サボタージュ (1936年の映画)

1936年アルフレッド・ヒッチコック監督のイギリスの映画

サボタージュ』(Sabotage)は、1936年イギリスサスペンス映画。監督はアルフレッド・ヒッチコック、出演はシルヴィア・シドニーオスカー・ホモルカなど。ジョゼフ・コンラッドの『密偵英語版』を映画化した日本劇場未公開作品。アメリカ合衆国では『The Woman Alone』のタイトルで上映されたことがある[1]1996年に『シークレット・エージェント』としてリメイクされている。

サボタージュ
Sabotage
監督 アルフレッド・ヒッチコック
脚本 チャールズ・ベネット英語版
イアン・ヘイ(台詞)
ヘレン・シンプソン(台詞)
アルマ・レヴィル(撮影用台本)
原作 ジョセフ・コンラッド
密偵英語版
製作 マイケル・バルコン英語版
出演者 シルヴィア・シドニー
オスカー・ホモルカ
ジョン・ローダー英語版
音楽 ルイス・レヴィ英語版
撮影 バーナード・ノウルズ英語版
編集 チャールズ・フレンド英語版
製作会社 ゴーモン・ブリティッシュ映画社
配給 イギリスの旗 ゴーモン・ブリティッシュ・ディストリビューターズ
公開 イギリスの旗 1936年12月2日
上映時間 76分
製作国 イギリスの旗 イギリス
言語 英語
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ストーリー編集

ロンドンで映画館を営むヴァーロックは、破壊活動をする裏の顔を持っている。隣の八百屋の店員になりすました刑事スペンサーが彼を監視する中で次の指令を受けたヴァーロックは、警察の目をごまかすために、妻の幼い弟スティーヴィーに爆弾を持って行かせる。しかし、スティーヴィーは爆発の設定時刻までに目的の場所に持っていけなかったため、移動のバスの中で爆死する。弟の死に激しいショックを受けた妻は開き直る夫を咄嗟に刺殺してしまう。そこに現れたスペンサーは、かねてよりヴァーロック夫人に対して好意を抱いていたことから、彼女と共に国外に逃げることを提案する。一方、爆弾を用意した「小鳥屋」が証拠を隠滅するためにヴァーロックのもとにやってくるが、その場が警察に取り囲まれていたことから爆破すると警察を脅す。映画館にいた観客は無事に避難するが、ヴァーロックの死体を見つけた小鳥屋は爆弾を爆発させて死ぬ。これによりヴァーロックも共に爆死したと見なされ、ヴァーロック夫人は放免されると、スペンサーに支えられてその場を去る。

キャスト編集

製作編集

ヒッチコックは当初ヴァーロック役にピーター・ローレを想定していたが、前作の『間諜最後の日』(1936年)でローレが使いにくかったことから、オスカー・ホモルカを起用することにした[2]。 テッド・スペンサー役は『三十九夜』(1935年)で成功したロバート・ドーナットに決まっていたものの、慢性の喘息で深刻な気管支炎になったために撮影前に降板、代わりに当時の映画スターであるジョン・ローダー英語版が起用されたが、ヒッチコックはローダーの演技に幅もなければ厚みもないとして大いに失望した[2]

劇中で上映されているアニメーション映画はディズニーの短編アニメシリーズ『シリー・シンフォニー』の1本である1935年の映画誰がコック・ロビンを殺したの?英語版』である。なお、同作は第8回アカデミー賞短編アニメ賞のノミネートされている。

作品の評価編集

Rotten Tomatoesによれば、11件の評論の全てが高く評価しており、平均して10点満点中7.38点を得ている[3]。 雑誌「タイムアウト」が150人を超える俳優、監督、脚本家、プロデューサー、評論家や映画界の有力者に対して行ったアンケートによるイギリス映画ベスト100で44位に選ばれている[4]

ヒッチコックの娘で女優のパトリシア英語版は自著『Alma Hitchcock: The Woman Behind the Man』において、父親の作品の中で『めまい』(1958年)や『サイコ』(1960年)と並んで最も暗い映画の1つであると記している[2]

出典編集

  1. ^ Sabotage (1936) - Release Info” (英語). IMDb. 2020年5月10日閲覧。
  2. ^ a b c Jeff Stafford. “Sabotage” (英語). Turner Classic Movies. 2020年5月10日閲覧。
  3. ^ Sabotage (1937)” (英語). Rotten Tomatoes. 2020年5月10日閲覧。
  4. ^ Dave Calhoun, Tom Huddleston, David Jenkins, Derek Adams, Geoff Andrew, Adam Lee Davies, Paul Fairclough, Wally Hammond, Alim Kheraj, Phil de Semlyen (2018-09-10). “100 Best British Movies of All Time” (英語). Time Out. https://www.timeout.com/london/film/100-best-british-films 2020年5月10日閲覧。. 

外部リンク編集