サッカースイス代表
サッカースイス代表(仏:Équipe de Suisse de football、独:Schweizer Fussballnationalmannschaft)は、スイスサッカー協会(ASF / SFV)によって編成されるスイスのサッカーのナショナルチームである。愛称の「リ・ナティ」は、スイス国民の意味から[要出典]。
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国または地域 |
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協会 | スイスサッカー協会 | |||
FIFAコード | SUI | |||
愛称 | La Nati | |||
監督 | ヴラディミル・ペトコヴィッチ | |||
最多出場選手 | ハインツ・ハーマン(117試合) | |||
最多得点選手 | アレクサンダー・フライ(42得点) | |||
初の国際試合 |
1905年2月12日対フランス 1-0 | |||
最大差勝利試合 |
1924年5月25日対リトアニア 9-0 | |||
最大差敗戦試合 |
1909年5月20日対イングランド 0-9 | |||
FIFAワールドカップ | ||||
出場回数 | 11回(初出場は1934) | |||
最高成績 | ベスト8(1934、1938、1954) | |||
UEFA欧州選手権 | ||||
出場回数 | 4回 | |||
最高成績 | ベスト16(2016) | |||
歴史編集
FIFAワールドカップは1934年のイタリア大会で本大会に初参加。1回戦でオランダに勝利しベスト8入りを果たす。
1938年のFIFAワールドカップ・フランス大会では1回戦でドイツにPK戦までもつれ込むが辛くも勝利して2大会連続でベスト8に進出した。
3大会連続出場となった1950年のFIFAワールドカップ・ブラジル大会では開催国のブラジル、メキシコ、ユーゴスラビアと同じグループ1に入りメキシコに勝利、開催国のブラジルに引き分けるなど検討したが、初戦のユーゴスラビア戦の敗戦が響き1勝1分1敗の3位でグループリーグ敗退となる。
1954年の地元開催で行われたFIFAワールドカップ・スイス大会ではイタリア、イングランド、ベルギーと同じグループ4に入る。この大会のみグループリーグにシード制が導入され総当りではなかったため、初戦のイタリアには勝利したが結果的にそのイタリアと1勝1敗で並びプレーオフが行われた。そのプレーオフでスイスはイタリアに4-1と勝利し結果的にイタリア相手に2勝してグループリーグを2位で突破し、3度目のベスト8入りを果たした。ベスト8ではオーストリア相手に打ち合いを演じるが5-7で敗戦した。
1962年のFIFAワールドカップ・チリ大会では開催国のチリ、西ドイツ、イタリアと同じグループ2に入るが、全敗でグループリーグ敗退。
1966年のFIFAワールドカップ・イングランド大会では西ドイツ、アルゼンチン、スペインと同じグループ2に入るが2大会連続で全敗でグループリーグ敗退。その後は予選突破ができず、1994年のFIFAワールドカップ・アメリカ大会まで本大会には出場できずにいた。
その1994年FIFAワールドカップ・アメリカ大会予選では、同組となったイタリアを相手に1勝1分と勝ち越して7大会ぶりに予選を突破する。本大会では開催国のアメリカ、コロンビア、ルーマニアと同じグループAに入り、1勝1分1敗の2位で決勝トーナメントに進出した。その決勝トーナメントではラウンドオブ16でスペインと対戦し0-3で敗戦した。
UEFA欧州選手権には1996年のイングランド大会で本大会初出場を果たす。グループリーグでは開催国のイングランド、オランダ、スコットランドと同じグループAに入り、初戦で開幕戦となる開催国イングランド相手に1-1と引き分けたが、その後2敗を喫し、初の本大会はグループリーグ最下位で敗退となった。
1998年のFIFAワールドカップ・フランス大会では予選でプレーオフに進出できる2位のハンガリーに勝点2と僅かに足りず、4位で敗退となり2大会連続での出場は叶わなかった。
2000年のUEFA欧州選手権・ベルギー・オランダ共催大会では予選でデンマークと勝点で並んだが、直接対決で1分1敗と負け越し、3位となり予選敗退となった。
