サントリー学芸賞
公益財団法人サントリー文化財団が主催する学術賞
概要
編集1979年(昭和54年)に創設された。人文科学・社会科学の研究者が日本語で執筆して、日本国内で出版した著書が対象である。受賞者の国籍・職業は不問だが、受賞者には研究機関か大学の教員が多い。正賞は楯、副賞は200万円。同一人物による複数回の受賞はできない。また、物故者及び物故者の業績に対する遺族追賞はない。
文学賞は数多く存在するが、学術書を対象にした賞は数少なく、存在感と話題性がある。新人賞というわけではないが、若手の研究者が受賞することも多い。学際的なユニークな研究に対して贈られることも多い。
1994年(平成6年)に大塚英志が、手塚治虫と戦後漫画の深い関係性を論じた漫画論の集成『戦後まんがの表現空間 記号的身体の呪縛』で社会・風俗部門を受賞した。2002年(平成14年)に切通理作が、宮崎駿への壮大な批評的ラブレターとも言うべきアニメ論『宮崎駿の〈世界〉』で同部門を受賞した。本賞は従来より、漫画やアニメを、サブカルチャーとして軽く見るのではなく、それらの研究を評価している[1]。
一方で、批判としては賞自体が持つ学際性ゆえか、受賞対象の書籍の専門性について疑問が投げられることがある。たとえば、2006年(平成18年)の竹内一郎『手塚治虫=ストーリーマンガの起源』などに関しては漫画研究者から「受賞にふさわしいレベルの著作でない」などの批判が寄せられた[2][3]。
部門及び選考委員
編集選考委員は2022年12月現在
- 政治・経済部門 - 政治学、経済学他が対象
- 芸術・文学部門 - 建築学、音楽学、美術学、文芸学他が対象
- 社会・風俗部門 - 社会学、民俗学、民族学、博物学、人類学他が対象
- 思想・歴史部門 - 歴史学、哲学、宗教学他が対象
過去の選考委員
- 粕谷一希(1979-90、政治経済→思想歴史)
- 京極純一(1979-81、政治経済)
- 熊谷尚夫(1979-86、政治経済)
- 高坂正堯(1979-81、政治経済)
- 永井陽之助(1979-90、政治経済)
- 森口親司(1979-84、政治経済)
- 上田篤(1979-96、藝術文学)
- 大岡信(1979-2006、藝術文学)
- 開高健(1979-89、藝術文学)
- 佐伯彰一(1979-92、藝術文学)
- 高階秀爾(1979-2012、藝術文学)
- 谷村晃(1979-96、藝術文学)
- 浅利慶太(1979-86、社会風俗)
- 木村尚三郎(1979-92、社会風俗→思想歴史)
- 桐島洋子(1979-2000、社会風俗)
- 小松左京(1979-90、社会風俗)
- 田中健五(1979-81、社会風俗)
- 辻静雄(1979-92、社会風俗)
- 中埜肇(1980-97、思想歴史)
- 山崎正和(1980-81、思想歴史)
- 谷沢永一(1981-94、思想歴史)
- 佐藤誠三郎(1982-98、政治経済)
- 細谷千博(1982-90、政治経済)
- 日下公人(1982-98、社会風俗)
- 山本七平(1982-91、思想歴史)
- 中谷巖(1985-2000、政治経済)
- 村上泰亮(1985-92、政治経済)
- 芳賀徹(1985-2010、社会風俗→藝術文学)
- 西部邁(1985-92、思想歴史)
- 青木昌彦(1987-94、政治経済)
- 濱口恵俊(1987-88、社会風俗)
- 向井敏(1989-2001、社会風俗→藝術文学)
- 守屋毅(1990、社会風俗)
- 五百籏頭真(1991-2016、政治経済)
- 青木保(1991-2006、社会風俗)
- 養老孟司(1991-2009、社会風俗)
- 山内昌之(1991-98、思想歴史)
- 鷲田清一(1993-2016、社会風俗→思想歴史)
- 佐伯啓思(1993-2004、思想歴史)
- 野田宣雄(1993-98、思想歴史)
- 猪木武徳(1993-2018、政治経済)
- 香西泰(1995-2002、政治経済)
- 大笹吉雄(1997-2020、藝術文学)
- 奥本大三郎(1999-2020、社会風俗)
- 川本三郎(1999-2020、社会風俗)
- 御厨貴(1999-2014、思想歴史)
- 船橋洋一(2001-20、政治経済)
- 植田和男(2005-12、政治経済)
- 岩井克人(2005-16、思想歴史)
- 袴田茂樹(2007-20、社会風俗)
政治・経済部門 - 受賞者
編集受賞者の職業・肩書きは、当時のもの。
1970年代
編集年 | 受賞者 | 職業・肩書き | 受賞作 | 出身 | 専門分野 |
---|---|---|---|---|---|
1979年 | 大嶽秀夫 | 東北大学助教授 | 『現代日本の政治権力経済権力』 | 岐阜県 | 政治過程論 日本政治 |
小池和男 | 名古屋大学教授 | 『労働者の経営参加』を中心として | 新潟県 | 労働経済学 | |
斎藤明 | 毎日新聞社政治部副部長 | 『転換期の安保』への寄与を中心として | 東京都 | ||
1980年代編集 | |||||
年 | 受賞者 | 職業・肩書き | 受賞作 | 出身 | 専門分野 |
1980年 | 野口悠紀雄 | 一橋大学助教授 | 『財政危機の構造』を中心として | 東京都 | 日本経済論 ファイナンス理論 |
香西泰 | 経済企画庁経済研究所 総括主任研究官 |
『日本経済展望』への寄与を中心として | 兵庫県 | 日本経済 | |
1981年 | 中嶋嶺雄 | 東京外国語大学教授 | 『北京烈烈』 | 長野県 | 現代中国政治 |
村松岐夫 | 京都大学教授 | 『戦後日本の官僚制』 | 静岡県 | 行政学 地方自治論 | |
安場保吉 | 大阪大学教授 | 『経済成長論』 | 東京都 | 経済発展論 比較経済史 | |
1982年 | 猪口孝 | 東京大学助教授 | 『国際政治経済の構図』 | 新潟県 | 政治学 国際関係論 |
長尾龍一 | 東京大学教授 | 『日本国家思想史研究』 | 東京都 | 法哲学 政治思想史 憲法思想史 | |
1983年 | 石弘光 | 一橋大学教授 | 『財政改革の論理』 | 東京都 | 財政学 |
植田和男 | 大阪大学助教授 | 『国際マクロ経済学と日本経済』 | 東京都 | マクロ経済学 金融論 国際金融論 | |
1984年 | 竹中平蔵 | 大蔵省財政金融研究室 主任研究官 |
『研究開発と設備投資の経済学』 | 和歌山県 | 国際経済学 |
吉川洋 | 大阪大学助教授 | 『マクロ経済学研究』 | 東京都 | マクロ経済学 | |
1985年 | 青木昌彦 | 京都大学教授 | 『現代の企業』 | 愛知県 | 比較制度分析 |
五百籏頭眞 | 神戸大学教授 | 『米国の日本占領政策』 | 兵庫県 | 日本政治外交史 政策過程論 日米関係論 | |
1986年 | 斎藤修 | 一橋大学助教授 | 『プロト工業化の時代』 | 埼玉県 | 比較経済史 歴史人口学 |
1987年 | 猪木武徳 | 大阪大学教授 | 『経済思想』 | 滋賀県 | 労働経済学 経済思想 経済史 |
北岡伸一 | 立教大学教授 | 『清沢洌』 | 奈良県 | 日本政治史 | |
1988年 | 大津定美 | 龍谷大学教授 | 『現代ソ連の労働市場』 | 北海道 | 経済政策 |
関場誓子 | ボストン総領事館領事 | 『超大国の回転木馬』 | 三重県 | 国際政治学 | |
