サヘル諸王国

サヘル地帯に存在した王国・帝国

サヘル諸王国(サヘルしょおうこく、Sahelian kingdoms)は、1世紀から19世紀にかけて、サハラ砂漠の南側に位置する半乾燥草原地帯であるサヘルに存在した一群の中央集権化された王国や帝国英語版のことである。国の富は、砂漠を横切る交易路を管理することで生み出された。国の力は、ラクダのような大型の駄獣を保有することによっていた。これらの動物は、中央のコントロール下に大帝国を維持するのに十分な速度を持ち、また、その過程で必要になる戦闘にも役立った。同時に、これらの帝国では分権化もなされており、支配下の都市はかなりの自治権を有していた。

サヘルは、最大幅1,000kmの帯状地帯で、アフリカを横断し、大西洋から紅海にまで達する。

サヘル諸国は南方には拡大できなかった。そちらにはボノ人英語版ヨルバ人が住む熱帯降雨林地帯英語版があった。サヘル諸国の基盤である騎乗した戦士は森の中ではほとんど無力な上に、馬やラクダがこの地域の病気に弱かった。

経済 編集

 
マリジェンネ泥のモスク

帝国または王国にはしっかりした都市と特色ある町が統合されていた。領土には人口密度の低い広大な土地も含まれたが、そこでは組織化の度合いは下がった。人々は農業、畜産、狩猟、漁業、手工業(金属加工、織物、陶磁器)を営んでいた。彼らは川に沿ってそして湖を渡って船を使い、短距離と長距離の交易を行い、彼ら自身の通貨を使用した。

サヘル諸王国の歴史 編集

 
サヘルの諸民族

地図 編集

参考文献 編集

  1. ^ Meyerowitz, Eva L. R. (1975) (英語). The Early History of the Akan States of Ghana. Red Candle Press. https://books.google.com/books?id=F3lyAAAAMAAJ 2021年3月28日閲覧。