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サンタ・カンパニー』 (SANTA COMPANY) は、糸曽賢志による日本のオリジナル作品。2001年に糸曽賢志が描いたマンガが企画の発端となっており、それ以降クリスマス時期に様々な展開をみせている。2014年に糸曽賢志自身の出資により自主製作版のアニメーションが公開となり、2019年に自主製作版をリニューアルして新たなシーンを追加し長尺化した劇場版の『サンタ・カンパニー ~クリスマスの秘密~』の製作が発表された。プロモーションも兼ねて「株式会社サンタ・カンパニー」を実社会に設立しており、同社には作品と同じく「サンタ部」「プレゼント部」「トナカイ部」が存在し、実際に事業を行っている。

サンタ・カンパニー
ジャンル ファンタジー
映画:サンタ・カンパニー ~クリスマスの秘密~
原作 糸曽賢志
監督 糸曽賢志
脚本 糸曽賢志・オンダユウ
キャラクターデザイン
制作 旭プロダクション
封切日 2019年11月29日
上映時間 未定
OVA:サンタ・カンパニー(自主製作)
監督 糸曽賢志・かまくらゆみ
脚本 福島直浩・糸曽賢志
キャラクターデザイン
アニメーション制作 Nexus
収録時間 28分
テンプレート - ノート
プロジェクト アニメ
ポータル アニメ

サンタ・カンパニー ~クリスマスの秘密~概要編集

製作委員会方式とは異なる手法を用いており、作品における著作権をすべて糸曽賢志が持ちながら製作される劇場アニメーション。2012年に駐日フィンランド大使館公式キャラクターのフィンたんを糸曽賢志がデザインした流れで、フィンランド大使館にて2019年6月10日に制作発表会が行われた。同作は日本とフィンランドの国交100周年記念作品にも位置づけられている。同時上映のオリジナルアニメーション『コルボッコロ』と物語がリンクした作りになっている。

2019年6月20日にSony Bank GATEにてクラウドファンディングを開始し、開始2週間で目標金額4000万円を達成。続いて2019年8月16日より国内のクラウドファンディングサイトMakuakeでも目標金額500万円を達成した。

サンタ・カンパニー ~クリスマスの秘密~あらすじ編集

ノエルはクリスマスが大嫌い。両親は離婚し、一緒に住む父親も仕事に大忙し。友達も遊んでくれず、今年もひとりぼっちかと憂鬱な気持ちで横浜の自宅に帰ると、なぜかそこには「サンタ・カンパニー」という会社が広がっていた。なんとサンタクロースは会社組織に属していたのだ。驚くノエルの目の前を飛んでいく大勢のサンタクロースたち。そしてクリスマスにおける様々なカラクリを知るノエル。そこで出会った同年代の子供達に感化され、サンタ・カンパニーに入社することを決める。入社するための試験、プレゼントを配る冒険、途中に迫りくる恐ろしいムックとの戦い、様々な困難の中でノエルが導き出した働く意味とは!……これはクリスマスにまつわる、ちょっと不思議で、それでいてとってもとっても輝ける、秘密の物語。

サンタ・カンパニー ~クリスマスの秘密~登場人物編集

ノエル
- 花澤香菜
天真爛漫で活発な少女だが、クリスマスの時期は、毎年ひとりで過ごすことが多く、少し寂しい気持ちになる。ある日、知らないうちにサンタ・カンパニーに迷い込み、ベルたちと出会う。
ベル
声 - 梶裕貴
サンタクロースを守りながら、トナカイとともに子どもたちにプレゼントを届けるサンタ部に所属するトントゥ。何事にも立ち向かう勇気の持ち主だが、先走ってしまう一面も。
ミント
声 - 戸松遥
子どもたちへのプレゼントを用意するほか、様々な商品を世界中に販売するプレゼント部所属のトントゥ。優しい性格で、ノエルをプレゼント部に誘う。
トーマス
声 - 釘宮理恵
トナカイを訓練しながら、プレゼントを正確に届けるための地図アプリ開発なども担当する最先端科学集団トナカイ部所属のトントゥ。優柔不断な性格。
ペドロ
声 - 櫻井孝宏
サンタ部に所属するサンタクロース護衛隊SSSの最年少室長。1年前、ベルとともにプレゼントを配達中、ムックに襲われ、怪我をした。ミントの兄。
ニコラ
声 - 近藤雄介
プレゼント部の部長。普段はダンディーでとても優しいが、仕事には人一倍厳しく、部下達からは鬼なんて呼ばれることも。クリスマスを愛している。
ルドルフ3世
声 - 小籔千豊
クリスマスソングのモチーフにもなった伝説のトナカイの孫。真っ赤な鼻を持つ。ある出来事がきっかけで、気難しい性格になってしまう。実は面食い。
カラ
声 - 茶風林
ソリから落ちて仲間とはぐれ、泣いていたノエルを助けた謎の老人。ルドルフ三世がなついていることから、サンタ・カンパニーと繋がりがありそう。