1989年 | 島田晴雄 | 慶應義塾大学教授 | 『ヒューマンウェアの経済学』 | 東京都 | 労働経済学 日本経済論 経済政策 |
1990年代編集 | |||||
年 | 受賞者 | 職業・肩書き | 受賞作 | 出身 | 専門分野 |
1990年 | 石井菜穂子 | 大蔵省主税局 国際租税課課長補佐 |
『政策協調の経済学』 | 東京都 | 国際マクロ経済学 |
J.M.ラムザイヤー | カリフォルニア大学ロサンゼルス校教授 | 『法と経済学』 | 宮崎県 | 日本法 法と経済学 | |
1991年 | 塩沢由典 | 大阪市立大学教授 | 『市場の秩序学』 | 長野県 | 理論経済学 |
1992年 | 白石隆 | コーネル大学准教授 | 『インドネシア 国家と政治』 | 愛媛県 | インドネシア政治 |
1993年 | 赤根谷達雄 | 筑波大学専任講師 | 『日本のガット加入問題』 | 秋田県 | 国際政治経済学 安全保障論 |
岩井克人 | 東京大学教授 | 『貨幣論』 | 東京都 | 不均衡動学 貨幣論 法人論 | |
岡崎哲二 | 東京大学助教授 | 『日本の工業化と鉄鋼産業』 | 東京都 | 日本経済史 | |
1994年 | 黒田明伸 | 名古屋大学助教授 | 『中華帝国の構造と世界経済』 | 北海道 | 東アジア経済史 |
真渕勝 | 大阪市立大学助教授 | 『大蔵省統制の政治経済学』 | 兵庫県 | 行政学 公共政策分析 | |
1995年 | 受賞者なし | ||||
1996年 | 杉原薫 | 大阪大学教授 | 『アジア間貿易の形成と構造』 | 京都府 | アジア経済史 |
田中明彦 | 東京大学助教授 | 『新しい「中世」』 | 埼玉県 | 国際政治学 | |
御厨貴 | 東京都立大学 (1949-2011)教授 | 『政策の総合と権力』を中心として | 東京都 | 日本政治史 | |
1997年 | 関満博 | 専修大学助教授 | 『空洞化を超えて』を中心として | 富山県 | 産業論 中小企業論 地域経済論 |
若林正丈 | 東京大学教授 | 『蒋経国と李登輝』を中心として | 長野県 | 台湾現代史 台湾現代政治 | |
1998年 | ポール・シェアード | ベアリング投信(株) ストラテジスト |
『メインバンク資本主義の危機』 | 豪州 | 日本経済 |
高尾義一 | 野村総合研究所研究理事 | 『金融デフレ』を中心として | 大阪府 | 日本の金融システム | |
1999年 | 村田晃嗣 | 広島大学助教授 | 『大統領の挫折』 | 兵庫県 | アメリカ外交 |
2000年代編集 | |||||
年 | 受賞者 | 職業・肩書き | 受賞作 | 出身 | 専門分野 |
2000年 | 坂元一哉 | 大阪大学教授 | 『日米同盟の絆』 | 福岡県 | 日米関係史 |
2001年 | 大野健一 | 政策研究大学院大学教授 | 『途上国のグローバリゼーション』 を中心として |
兵庫県 | 開発経済学 途上国経済論 |
田所昌幸 | 防衛大学校教授 | 『「アメリカ」を超えたドル』 | 大阪府 | 国際政治学 | |
2002年 | 玄田有史 | 東京大学助教授 | 『仕事のなかの曖昧な不安』 | 島根県 | 労働経済学 |
細谷雄一 | 敬愛大学専任講師 | 『戦後国際秩序とイギリス外交』 | 千葉県 | 国際政治史 イギリス外交史 | |
2003年 | 木村幹 | 神戸大学助教授 | 『韓国における「権威主義的」体制の成立』 | 大阪府 | 比較政治学 朝鮮半島地域研究 |
津上俊哉 | 独法経済産業研究所 上席研究員 |
『中国台頭』 | 愛媛県 | 中国地域研究 | |
牧原出 | 東北大学大学院助教授 | 『内閣政治と「大蔵省支配」』 | 愛知県 | 行政学 日本政治史 | |
2004年 | 川島真 | 北海道大学助教授 | 『中国近代外交の形成』 | 東京都 | アジア政治外交史 |
国分良成 | 慶應義塾大学教授 | 『現代中国の政治と官僚制』を中心として | 東京都 | 現代中国政治 | |
2005年 | 岡本隆司 | 京都府立大学助教授 | 『属国と自主のあいだ』 | 京都府 | 中国近代史 東アジア国際関係史 |
大竹文雄 | 大阪大学教授 | 『日本の不平等』 | 京都府 | 労働経済学 | |
宮城大蔵 | 北海道大学専任講師 | 『戦後アジア秩序の模索と日本』 | 東京都 | アジア政治史 | |
2006年 | 黒崎輝 | 立教大学兼任講師 | 『核兵器と日米関係』 | 新潟県 | 国際政治学 国際政治史 |
神門善久 | 明治学院大学教授 | 『日本の食と農』 | 島根県 | 経済政策 | |
2007年 | 飯尾潤 | 政策研究大学院大学教授 | 『日本の統治構造』 | 兵庫県 | 現代日本政治理論 |
土居丈朗 | 慶應義塾大学准教授 | 『地方債改革の経済学』 | 奈良県 | 財政学 公共経済学 | |
2008年 | 堂目卓生 | 大阪大学教授 | 『アダム・スミス』 | 岐阜県 | 経済思想史 |
松田宏一郎 | 立教大学教授 | 『江戸の知識から明治の政治へ』 | 広島県 | 日本政治思想史 | |
2009年 | 武内進一 | 国際協力機構JICA研究所 上席研究員 |
『現代アフリカの紛争と国家』 | 兵庫県 | アフリカ政治 地域紛争 平和構築論 |
2010年代編集 | |||||
年 | 受賞者 | 職業・肩書き | 受賞作 | 出身 | 専門分野 |
2010年 | 倉田徹 | 金沢大学准教授 | 『中国返還後の香港』 | 神奈川県 | 現代中国政治 |
瀧井一博 | 国際日本文化研究センター 准教授 |
『伊藤博文』 | 福岡県 | 国制史、比較法史 | |
2011年 | 井上正也 | 香川大学准教授 | 『日中国交正常化の政治史』 | 大阪府 | 日本外交史 国際関係論 |
古川隆久 | 日本大学教授 | 『昭和天皇』 | 東京都 | 日本近代史 | |
2012年 | 井口治夫 | 名古屋大学教授 | 『鮎川義介と経済的国際主義』 | フィリピン | 国際関係論 政治学 |
鈴木一人 | 北海道大学准教授 | 『宇宙開発と国際政治』 | 長野県 | 国際政治学 | |
待鳥聡史 | 京都大学教授 | 『首相政治の制度分析』 | 福岡県 | アメリカ政治 | |
2013年 | 砂原庸介 | 大阪大学准教授 | 『大阪―大都市は国家を超えるか』 | 大阪府 | 政治学 |
中島琢磨 | 龍谷大学准教授 | 『沖縄返還と日米安保体制』 | 長崎県 | 政治学 日本政治外交史 | |
2014年 | 大西裕 | 神戸大学教授 | 『先進国・韓国の憂鬱――少子高齢化、経済格差、グローバル化』 | 兵庫県 | 行政学 韓国政治 |
中澤渉 | 大阪大学准教授 | 『なぜ日本の公教育費は少ないのか――教育の公的役割を問いなおす』 | 埼玉県 | 教育社会学 社会階層論 | |
2015年 | 前田健太郎 | 東京大学准教授 | 『市民を雇わない国家』 | 東京都 | 政治学 |
2016年 | 塩出浩之 | 琉球大学教授 | 『越境者の政治史』 | 広島県 | 日本近代史 日本政治外交史 |
白鳥潤一郎 | 北海道大学研究員 | 『「経済大国」日本の外交』 | 静岡県 | 国際政治学 | |