2002年のFIFAワールドカップ・日韓共催大会では予選で後に本大会に出場となるロシア、スロベニアと同じグループに入ったが、フェロー諸島とルクセンブルクにしか勝利を挙げることが出来ず、結局予選4位となり2大会連続で予選敗退となった。
2004年のUEFA欧州選手権・ポルトガル大会では予選で2002年のFIFAワールドカップ予選で苦汁をなめられたロシアと再び同組になるが、勝点1差でそのロシアを振り切り予選1位となり2大会ぶりの本大会出場を決めた。本大会ではフランス、イングランド、クロアチアと強豪国ばかりのグループBに入り1分2敗で初の決勝トーナメント進出とはならなかった。
2006年のFIFAワールドカップ・ドイツ大会ではプレーオフで前回大会3位のトルコをアウェーゴール差で破り3大会ぶりの本大会出場となった。本大会のグループリーグでは今大会限りで現役を引退するジネディーヌ・ジダン要するフランス、前回大会4位の韓国、初出場のトーゴと同じグループGに入った。初戦のフランスには0-0と引き分けたものの、トーゴ、韓国にはともに無失点で勝利しグループリーグを1位で通過した。決勝トーナメントでは1回戦で初出場となるウクライナと対戦し、0-0でPK戦までもつれ込んだ結果敗退となった。なお、今大会で1失点も喫することなく無敗で大会を去った。
地元とオーストリアとの共同開催となった2008年のUEFA欧州選手権・スイス・オーストリア共催大会ではチェコ、ポルトガル、トルコと同じグループAに入ったが、開幕戦のチェコ、2戦目のトルコに連敗をし、最終戦を戦わずしてグループリーグ敗退が決まった。
2010年のFIFAワールドカップ・南アフリカ大会では予選でギリシャを勝点差1で振り切り本大会に2大会連続出場を決めた。本大会では後に大会初優勝となったスペイン、チリ、ホンジュラスと同じグループHに入った。グループリーグ初戦でスペインに1-0と勝利するも続くチリには0-1と敗れ、最終戦のホンジュラスに勝てば決勝トーナメント進出の可能性が十分あったが、0-0とスコアレスドローとなり3位でグループリーグ敗退となった。なお、第2戦のチリ戦で後半30分にマルク・ゴンサレスにゴールを決められるまで559分の連続無失点記録を樹立した。
3大会連続出場を狙った2012年のUEFA欧州選手権・ポーランド・ウクライナ共催大会では予選でイングランドなどと同組になるが、プレーオフに出場できる2位のモンテネグロに勝点1差で僅かに及ばず3大会連続出場は叶わなかった。
2014年のFIFAワールドカップ・ブラジル大会では予選でアイスランド、スロベニアなどと同組になるが、序盤から勝点を積み重ね、終わってみれば7勝3分の成績となり無敗で予選を突破した。本大会では組み合わせ抽選会が行われた当時のFIFAランキングで7位となりシード国が入るポット1となり、エクアドル、フランス、ホンジュラスと同じグループEに入った。初戦のエクアドルには1-1で迎えた後半アディショナルタイム3分にハリス・セフェロヴィッチのゴールで2-1と逆転勝利をした。続くフランスには終盤に2点を返すも2-5と大敗を喫した。最終戦の相手は前回大会同様ホンジュラスが相手となったが、ジェルダン・シャチリのハットトリックの活躍で3-0と勝利し、グループリーグを2位で終え2大会ぶりの決勝トーナメント進出となった。決勝トーナメント1回戦ではアルゼンチンと対戦し、延長戦までもつれ込む接戦となったが、延長後半13分にディ・マリアにゴールを奪われ、0-1と敗れた。
2016年のUEFA欧州選手権・フランス大会では予選を2位で突破し、2大会ぶりの本大会出場を決めた。本大会では開催国のフランス、ルーマニア、アルバニアと同じグループAに入り、1勝2分で2位となり、初の決勝トーナメント進出を決めた。決勝トーナメントでは1回戦でポーランドと対戦し、前半39分にポーランドのヤクブ・ブワシュチコフスキに先制点を奪われるが、後半37分にジェルダン・シャチリのゴールで同点に追いつくことに成功した。試合はこのままPK戦までもつれ込んだが、スイスの2人目であるグラニト・ジャカが失敗をし、対するポーランドは全員成功させ、ベスト16で姿を消した。
2018年大会でも4大会連続での本大会出場を決めた。
2018年大会ではブラジル、コスタリカ、セルビアと同じグループEに入り、ブラジルに次ぐ2位通過で2大会連続の決勝トーナメント進出を決めたが、ラウンドオブベスト16ではスウェーデンと対戦して敗れた。
FIFAワールドカップの成績編集
開催年 | 結果 | 試合 | 勝利 | 引分 | 敗戦 | 得点 | 失点 |