サンタ・カンパニー ~クリスマスの秘密~スタッフ編集

  • 原作・脚本・監督 - 糸曽賢志
  • キャラクターデザイン -
  • 脚本 - オンダユウ
  • アニメーションプロデューサー - 河内山隆
  • アニメーション制作 - 旭プロダクション
  • 音楽 - SUPA LOVE
  • 音響監督 - 阿部信行
  • 音響制作 - BloomZ
  • 主題歌 - 茅原実里「Christmas Night」
  • 企画・プロデュース - スターリーキューブ
  • 著作 - KENJI STUDIO

世界観・用語解説編集

サンタ・カンパニー
「サンタ部」「プレゼント部」「トナカイ部」の3つの部署から成る大手企業。クリスマスイブには3つの部署が協力し、親御さんたちからの依頼を受け、自社自慢の能力を活かして安全にプレゼントを運ぶ還元祭を行う。
サンタ部
普段のサンタ部は世界最大規模のセキュリティー事業を営んでおり、クリスマスにはその能力を最大限活かして最小限の時間で、安全に子供部屋へプレゼントを届ける。
プレゼント部
普段のプレゼント部は世界最大規模の物販業&運送業を営んでおり、クリスマスにはプレゼントの用意、包装、配達をスムーズに行う。
トナカイ部
普段のトナカイ部は世界最大規模のナビ事業&動物事業を営んでおり、クリスマスにはサンタクロースとプレゼントを最短経路で目的地まで運ぶ。
トントゥ
「サンタ・カンパニー」で行われる試験に合格し、サンタクロースや会社内の手伝いを正式に任命されている子供。
SSS
サンタクロースが子供たちにプレゼントを運ぶ際に護衛として同行し、「はやく、ただしく、こっそりと」任務を遂行できるようバックアップするチーム。
ムック
プレゼントをねらう怪物。その姿は雪男よりも大きく、その心は魔女よりも冷たい。青く光るいくつもの目は見るものを焼きつくし、手から放たれる光の矢は岩をもつらぬく、と伝わっている。

自主製作アニメ版の概要編集

アニメーション製作、関連商品展開などのプロジェクト遂行にかかる費用を糸曽賢志が全額出資し、作品製作・商品展開までを一貫して行った作品。助成金クラウドファンディングの活用、作品素材を使用した教材の展開といった手法の組み合わせにより、公開前に製作費用を回収したことでも話題に上った。

2012年11月8日~2012年12月25日の間、小説「サンタ・カンパニー プレゼント大作戦!」の発売に合わせてコールド・ストーン・クリーマリーとタイアップイベントを開催。アニメーション劇中にフィンたんが登場しているほか、フィンランドのサンタクロースから届いたメッセージが劇中に使用されている。2013年12月に、大阪府茨木市の協力のもと、アニメーションの一部をプロジェクションマッピング上映し2500名を集客。

2013年7月に日本国内のクラウドファンディングサイト「anipipo」にて支援を呼びかけた結果、目標金額に届かず失敗に終わるが、2013年12月に海外のクラウドファンディング「Kickstarter」にて再度支援募集を開始。30日間で目標金額の50,000ドルを超え、72,270ドルを集めた。

2014年に完成したアニメーションは文部科学省選定作品に選出。東京国際映画祭にて招待上映された他、カンヌ国際映画祭のショートフィルムコーナーにて作品紹介された。また、作品の制作過程データを触りながら学べるDVD-ROM教材や、関連書籍も展開。そのDVD-ROM教材の英語版制作費用も「Kickstarter」にて支援募集し、目標金額の15,000ドルを170%以上上回る25,634ドルを調達。プロジェクト累計1000万円以上の調達に成功した 。

自主製作アニメ版あらすじ編集

サンタクロースの会社「サンタ・カンパニー」に入ったばかりの新人ノエルが、正式な「トントゥ」になるための試験にのぞむ。試験内容は「サンタクロースに一番たいせつなものが何かを見つけること」。期限が近づき、未だ答えが見つけられないでいる最中に遅れて会社に届いた子供からの1通の手紙。不備扱いで処理されそうになったその手紙がきっかけで、ノエルと仲間たちはプレゼントを巡る冒険へ旅立つことに。その先にノエルが見つけた答えとは…。小説「サンタ・カンパニー プレゼント大作戦!」から1年後の物語となっている。

自主製作アニメ版登場人物編集

ノエル・ホワイト
声 - 藤村歩
本作の主人公。プレゼント部のトントゥ見習いの少女。サンタ・カンパニーに迷い込んでから一年が経過。早く一人前になってサンタ・カンパニーの役に立ちたいと願っている。
ベル・クリスタル
声 - 梶裕貴
サンタ部のトントゥ。ノエルに想いを寄せており、行動力がある少年。小説版よりずいぶんと大人に成長している。
ミント・ロンド
声 - 戸松遥
プレゼント部のトントゥ。ノエルと仲が良く、おてんばな少女。思ったことをすぐに口に出し、ケンカになることも多い。
トーマス・ダウ
声 - 釘宮理恵
トナカイ部のトントゥ。おとなしく優しい少年。ルドルフ3世と心を通わせられる数少ない人間の一人。ミントに想いを寄せている。
ペドロ・ロンド
声 - 櫻井孝宏
プレゼント部所属でSSSの一員。二枚目で女性職員にファンも多い。ミントの兄。
ルドルフ3世
声 - 烏丸祐一
赤鼻のルドルフの孫。気性が荒く、あまり人になつかない。
ニコラ・ホワイト
声 - 東地宏樹
プレゼント部の部長。厳格で部下からの信頼も厚い。ノエルの父親。