2017年 | 伊藤公一朗 | シカゴ大学助教授 | 『データ分析の力 因果関係に迫る思考法』 | 宮城県 | 環境・エネルギー経済学 応用計量経済学 |
宮下雄一郎 | 松山大学准教授 | 『フランス再興と国際秩序の構想 第二次世界大戦期の政治と外交』 | 神奈川県 | 国際関係論 フランス外交史 | |
2018年 | 阿南友亮 | 東北大学教授 | 『中国はなぜ軍拡を続けるのか』 | 東京都 | 中国近代政治史 現代中国政治 |
君塚直隆 | 関東学院大学教授 | 『立憲君主制の現在―日本人は「象徴天皇」を維持できるか』 | 東京都 | イギリス政治外交史 近代ヨーロッパ国際政治史 王室研究 | |
韓載香 | 北海道大学准教授 | 『パチンコ産業史―周縁経済から巨大市場へ』 | ソウル特別市 | 現代日本経済史 | |
2019年 | 善教将大 | 関西学院大学准教授 | 『維新支持の分析―ポピュリズムか、有権者の合理性か』 | 広島県 | 政治行動論 政治意識論 |
山口慎太郎 | 東京大学准教授 | 『「家族の幸せ」の経済学―データ分析でわかった結婚、出産、子育ての真実』 | 長崎県 | 労働経済学 家族の経済学 | |
2020年代編集 | |||||
年 | 受賞者 | 職業・肩書き | 受賞作 | 出身 | 専門分野 |
2020年 | 酒井正 | 法政大学教授 | 『日本のセーフティーネット格差―労働市場の変容と社会保険』 | 東京都 | 労働経済学 社会保障論 |
詫摩佳代 | 東京都立大学教授 | 『人類と病―国際政治から見る感染症と健康格差』 | 広島県 | 国際政治学 国際機構論 | |
2021年 | 中井遼 | 北九州市立大学准教授 | 『欧州の排外主義とナショナリズム―調査から見る世論の本質』 | 北海道 | 比較政治学 |
中西嘉宏 | 京都大学准教授 | 『ロヒンギャ危機―「民族浄化」の真相』 | 兵庫県 | 東南アジア研究 比較政治学 | |
2022年 | 鎌田雄一郎 | カリフォルニア大学バークレー校ハース経営大学院准教授 | 『雷神と心が読めるヘンなタネ―こどものためのゲーム理論』 | 神奈川県 | ゲーム理論 経済学 |
今野元 | 愛知県立大学外国語学部教授 | 『ドイツ・ナショナリズム―「普遍」対「固有」の二千年史』 | 東京都 | 政治学 歴史学 | |
2023年 | 宇南山卓 | 京都大学経済研究所教授 | 『現代日本の消費分析―ライフサイクル理論の現在地』 | 埼玉県 | 経済統計学 |
東島雅昌 | 東京大学社会科学研究所准教授 | 『民主主義を装う権威主義―世界化する選挙独裁とその論理』 | 沖縄県 | 比較政治学 |
芸術・文学部門 - 受賞者
編集受賞者の職業・肩書きは、当時のもの。
1970年代
編集年 | 受賞者 | 職業・肩書き | 受賞作 | 出身 | 専門分野 |
---|---|---|---|---|---|
1979年 | 磯田光一 | 文芸評論家 | 『永井荷風』 | 神奈川県 | 文芸評論 |
酒井忠康 | 鎌倉近代美術館学芸員 | 『開化の浮世絵師 清親』を中心として | 北海道 | 美術史 | |
長谷川堯 | 武蔵野美術大学助教授 | 『建築有情』を中心として | 島根県 | 建築史 | |
1980年代編集 | |||||
年 | 受賞者 | 職業・肩書き | 受賞作 | 出身 | 専門分野 |
1980年 | 小泉文夫 | 東京芸術大学教授 | 『民族音楽研究ノート』を中心として | 東京都 | 民族音楽 |
谷沢永一 | 関西大学教授 | 『完本 紙つぶて』を中心として | 大阪府 | 文芸評論 | |
若桑みどり | 東京芸術大学助教授 | 『寓意と象徴の女性像』を中心として | 兵庫県 | 西洋美術史 ジェンダー論 | |
1981年 | 中野三敏 | 九州大学助教授 | 『戲作研究』 | 福岡県 | 近世文学 |
芳賀徹 | 東京大学教授 | 『平賀源内』 | 山形県 | 比較文学 | |
1982年 | 海老沢敏 | 国立音楽大学学長 | 『ルソーと音楽』を中心として | 東京府 | 音楽学 |
辻佐保子 | 名古屋大学教授 | 『古典世界からキリスト教世界へ』 | 愛知県 | 美術史 | |
樋口忠彦 | 山梨大学助教授 | 『日本の景観』 | 埼玉県 | 景観工学 | |
1983年 | 郷原宏 | 詩人、読売新聞社記者 | 『詩人の妻 高村智恵子ノート』 | 島根県 | 文芸評論 |
小林忠 | 東京国立博物館絵画室員 | 『江戸絵画史論』 | 東京都 | 日本美術史 | |
佐々木健一 | 東京大学助教授 | 『せりふの構造』 | 東京都 | 美学史 | |
1984年 | 田中日佐夫 | 成城大学教授 | 『日本画 繚乱の季節』 | 岡山県 | 日本美術史 |
三浦雅士 | 評論家 | 『メランコリーの水脈』を中心として | 青森県 | 舞踏研究 | |
吉田敦彦 | 学習院大学教授 | 『ギリシァ文化の深層』を中心として | 東京都 | 神話学 | |
1985年 | 大笹吉雄 | 演劇評論家 | 『日本現代演劇史』 | 大阪府 | 演劇評論 |
玉泉八州男 | 東京工業大学教授 | 『女王陛下の興行師たち』 | 新潟県 | 英文学 | |
船山隆 | 東京芸術大学教授 | 『ストラヴィンスキー』 | 福島県 | 音楽学 | |
1986年 | 阿満利麿 | NHKチーフディレクター | 『宗教の深層』 | 京都府 | 宗教学 日本思想史 |
井上章一 | 京都大学助手 | 『つくられた桂離宮神話』を中心として | 京都府 | 建築史 | |
守屋毅 | 国立民族学博物館助教授 | 『近世芸能興行史の研究』 | 京都府 | 日本文化史 | |
1987年 | 伊藤俊治 | 美術評論家 | 『ジオラマ論』 | 秋田県 | 美術史 写真史 |
井上和雄 | 神戸商船大学教授 | 『モーツァルト心の軌跡』 | 北海道 | 経済学 音楽評論 | |
宮岡伯人 | 北海道大学教授 | 『エスキモー』を中心として | 兵庫県 | 言語学 | |
1988年 | 佐々木幹郎 | 詩人 | 『中原中也』 | 奈良県 | 音楽文芸 |
原広司 | 東京大学教授 | 『空間〈機能から様相へ〉』 | 神奈川県 | 建築学 | |
松木寛 | 東京都美術館学芸員 | 『蔦屋重三郎』 | 宮城県 | 江戸芸術 | |
1989年 | 森洋子 | 明治大学教授 | 『ブリューゲルの「子供の遊戯」』 | 新潟県 | 西洋美術 |
渡辺裕 | 玉川大学専任講師 | 『聴衆の誕生』 | 千葉県 | 音楽美学 | |
1990年代編集 | |||||
年 | 受賞者 | 職業・肩書き | 受賞作 | 出身 | 専門分野 |
1990年 | 北澤憲昭 | 美術評論家 | 『眼の神殿』 | 東京都 | 日本近代美術史 |
鈴木博之 | 東京大学教授 | 『東京の「地霊(ゲニウス・ロキ)」』を中心として | 東京都 | 建築史 | |
長谷川櫂 | 俳人 | 『俳句の宇宙』 | 熊本県 | 俳句 | |
1991年 | 鹿島茂 | 共立女子大学助教授 | 『馬車が買いたい!』 | 神奈川県 | フランス文学 |
五味文彦 | 東京大学助教授 | 『中世のことばと絵』を中心として | 山梨県 | 日本中世史 | |
