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ザ・ファブル

日本の漫画、映画作品

ザ・ファブル』は、南勝久による日本漫画。2017年、第41回講談社漫画賞一般部門を受賞[1]

ザ・ファブル
漫画
作者 南勝久
出版社 講談社
掲載誌 週刊ヤングマガジン
レーベル ヤンマガKCスペシャル
発表号 2014年49号 -
発表期間 2014年11月1日 -
巻数 既刊19巻(2019年9月6日現在)
漫画:ざ・ふぁぶる
作者 南勝久
出版社 講談社
掲載サイト コミックDAYS
発表期間 2018年3月6日 -
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画映画
ポータル 漫画映画

ストーリー編集

現代の東京。その伝説的な強さのため、裏社会の人間から「寓話」という意味を持つ「ファブル」と呼ばれる1人の殺し屋がいた。その男は幼いころから「ボス」の指導を受け、数々の標的を仕留めてきた。しかし、彼の正体が暴かれるのを恐れたボスは「1年間大阪に移住し、その間は誰も殺さず一般人として平和に暮らせ」と指示する。こうして彼は「佐藤明」という名前を与えられ、ボスと古くから付き合いのある暴力団「真黒組」の庇護の元、一般人として大阪での生活を始めるのだった。

登場人物編集

組織の関係者編集

主人公の佐藤明が専ら「ファブル」として恐れられているが、元々はこの名は個人の渾名ではなく、組織に対する呼び名である。ただし、正式名称という訳ではなく、明は「おまえらが勝手にそう呼んでるだけだ」と言い、ボスは「その呼び名は好きじゃない」「本来は名もなき組織だ」と語っており、明たち構成員は単に「組織」と呼ぶ。

