サッカークウェート代表

クウェートの男子サッカーナショナルチーム

サッカークウェート代表(サッカークウェートだいひょう)は、クウェートサッカー協会(KFA)によって構成される、クウェートサッカーナショナルチームである。西アジアサッカー連盟所属。

サッカークウェート代表
国または地域 クウェートの旗 クウェート
協会 クウェートサッカー協会
愛称 Al Azraq
監督 ポルトガルの旗 ルイ・ベント英語版
最多出場選手 バデル・アル=ムタワ英語版(196試合)
最多得点選手 バシャール・アブドゥッラー(75得点)
ホームカラー
アウェイカラー
初の国際試合 1961年9月3日リビア
2-2
最大差勝利試合 2000年2月14日ブータン
20-0
最大差敗戦試合 1961年9月4日エジプト
0-8
2003年11月19日ポルトガル
0-8
FIFAワールドカップ
出場回数 1回(初出場は1982
最高成績 グループリーグ敗退 (1982)
AFCアジアカップ
出場回数 10回
最高成績 優勝 (1980)

概要

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1970年代から1990年代にかけてガルフカップでは無類の強さを誇っており、大会最多となる10度の優勝を飾っている。AFCアジアカップにおいても1980年大会で優勝を果たしている古豪である。 2000年のブータンに対する20-0での勝利は、当時の国際試合での最大得点差試合であった。翌年にオーストラリアアメリカ領サモア31-0で破り更新された。FIFAランキングの最高順位は1998年12月に記録した24位。

歴史

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クウェート代表の誕生

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クウェートの初の国際試合は1961年アラブ競技大会英語版におけるリビア戦で、2-2のドローであった。同大会のUAE戦で、クウェート代表の最大得点差敗戦である0-8での敗北を喫している。その後、自国開催となったAFCアジアカップ1980では決勝戦で韓国を3-0で破り、初優勝を果たした。

1982年スペインW杯

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クウェートのFIFAワールドカップの出場は、1982年スペイン大会の1度である。その第一戦はチェコスロバキアと1-1の引分。これはアジアのチームとして、初出場の初戦で勝点を獲得した唯一の例である(2022年大会終了時点)。

次のフランス戦では、3-1のビハインドで迎えた85分、観客が鳴らした笛を主審のオフサイドの笛と勘違いした選手たちがプレーを止め、その間にフランスのアラン・ジレスが放ったシュートがゴールネットを揺らした。一度は得点が認められたがノーゴールをアピールし、当時クウェートサッカー協会会長でスタンドで観戦していたシェイク・ファハド・アル=サバーハがフィールドまで降りて来て判定に不服を唱えた。その結果、得点が取り消されてしまった[1]。W杯で一度認められた得点が取り消された唯一の事例である[2]

なお、後日主審が資格停止処分を受け、ファハドおよびクウェート協会に罰則が科せられた。その試合は、89分にも失点して4-1で敗れた。続くイングランド戦でも1-0で敗れ、グループ最下位で敗退となった。

2006 W杯

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2006年W杯ドイツ大会・アジア予選では、1次予選2004年アジアカップ準優勝[3]中国と勝ち点、直接対決の成績、得失点差で並ぶも、総得点で「1」上回り最終予選に進出[4][5]。最終予選では、最終節のアウェー・ウズベキスタン戦で引き分け以上であればバーレーンとのアジア5位決定戦に進めたが、2-0から逆転負けを喫して敗退した[6]

度重なる政府の干渉による資格停止

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2007年10月30日、クウェート政府の干渉によりクウェートサッカー協会(KFA)がFIFAから資格停止処分を受けた[7]が、この処分は2週間足らずで解除された[8]。翌年10月24日、再び資格停止処分を受けた[9]。同年12月22日、FIFAは暫定的に処分を解除した[10]。解除後のクウェート代表の不調は否めず、AFCアジアカップ20112015ではいずれもグループステージ3連敗という惨敗に終わっている。

2015年10月、クウェート政府の干渉があったとしてFIFAより協会が3度目の資格停止処分を受けた[11]。この結果、2015年11月以降の2018年FIFAワールドカップ・アジア2次予選のクウェートが出場する試合はすべて中止となった。同予選はAFCアジアカップ2019の予選も兼ねる形式となっていたため、こちらも出場できなくなった[12][13][14]

2017年12月6日、FIFAはクウェートサッカー協会に対する資格停止処分を2年2ヶ月ぶりに解除した[15]。2017年12月、FIFAランキングは前述の資格停止の影響もあり過去最低の189位を記録している[16]

2026 ワールドカップ

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2026年W杯北中米大会・アジア予選では、1次予選を免除され2次予選から参加。その2次予選ではカタールインドアフガニスタンと同組になったが、2勝1分3敗・勝ち点7の2位で最終予選に進出した[17]。クウェートがW杯アジア予選で最終予選に進んだのは前述の2006年W杯ドイツ大会以来5大会ぶりである。なお、この予選はAFCアジアカップ2027の予選も兼ねており、3大会ぶりにAFCアジアカップの出場権も獲得した。

ホームスタジアム

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2つのスタジアムがホームスタジアムになっている。

成績

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FIFAワールドカップ

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開催国 / 年 成績
  1930 不参加
  1934
  1938
  1950
  1954
  1958
  1962
 1966
  1970
  1974 予選敗退
  1978
  1982 1次リーグ敗退 3 0 1 2 2 6
  1986 予選敗退
  1990
  1994
  1998
   2002
  2006
  2010
  2014
  2018 予選失格処分
  2022 予選敗退
合計 出場1回 3 0 1 2 2 6