自主製作アニメ版スタッフ編集

  • 企画・原案・総監督・プロデューサー - 糸曽賢志
  • 監督 - かまくらゆみ
  • 脚本 - 福島直浩、糸曽賢志
  • キャラクター原案 - 左
  • キャラクターデザイン - 原田大基
  • プロップデザイン・総作画監督 - 明珍宇作
  • 作画監督 - 齊藤佳子、後藤孝宏
  • 美術設計 - 青井孝
  • 美術監督 - 小幡和寛
  • 撮影監督 - 廣岡岳
  • 編集 - 坪根健太郎
  • アニメーションプロデューサー - 中村浩士
  • 音楽 - 板垣祐介
  • 音響監督 - 三間雅文
  • 主題歌 - ChouCho「君へ贈る魔法」(作詞:糸曽賢志、作曲:rino、編曲:清水哲平)
  • アニメーション制作 - Nexus
  • 製作・著作 - KENJI STUDIO

コミカライズ版サンタ・カンパニー編集

『サンタ・カンパニー』は、糸曽賢志、野口周三、桃井優月、品川千陽によるマンガ。劇場版『サンタ・カンパニー ~クリスマスの秘密~』の公開に合わせてLINEマンガ連載が開始。2019年11月25日にLINEコミックスよりフルカラー版の単行本1巻が発売。作者が4名とも現役の大学教員であり、マンガ制作を教育に生かしながら週刊連載をする実践的な試みで、学生がアシスタントとして参加している。

小説版サンタ・カンパニー プレゼント大作戦!編集

『サンタ・カンパニー プレゼント大作戦!』は、福島直浩、糸曽賢志、左による小説。自主製作アニメ版『サンタ・カンパニー』の一年前の出来事を描いたアナザーストーリー。アニメでは説明されていない設定が小説で明かされる仕組みになっている。ポプラ社より2012年11月に出版された。

小説版のあらすじ編集

11歳の少女ノエルはクリスマスが大嫌い。両親は3年前に離婚し、一緒に住む父親は毎年仕事で忙しく、学校の友達もクリスマスは一緒に遊んでくれない。今年も寂しいクリスマスを過ごすのかとノエルは憂鬱だった。ひとりぼっちのイブの夕方、マンションのエレベーターがノエルの住む5階に着き、ブゥーンと扉が開く。――と、目の前にはいつも飲みなれた風景とは違う巨大な工場が広がっていた。そこは”サンタ・カンパニー”という会社。なんと、サンタは会社化されていたのだ。そこで働くトントゥと呼ばれる子どもたちが引き起こしたトラブルに巻き込まれて、ソリに乗せそこねたプレゼントを届けるための冒険へ。ノエルがすごした、とんでもない、そしてとびきり素敵なクリスマスの物語。

小説版の登場人物編集

ノエル・ホワイト
主人公。クリスマスが大嫌い。「サンタ・カンパニー」に迷い込み、未だかつて経験したことのないクリスマスを過ごすことに。
ベル・クリスタル
サンタ部のトントゥ。サンタクロースの天敵と恐れられる「ムック」を退治して、一人前として認められようと悪巧みを画策する。
ミント・ロンド
プレゼント部のトントゥ。ノエルをトントゥと間違え、プレゼント部の手伝いをさせてしまったことがきっかけで仲良しに。
トーマス・ダウ
トナカイ部のトントゥ。頼み事を断れない性格が災いしてベルの悪巧みの共犯者にされてしまい、本人の想いとは違う方向に事態が転じていく。
ペドロ・ロンド
サンタ部のSSSに所属の青年。ミントの兄で、彼女のことをいつも気にかけている。
ルドルフ3世
赤鼻のトナカイ。頬に大きな傷があり人相が悪い。

CAC(キャラクターデザイン・アニメーションカリキュラム)編集

『CAC(キャラクターデザイン・アニメーションカリキュラム)』は、「サンタ・カンパニー」のアニメーション制作過程にできたデータを用いて企画から完成までを触りながら学べる実践的教材。DVD-ROMにPSDなどのデータ資料と制作工程を解説したPDFデータが収録されている。史上初の教材として、東京都より助成対象プロジェクトに選定された。

アニメに学ぶ 魅力的なキャラクターと動きの描き方編集

『アニメに学ぶ 魅力的なキャラクターと動きの描き方』は、「サンタ・カンパニー」のアニメーション作画素材を用いて、演出意図を含めたキャラクターの気持ちを表現する動き、表情、構図の描き方を解説した教本。マイナビより2014年7月24日に出版し、Amazonのデザイン・グラフィックスカテゴリーでベストセラーランキング1位になっている。

外部リンク編集