サン・マルコ広場
ヴェネツィアの中央広場
サン・マルコ広場(サン・マルコ ひろば、イタリア語:Piazza San Marco)は、ヴェネツィアの中心的な広場で、回廊のある建物に囲まれ、ドゥカーレ宮殿やサン・マルコ寺院などがある。ヴェネツィアの広場は方言でカンポ(campo)と呼ばれるが、サン・マルコ広場は別格であり、ピアッツァ(piazza)と呼ばれる。世界で最も美しい広場とも言われており[1]、観光名所のほか、海からの玄関口でもある。
サン・マルコは、ヴェネツィアの守護聖人である福音記者マルコに、由来する。サン・マルコ寺院の聖堂の正面部分は柱廊に囲まれた台形になっていて、実際より奥行きがあるようにみえる。この台形広場(piazza)に、海に面したサン・マルコ小広場(Piazetta San Marco)が続いており、全体としてL字型になっている。小広場にはカナル・グランデに面して2本の円柱があり、それぞれ頂上には聖マルコを象徴する「有翼の獅子」像と、「聖テオドーロ」像がある[2]。中世にはこの柱の間に死刑執行台を設置したため、ヴェネツィアっ子は柱の間を通り抜けないという。
広場に面する建物など
編集- ドゥカーレ宮殿 - Plazzo Ducale
- 総督邸兼政庁。ため息橋で水路を隔てた牢獄と繋がっている。
- サン・マルコ寺院 - Basilica di San Marco
- 11世紀に建てられたビザンティン建築(総督邸の礼拝堂が起源)
- 鐘楼 - Campanile di San Marco
- 高さ約100m
- 旧行政館 - Procuratie Vecchie
- サン・マルコ寺院から見て右手。回廊が続く3階建の建物
- ムーア人の時計塔 - Torre del'Orologio
- 旧行政館側にある。リアルト橋方面への出口の目印
- 新行政館 - Procuratie Nuove
- サン・マルコ寺院から見て左手の建物。
- カッフェ・フローリアン - Caffè Florian
- 18世紀に創業。新行政館の1階にある。
- 国立マルチャーナ図書館 - Biblioteca nazionale Marciana
- 建築家サンソヴィーノによるルネサンス建築(1536-1553年)
- 造幣局 - Zecca
- サンソヴィーノによるルネサンス建築
- ナポレオン翼 - Ala Napoleonica
- サン・マルコ寺院に対面する建物。ナポレオンが舞踏会などの会場として建てさせたため、この名がある。
- コッレール美術館 - Museo Civico Correr
- ナポレオン翼に入り口
- 考古学博物館 - Museo Archeologico
- この節の加筆が望まれています。
- リソルジメント博物館
- この節の加筆が望まれています。
- レオーニ小広場 - Piazetta dei Leoni
- サン・マルコ寺院の左手(北側)
参考文献
編集- ^ “聖夜が美しいヴェネツィアの広場では 鳩にエサを与えると罰金が課せられる”. 文藝春秋 (2016-012-24). 2018年8月15日閲覧。
- ^ 慶応大学 加藤万里子, 守護聖人 (Patron Saint):イタリア研究滞在記 http://user.keio.ac.jp/~mariko/educ/essay/0711.patron.saint.html