サファイア・プリンセス

クルーズ客船

サファイア・プリンセス(Sapphire Princess)は、アメリカプリンセス・クルーズ社によって所有・運航されている外航クルーズ客船。乗客定員は2,670人。同型同時期建造の姉妹船として「ダイヤモンド・プリンセス」がある。

サファイア・プリンセス
基本情報
船種 クルーズ客船
船籍 イギリスの旗 イギリス
所有者 プリンセス・クルーズ
運用者 プリンセス・クルーズ
建造所 三菱重工業長崎造船所(2180番船)
姉妹船 ダイヤモンド・プリンセス
建造費 4億米ドル
信号符字 2HFZ6
IMO番号 9228186
MMSI番号 235103357
要目
総トン数 116,000t
全長 290m
デッキ数 18階
旅客定員 2,670名
乗組員 1,100名
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概要 編集

サファイア・プリンセスは、プリンセス・クルーズの船としては日本で建造された2隻目のジェム級客船である。姉妹船はダイヤモンド・プリンセスで、建造中に名前が入れ替わった。2004年6月10日にシアトルで命名され、同港で命名された初めてのクルーズ船となった。就航当初はアメリカ西海岸を航行していたが、2014年以降はアジアやオーストラリア・ニュージーランドを中心とした運行を行っている。

建造中の火災事故 編集

2002年10月1日、三菱重工業長崎造船所内にて造船所2180番船として艤装工事中のダイヤモンド・プリンセスが火災を起こした[1]

施主であるP&Oに対する納入期限が2003年7月に迫っていたため、造船所で同時に建造していた2番船(造船所2181番船・サファイア・プリンセス)を急遽、新「ダイヤモンド・プリンセス」として改修し、2004年2月に(「ダイヤモンド・プリンセス」としては)当初より7ヶ月遅れながらも納入にこぎつけた。

なお炎上した造船所2180番船は造船所の香焼工場に移されて焼損部分を完全に撤去し、新「サファイア・プリンセス」として改修[2]。2004年5月27日に造船所よりP&Oに引き渡され[3]、翌6月より運航を開始した。2005年4月8日、アジアクルーズの途上で長崎港に里帰り寄港を果たし、造船所関係者始め地元の歓迎を受けた。なお、引き渡し直後の2004年5月29日、給油などのため横浜港に初入港し大桟橋に着岸、その際初代「飛鳥」との並びも実現している。

ギャラリー 編集

脚注 編集

  1. ^ “暗転 完全消火は36時間後”. 長崎新聞. (2004年5月30日). オリジナルの2007年8月8日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20070810083028/http://www.nagasaki-np.co.jp/box/princess/kikaku1/02.html 2020年2月24日閲覧。 
  2. ^ “復旧 「未知の作業」に奮闘”. 長崎新聞. (2004年5月30日). オリジナルの2007年8月8日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20070808144928/http://www.nagasaki-np.co.jp/box/princess/kikaku1/03.html 2020年2月24日閲覧。 
  3. ^ “引渡し式を終えた三菱重工社長、会見で感謝示す”. 長崎新聞. (2004年5月28日). オリジナルの2007年8月8日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20070808061051/http://www.nagasaki-np.co.jp/box/princess/kiji/120.html 2020年2月24日閲覧。 

関連項目 編集

外部リンク 編集