西垣通 | 明治大学教授 | 『デジタル・ナルシス』 | 東京都 | 情報学 | |
1992年 | 川本皓嗣 | 東京大学教授 | 『日本詩歌の伝統』 | 大阪府 | 比較文学 |
中川真 | 京都市立芸術大学助教授 | 『平安京 音の宇宙』 | 奈良県 | 音楽学 | |
1993年 | 木下直之 | 兵庫県立近代美術館学芸員 | 『美術という見世物』 | 静岡県 | 博物館学 |
杉田英明 | 東京大学助教授 | 『事物の声 絵画の詩』 | 東京都 | 中東文化 | |
馬渕明子 | 日本女子大学助教授 | 『美のヤヌス』 | 神奈川県 | 美術史 | |
1994年 | 今橋映子 | 筑波大学専任講師 | 『異都憧憬 日本人のパリ』 | 東京都 | 比較文化学 |
玉蟲敏子 | 静嘉堂文庫美術館主任学芸員 | 『酒井抱一筆 夏秋草図屏風』 | 東京都 | 美術史 | |
尹相仁 | 漢陽大学校文科大学助教授 | 『世紀末と漱石』 | 韓国 | 日本文学 | |
1995年 | 今橋理子 | 東海大学専任講師 | 『江戸の花鳥画』 | 東京都 | 美術史 |
川崎賢子 | 文芸・演劇評論家 | 『彼等の昭和』 | 宮城県 | 文芸・演劇評論 | |
張競 | 東北芸術工科大学助教授 | 『近代中国と「恋愛」の発見』 | 中国 | 日中比較文化論 | |
1996年 | 飯沢耕太郎 | 写真評論家 | 『写真美術館へようこそ』 | 宮城県 | 写真評論 |
兵藤裕己 | 成城大学教授 | 『太平記〈よみ〉の可能性』 | 愛知県 | 日本中世文学 芸能研究 | |
1997年 | イ・ヨンスク | 一橋大学助教授 | 『「国語」という思想』 | 韓国 | 社会言語学 |
稲賀繁美 | 国際日本文化研究センター助教授 | 『絵画の黄昏』 | 広島県 | 美術研究 | |
仁平勝 | 俳人・評論家 | 『俳句が文学になるとき』を中心として | 東京都 | 俳句・文芸評論 | |
1998年 | 岩佐壯四郎 | 関東学院女子短期大学教授 | 『抱月のベル・エポック』 | 島根県 | 日本近代文学 |
佐伯順子 | 帝塚山学院大学助教授 | 『「色」と「愛」の比較文化史 』 | 東京都 | 比較文化学 | |
高橋裕子 | 学習院大学教授 | 『イギリス美術』 | 東京都 | 西洋美術 | |
1999年 | 榎本泰子 | 同志社大学専任講師 | 『楽人の都・上海』 | 東京都 | 日中比較音楽学 |
佐藤道信 | 東京芸術大学助教授 | 『明治国家と近代美術』 | 秋田県 | 美術史 | |
永渕康之 | 名古屋工業大学助教授 | 『バリ島』 | 兵庫県 | 文化人類学 民俗学 | |
2000年代編集 | |||||
年 | 受賞者 | 職業・肩書き | 受賞作 | 出身 | 専門分野 |
2000年 | 蒲池美鶴 | 京都大学助教授 | 『シェイクスピアのアナモルフォーズ』 | 愛媛県 | 英文学 |
成恵卿 | ソウル女子大学校副教授 | 『西洋の夢幻能』 | 韓国 | 比較文学 | |
吉田憲司 | 国立民族学博物館教授 | 『文化の「発見」』 | 京都府 | 文化人類学 | |
2001年 | 岡田暁生 | 神戸大学助教授 | 『オペラの運命』 | 京都府 | 音楽学 |
河合祥一郎 | 東京大学助教授 | 『ハムレットは太っていた!』 | 福井県 | シェイクスピア | |
田中優子 | 法政大学教授 | 『江戸百夢』 | 神奈川県 | 江戸文化 | |
2002年 | 加藤徹 | 広島大学助教授 | 『京劇』 | 東京都 | 中国文学 |
小谷野敦 | 東京大学非常勤講師 明治大学兼任講師 |
『聖母のいない国』 | 茨城県 | 比較文学 | |
沼野充義 | 東京大学助教授 | 『徹夜の塊 亡命文学論』 | 東京都 | スラヴ文学 | |
2003年 | 飯島洋一 | 建築評論家 多摩美術大学教授 |
『現代建築・アウシュヴィッツ以後』 を中心として |
東京都 | 建築評論 |
宮崎法子 | 実践女子大学教授 | 『花鳥・山水画を読み解く』 | 千葉県 | 中国絵画史 | |
2004年 | 田中貴子 | 京都精華大学人文学部助教授 | 『あやかし考—不思議の中世へ』を中心として | 京都府 | 国文学 |
原研哉 | グラフィックデザイナー 武蔵野美術大学教授 |
『デザインのデザイン』 | 岡山県 | デザイン学 | |
2005年 | 齋藤希史 | 東京大学助教授 | 『漢文脈の近代』 | 千葉県 | 漢文学 |
柴田元幸 | 東京大学教授 | 『アメリカン・ナルシス』 | 東京都 | アメリカ文学 | |
宮下規久朗 | 神戸大学助教授 | 『カラヴァッジョ-聖性とヴィジョン』 | 愛知県 | 美術史 | |
2006年 | 鈴木禎宏 | お茶の水女子大学助教授 | 『バーナード・リーチの生涯と芸術』 | 千葉県 | 比較文化史 |
竹内一郎 | 劇作家・演出家 | 『手塚治虫=ストーリーマンガの起源』 | 福岡県 | 漫画 | |
2007年 | 河本真理 | 京都造形芸術大学准教授 | 『切断の時代』 | 東京都 | 美術史 |
三浦篤 | 東京大学教授 | 『近代芸術家の表象』 | 島根県 | 美術史 | |
山本淳子 | 京都先端科学大学准教授 | 『源氏物語の時代』 | 石川県 | 平安朝文学 | |
2008年 | 奥中康人 | 大阪大学大学院招聘研究員 | 『国家と音楽-伊澤修二がめざした日本近代』 | 奈良県 | 音楽学 |
林洋子 | 京都造形芸術大学准教授 | 『藤田嗣治 作品をひらく-旅・手仕事・日本』 | 京都府 | 美術史 | |
2009年 | 伊東信宏 | 大阪大学准教授 | 『中東欧音楽の回路』 | 京都府 | 音楽学 |
藤原貞朗 | 茨城大学准教授 | 『オリエンタリストの憂鬱』 | 大阪府 | 美術史 | |
矢内賢二 | 日本芸術文化振興会職員 | 『明治キワモノ歌舞伎 空飛ぶ五代目菊五郎』 | 徳島県 | 歌舞伎 | |
2010年代編集 | |||||
年 | 受賞者 | 職業・肩書き | 受賞作 | 出身 | 専門分野 |
2010年 | 石原あえか | 慶應義塾大学商学部教授 | 『科学する詩人 ゲーテ』 | 東京都 | ドイツ文学 |
北河大次郎 | 文化財保存修復研究国際センター プロジェクト・マネージャー |
『近代都市パリの誕生』 | 静岡県 | 土木工学・景観 | |
古田亮 | 東京藝術大学准教授 | 『俵屋宗達-琳派の祖の真実』 | 東京都 | 日本美術史 | |
2011年 | 輪島裕介 | 大阪大学准教授 | 『創られた「日本の心」神話』 | 石川県 | 音楽学 |
大和田俊之 | 慶應義塾大学法学部准教授 | 『アメリカ音楽史』 | 神奈川県 | ポピュラー音楽 | |
2012年 | 堀まどか | 国際日本文化研究センター 機関研究員 |
『「二重国籍」詩人 野口米次郎』 | 山口県 | 比較文学 |
水野千依 | 京都造形芸術大学准教授 | 『イメージの地層』 | 大阪府 | ルネサンス美術 | |
2013年 | 阿部公彦 | 東京大学准教授 | 『文学を〈凝視する〉』 | 神奈川県 | 英米文学 |
岡田万里子 | ミシガン大学日本研究センター 客員研究員 |
『京舞井上流の誕生』 | 演劇学 | ||
