サウンドビバーチェ

日本の競走馬

サウンドビバーチェ(欧字名:Sound Vivace2019年4月19日 - )は、日本競走馬[1]2023年阪神牝馬ステークスの勝ち馬である。

サウンドビバーチェ
サウンドビバーチェ号
2022年10月16日 阪神競馬場
欧字表記 Sound Vivace[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 黒鹿毛[1]
生誕 2019年4月19日(5歳)[1]
ドゥラメンテ[1]
スクービドゥー[1]
母の父 Johan Cruyff[1]
生国 日本の旗 日本北海道浦河町[1]
生産者 三嶋牧場[1]
馬主 増田雄一[1]
調教師 高柳大輔栗東[1]
競走成績
生涯成績 12戦3勝[1]
獲得賞金 1億1144万5000円[1]
(2023年12月16日現在)
勝ち鞍
GII 阪神牝馬S 2023年
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馬名の意味は、冠名快速に(音楽用語)[2]

戦績 編集

2歳・3歳(2021年・2022年) 編集

2021年6月6日、東京競馬場第5レースの2歳新馬戦(芝1600m)で、武豊を背にデビューしたが7着に終わった。そして、9月26日の中京競馬場・2歳未勝利戦で、通算3戦目にして初勝利を収めた。

3歳シーズンは1月の1勝クラス・菜の花賞から始動し、ここで2勝目を挙げた。初の重賞挑戦となった3月5日のチューリップ賞では、前目の位置から粘ってナミュールの4着に入った。

5月22日、初のGI挑戦として優駿牝馬に出走したが、発走直前の輪乗り中にゲート裏で他馬に蹴られ、鞍上の石橋脩騎手を振り落として放馬となった。係員の制止も振り切ってしばらく走り続けたのち、3コーナー付近でようやく確保された。この影響でスタートが15分ほど遅れたほか、サウンドビバーチェ自身も顔部挫創により競走除外となった[3]

その後、9月10日の紫苑ステークスで復帰。スタート直後から終盤まで逃げ粘り、最後はスタニングローズに交わされたものの、クビ差の2着と健闘し、秋華賞優先出走権を獲得した。しかし、10月16日に行われた秋華賞の馬場入りの際に岩田望来騎手を振り落とし、またしても放馬となった。今回は馬体検査で異常が見られなかったため、そのままレースに出走[4]。レースは逃げたブライトオンベイスの2番手で積極的に運んだが、終盤失速し7着に終わった。

4歳(2023年) 編集

年明け初戦となった2月11日のリステッド競走・洛陽ステークスでは、単勝2番人気に支持されたものの、結果は11着という惨敗に終わった。

続いて、4月8日に阪神競馬場で行われた阪神牝馬ステークスに出走。ここでは単勝13.8倍の6番人気となり、好スタートから道中2番手につける好位置を確保。直線に向くと力強い伸びで逃げ粘るウインシャーロットを交わし、最後は追いすがる10番人気サブライムアンセムに1と1/4馬身差をつけゴール。これにより、念願の重賞初優勝を果たすとともに、ヴィクトリアマイルの優先出走権を獲得した[5][6][7]。なお、3着には9番人気コスタボニータが入るなど、人気馬総崩れの結果となり、3連単の払い戻しは101万円に達する波乱の決着となった。

