コーチェラ・フェスティバル

コーチェラ・ヴァレー・ミュージック・アンド・アーツ・フェスティバル(Coachella Valley Music and Arts Festival)は、アメリカ合衆国カリフォルニア州インディオの砂漠地帯“コーチェラ・ヴァレー”(コロラド砂漠の一角)にて行なわれている野外音楽フェスティバルである。正式名称は「コーチェラ・ヴァレー・ミュージック・アンド・アーツ・フェスティバル」だが、一般的にはコーチェラ・フェスティバル、あるいは単にコーチェラCoachella)と簡略化されて呼称される。

コーチェラ
Coachella
Coachella 2018年
Coachella18W1-18 (42058161311).jpgCoachella 2018年
概要
開催時期 毎年4月 週末3日間 2週連続
開催年 1999年2001年 -
会場 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国カリフォルニア州インディオ
主催 Goldenvoice
来場者数 25万人(2週合計)
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1993年パール・ジャムが行ったインディオでの大規模野外ライブを前身として、その興行ノウハウを整えた運営組織がアメリカ西海岸のロックフェスとして1999年に開催をスタートさせる。当初は2日間の開催(2000年は開催せず、2001年の第2回のみ1日開催)であったが、2007年より3日間開催に移行。さらに2012年より金・土・日のラインナップを固定して行う2週間開催に拡大した[1]。現在その開催規模はロラパルーザボナルーと並びアメリカ最大を誇り、今や世界屈指の音楽フェスとして認知される。上記ボナルーや英国のグラストンベリー、日本のフジロックと同様に大自然の中で開催される巨大フェスティバルである。

開催時期が毎年4月中旬ごろに定められている関係から、他に先んじて一足早く北半球を中心とした世界のフェス・シーズン幕開けの先陣を切る存在であり、その後本格的に到来する各地のフェスブッキングや、諸バンド・ミュージシャン達の夏季ツアーのスケジュールを占う上でも非常に注目されるフェスティバルでもあるといわれる。

概要編集

 
CoachellaのOutdoor Theatre(2006年 )

コーチェラは、他フェスに先んじてサプライズの多いブッキングを行うことで毎年話題を呼ぶ。第2回の2001年、主要アクトとしての出演が内定していたエイフェックス・ツインが急遽キャンセルを発表した際には、同じワープ・レコーズからスクエアプッシャーをすぐさま追加招聘し、その素早い対応ぶりを見せつけた。

ザ・キュアーレディオヘッドの強力布陣を揃えた2004年に初めてのソールドアウトを達成、すでに完売していたチケットがさらに天井知らずの高騰をみせた2006年は、デペッシュ・モードマドンナという2大巨頭を一度に同じロックフェスにエントリーさせたことで大きな話題となった。

 
プリンスによるヘッドライナー・パフォーマンス(2008年)

2008年、当初2日目はポーティスヘッドがヘッドライナーとしてアナウンスされていたが、実は準ヘッドライナーであると明かし、開催の2週間前になって突如プリンスを真のヘッドライナーとして発表、世界中の音楽ファンやメディアに大きな衝撃を与えた。この際にプリンスには出演料として500万ドルが支払われたと報道されている[2]

2000年代は、2度のヘッドライナーを務めたザ・キュアーを始め、ニュー・ウェイヴ世代の大御所が起用されることが多く、アメリカのフェスではあるものの英国出身のいわゆる「ロック・レジェンド」を数多く出演させてきた実績のほか、アート・オブ・ノイズクラフトワークまで古今東西のダンス・ミュージックに明るく、他方でジェイ・Zを先頭にパブリック・エナミーゴーストフェイス・キラなどヒップホップ勢のヘッドラインにも強さを発揮した。

2010年アイスランド南部で起きた、火山噴火の影響で約6000機の航空機の欠航の被害を受け、ゲイリー・ニューマンバッド・ルーテナントザ・クリブスなど渡航不可により急きょ出演キャンセルを余儀なくされたアーティストが発生した。

2010年代は、インディー・ロック中心のラインナップから徐々にダンスミュージックヒップホップポップアクトへと比重を傾けていく。また、客層は純然たる音楽ファンからセレブカルチャーインフルエンサーを好む層へと変化していった。その結果、コーチェラフェスティバル自体がポップカルチャーの中心地として巨大な存在になっていく。

 
カニエ・ウェストによるヘッドライナー・パフォーマンス(2011年)

2011年カニエ・ウェストによるヘッドライナー公演は豪華なライブセットと演出が話題を呼び、ハリウッド・リポーター誌は史上最高のヒップホップライブだったと報じた[3]