2014年 | 互盛央 | 講談社勤務 | 『言語起源論の系譜』 | 東京都 | 言語論 思想史 |
長門洋平 | 国際日本文化研究センター 機関研究員 |
『映画音響論――溝口健二映画を聴く』 | 長野県 | 音楽研究 映画研究 | |
2015年 | 安藤礼二 | 多摩美術大学准教授 | 『折口信夫』 | 東京都 | 民俗学 |
大野裕之 | 劇作家 | 『チャップリンとヒトラー―メディアとイメージの世界大戦―』 | 大阪府 | 演劇論 | |
吉田寛 | 立命館大学教授 | 『絶対音楽の美学と分裂する〈ドイツ〉』 | 福島県 | 美学芸術学 | |
2016年 | 池上裕子 | 神戸大学准教授 | 『越境と覇権』 | 東京都 | アメリカ美術 |
沖本幸子 | 青山学院大学准教授 | 『乱舞の中世』 | 東京都 | 芸能史 表象文化論 | |
金沢百枝 | 東海大学教授 | 『ロマネスク美術革命』 | 東京都 | 西洋美術史 | |
2017年 | 加藤耕一 | 東京大学准教授 | 『時がつくる建築 リノベーションの西洋建築史』 | 東京都 | 西洋建築史 |
金子遊 | 批評家、映像作家 | 『映像の境域 アートフィルム/ワールドシネマ』 | 埼玉県 | 映像表現論 映画批評 | |
2018年 | 京谷啓徳 | 九州大学准教授 | 『凱旋門と活人画の風俗史―儚きスペクタクルの力』 | 香港 | 西洋美術史 |
真鍋昌賢 | 北九州市立大学教授 | 『浪花節 流動する語り芸―演者と聴衆の近代』 | 大阪府 | メディア文化論 口承文芸研究 民俗学 | |
2019年 | 桑木野幸司 | 大阪大学准教授 | 『ルネサンス庭園の精神史―権力と知と美のメディア空間』 | 静岡県 | 西欧建築・庭園史 美術史 ルネサンス思想史 |
鈴木聖子 | パリ第7大学助教 | 『〈雅楽〉の誕生―田辺尚雄が見た大東亜の響き』 | 東京都 | 日本音楽芸能の文化資源学 | |
2020年代編集 | |||||
年 | 受賞者 | 職業・肩書き | 受賞作 | 出身 | 専門分野 |
2020年 | 李賢晙 | 小樽商科大学准教授 | 『「東洋」を踊る崔承喜』 | 大韓民国 | 日韓比較文学 比較文化 |
中嶋泉 | 大阪大学大学院准教授 | 『アンチ・アクション―日本戦後絵画と女性画家』 | 神奈川県 | 美術史 フェミニズム美術理論 | |
2021年 | 川瀬慈 | 国立民族学博物館准教授 | 『エチオピア高原の吟遊詩人―うたに生きる者たち』 | 岐阜県 | 映像人類学 アフリカ地域研究 |
堀井一摩 | 早稲田大学、津田塾大学等非常勤講師 | 『国民国家と不気味なもの―日露戦後文学の〈うち〉なる他者像』 | 新潟県 | 日本近代文学 批評理論 | |
2022年 | 邵丹 | 東京外国語大学世界言語社会教育センター専任講師 | 『翻訳を産む文学、文学を産む翻訳―藤本和子、村上春樹、SF小説家と複数の訳者たち』 | 中華人民共和国 | 翻訳研究 世界文学論 ジェンダー研究 |
奈倉有里 | 翻訳家、早稲田大学等非常勤講師 | 『アレクサンドル・ブローク 詩学と生涯』を中心として | 東京都 | ロシア詩 現代ロシア文学 | |
村島彩加 | 明治大学兼任講師、青山学院大学非常勤講師 | 『舞台の面影―演劇写真と役者・写真師』 | 東京都 | 日本近代演劇(主に歌舞伎、宝塚歌劇) | |
2023年 | 菱岡憲治 | 山口県立大学国際文化学部准教授 | 『大才子 小津久足―伊勢商人の蔵書・国学・紀行文』 | 福岡県 | 日本近世文学 |
鷲谷花 | 大阪国際児童文学振興財団特別専門員 | 『姫とホモソーシャル―半信半疑のフェミニズム映画批評』 | 東京都 | 映画学 |
社会・風俗部門 - 受賞者
編集受賞者の職業・肩書きは、当時のもの。
1970年代
編集年 | 受賞者 | 職業・肩書き | 受賞作 | 出身 | 専門分野 |
---|---|---|---|---|---|
1979年 | 藤原房子 | 日本経済新聞記者 | 『手の知恵―秘められた可能性』 | 福井県 | ジャーナリスト |
福田紀一 | 大阪・明星学園教諭 | 『おやじの国史とむすこの日本史』 | 大阪府 | 日本思想史 | |
日下公人 | 日本長期信用銀行参与 | 『新・文化産業論』 | 兵庫県 | 経済学 | |
1980年代編集 | |||||
年 | 受賞者 | 職業・肩書き | 受賞作 | 出身 | 専門分野 |
1980年 | 立川昭二 | 北里大学教授 | 『歴史紀行 死の風景』 | 東京都 | 病理史 |
1981年 | 平川祐弘 | 東京大学教授 | 『小泉八雲』を中心として | 東京都 | 比較文学 |
金子務 | 中央公論社 『自然』編集部次長 |
『アインシュタイン・ショック』 | 埼玉県 | 科学史 | |
岡崎久彦 | 駐米日本国大使館公使 | 『国家と情報』 | 関東州 | 外交論 | |
1982年 | 本間千枝子 | 主婦 | 『アメリカの食卓』 | 東京都 | ノンフィクション |
浜口恵俊 | 大阪大学助教授 | 『間人主義の社会 日本』 | 和歌山県 | 社会学 | |
1983年 | 向井敏 | 批評家 | 『虹をつくる男たち』 | 大阪府 | 広告批評 |
船橋洋一 | 朝日新聞社記者 | 『内部—ある中国報告』 | 北京 | ジャーナリスト | |
1984年 | 西部邁 | 東京大学助教授 | 『生まじめな戯れ』を中心として | 北海道 | 社会経済学 |
天野郁夫 | 東京大学教授 | 『試験の社会史』 | 神奈川県 | 教育社会学 | |
1985年 | 陣内秀信 | 法政大学助教授 | 『東京の空間人類学』 | 福岡県 | イタリア建築・都市史 |
青木保 | 大阪大学教授 | 『儀礼の象徴性』 | 東京都 | 文化人類学 | |
1986年 | 堀内勝 | 中部大学教授 | 『ラクダの文化誌』 | 山梨県 | アラブ文学 |
藤森照信 | 東京大学助教授 | 『建築探偵の冒険・東京篇』 | 長野県 | 建築史 | |
大貫恵美子 | ウィスコンシン大学教授 | 『日本人の病気観』 | 兵庫県 | 文化人類学 | |
1987年 | 袴田茂樹 | 青山学院大学教授 | 『深層の社会主義』 | 広島県 | ロシア社会論 |
長島伸一 | 長野大学講師 | 『世紀末までの大英帝国』 | 神奈川県 | 19世紀英国史 | |
1988年 | 鳴海邦碩 | 大阪大学助教授 | 『アーバン・クライマクス』を中心として | 青森県 | 都市環境デザイン |
梶田孝道 | 津田塾大学助教授 | 『エスニシティと社会変動』 | 岐阜県 | 国際社会学 | |
1989年 | 養老孟司 | 東京大学教授 | 『からだの見方』 | 神奈川県 | 解剖学 |
原田信男 | 札幌大学女子短期大学部助教授 | 『江戸の料理史』 | 栃木県 | 生活文化史 | |
荒俣宏 | 作家・翻訳家 | 『世界大博物図鑑 第2巻 魚類』 | 東京都 | 博物学 | |
1990年代編集 | |||||
年 | 受賞者 | 職業・肩書き | 受賞作 | 出身 | 専門分野 |
1990年 | 劉香織 | 東京大学博士課程 | 『断髪—近代アジアの文化衝突』 | 兵庫県 | 比較文化 |
上垣外憲一 | 国際日本文化研究センター助教授 | 『雨森芳洲』 | 長野県 | 比較文学 | |