AFCアジアカップ

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開催年 結果 試合 勝利 引分 敗戦 得点 失点
  1956 不参加
  1960
  1964
  1968 棄権
  1972 グループリーグ敗退 2 1 0 1 2 5
  1976 準優勝 4 3 0 1 6 3
  1980 優勝 6 4 1 1 13 6
  1984 3位 6 3 1 2 5 4
  1988 グループリーグ敗退 4 0 3 1 2 3
  1992 予選敗退
  1996 4位 6 2 1 3 9 6
  2000 ベスト8 4 1 2 1 3 3
  2004 グループリーグ敗退 3 1 0 2 3 7
        2007 予選敗退
  2011 グループリーグ敗退 3 0 0 3 1 7
  2015 グループリーグ敗退 3 0 0 3 1 6
  2019 予選失格処分
  2023 予選敗退
合計 10/18 42 15 10 18 45 51

ガルフカップ

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開催年 開催国 結果
1970   バーレーン 優勝
1972   サウジアラビア 優勝
1974   クウェート 優勝
1976   カタール 優勝
1979   イラク 準優勝
1982   アラブ首長国連邦 優勝
1984   オマーン 6位
1986   バーレーン 優勝
1988   サウジアラビア 5位
1990   クウェート 優勝
1992   カタール 5位
1994   アラブ首長国連邦 5位
1996   オマーン 優勝
1998   バーレーン 優勝
2002   サウジアラビア 4位
2003   クウェート 6位
2004   カタール 4位
2007   アラブ首長国連邦 グループリーグ敗退
2009   オマーン 準決勝敗退
2010   イエメン 優勝
2013   バーレーン 3位
2014   サウジアラビア グループリーグ敗退
2017   クウェート グループリーグ敗退

その他の大会

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参加大会 結果
  アラブカップ1964 3位
  1973年ムルデカ大会 準優勝
  1989年ピースアンドフレンドシップカップ英語版 3位
  1992年パンアラブ競技大会サッカー競技 3位
  2011年パンアラブ競技大会サッカー競技 3位
  アラブカップ1992 3位
  1997年西アジア競技大会サッカー競技 3位
  アラブカップ1998 3位
  2002年西アジア競技大会サッカー競技 優勝
  西アジアサッカー選手権2010 優勝

歴代監督

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歴代選手

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脚注

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  1. ^ 王子の猛抗議で覆ったW杯のゴール判定 主審に突き付けた、まさかの理由と悲しき末路【W杯事件簿】”. THE ANSWER スポーツ文化・育成&総合ニュース・コラム (2022年11月30日). 2024年8月23日閲覧。
  2. ^ 【W杯トリビア】史上唯一の得点取り消し事件”. サンスポ (2014年7月3日). 2024年8月23日閲覧。
  3. ^ Inc, SEESAW GAME (2019年1月5日). “激化した反日騒動…逆境の連続を乗り越え掴んだ連覇【AFCアジアカップ2004】”. サッカーキング. 2024年8月23日閲覧。
  4. ^ 韓国、クウェートが最終予選へ W杯アジア1次予選 - asahi.com : スポーツ : サッカー”. www.asahi.com. 2024年8月23日閲覧。
  5. ^ World Cup qualification Asia - Groups & Matchdays” (英語). www.transfermarkt.co.in. 2024年8月23日閲覧。
  6. ^ Uzbekistan 3-2 Kuwait (Aug 17, 2005) Team Stats” (英語). ESPN. 2024年8月23日閲覧。
  7. ^ “FIFA suspends Kuwait Football Federation”. London: Guardian.co.uk. オリジナルの7 May 2020時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20200507233833/http://football.guardian.co.uk/breakingnews/feedstory/0,,-7035021,00.html 30 October 2007閲覧。 
  8. ^ FIFA lifts suspension on Kuwait”. FIFA. November 11, 2007時点のオリジナルよりアーカイブ。9 November 2007閲覧。
  9. ^ FIFA suspends Kuwait Football Federation”. The-AFC.com. 26 October 2008時点のオリジナルよりアーカイブ。25 October 2008閲覧。
  10. ^ FIFA provisionally lifted its suspension on the Kuwait Football Association (KFA)”. The-AFC.com. 25 December 2008時点のオリジナルよりアーカイブ。22 December 2008閲覧。
  11. ^ Suspension of the Kuwait Football Association”. FIFA. January 9, 2016時点のオリジナルよりアーカイブ。16 October 2015閲覧。
  12. ^ “Suspension of the Kuwait Football Association lifted”. FIFA.com. (6 December 2017). オリジナルのDecember 7, 2017時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20171207012930/http://www.fifa.com/governance/news/y=2017/m=12/news=suspension-of-the-kuwait-football-association-lifted-2922929.html 6 December 2017閲覧。 
  13. ^ The FIFA/Coca-Cola World Ranking - November 2017”. FIFA.com. November 25, 2017時点のオリジナルよりアーカイブ。6 December 2017閲覧。
  14. ^ FIFA lifts suspension on Kuwait's football association - Kuwait,Europe - ArabianBusiness.com”. 2017年12月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。 Template:Cite webの呼び出しエラー:引数 accessdate は必須です。
  15. ^ クウェート協会の処分解除=FIFA時事通信 2017年12月6日
  16. ^ Men's Ranking” (英語). www.fifa.com. 2024年2月7日閲覧。
  17. ^ W杯アジア予選:中国、インドネシア、北朝鮮、クウェートが3次予選進出決める”. FIFA. 2024年8月23日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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