競走成績 編集

以下の内容は、JBISサーチ[8]およびnetkeiba.com[9]の情報に基づく。

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上り3F)
着差 騎手 斤量
[kg]
1着馬(2着馬) 馬体重
[kg]
2021.06.06 東京 2歳新馬 芝1600m(良) 13 3 3 016.40(6人) 07着 R1:36.1(35.2) -0.7 0武豊 54 クレイドル 456
0000.07.24 新潟 2歳未勝利 芝1400m(良) 15 5 8 017.60(7人) 06着 R1:21.1(35.1) -0.3 0戸崎圭太 54 ジャズブルース 460
0000.09.26 中京 2歳未勝利 芝1600m(重) 12 8 11 011.60(6人) 01着 R1:36.5(36.3) -0.0 0松山弘平 54 (ルミネイト) 462
0000.11.28 阪神 白菊賞 1勝 芝1600m(良) 8 4 4 010.70(5人) 02着 R1:34.8(33.9) -0.0 0岩田望来 54 ルージュラテール 472
2022.01.15 中山 菜の花賞 1勝 芝1600m(良) 11 1 1 002.20(1人) 01着 R1:35.1(35.7) -0.3 0石橋脩 54 (フミバレンタイン) 474
0000.03.05 阪神 チューリップ賞 GII 芝1600m(良) 15 5 8 036.90(8人) 04着 R1:33.5(34.9) -0.3 0石橋脩 54 ナミュール 474
0000.05.22 東京 優駿牝馬 GI 芝2400m(良) 17 3 5 除外 0石橋脩 55 スターズオンアース 476
0000.09.10 中山 紫苑S GIII 芝2000m(良) 12 8 11 005.90(2人) 02着 R1:59.9(35.1) -0.0 0横山武史 54 スタニングローズ 488
0000.10.16 阪神 秋華賞 GI 芝2000m(良) 16 8 15 052.1(12人) 07着 R1:59.0(35.1) -0.4 0岩田望来 55 スタニングローズ 486
2023.02.11 阪神 洛陽S L 芝1600m(良) 11 8 10 004.10(2人) 11着 R1:33.9(34.9) -0.8 0団野大成 54 ジャスティンスカイ 500
0000.04.08 阪神 阪神牝馬S GII 芝1600m(稍) 12 7 9 013.80(6人) 01着 R1:33.9(34.1) -0.2 0浜中俊 55 サブライムアンセム 498
0000.05.14 東京 ヴィクトリアM GI 芝1600m(良) 16 2 3 027.40(8人) 05着 R1:32.7(33.8) -0.5 0松山弘平 56 ソングライン 494
0000.12.16 中山 ターコイズS GIII 芝1600m(良) 16 5 9 006.80(3人) 15着 R1:34.1(35.5) -1.4 0浜中俊 56 フィアスプライド 502
2024.02.04 東京 東京新聞杯 GIII 芝1600m(良) 16 7 14 087.6(12人) 14着 R1:34.0(35.8) -1.9 0浜中俊 56 サクラトゥジュール 506
  • 競走成績は2024年2月4日現在

血統表 編集

サウンドビバーチェ血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 キングマンボ系
[§ 2]

ドゥラメンテ
2012 鹿毛
北海道安平町
父の父
キングカメハメハ
2001 鹿毛
Kingmambo Mr. Prospector
Miesque
*マンファス *ラストタイクーン
Pilot Bird
父の母
アドマイヤグルーヴ
2000 鹿毛
*サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
エアグルーヴ *トニービン
ダイナカール

*スクービドゥー
Scoubidou
2004 鹿毛
ドイツ
Johan Cruyff
1994 鹿毛
*デインヒル Danzig
Razyana
Teslemi *オジジアン
Martha Queen
母の母
Simply Red
1997 栗毛
Dashing Blade Elegant Air
Sharp Castan
Schalmai Nebos
Shantou
母系(F-No.) (FN:16-c)
5代内の近親交配 なし
出典
  1. ^ サウンドビバーチェ 5代血統表
  2. ^ [10]
  • 母スクービドゥーは伊G3のドルメーロ賞勝ち馬。
  • 牝系は所謂「ドイツのSライン」に属する。

脚注 編集

注釈 編集

出典 編集

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o サウンドビバーチェ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2023年5月14日閲覧。
  2. ^ 競走馬情報 - サウンドビバーチェ”. 日本中央競馬会. 2023年5月14日閲覧。
  3. ^ 【オークス】サウンドビバーチェ競走除外の理由は「顔部挫創」 発走地点で他の馬に蹴られる」『東スポ競馬』東京スポーツ新聞社、2022年5月22日。2023年4月8日閲覧。
  4. ^ 【秋華賞】また放馬!サウンドビバーチェが岩田望を振り落としカラ馬で疾走 馬体「異常なし」でそのまま出走」『東スポ競馬』東京スポーツ新聞社、2022年10月16日。2023年4月8日閲覧。
  5. ^ 【阪神牝馬S】サウンドビバーチェが重賞初制覇 6番人気で激走」『スポーツニッポン』、2023年4月8日。2023年4月8日閲覧。
  6. ^ 【阪神牝馬S】6番人気サウンドビバーチェが重賞初制覇 浜中「手応え通りしっかり伸びてくれた」」『デイリースポーツ』、2023年4月8日。2023年4月8日閲覧。
  7. ^ 【サンスポ杯阪神牝馬S】サウンドビバーチェが2番手から抜け出して重賞初V」『サンケイスポーツ』、2023年4月8日。2023年4月8日閲覧。
  8. ^ サウンドビバーチェ 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2023年5月14日閲覧。
  9. ^ サウンドビバーチェの競走成績”. netkeiba.com. Net Dreamers Co., Ltd.. 2023年5月14日閲覧。
  10. ^ サウンドビバーチェ - 競走馬詳細 - UMATOKU”. 馬トク. 報知新聞社. 2024年3月17日閲覧。

外部リンク 編集