1991年 | 川本三郎 | 評論家 | 『大正幻影』 | 東京都 | 文芸評論 |
1992年 | 劉岸偉 | 札幌大学助教授 | 『東洋人の悲哀』 | 中国 | 比較文学 |
倉沢愛子 | 在インドネシア日本大使館 専門調査員 |
『日本占領下のジャワ農村の変容』 | 大阪府 | 東南アジア社会史 | |
1993年 | 松山巖 | 評論家 | 『うわさの遠近法』 | 東京都] | 小説家・文芸評論 |
1994年 | 大塚英志 | 評論家 | 『戦後まんがの表現空間』 | 東京都 | 漫画批評 |
上野千鶴子 | 東京大学助教授 | 『近代家族の成立と終焉』 | 富山県 | 家族社会学 ジェンダー論 | |
1995年 | 武田雅哉 | 北海道大学助教授 | 『蒼頡たちの宴』 | 北海道 | 中国文学 |
奥本大三郎 | 埼玉大学教授 | 『楽しき熱帯』 | 大阪府 | フランス文学 | |
1996年 | 小熊英二 | 東京大学博士課程 | 『単一民族神話の起源』 | 東京都 | 歴史社会学 相関社会科学 |
安克昌 | 神戸大学助手 | 『心の傷を癒すということ』 | 大阪府 | 精神医学 | |
1997年 | 港千尋 | 多摩美術大学助教授 | 『記憶』 | 神奈川県 | 写真評論 |
西川恵 | 毎日新聞社ローマ支局長 | 『エリゼ宮の食卓』 | 長崎県 | フランス文化 | |
1998年 | 四方田犬彦 | 明治学院大学教授 | 『映画史への招待』を中心として | 大阪府 | 比較文学・映画史 |
原武史 | 山梨学院大学助教授 | 『「民都」大阪対「帝都」東京』 | 東京都 | 日本政治思想史 | |
1999年 | 結城英雄 | 法政大学教授 | 『「ユリシーズ」の謎を歩く』 | 群馬県 | イギリス文学 |
古田博司 | 筑波大学助教授 | 『東アジアの思想風景』を中心として | 神奈川県 | 東アジア政治学 韓国政治学 | |
2000年代編集 | |||||
年 | 受賞者 | 職業・肩書き | 受賞作 | 出身 | 専門分野 |
2000年 | 武田徹 | ジャーナリスト・評論家 | 『流行人類学クロニクル』 | 東京都 | ジャーナリズム・社会学 |
勝見洋一 | 著述業 | 『中国料理の迷宮』 | 東京都 | 料理評論 | |
2001年 | 野崎歓 | 東京大学助教授 | 『ジャン・ルノワール 越境する映画』を中心として | 新潟県 | フランス文学 |
春日直樹 | 大阪大学教授 | 『太平洋のラスプーチン』 | 東京都 | 経済人類学 | |
2002年 | 切通理作 | 文筆者 | 『宮崎駿の〈世界〉 | 東京都 | 文化批評 |
河東仁 | 立教大学助教授 | 『日本の夢信仰』 | 東京都 | 宗教学 | |
2003年 | 瀬川千秋 | 翻訳家・フリーランスライター | 『闘蟋(とうしつ)』 | 東京都 | 中国文化 |
佐藤卓己 | 国際日本文化研究センター助教授 | 『「キング」の時代』 | 広島県 | メディア論 | |
2004年 | 渡辺靖 | 慶應義塾大学環境情報学部助教授 | 『アフター・アメリカ—ボストニアンの軌跡と〈文化の政治学〉』 | 北海道 | 文化人類学 |
黒岩比佐子 | ノンフィクションライター | 『「食道楽」の人—村井弦斎』 | 東京都 | ノンフィクション | |
2005年 | 該当なし | ||||
2006年 | マイク・モラスキー | ミネソタ大学准教授 | 『戦後日本のジャズ文化—映画・文学・アングラ』 | 米国 | 戦後日本文化史 |
2007年 | ヨコタ村上孝之 | 大阪大学准教授 | 『色男の研究』 | 比較文学 | |
福岡伸一 | 青山学院大学教授 | 『生物と無生物のあいだ』 | 東京都 | 分子生物学 | |
2008年 | 平松剛 | ノンフィクション作家 | 『磯崎新の「都庁」-戦後日本最大のコンペ』 | 建築史 | |
片山杜秀 | 慶應義塾大学准教授 | 『音盤考現学』 『音盤博物誌』 |
宮城県 | 政治思想史 音楽評論 | |
2009年 | 持田叙子 | 近代文学研究者 | 『荷風へ、ようこそ』 | 日本近代文学 | |
秋山聰 | 東京大学准教授 | 『聖遺物崇敬の心性史—西洋中世の聖性と造形』 | 長崎県 | 西洋美術史 | |
2010年代編集 | |||||
年 | 受賞者 | 職業・肩書き | 受賞作 | 出身 | 専門分野 |
2010年 | 米田綱路 | 図書新聞スタッフライター | 『モスクワの孤独 -「雪どけ」からプーチン時代のインテリゲンツィア』 |
奈良県 | ジャーナリスト |
2011年 | 小川さやか | 国立民族学博物館機関研究員 | 『都市を生きぬくための狡知 -タンザニアの零細商人マチンガの民族誌』 |
愛知県 | 文化人類学 |
2012年 | 渡辺一史 | ノンフィクション作家 | 『北の無人駅から』 | 大阪府 | ノンフィクション |
酒井隆史 | 大阪府立大学准教授 | 『通天閣 新・日本資本主義発達史』 | 社会思想史 | ||
2013年 | 青木深 | 一橋大学特任講師 | 『めぐりあうものたちの群像―戦後日本の米軍基地と音楽1945-1958』 | 文化人類学 ポピュラー音楽研究 | |
中西竜也 | 京都大学特定助教 | 『中華と対話するイスラーム―7-19世紀中国ムスリムの思想的営為』 | 東洋史学 | ||
2014年 | 小川和也 | 中京大学教授 | 『儒学殺人事件――堀田正俊と徳川綱吉』 | 群馬県 | 日本思想史 日本近世史 |
通崎睦美 | 木琴・マリンバ奏者 | 『木琴デイズ――平岡養一「天衣無縫の音楽人生」』 | 京都府 | 音楽 | |
2015年 | 滝澤克彦 | 長崎大学准教授 | 『越境する宗教 モンゴルの福音派』 | 広島県 | 宗教学 |
2016年 | 木村洋 | 熊本県立大学准教授 | 『文学熱の時代』 | 兵庫県 | 日本近代文学 |
2017年 | 遠藤正敬 | 早稲田大学台湾研究所次席研究員 | 『戸籍と無戸籍 「日本人」の輪郭』 | 千葉県 | 政治と戸籍および国籍 |
福間良明 | 立命館大学教授 | 『「働く青年」と教養の戦後史――「人生雑誌」と読者のゆくえ』 | 熊本県 | メディア史 歴史社会学 | |
2018年 | 溝井裕一 | 関西大学教授 | 『水族館の文化史―ひと・動物・モノがおりなす魔術的世界』 | 兵庫県 | ひとと動物の関係史 西洋文化史 ドイツ民間伝承 |
2019年 | 小泉悠 | 東京大学特任助教 | 『「帝国」ロシアの地政学―「勢力圏」で読むユーラシア戦略』 | 千葉県 | ロシアの安全保障政策 |
藤原辰史 | 京都大学准教授 | 『分解の哲学―腐敗と発酵をめぐる思考』 | 北海道 | ドイツ現代史 食と農の歴史 | |
2020年代編集 | |||||
年 | 受賞者 | 職業・肩書き | 受賞作 | 出身 | 専門分野 |
2020年 | 伊藤亜紗 | 東京工業大学准教授 | 『記憶する体』 | 東京都 | 美学 |
志村真幸 | 南方熊楠顕彰会理事 | 『南方熊楠のロンドン―国際学術雑誌と近代科学の進歩』 | 神奈川県 | 南方熊楠研究 | |
2021年 | 小島庸平 | 東京大学大学院准教授 | 『サラ金の歴史―消費者金融と日本社会』 | 東京都 | 日本農業史 日本金融史 日本経済史 |
