サンポート高松

香川県高松市の再開発地区

サンポート高松(サンポートたかまつ)は、香川県高松市の高松港頭地区の愛称である。

サンポート高松(ビル群)

かつて本州へ渡るJRの連絡船とホーバークラフトが出入りしていた、高松港の西半分を埋め立てて再開発した。

サンポートの「サン」は、太陽の”Sun”と讃岐の「讃」を意味する。

現在では高松市の町名の一つとなっている。2003年に浜ノ町から分割され、郵便番号は760-0019。

概要

編集

再開発前は、今と風景が全く異なっていた。

シンボルタワー、マリタイムプラザ、旅客ターミナルビル、高松コリドーが建っている位置は、後から埋め立てられた区画で元々は全て海面だった。

ホテルクレメントの位置が以前の高松駅で、車寄せの辺りが連絡船桟橋、カフェテラスの辺りがホーバー乗り場だった。

玉藻公園の入口は、今では芝生広場だが、当時は旧駅前に面していて、飲食店や土産物店が入った雑居ビル群、そして高松グランドホテルが建っていた。中央通りは当時そこが終端で、海とぶつかる位置に関西汽船ビルや旧県営桟橋があった。

1988年に瀬戸大橋が開通し、本州へ列車で直通できるようになったため、連絡船とホーバーが廃止。

それと合わせて、今の高松駅への移転と港付近の埋め立て再開発が始まった。

高松市が瀬戸内海に面する港町であることから「瀬戸の都」のキャッチフレーズのもと、1990年代初頭から造成・建設工事が進められてきた。

JR高松駅高松シンボルタワーJRホテルクレメント高松高松サンポート合同庁舎高松港旅客ターミナルビルなどの大規模施設が立地する。

東部に位置するサンポート高松玉藻交差点は高松市のメインストリートである高松中央通りの起点となっている。

さぬき高松まつりのどんどん高松では高松港サンポート高松沖合海上に花火が上がるため大きな賑わいを見せる。

歴史

編集
 
早朝のサンポート高松
 
開業時に特別運転された485系臨時急行「サンポート高松」
  • 1993年平成5年)7月26日 - 愛称を「サンポート高松」と決定[1]
  • 1998年(平成10年)11月1日 - 高松港玉藻防波堤灯台(赤灯台)が移設改築され、初点灯。
  • 1999年(平成11年)8月27日 - サンポート湾岸整備完了。
  • 2000年(平成12年)3月4日 - 新高松駅舎起工式。
  • 2001年(平成13年)
    • 5月13日 - JR高松駅新駅舎・旅客ターミナルビル完成。駅前広場供用開始。
    • 5月24日 - 全日空ホテルクレメント高松(現:JRホテルクレメント高松)オープン。
    • 5月29日 - サンポートで夏まつり開催。
    • 8月9日 - 高松シンボルタワー起工式。
  • 2002年(平成14年)
    • 5月9日 - 高松駅北複合商業施設オープン。
    • 7月12日 - 休憩所の東屋オープン
    • 10月5日 - スケートパーク供用開始。
  • 2003年(平成15年)
  • 2004年(平成16年)
    • 3月30日 - 高松シンボルタワーオープン。多目的広場供用開始。
    • 6月1日 - 高松駅南暫定広場供用開始。
    • 6月7日 - 高松地方合同庁舎A棟起工式。
  • 2005年(平成17年)
    • 9月27日 - 県がB2街区(旅客ターミナルビル北側の空き地)利用計画を民間公募。
    • 11月1日 - サンポートと商店街を結ぶバスが運行を開始。
  • 2006年(平成18年)11月21日 - 高松地方合同庁舎A棟竣工。名称を「高松サンポート合同庁舎」とする。
  • 2015年(平成27年)
    • 5月23日 - 高松地方合同庁舎B棟起工式。
  • 2017年(平成29年)9月20日 - 高松地方合同庁舎B棟竣工。

主な施設

編集

商業施設

編集

交通

編集

広場・遊歩道・公園

編集

建設中・未着工

編集
  • 大的場跡地再開発施設(建設中)
  • ことでん高松築港駅(中止が決定し、用地は高松駅前バスターミナルの拡張に転用された。詳細は当該項目を参照)
  • 徳島文理大学香川キャンパス (2025年4月には徳島文理大学がさぬき市志度にある香川キャンパスを高松駅の北西に移転させる)
  • 新香川県立体育館(愛称:あなぶきアリーナ香川、2024年度完成予定[2]
  • マンダリンオリエンタル(B2街区)

その他

編集

交通アクセス

編集

サンポート高松トライアスロン大会 〜瀬戸内国際体育祭〜

編集
  • 2010年11月3日、第1回目の大会を開催し、当初、スプリントトライアスロン(25.75 ㎞)として実施された[3][4]
  • 2013年大会からオリンピックディスタンス(51.5 ㎞)にコースをステップアップした[4]
コースガイド(エイジ競技大会)

[5]

  • スイムコース
  • バイクコース
  • ランコース

脚注

編集
  1. ^ “愛称は「サンポート高松」”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 2. (1993年7月31日) 
  2. ^ 四国新聞2017年7月4日
  3. ^ 「サンポート高松トライアスロン大会」10周年を記念してサンポート高松トライアスロン大会 実行委員会│BUSINESS KAGAWA”. ビジネス香川 BK編集室(株式会社朝日オリコミ四国) (2019年7月4日). 2024年1月26日閲覧。
  4. ^ a b サンポート高松トライアスロン大会地域再生計画” (PDF). 高松市 政策課 (2018年). 2024年1月25日閲覧。
  5. ^ コースガイド(エイジ競技大会)”. サンポート高松トライアスロン大会事務局. 2024年1月25日閲覧。

関連項目

編集

外部リンク

編集