サウナ: Sauna)とは、フィンランド式の蒸し風呂サウナ風呂(サウナぶろ)ともいう。

ミュンヘンドイツ)のサウナ

構造と入浴法編集

 
サウナ室内部

室温を高温に設定したサウナ室に全裸又は水着、もしくはタオル着用で入室し身体を温めて、をかく。入室前や入室後に水風呂に入ったり、シャワーを浴びたりして身体を冷やすとともに、汗や汚れを落とす。これを温冷交代浴という。本場のフィンランドでは屋外に出て冷気に身を晒したり、自然の湖に入ったりすることもある。サウナ室内の設定温度は60度程度から100度程度まである。

乾式湿式がある。乾式の場合、室温は80〜100になるが、乾燥しているため火傷の心配がない。ただし、金属性の装身具を身体に装着すると、過熱し危険である。また、壁に触れると低温やけどを起こすことがある。呼吸は、内臓に悪影響が懸念され、呼吸が推奨される。乾式サウナで濡れたタオルを室内で絞ると、室内に水蒸気を発生し、熱伝導率が高まり熱く感じる。これは水蒸気が空気の300倍の熱伝導率を有するためである。

湿式にはロウリュ、スチームバス、ミストサウナなどがある。サウナ室内で熱した石に水をかけて発生させた水蒸気を浴びる「ロウリュ」、タオル等を振り回し熱風をかける「アウフグース」、白樺の葉付きの枝(ヴィヒタ)で身体を叩いて血行を促進する「ウィスキング」といった習慣もある[1]日本古来のかま風呂や、温泉の蒸気を利用した蒸し湯なども湿式サウナの一種である。

発祥編集

 
湖畔にあるフィンランドのサウナ小屋

サウナの発祥はフィンランドとされる。1000年以上の歴史があり、フィンランドの多くの家庭にサウナがあり、総数は約550万人の人口に対して約300万とする推計もある。 蒸し風呂の文化は古来、日本を含む世界各地にあった。古代ローマ帝国テピダリウム(微湿浴室)とラコニクム(発汗室)、オスマン帝国などイスラム教圏のハマム、ロシアバーニャメキシコのテメスカル、朝鮮半島の汗蒸(ハンジュン、한증)などである[2]

日本への普及編集

日本では1964年東京オリンピック後に普及した。マッサージ、熱した薬草香油の薫りを浴びさせるアロマテラピーサウナ、マッサージや美容サービスなどと組み合わせた施設もある[1]

大型ホテル・旅館の共同浴場、健康ランドスーパー銭湯カプセルホテルスポーツクラブなどに多く設置されている。近年では一般的な規模の銭湯でも小さなサウナ室を併設していることろも増えている。また、単独でサウナと称している施設もあり、それらの中には簡易な宿泊施設として利用できるものもある。北欧と違い男女混浴であることはない。

日本のサウナ大使は2名、長嶋茂雄とマンガ家のタナカカツキである[3]


サウナにおける裸編集

 
サウナへ向かう、水着を着用した男女(フィンランド

北欧ドイツなどにはサウナが町の随所にあるが、そのような、例えばフィンランドやドイツのホテルに併設されているような物では、全混浴は、ごく一般的なことであり、習慣としてとらえる人がほとんどである。それらの国においても、例外なく全員が全でサウナに入るわけでなく、自宅であるか、あるいは親しい間柄の人かなどの理由で、水着やタオルなどを着用する場合もある[4]

サウナを使用後、には、全のままに飛び込ぶ全裸水泳(スキニー・ディップ)を、には、全面凍った海に開けられた穴に全で飛び込み泳ぐアイススイミングを行うことが楽しまれている[5]


サウナの効能編集

サウナ浴の効能には温水浴と同等の効能があり、全身の血行促進と気分転換の作用がある。

サウナ浴による効能には発汗作用によるデトックス効果が謳われていた。デトックス効果には老廃物や有害な重金属が排出されるとされていたが、近年のの成分解析ではそれらはほとんど含まれず[6]、99%の水分と微量なミネラル成分が主である。排出されてしまうミネラル成分は人体の生命活動に必要不可欠なものであり、逆に過度な発汗により慢性疲労や熱中症の原因になりやすいため発汗の際には充分な水分補給とミネラル補給が必要である。

家庭用サウナ編集

 
小型の家庭用サウナ(神戸メディケア製)

家庭で使用するサウナで、少人数用が主流を占め、遠赤外線ミストサウナなどもあり、多くのメーカーが発売している[7]

その他編集

フィンランドヘルシンキをはじめ、サウナが普及しているや地域では動画共有サイト『YouTube』に利用方法をまとめた動画[8]や体験記を投稿している人が多い。

脚注編集

[脚注の使い方]
  1. ^ a b 「サウナ!熱き楽園/薬草・こだわり水風呂…本場を参考に進化」『朝日新聞』朝刊2018年8月30日(文化の扉面)2018年9月5日閲覧
  2. ^ なぜサウナは健康によいのか公益社団法人日本サウナ・スパ協会(2018年9月5日閲覧)。
  3. ^ マンガ サ道~マンガで読むサウナ道~(1). 講談社. (2016-01-22) 
  4. ^ 高島昌俊 (2019年2月23日). “「全裸混浴サウナ」に行ってみた。これが“当たり前”の国もある”. 日刊SPA!. 2019年4月8日閲覧。
  5. ^ フィンランドのサウナは「男女で裸の付き合い」ってほんと?気になる真相と持ち物5選”. TABIPPO.NET|世界一周や世界遺産・絶景情報が満載の旅行メディア (2017年4月5日). 2019年4月26日閲覧。
  6. ^ 「汗をかいてデトックス」はウソだった、研究報告” (日本語). natgeo.nikkeibp.co.jp. 2020年3月17日閲覧。
  7. ^ コトバンク (朝日新聞DIGITAL)- 家庭用サウナ カテイヨウサウナ
  8. ^ (日本語) Six Steps To Do Sauna - Eurobest Helsinki, https://www.youtube.com/watch?v=wGN3UulLH0Y 2019年4月21日閲覧。 

関連項目編集

外部リンク編集