竹倉史人 | 人類学者・独立研究者 | 『土偶を読む―130年間解かれなかった縄文神話の謎』 | 東京都 | 人類学 | |
2022年 | 岩間一弘 | 慶應義塾大学文学部教授 | 『中国料理の世界史―美食のナショナリズムをこえて』 | 神奈川県 | 東アジア近現代史 食の文化交流史 中国都市史 |
藪耕太郎 | 仙台大学体育学部准教授 | 『柔術狂時代―20世紀初頭アメリカにおける柔術ブームとその周辺』 | 兵庫県 | 武道史 スポーツ史 身体文化史 | |
2023年 | 阿部卓也 | 愛知淑徳大学創造表現学部准教授 | 『杉浦康平と写植の時代―光学技術と日本語のデザイン』 | 岩手県 | デザイン論 メディア論 記号論 |
小俣ラポー日登美 | 京都大学白眉センター/人文科学研究所特定准教授 | 『殉教の日本―近世ヨーロッパにおける宣教のレトリック』 | 歴史学 |
思想・歴史部門 - 受賞者
編集受賞者の職業・肩書きは、当時のもの。
1980年代
編集年 | 受賞者 | 職業・肩書き | 受賞作 | 出身 | 専門分野 |
---|---|---|---|---|---|
1980年 | 阿部謹也 | 一橋大学教授 | 『中世を旅する人びと』 | 東京都 | ドイツ中世史 |
野口武彦 | 神戸大学助教授 | 『江戸の歴史家』 | 東京都 | 近世儒学 | |
1981年 | 塩野七生 | 評論家・小説家 | 『海の都の物語』 | 東京都 | イタリア史 |
吉沢英成 | 甲南大学教授 | 『貨幣と象徴』 | 東京都 | 社会政治経済学 | |
1982年 | 清水廣一郎 | 広島大学教授 | 『中世イタリア商人の世界』 | 東京都 | イタリア史 |
中村良夫 | 東京工業大学教授 | 『風景学入門』 | 東京都 | 景観工学・国土史 | |
1983年 | 有泉貞夫 | 東京商船大学教授 | 『星亨』 | 山梨県 | 日本近代政治史 |
本城靖久 | 著述、翻訳業 | 『グランド・ツアー』 | 京都府 | 旅行評論 | |
増成隆士 | 筑波大学助教授 | 『思考の死角を視る』 | 東京都 | 美学・哲学 | |
1984年 | 菅野盾樹 | 大阪大学助教授 | 『我、ものに遭う』 | 東京都 | 記号学 人間学 形而上学 |
中沢新一 | 東京外国語大学助手 | 『チベットのモーツァルト』 | 山梨県 | 宗教学・人類学 | |
1985年 | 佐伯啓思 | 滋賀大学助教授 | 『隠された思考』 | 奈良県 | 社会経済学 社会思想史 |
武田佐知子 | 大阪外国語大学助教授 | 『古代国家の形成と衣服制』 | 東京都 | 日本古代史 服装史 女性史 | |
二木謙一 | 國學院大學教授 | 『中世武家儀礼の研究』 | 東京都 | 日本中世史 (戦国史) | |
1986年 | 井上達夫 | 千葉大学助教授 | 『共生の作法』 | 大阪府 | 法哲学 |
今田高俊 | 東京工業大学助教授 | 『自己組織性』 | 兵庫県 | 社会学 | |
坂部恵 | 東京大学教授 | 『和辻哲郎』を中心として | 神奈川県 | 哲学 | |
1987年 | 延広真治 | 東京大学助教授 | 『落語はいかにして形成されたか』 | 徳島県 | 近世文学・落語 |
山内昌之 | 東京大学助教授 | 『スルタンガリエフの夢』 | 北海道 | 近代イスラム史 中央アジア史 国際関係史 | |
1988年 | 笠谷和比古 | 国文学研究資料館助手 | 『主君「押込」の構造』 | 兵庫県 | 日本近世史 |
1989年 | 安野眞幸 | 弘前大学教授 | 『バテレン追放令』 | 神奈川県 | 日本中世史 |
堀池信夫 | 筑波大学助教授 | 『漢魏思想史研究』 | 東京都 | 中国思想史 | |
鷲田清一 | 関西大学教授 | 『分散する理性』および 『モードの迷宮』 |
京都府 | 臨床哲学・倫理学 | |
1990年代編集 | |||||
年 | 受賞者 | 職業・肩書き | 受賞作 | 出身 | 専門分野 |
1990年 | 石川九楊 | 書家 | 『書の終焉』 | 福井県 | 書道・書道史 |
西村清和 | 埼玉大学教授 | 『遊びの現象学』 | 京都府 | 美学 | |
1991年 | 坂本多加雄 | 学習院大学教授 | 『市場・道徳・秩序』 | 愛知県 | 日本政治思想史 |
山室恭子 | 神戸大学助教授 | 『中世のなかに生まれた近世』 | 東京都 | 日本近世史 | |
1992年 | 坂本一登 | 國學院大學教授 | 『伊藤博文と明治国家形成』 | 広島県 | 日本近代史 |
新村拓 | 神奈川県立茅ケ崎高校 定時制教諭 |
『老いと看取りの社会史』 を中心として |
静岡県 | 医療史 | |
1993年 | 佐々木力 | 東京大学教授 | 『近代学問理念の誕生』 | 宮城県 | 科学史・科学哲学 |
高山博 | 東京大学助教授 | 『中世地中海世界とシチリア王国』 | 福岡県 | 西洋史 | |
1994年 | 小杉泰 | 国際大学助教授 | 『現代中東とイスラーム政治』 | 北海道 | イスラム研究 |
園田英弘 | 国際日本文化研究センター教授 | 『西洋化の構造』 | 福岡県 | 日本社会史 比較社会学 | |
本村凌二 | 東京大学教授 | 『薄闇のローマ世界』 | 熊本県 | 古代ローマ社会史 | |
1995年 | 石川達夫 | 広島大学助教授 | 『マサリクとチェコの精神』 | 東京都 | スラヴ文化論 ロシア・チェコ文学 |
杉山正明 | 京都大学助教授 | 『クビライの挑戦』 | 静岡県 | モンゴル史 中央ユーラシア史 | |
1996年 | 王柯 | 神戸大学助教授 | 『東トルキスタン共和国研究』 | 中国南陽 | 歴史学 |
坂本達哉 | 慶應義塾大学教授 | 『ヒュームの文明社会』 | 東京都 | イギリス社会思想 | |
1997年 | 広田照幸 | 東京大学助教授 | 『陸軍将校の教育社会史』 | 広島県 | 教育社会学 |
三谷博 | 東京大学教授 | 『明治維新とナショナリズム』 | 広島県 | 日本近代史 | |
1998年 | 豊永郁子 | 九州大学助教授 | 『サッチャリズムの世紀』 | 愛知県 | 比較政治学 |
山内進 | 一橋大学教授 | 『北の十字軍』を中心として | 北海道 | 法制史・法文化史 西洋中世法史 | |
1999年 | 東浩紀 | 日本学術振興会特別研究員 | 『存在論的、郵便的 -ジャック・デリダについて』 |
東京都 | ポストモダン 現代思想 |
下條信輔 | カリフォルニア工科大学教授 | 『〈意識〉とは何だろうか』 を中心として |
東京都 | 認知心理学 | |
2000年代編集 | |||||
年 | 受賞者 | 職業・肩書き | 受賞作 | 出身 | 専門分野 |
2000年 | 新宮一成 | 京都大学教授 | 『夢分析』を中心として | 大阪府 | 精神医学 |
酒井健 | 法政大学教授 | 『ゴシックとは何か』 | 東京都 | フランス文学 | |
金森修 | 東京水産大学教授 | 『サイエンス・ウォーズ』 | 北海道 | 科学哲学 | |
2001年 | 長尾伸一 | 名古屋大学助教授 | 『ニュートン主義とスコットランド啓蒙』 | 愛知県 | 経済史 |
