ザ・ビートルズ・アンソロジー3

ザ・ビートルズ・アンソロジー3』(英語: The Beatles' Anthology 3)は、1996年にリリースされたビートルズの2枚組CDアルバムである。後に3枚組LPレコードでもリリースされた。

ザ・ビートルズ・アンソロジー3
ビートルズコンピレーション・アルバム
リリース
録音 1968年5月 - 1970年1月3日
ジャンル ロック
時間
レーベル Apple 34451キャピトル・レコードEMI東芝EMI
プロデュース ジョージ・マーティン
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 週間1位(アメリカ、Billboard 200[5]
  • 週間4位(イギリス、UK Albums[6]
  • 週間5位(日本、オリコン
  • ビートルズ アルバム 年表
    ザ・ビートルズ・アンソロジー2
    (1996年)
    ザ・ビートルズ・アンソロジー3
    (1996年)
    イエロー・サブマリン 〜ソングトラック〜
    (1999年)
    テンプレートを表示

    本作はアンソロジーCDシリーズの完結編にあたり、1968年の『ザ・ビートルズ (ホワイト・アルバム)』から1970年までの『レット・イット・ビー』までの別テイクや未発表曲が収められている。

    2011年6月14日に、iTunes Storeにてリマスタリングが施され、『ザ・ビートルズ・アンソロジー1』『ザ・ビートルズ・アンソロジー2』とコンパイルしたものが『The Beatles Anthology Box Set』として配信がスタートした[7]

    概要編集

    ザ・ビートルズ・アンソロジー1』には「フリー・アズ・ア・バード」、『ザ・ビートルズ・アンソロジー2』には「リアル・ラヴ」と、ジョン・レノンが遺したデモ・テープを基に生存のメンバー3人によって楽器やコーラスが足された音源が新曲として収録されていた。本作にも同じくレノンが遺したデモ音源「ナウ・アンド・ゼン」を基に作業が行われていたが、デモ音源に入っていた雑音を完全に消去することができず、前2曲よりも多くの作業を必要とすることから未完成となった[8]。この代替としてプロデューサーのジョージ・マーティンによるオーケストラインストゥルメンタルア・ビギニング」が収録された。この楽曲は『ホワイト・アルバム』に収録の「ドント・パス・ミー・バイ」(リンゴ・スター作)のイントロとして作曲された楽曲だったが、最終的に没となった楽曲である。

    ジャケットのアートワークは『リボルバー』のジャケット・デザインで知られるクラウス・フォアマンによるもので、『レット・イット・ビー』のアルバムジャケットのイメージを基調に描かれている。CDのレーベル面には『アンソロジー1・2』同様にアップル・レーベルが使われている。

    本作に収録された『ホワイト・アルバム』や『アビイ・ロード』からのデモ音源及びアウトテイクの一部は、『ザ・ビートルズ (ホワイト・アルバム) (スーパー・デラックス・エディション)』(2018年[9]や『アビイ・ロード (スーパー・デラックス・エディション)』(2019年[10][11]にも収録された(ミックスの違い等は後述にて)。

