016年10月5日閲覧。. 
  11. ^ Gerstmann, Jeff (2001年3月26日). “Kirby Tilt 'n' Tumble Review”. GameSpot. 2016年10月5日閲覧。
  12. ^ Harris, Craig (2001年4月10日). “Kirby's Tilt 'n' Tumble [sic]”. IGN. IGN Entertainment. 2001年4月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年9月6日閲覧。
  13. ^ “Kirby Tilt 'n' Tumble”. Nintendo Power 143. (April 2001). 

参考文献編集

  • 前田尋之『G-MOOK154 ゲームボーイパーフェクトカタログ』ジーウォーク、2018年11月29日、173頁。ISBN 9784862978226

外部リンク編集