佐藤明(さとう あきら)※偽名 / ファブル
本作の主人公。幼少時から殺し屋としての訓練を受け、物語開始時点で現場に出て6年、合計71人を殺害しているが、普段は至って温厚な性格であり、仕事以外の無駄な殺生はしない。訓練により「どんな敵でも6秒以内に殺す」技術を持ち、場所や道具を選ばないオールラウンダー。もっぱら「ナイトホーク」と小型ナイフを使用。ナイトホークを用いて暗殺を行った際には、その度に銃身を廃棄して新品に交換していた。武器を大阪へ携行することをボスから禁じられたが、銃身を外したナイトホークとナイフだけは隠して持参した。ミサキが小島の策動に巻き込まれた際には、救出に備えて市販の素材(モデルガンの薬莢や鋼材、花火など)を使って手製の銃身と弾薬を自作した。かつては「ブラックホークCQD-MKⅠ」というサバイバルナイフも愛用していたが、山で遭遇したクマと戦う際に失っている。
標準語関西弁広島弁九州弁東北弁を流暢に話すことができる。言葉を切り替えるときはおでこを指で突くことで「スイッチを切り換える」イメージトレーニングを行う。このトントンとおでこを突く行動は正確には「顔に力を込めてイメージチェンジするがおでこには力が込められないので指でつつく」であり、話の中でも言葉の変更よりむしろ行動の切替でトントンする場合が多い。同様に、同業者の前で無害な一般人を装ったり、山道を高速で運転する前にはおでこを突いて切り替えを行っている。
殺気や気配を消す能力を持ち、ターゲットのみならず、初対面の組織メンバーにも正体を見破られることなく接近できる。
訓練を通じて身に付けたサバイバル技術として、食べられるものか毒を含むものかを舌で判断できるが、その影響で舌の感覚が鋭敏になってしまい極度の猫舌となり、熱いものはよく冷まさないと食べられない。また枝豆をさやごとかじるなど、食べ方が一般人のそれとは多少ずれている。洋子が作った手料理の出来が悪いと、食べる前にそのことを指摘できる。舌以外の感覚も敏感で、「ニオイ」という感覚で監視カメラや盗聴器を見つけることができる上に、相手が銃を所持しているか、同業者であるか、身体能力や何か盗撮など悪いことをしようとしているかなども気づくことができる。アルコールには強いが、飲酒すると昔の傷が体に浮き出てくる。自宅では全裸で過ごし、就寝時にはベッドの上に寝具でダミーを作り、自らは浴槽で眠っている。
「ジャッカル富岡」というお笑い芸人のファンで、彼の出演する番組や広告を見ては大笑いしている。
自らが「ファブル」と呼ばれることには不満を持っており、そう呼んだ者に対して、自分はただ殺すだけのプロであり、ファブルという名は他人が勝手にそう呼んでいるだけと反駁することもある。この言葉の通り、自らが殺しのプロである自覚は強く、何かをする際には「プロとして」と自分に言い聞かせるように呟くことがある。大概のことは知恵と工夫でなんとかなるというボスの教えを貫いている。
「プロ」と言う言葉に弱いのか「プロとして」と付け加えて頼まれると「プロか」とつぶやき行動してしまうことが多い。大阪に来てからはプロとして普通の生活をしていることから「普通」と言う言葉にも反応する。
ボスの指示によって大阪に移住して以降は、現地の暴力団「真黒組」の若頭・海老原の庇護の元で一軒家暮らしを始め、その後自ら仕事を探し、小さなデザイン会社「オクトパス」の配送・雑用担当として雇われる。真面目な仕事ぶりを認められ、イラストを少しずつ任されるようになり、当初800円であった時給は後に1000円になっている。
一般人の感情には疎いが、現在の平和な生活を良いものと感じており周囲の人々への気遣いがみられるようになってきた。
佐藤洋子(さとう ようこ)※偽名
明のパートナー。天才的な瞬間記憶力の持ち主。10歳の時に火災で家と両親を失った後、ボスに保護されて指導を受け、1年前から明の運転手やサポートを務めている。ボスの指示により明とともに大阪に移住し、明の隣家に住んでいる。周囲には明の妹ということで通しているが、明の携帯電話に登録されている名前は「他人」。休業期間中に恋をすることを目標にしているが、暇を持て余し、様々な男を酒場に誘っては酔いつぶれさせて楽しんでいる。
格闘の腕前はかなりの物であり、銃器の扱いも慣れている。しかしながら鈴木から人を殺したことが無いことを悟られる、敵が仕掛けた陥穽に気付かない等、実戦経験の少なさからくる弱さを突かれることがある。明と違い両親を失ってから組織に育てられたことから、父親を思い出し泣く等精神的な弱さをみせることもある。明のことは設定上の兄であり、当初は面倒をかけられたくないという思いが強かったが、徐々に他人とは違う気遣いをみせるようになってきており、明が人助けをする際には積極的に協力している。
ボス
本名不詳。幼い明と洋子を引き取り、殺し屋とそのパートナーとして指導してきた。裏方に回っているが、若いころは自らも殺し屋として現場に出ていた。ファブルとその関係者の正体が暴かれるのを警戒し、1年間は仕事を受けないことを決め、明と洋子を大阪に送り出す。本当の目的は、明の桁違いな殺しのスキルを1年の生活の間に少しでも落とし、一般の生活に慣らすことであった。明が小島の策動に巻き込まれたことを察知すると、そのきっかけを作った海老原の入院先に現れ、明の一般人としての生活を乱さないよう警告して去った。
表の顔として、埼玉県某所で整体院を営んでいる。
明にジャッカル富岡のテレビ出演情報などを度々伝えている。
カシラ
ボスの「ペットを飼え」という指示により明が飼い始めたズグロシロハラインコ。いろいろな名前で呼んでみたが懐かず、「頭(カシラ)」と呼んだ時にようやく懐いたのでこの名前になった。
山岡(やまおか)※偽名?
本名不詳(?)組織の幹部。脳の偏桃体がイカれており、恐怖を感じない。ボスに対し目を見て堂々とモノを言える数少ない人間。かつて洋子を組織に引き入れるために、彼女の両親を殺害して居宅に火を放った張本人。
アザミ(あざみ)※偽名
本名不詳。山岡の配下で、かなりの実力者。花言葉は「触れてはいけない」。派遣先の中国から呼び戻され、山岡の策動に参加する。
ユーカリ(ゆーかり)※偽名
本名不詳。山岡の配下で、かなりの実力者。アザミのパートナー。花言葉は「記憶」。派遣先の中国から呼び戻され、山岡の策動に参加する。