    収録曲編集

    CD編集

    DISC 1
    #タイトル作詞・作曲時間
    1.ア・ビギニング(A Beginning (Instrumental))ジョージ・マーティン
    2.ハッピネス・イズ・ア・ウォーム・ガン(Happiness Is a Warm Gun (Home Demo)) 
    3.ヘルター・スケルター[注釈 1](Helter Skelter (Take 2)) 
    4.ミーン・ミスター・マスタード(Mean Mr. Mustard (Home Demo)) 
    5.ポリシーン・パン(Polythene Pam (Home Demo)) 
    6.グラス・オニオン(Glass Onion (Home Demo)) 
    7.ジャンク(Junk (Home Demo))ポール・マッカートニー
    8.ピッギーズ(Piggies (Home Demo))ジョージ・ハリスン
    9.ハニー・パイ(Honey Pie (Home Demo)) 
    10.ドント・パス・ミー・バイ(Don't Pass Me By (Takes 3 & 5))リチャード・スターキー
    11.オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ(Ob-La-Di, Ob-La-Da (Take 5)) 
    12.グッド・ナイト(Good Night (Rehearsal & Take 34)) 
    13.クライ・ベイビー・クライ(Cry Baby Cry (Take 1)) 
    14.ブラックバード(Blackbird (Take 4)) 
    15.セクシー・セディー(Sexy Sadie (Take 6)) 
    16.ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス(While My Guitar Gently Weeps (Demo))ジョージ・ハリスン
    17.ヘイ・ジュード(Hey Jude (Take 2)) 
    18.ノット・ギルティ(Not Guilty (Take 102))ジョージ・ハリスン
    19.マザー・ネイチャーズ・サン(Mother Natures Son (Take 2)) 
    20.グラス・オニオン(Glass Onion (Take 33)) 
    21.ロッキー・ラクーン(Rocky Raccoon (Take 8)) 
    22.ホワッツ・ザ・ニュー・メリー・ジェーン(What's The New Mary Jane (Take 4))ジョン・レノン
    23.ステップ・インサイド・ラヴ/ロス・パラノイアス[注釈 2](Step Inside Love / Los Paranoias (Jam))
    • ジョン・レノン
    • ポール・マッカートニー
    • ジョージ・ハリスン
    • リチャード・スターキー
    24.アイム・ソー・タイアード(I'm So Tired (Takes 3, 6 & 9)) 
    25.アイ・ウィル(I Will (Take 1)) 
    26.ホワイ・ドント・ウィー・ドゥー・イット・イン・ザ・ロード(Why Don't We Do It In the Road? (Take 4)) 
    27.ジュリア(Julia (Take 2)) 
    合計時間:
    DISC 2
    #タイトル作詞・作曲時間
    1.アイヴ・ガッタ・フィーリング(I've Got a Feeling (Savile Row Sessions)) 
    2.シー・ケイム・イン・スルー・ザ・バスルーム・ウィンドー(She Came In Through the Bathroom Window (Savile Row Sessions)) 
    3.ディグ・ア・ポニー(Dig A Pony (Savile Row Sessions)) 
    4.トゥ・オブ・アス(Two Of Us (Savile Row Sessions)) 
    5.フォー・ユー・ブルー(For You Blue (Savile Row Sessions))ジョージ・ハリスン
    6.テディ・ボーイ(Teddy Boy (Savile Row Sessions))ポール・マッカートニー
    7.リップ・イット・アップシェイク・ラトル・アンド・ロールブルー・スエード・シューズ(Rip It Up / Shake, Rattle and Roll / Blue Suede Shoes (Savile Row Sessions))ロバート・ブラックウェル英語版ジョン・マラスカルコ / チャールズ・カルフーン英語版 / カール・パーキンス
    8.ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード(The Long And Winding Road (Savile Row Sessions)) 
    9.オー!ダーリン(Oh! Darling (Savile Row Sessions)) 
    10.オール・シングス・マスト・パス(All Things Must Pass (Demo))ジョージ・ハリスン
    11.メイルマン・ブリング・ミー・ノー・モア・ブルース(Mailman, Bring Me No More Blues (Savile Row Sessions))
    12.ゲット・バック(Get Back (Live at The Beatles Rooftop Concert)) 
    13.オールド・ブラウン・シュー(Old Brown Shoe (Demo))ジョージ・ハリスン
    14.オクトパス・ガーデン(Octopus's Garden (Takes 2 & 8))リンゴ・スター
    15.マックスウェルズ・シルヴァー・ハンマー(Maxwell's Silver Hammer (Take 5)) 
    16.サムシング(Something (Demo))ジョージ・ハリスン
    17.カム・トゥゲザー(Come Together (Take 1)) 
    18.カム・アンド・ゲット・イット[注釈 3](Come And Get It (Demo))ポール・マッカートニー
    19.エイント・シー・スウィート[注釈 4](Ain't She Sweet (Jam))
    20.ビコーズ(Because (A Cappella)) 
    21.レット・イット・ビー(Let It Be (Take 1)) 
    22.アイ・ミー・マイン(I Me Mine (Take 16))ジョージ・ハリスン
    23.ジ・エンド[注釈 5](The End (Remix)) 
    合計時間:

    アナログLP盤編集

    カセットテープ編集

    脚注編集

    [脚注の使い方]