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1930 | 不参加 | ||||||
1934 | ベスト8 | 2 | 1 | 0 | 1 | 5 | 5 |
1938 | 3 | 1 | 1 | 1 | 5 | 5 | |
1950 | グループリーグ敗退 | 3 | 1 | 1 | 1 | 4 | 6 |
1954 | ベスト8 | 4 | 2 | 0 | 2 | 11 | 11 |
1958 | 予選敗退 | ||||||
1962 | グループリーグ敗退 | 3 | 0 | 0 | 3 | 2 | 8 |
1966 | 3 | 0 | 0 | 3 | 1 | 9 | |
1970 | 予選敗退 | ||||||
1974 | |||||||
1978 | |||||||
1982 | |||||||
1986 | |||||||
1990 | |||||||
1994 | ベスト16 | 4 | 1 | 1 | 2 | 5 | 7 |
1998 | 予選敗退 | ||||||
2002 | |||||||
2006 | ベスト16 | 4 | 2 | 2 | 0 | 4 | 0 |
2010 | グループリーグ敗退 | 3 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 |
2014 | ベスト16 | 4 | 2 | 0 | 2 | 7 | 7 |
2018 | 4 | 1 | 2 | 1 | 5 | 5 | |
合計 | 11/21 | 37 | 12 | 8 | 18 | 50 | 64 |
スイスは、初出場の1934年大会初戦から1994年大会のラウンド16まで出場22試合連続で失点を喫しており、これはワールドカップにおける連続試合失点の記録である。その一方で、2006年大会ではグループリーグ3試合を無失点(この大会初戦で連続試合失点を止めた)、決勝トーナメント一回戦でウクライナに0-0からのPK戦で敗れ、ワールドカップ史上初の無失点での大会敗退という珍記録を残した。さらに、2010年大会のグループリーグ第1戦のスペイン戦も無失点で、イタリアと並ぶ5試合連続無失点のワールドカップタイ記録を樹立し連続試合失点と連続試合無失点、両方のレコードホルダーになった。続くチリ戦では後半30分に失点するが、この時点までの大会通算連続無失点時間は86・90年大会のイタリア(550分)をも上回る559分となり、わずかながら記録を更新した。
UEFA欧州選手権の成績編集
開催年 | 結果 | 試合 | 勝利 | 引分 | 敗戦 | 得点 | 失点 |
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1960 | 不参加 | ||||||
1964 | 予選敗退 | ||||||
1968 | |||||||
1972 | |||||||
1976 | |||||||
1980 | |||||||
1984 | |||||||
1988 | |||||||
1992 | |||||||
1996 | グループリーグ敗退 | 3 | 0 | 1 | 2 | 1 | 4 |
2000 | 予選敗退 | ||||||
2004 | グループリーグ敗退 | 3 | 0 | 1 | 2 | 1 | 6 |
2008 | 3 | 1 | 0 | 2 | 3 | 3 | |
2012 | 予選敗退 | ||||||
2016 | ベスト16 | 4 | 1 | 3 | 0 | 3 | 2 |
合計 | 4/15 | 13 | 2 | 5 | 6 | 8 | 15 |
現在のメンバー編集
- 2018 FIFAワールドカップにおける代表招集メンバー
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選手編集
キャップ編集 水色は現役代表選手
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得点編集 水色は現役代表選手
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監督編集
- ハンス=ペーター・ザウググ 2000
- エンツォ・トロセロ 2000-2001
- ヤコブ・クーン 2001-2008
- オットマー・ヒッツフェルト 2008-2014
- ヴラディミル・ペトコヴィッチ 2014-