コンビニたそがれ堂』(こんびにたそがれどう)は、村山早紀による日本小説。ポプラ社より刊行されている。イラストはこより、カバーデザインはbookwall。2巻以降は、各巻の小説タイトルに「コンビニたそがれ堂 〜奇跡の招待状」などサブタイトルが付加される。

コンビニたそがれ堂
ジャンル ファンタジー
小説
著者 村山早紀
イラスト こより
出版社 ポプラ社
レーベル ポプラ文庫ピュアフル
刊行期間 2006年 -
巻数 既刊10巻(2021年6月現在)
テンプレート - ノート
ポータル 文学

どの巻・どの話からも読むことができる短編連作形式だが、一部共通する登場人物もいる。人間も動物も幽霊も妖怪もそれ以外の存在も出てくる。あとがきには、「『優しいさよなら』の物語」と記されている。

作者が長年書き続けている、現代日本に存在する架空の街・風早を舞台とする著作の一つ。これまで同様、「風の丘のルルー」や「カフェかもめ亭」など、他の風早の街シリーズとの直接的な関連はない。作者は児童文学を主に手掛けてきた作家であり、本書も元々児童向けに執筆されたものだった。

2020年3月時点でシリーズ累計発行部数は42万部を突破している[1]

あらすじ 編集

風早の街、駅前商店街の外れ、赤い鳥居が並んでいる辺りに、夕暮れ時になると現れる不思議なコンビニ「たそがれ堂」。そこは大事な探し物が必ず見つかる、魔法のコンビニなのだという。

登場人物 編集

店員 編集

風早三郎
たそがれ堂の店長。風早の街を守る、万能の神様。
ねここ
たそがれ堂のアルバイト。年を経た妖怪。金色の瞳と黒く長い髪を持つ。
本質は可愛がられた飼い猫。
「神無月のころ」は、彼女が店員として接客した人間たちの物語。

用語解説 編集

風早
コンビニたそがれ堂が存在する架空の街。
たそがれ堂
駅前商店街の外れ、赤い鳥居のある辺りにあるコンビニ。
探し物が必ず見つかるが、何かを探している人しか辿り着けない。
探し物は5円で売ってくれる。店員が飲み物をサービスすることもある。
風早の街では都市伝説として語り継がれ、入手困難な代物を探していると「たそがれ堂でなら見つかるだろう」と言われる。
店主は風早三郎、アルバイトはねここ。

書誌情報 編集

  • コンビニたそがれ堂〜街かどの魔法の時間(2006年9月 ポプラ社)
  • コンビニたそがれ堂〜奇跡の招待状(2009年7月 ジャイブピュアフル文庫 / 2010年1月 ポプラ文庫ピュアフル)
  • コンビニたそがれ堂〜星に願いを(2010年5月 ポプラ文庫ピュアフル)
  • コンビニたそがれ堂〜空の童話(2013年1月 ポプラ文庫ピュアフル)
  • コンビニたそがれ堂セレクション(2015年3月 ポプラ社)
    • 収録作品:あんず/人魚姫/星に願いを/天使の絵本(書き下ろし)/花明かりの夜に/エピローグ 風早の伝説
  • コンビニたそがれ堂 神無月のころ (2015年9月 ポプラ文庫ピュアフル)
  • コンビニたそがれ堂 祝福の庭(2016年12月 ポプラ文庫ピュアフル)
  • コンビニたそがれ堂 小鳥の手紙(2018年3月 ポプラ文庫ピュアフル)
  • コンビニたそがれ堂 猫たちの星座 (2019年2月 ポプラ文庫ピュアフル)
  • コンビニたそがれ堂 花時計(2020年3月 ポプラ文庫ピュアフル)
  • コンビニたそがれ堂異聞 千夜一夜 (2021年6月 ポプラ文庫ピュアフル)

脚注 編集