    注釈編集

    1. ^ 本作には12分以上ある第2テイクを4分37秒に編集した音源が収録されたが、『ザ・ビートルズ (ホワイト・アルバム) (スーパー・デラックス・エディション)』にはのフルバージョンで収録された。
    2. ^ ザ・ビートルズ (ホワイト・アルバム) (スーパー・デラックス・エディション)』には、「ステップ・インサイド・ラヴ (スタジオ・ジャム)」と「ロス・パラノイアス (スタジオ・ジャム)」で分けて収録されている。
    3. ^ 本作には1984年に発売される予定だった未発表曲集のためにマルチ・トラック・テープからリミックスされた音源が収録され、『アビイ・ロード (スーパー・デラックス・エディション)』にはデモ音源完成後にコントロール・ルームで作成されたオリジナル・ミックスが収録されている[14]
    4. ^ デビュー前にトニー・シェリダンとセッションした楽曲でもあり、『ザ・ビートルズ・アンソロジー1』には1961年のセッション当時の音源が収録された。
    5. ^ アビイ・ロード』収録テイクでカットされたタンバリンやギターの音が含まれているほか[15]、曲の最後に「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」のピアノコードが追加されている[16]

    出典編集

    1. ^ Unterberger, Richie. Anthology 3 - The Beatles|Songs, Reviews, Credits - オールミュージック. 2020年4月19日閲覧。
    2. ^ Graff, Gary; Durchholz, Daniel (eds) (1999). MusicHound Rock: The Essential Album Guide (2nd edn). Farmington Hills, MI: Visible Ink Press. ISBN 1-57859-061-2. https://archive.org/details/isbn_9781578590612/page/88 
    3. ^ The Beatles: The Beatles Anthology: 3”. 2009年10月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月19日閲覧。
    4. ^ The Beatles – Anthology 3 CD Album" > "Product Reviews”. CD Universe/Muze. 2020年4月19日閲覧。
    5. ^ Billboard 200 Chart”. Billboard. Prometheus Global Media, LLC. (1996年11月16日). 2020年4月19日閲覧。
    6. ^ Official Albums Chart Top 100(03 November 1996 - 09 November 1996)”. Official Charts Company (1996年11月3日). 2020年4月18日閲覧。
    7. ^ “ザ・ビートルズ、『Anthology』リマスターが配信解禁”. BARKS (ジャパンミュージックネットワーク株式会社). (2011年6月2日). https://www.barks.jp/news/?id=1000070416 2020年4月19日閲覧。 
    8. ^ “Paul McCartney regrets not finishing third Beatles reunion song”. The Rock Radio (The Rock Radio LTD). (2006年12月18日). http://www.therockradio.com/2006/12/paul-mccartney-regrets-not-finishing.html 2020年4月18日閲覧。 
    9. ^ ザ・ビートルズ、ホワイト・アルバム50周年記念盤が登場”. BARKS. ジャパンミュージックネットワーク株式会社 (2018年9月25日). 2018年9月30日閲覧。
    10. ^ “ビートルズ、『アビイ・ロード』50周年記念エディション発売決定&トレイラー映像が公開”. NME Japan (New Music Limited.). (2019年8月9日). https://nme-jp.com/news/77091/ 2019年8月12日閲覧。 
    11. ^ “ビートルズ「アビイ・ロード」50周年記念盤、4枚組BOXセットで復刻”. SANSPO.COM(サンスポ) (産経デジタル). (2019年8月9日). https://www.sanspo.com/geino/news/20190809/geo19080904000016-n1.html 2019年8月12日閲覧。 
    12. ^ ビートルズ「Anthology 3」”. Apple Music. アップル. 2020年4月18日閲覧。
    13. ^ アンソロジー 3 - ザ・ビートルズ”. UNIVERSAL MUSIC JAPAN. 2020年4月19日閲覧。
    14. ^ ハウレット, ケヴィン (2019年). ビートルズアビイ・ロード (50周年記念エディション)』のアルバム・ノーツ, p. 16 [楽曲解説]. ユニバーサルミュージック.
    15. ^ Anthology 3 (booklet). The Beatles. London: Apple Records. 1996. 34451。
    16. ^ Winn, John C. (2009). That Magic Feeling: The Beatles' Recorded Legacy, Volume Two, 1966–1970. New York, NY: Three Rivers Press. p. 317. ISBN 978-0-307-45239-9