2018年ビヨンセによるヘッドライナー公演(通称ビーチェラ)は広範囲にわたって称賛を受け、メディアの多くに「歴史的なショー」だったと報道された[4]。翌年ビヨンセは同公演を収めたコンサート映画とライブアルバムを発表した。

なお、開催数ヵ月前に偽物のラインナップで作られたポスターがインターネット上に流出するのが毎年の恒例になっている。

主な出演者編集

  • 1999年から2006年までは2日開催、2007年以降は3日開催。2012年以降は2週間(週末)開催。2001年のみ1日開催で、2000年は開催されていない。2013年金曜開催のヘッドライナーは、週替わりで主演順を入れ替えている。
  • 日本からは2013年に東京スカパラダイスオーケストラがメインステージに出演。
  • 2018年にはX JAPANが4月14日と21日に出演し、両日でMOJAVE STAGEのトリを務めた[5]
日付 ヘッドライナー その他主な出演者
2019年 金曜(4月12日・19日) チャイルディッシュ・ガンビーノ
主な出演者
土曜(4月13日・20日) テーム・インパラ
主な出演者
日曜(4月14日・21日) アリアナ・グランデ
主な出演者
2018年 金曜(4月13日・20日) ザ・ウィークエンド
主な出演者
土曜(4月14日・21日) ビヨンセ
主な出演者
日曜(4月15日・22日) エミネム
主な出演者
2017年 金曜(4月14日・21日) レディオヘッド
主な出演者
土曜(4月15日・22日) レディー・ガガ[6]
主な出演者
日曜(4月16日・23日) ケンドリック・ラマー
主な出演者
2016年 金曜(4月15日・22日) LCDサウンドシステム
主な出演者
土曜(4月16日・23日) ガンズ・アンド・ローゼズ
主な出演者
日曜(4月17日・24日) カルヴィン・ハリス
主な出演者
2015年 金曜(4月10日・17日) AC/DC
主な出演者
土曜(4月11日・18日) ジャック・ホワイト
主な出演者
日曜(4月12日・19日) ドレイク
主な出演者
2014年 金曜(4月11日・18日) アウトキャスト
主な出演者
土曜(4月12日・19日) ミューズ
主な出演者
日曜(4月13日・20日) アーケイド・ファイア
主な出演者
2013年 金曜(4月12日・19日) ザ・ストーン・ローゼズブラー
主な出演者
土曜(4月13日・20日) フェニックス
主な出演者
日曜(4月14日・21日) レッド・ホット・チリ・ペッパーズ
主な出演者
2012年 金曜(4月13日・20日) ザ・ブラック・キーズ
主な出演者
土曜(4月14日・21日) レディオヘッド
主な出演者
日曜(4月15日・22日) ドクター・ドレー&スヌープ・ドッグ
主な出演者
2011年 1日目(4月15日) キングス・オブ・レオン
主な出演者
2日目(4月16日) アーケイド・ファイア
主な出演者
3日目(4月17日) カニエ・ウェストザ・ストロークス
主な出演者
2010年 1日目(4月16日) ジェイ・Z
主な出演者
2日目(4月17日) ミューズ
主な出演者
3日目(4月18日) ゴリラズ
主な出演者
2009年 1日目(4月17日) ポール・マッカートニー
主な出演者
2日目(4月18日) ザ・キラーズ
主な出演者
3日目(4月19日) ザ・キュアー
主な出演者
2008年 1日目(4月25日) ジャック・ジョンソン
主な出演者
2日目(4月26日) プリンス
主な出演者
3日目(4月27日) ロジャー・ウォーターズ
主な出演者
2007年 1日目(4月27日) ビョーク
主な出演者
2日目(4月28日) レッド・ホット・チリ・ペッパーズ
主な出演者
3日目(4月29日) レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン
主な出演者
2006年 1日目(4月29日) デペッシュ・モード
主な出演者
2日目(4月30日) トゥール
主な出演者
2005年 1日目(4月30日) コールドプレイ
主な出演者
2日目(5月1日) ナイン・インチ・ネイルズ
主な出演者
2004年 1日目(5月1日) レディオヘッド
主な出演者
2日目(5月2日) ザ・キュアー
主な出演者
2003年 1日目(4月26日) ビースティ・ボーイズ
主な出演者
2日目(4月27日) レッド・ホット・チリ・ペッパーズ
主な出演者
2002年 1日目(4月27日) ビョーク
主な出演者
2日目(4月28日) オアシス
主な出演者
2001年 1日目(4月28日) ジェーンズ・アディクション
主な出演者
1999年 1日目(10月9日) ベック
主な出演者
2日目(10月10日) レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン
主な出演者

ギャラリー編集

関連項目編集

脚注編集

[脚注の使い方]

外部リンク編集