菅野覚明 | 東京大学助教授 | 『神道の逆襲』 | 東京都 | 倫理学 | |
2002年 | 田中純 | 東京大学助教授 | 『アビ・ヴァールブルク 記憶の迷宮』 | 宮城県 | 思想史 |
2003年 | 六車由実 | 東北芸術工科大学 東北文化研究センター研究員 |
『神、人を喰う』 | 静岡県 | 民俗学 |
R.D.エルドリッヂ | 大阪大学大学院助教授 | 『沖縄問題の起源』 | 米国 | 政治学 | |
2004年 | 平野聡 | 東京大学大学院 法学政治学研究科助教授 |
『清帝国とチベット問題 —多民族統合の成立と瓦解』 |
神奈川県 | アジア政治外交史 |
2005年 | 村井良太 | 駒澤大学専任講師 | 『政党内閣制の成立』 | 香川県 | 日本政治外交史 |
関口すみ子 | 法政大学助教授 | 『御一新とジェンダー』 | 群馬県 | ジェンダー論 | |
苅谷剛彦 | 東京大学教授 | 『教育の世紀』 | 東京都 | 教育社会学 | |
2006年 | 中島秀人 | 東京工業大学助教授 | 『日本の科学/技術はどこへいくのか』 を中心として |
東京都 | 科学技術史 |
苅部直 | 東京大学教授 | 『丸山眞男—リベラリストの肖像』 を中心として |
東京都 | 日本政治思想史 | |
2007年 | 納富信留 | 慶應義塾大学文学部准教授 | 『ソフィストとは誰か?』 | 東京都 | 哲学 |
宇野重規 | 東京大学 社会科学研究所准教授 |
『トクヴィル 平等と不平等の理論家』 | 東京都 | 政治思想史 | |
2008年 | 松木武彦 | 岡山大学准教授 | 『列島創世記 -旧石器・縄文・弥生・古墳時代』 |
愛媛県 | 考古学 |
日暮吉延 | 鹿児島大学教授 | 『東京裁判』 | 東京都 | 日本政治外交史 | |
2009年 | 松森奈津子 | 静岡県立大学 国際関係学部講師 |
『野蛮から秩序へ -インディアス問題とサラマンカ学派』 |
東京都 | 政治学 |
池内恵 | 東京大学 先端科学技術研究センター 准教授 |
『イスラーム世界の論じ方』 | 東京都 | アラブ研究 | |
2010年代編集 | |||||
年 | 受賞者 | 職業・肩書き | 受賞作 | 出身 | 専門分野 |
2010年 | 田中久美子 | 東京大学大学院 情報理工学系研究科准教授 |
『記号と再帰 -記号論の形式・プログラムの必然』 |
計算言語学 言語工学 | |
2011年 | 隠岐さや香 | 広島大学准教授 | 『科学アカデミーと「有用な科学」』 | 東京都 | 科学技術史 |
伊達聖伸 | 上智大学准教授 | 『ライシテ、道徳、宗教学』 | 宮城県 | 宗教学 | |
2012年 | 篠田英朗 | 広島大学准教授 | 『「国家主権」という思想』 | 神奈川県 | 国際関係論 |
高山裕二 | 早稲田大学助教 | 『トクヴィルの憂鬱』 | 岐阜県 | 政治思想史、宗教社会学 | |
2013年 | 工藤晶人 | 学習院女子大学准教授 | 『地中海帝国の片影-フランス領アルジェリアの19世紀』 | 歴史学 | |
将基面貴巳 | オタゴ大学准教授 | 『ヨーロッパ政治思想の誕生』 | 神奈川県 | 中世ヨーロッパ政治思想史 | |
2014年 | 福嶋亮大 | 京都造形芸術大学非常勤講師 日本学術振興会特別研究員 |
『復興文化論―日本的創造の系譜』 | 京都府 | 文芸批評 中国文学 |
本田晃子 | 北海道大学スラブ研究センター 共同研究員 |
『天体建築論―レオニドフとソ連邦の紙上建築時代』 | 岡山県 | 表象文化論 建築史 | |
2015年 | 奈良岡聰智 | 京都大学教授 | 『対華二十一ヵ条要求とは何だったのか―第一次世界大戦と日中対立の原点』 | 青森県 | 政治学、日本外交史 |
2016年 | 熊谷英人 | 明治学院大学専任講師 | 『フランス革命という鏡』 | 東京都 | 政治学史 |
高山大毅 | 駒澤大学講師 | 『「近世日本の「礼楽」と「修辞」』 | 千葉県 | 近世日本思想史 近世日本漢文学 | |
2017年 | 左地亮子 | 国立民族学博物館機関研究員 | 『現代フランスを生きるジプシー 旅に住まうマヌーシュと共同性の人類学』 | 京都府 | 文化人類学 ジプシー/ロマ研究 |
前田亮介 | 北海道大学准教授 | 『全国政治の始動――帝国議会開設後の明治国家』 | 東京都 | 日本近現代史 日本政治外交史 | |
2018年 | 島田英明 | 日本学術振興会特別研究員 | 『歴史と永遠―江戸後期の思想水脈』 | 京都府 | 日本政治思想史 |
新居洋子 | 日本学術振興会特別研究員 | 『イエズス会士と普遍の帝国―在華宣教師による文明の翻訳』 | 東京都 | 東西交渉史 | |
山本芳久 | 東京大学准教授 | 『トマス・アクィナス 理性と神秘』 | 神奈川県 | 哲学(西洋中世哲学・イスラーム哲学) キリスト教学 | |
2019年 | 板東洋介 | 皇學館大学准教授 | 『徂徠学派から国学へ―表現する人間』 | 兵庫県 | 倫理学 倫理思想史 |
古田徹也 | 東京大学准教授 | 『言葉の魂の哲学』 | 熊本県 | 現代哲学 現代倫理学 | |
2020年代編集 | |||||
年 | 受賞者 | 職業・肩書き | 受賞作 | 出身 | 専門分野 |
2020年 | 梅澤礼 | 富山大学准教授 | 『囚人と狂気―一九世紀フランスの監獄・文学・社会』 | 埼玉県 | 近代フランス文学 犯罪学 精神医学 |
小山俊樹 | 帝京大学教授 | 『五・一五事件―海軍青年将校たちの「昭和維新」』 | 広島県 | 日本近現代史 | |
2021年 | 上村剛 | 日本学術振興会特別研究員 | 『権力分立論の誕生―ブリテン帝国の『法の精神』受容』 | 東京都 | 政治思想史 |
北村陽子 | 名古屋大学大学院准教授 | 『戦争障害者の社会史―20世紀ドイツの経験と福祉国家』 | 愛知県 | ドイツ近現代史 | |
2022年 | 筒井清輝 | スタンフォード大学社会学部教授 | 『人権と国家―理念の力と国際政治の現実』 | 東京都 | 国際・政治社会学 社会運動論 人権 |
中真生 | 神戸大学大学院人文学研究科教授 | 『生殖する人間の哲学―「母性」と血縁を問いなおす』 | 千葉県 | 現代哲学 倫理学 | |
2023年 | 池田真歩 | 北海学園大学法学部准教授 | 『首都の議会―近代移行期東京の政治秩序と都市改造』 | 北海道 | 日本近現代史 |
新城道彦 | フェリス女学院大学国際交流学部教授 | 『朝鮮半島の歴史―政争と外患の六百年』 | 愛知県 | 東アジア近代史 |
脚注
編集- ^ 川本三郎 (2002年). “『宮崎駿の〈世界〉』選評”. サントリー文化財団. 2021年3月31日閲覧。
- ^ 夏目房之介 (2006年11月9日). “『手塚治虫=ストーリーマンガの起源』サントリー学芸賞!:夏目房之介の「で?」”. ITmedia オルタナティブ・ブログ. 2011年10月21日閲覧。
- ^ 宮本大人 (2006年11月9日). “サントリー学芸賞はその歴史に大きな汚点を残した”. はてなダイアリー. 2011年10月21日閲覧。
外部リンク
編集- サントリー文化財団 財団法人サントリー文化財団の公式ウェブサイト