ザイドリッツ (重巡洋艦)
ザイドリッツ (ドイツ語: Seydlitz) は、ドイツ海軍の重巡洋艦。アドミラル・ヒッパー級の4番艦であるが完成しなかった。艦名はプロイセンの将軍フリードリヒ・ヴィルヘルム・フォン・ザイトリッツから取られている[1]。
概要 編集
1936年12月29日起工。1939年1月19日進水。第二次世界大戦の開戦時点では 23 パーセントしか完成していなかった。ソ連が同型の未成艦「リュッツオウ」と共に購入を希望したがドイツ側はそれを拒否した。
潜水艦の建造に重点が移ったため工事は遅滞した。1942年8月に完成度 90 パーセントの時点で空母への改装が決定された。改装計画名を「ヴェーザー1」(Weser-1)と名付けられ(ただし、艦名そのものが改名された訳ではない)[2]、上部構造物の撤去などが行われたが、物資の欠乏のため1943年1月に工事は中止された。ケーニヒスベルクに曳航され、そこで1945年4月10日に自沈した。
1946年ソ連によって引き揚げられ、リュッツオウ改めタリンのための部品取りが計画されたが実行されず、翌1947年に解体された。
脚注 編集
- ^ 『ドイツ海軍の重巡洋艦 1939-1945』45ページ
- ^ http://www.german-navy.de/kriegsmarine/zplan/carrier/seydlitzcvl/history.html
参考文献 編集
- ゴードン・ウィリアムソン、手島尚(訳)『ドイツ海軍の重巡洋艦 1939-1945』大日本絵画、2006年、ISBN 4-499-22909-X