コンバインド・ジャパンカップ

コンバインド・ジャパンカップは、日本山岳・スポーツクライミング協会が主催する、スポーツクライミング全国大会のうち複合種目を扱うものである。

概要 編集

東京オリンピックのスポーツクライミング実施種目であるコンバインド(複合)の日本一を決める大会。

ボルダリングリードの2種目を実施して、各種目の成績をポイントに変換した合計点で成績を決める[1][注 1]

第2回大会(2019年5月開催)は、男女上位7名にオリンピック出場枠が与えられる「IFSC 世界選手権 八王子大会(同年8月開催)」への出場選考会の一つになっていた[2]

第3回大会は「東京オリンピックに出場するJOC推薦選手」の最終選考会になっていたが[3][4]新型コロナウイルス感染拡大の影響で2020年5月に盛岡市で開催予定だった大会が延期された[5]。さらに同年12月、本大会で男女残り1枠を決める予定だったのが国際連盟との間で選手選考に関する解釈の違いが生じてしまいスポーツ仲裁裁判所(CAS)へ提訴していたが棄却されて出場選手枠が確定した為、最終選考会は行われない事になった[6][7]

第4回大会から、これまでスピード・ボルダリング・リードの順番で3種目を実施して各種目の順位を掛け算した得点の少なさで成績を決めていたが[8][9][10]パリオリンピックから複合種目がボルダリング・リードの2種目のみに変更になった為、スピード種目は除外された[1][注 2]

開催履歴 編集

年月日 開催地 女子優勝 男子優勝
1 2018年6月23 - 24日 岩手県盛岡市 岩手県勤労身体障がい者体育館 [11] 野口啓代 楢﨑智亜
2 2019年5月25 - 26日 愛媛県西条市 石鎚クライミングパークSAIJO [12] 野中生萌
3 2020年12月26 - 27日 愛媛県西条市 石鎚クライミングパークSAIJO [13][14] 藤井快
4 2021年6月18 - 19日 岩手県盛岡市 岩手県営運動公園スポーツクライミング競技場 [1][15] 野口啓代 楢﨑智亜
5 2022年11月12 - 13日 愛媛県西条市 石鎚クライミングパークSAIJO [16] 森秋彩 安楽宙斗

関連項目 編集

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ IFSCでポイントへの変換方法がまだ決まっていない為、現在は暫定ルールを使用している。
  2. ^ 同じ会場で、スピードジャパンオープン盛岡大会としてスピード種目のみの大会が行われた。

出典 編集

  1. ^ a b c 第4回コンバインドジャパンカップ”. 日本山岳・スポーツクライミング協会. 2021年6月22日閲覧。
  2. ^ 世界選手権行きの切符は誰の手に。第2回コンバインドジャパンカップが今週末に開催”. CLIMBERS (2019年5月23日). 2019年6月15日閲覧。
  3. ^ 第32回オリンピック競技大会(2020/東京)におけるJOC推薦選手の選考について”. 日本山岳・スポーツクライミング協会 (2019年5月21日). 2019年6月15日閲覧。
  4. ^ [1] 第32回オリンピック競技大会(2020/東京)選手選考システム 国際スポーツクライミング連盟(IFSC)スポーツクライミング (和訳)]”. IFSC. 2019年6月15日閲覧。
  5. ^ 5月のコンバインドジャパンカップも延期へ”. CLIMBERS (2020年3月30日). 2020年12月1日閲覧。
  6. ^ 五輪選考巡り、揺れたスポーツクライミング「力及ばず」代表決定戦なく、東京五輪出場選手が確定”. スポーツ報知 (2020年12月12日). 2020年12月12日閲覧。
  7. ^ 【報告】CAS 仲裁判断について”. 日本山岳・スポーツクライミング協会 (2020年12月12日). 2020年12月12日閲覧。
  8. ^ 種目とルール”. 日本山岳・スポーツクライミング協会. 2019年6月15日閲覧。
  9. ^ 競技を動画で説明”. 日本山岳・スポーツクライミング協会. 2019年6月15日閲覧。
  10. ^ クライミング 野口が初代女王…複合 ジャパンカップ”. 毎日新聞 (2018年6月24日). 2019年6月15日閲覧。
  11. ^ 第1回コンバインドジャパンカップ盛岡2018”. 日本山岳・スポーツクライミング協会. 2019年6月15日閲覧。
  12. ^ 第2回コンバインドジャパンカップ西条2019”. 日本山岳・スポーツクライミング協会. 2019年6月15日閲覧。
  13. ^ 第3回コンバインドジャパンカップ”. 日本山岳・スポーツクライミング協会. 2020年12月1日閲覧。
  14. ^ 藤井快が初優勝! 野中生萌は2連覇達成「スポーツクライミング第3回コンバインドジャパンカップ」”. FINEPLAY. 2020年12月28日閲覧。
  15. ^ 楢﨑智亜は完全勝利、野中生萌は日本新。東京五輪でメダル獲得に向けて視界は良好”. Sportiva (2021年6月22日). 2021年6月22日閲覧。
  16. ^ 第5回コンバインドジャパンカップ”. 日本山岳・スポーツクライミング協会. 2023年1月17日閲覧。

外部リンク 編集

  • JMSCA - 日本山岳・スポーツクライミング協会
  • IFSC - 国際スポーツクライミング連盟