デザイン企画 有限会社オクトパス編集

明が働くことになったデザイン会社。マンションの一室で営業しており、室内はかなり手狭。貝沼の死後、心機一転を兼ねて近所の一軒家に引っ越す。

田高田(たこうだ)社長
酒豪で面倒見の良い性格。明と岬をくっつけようと画策しているお節介な一面も持つ。明のことは真摯な仕事ぶりや、味のあるイラストをみて大変気に入っている。小島のデリヘル開業計画では、岬のアルバイト先への嫌がらせ工作に巻き込まれ、小島が雇ったチンピラに襲われて大怪我を負っている。作業場でミサキを襲おうとした貝沼を明がとっさに制圧するのを目撃し、彼が殺し屋であることには気づかないものの、格闘技の実力を訳あって封印していると推察した。
洋子宅でクリスマスパーティーを開いた際には、洋子との飲み比べに応じて泥酔したり、居眠りの振りをした洋子を寝床に運ぶ姿を見せ、彼女に父性を感じさせた。
清水岬(しみず みさき)
通称ミサキ。22歳。明の住む一軒家の近くにあるアパートで一人暮らしをしている女性。父親の借金を返済した後に自分で店を開く夢を持っており、オクトパス以外にもアルバイトをいくつか掛け持ちしている。かつては報酬目当てにグラビアアイドルやセクシービデオモデルをしていたことがある。明が金髪のチンピラとキックボクサーに襲われた(明は普通の市民を装い反撃しなかった)時に出会い、働き口を探していた彼をオクトパスに紹介した。海老原は苦労人の彼女を密かに見守っており、彼女が小島のデリヘル開業計画に引き込まれた時には、海老原の依頼を受けた明が救出に向かった。佐藤兄妹にとって特別な存在である。明に対しては、当初は泣き虫であるという印象が強かったが、徐々に男性として意識し始めている。
貝沼(かいぬま)
眼鏡をかけた、暗い感じの所謂「陰キャ」。親の過保護を受けて育った、自分は悪くない世代の典型。岬に思いを寄せていたが、徐々に暴走。岬の自宅への不法侵入や盗撮を行い、果ては強姦や殺害まで企てた。邪魔者と感じた明を闇討ちしようとしたが、変装を一目で見破られて退散。さらに事務所内でミサキを包丁で襲おうとして、明に阻止される。
ミサキへの盗撮などを宇津帆たちに察知されて、彼の母親が和解金の名目で6000万円を払わされる。さらに貝沼本人は拉致されて、失踪を装って殺害されそうになる。山中に停められた車から頭に袋をかぶされて後ろ手に縛られた状態で脱出するも、崖から落下して死亡した。遺体は増水した川に流され、後日発見された。

真黒組(まぐろぐみ)編集

ボスと付き合いのある小規模な暴力団。大阪府太平市(架空の市)を縄張りとしている。どこの広域組織にも属さずに存続していられるのは「ファブル」のおかげとされている。

浜田広志(はまだ ひろし)
真黒組4代目組長。2年ほど前に組長を襲名した。明と洋子のことは「遠い親戚」として周知している。愛銃は古風なルガーP08で、酔って暴れたアメリカ兵から2代目組長が取り上げたもの。
山岡の差し金を受けた二郎から食事に毒を仕込まれ、その直後に訪れた情人宅で酒を飲んだことで体調が急変して死亡。
海老原剛士(えびはら たけし)
真黒組若頭で、組長の他にファブルの詳細を知る唯一の人間。前科5犯の武闘派。38口径の回転式拳銃を愛用。
ヤクザだが「法がカバー出来ない部分で自分なりに街を守っている」という思いを強く持っている。それ故に、明のことはいわゆる「シリアルキラー」との先入観から、当初は嫌悪し排除も企てていたが、彼と倉庫で対面した際に無駄な殺生をしない人間だと分かり、わだかまりを解くに至る。その後は「太平市で暮らすなら自分に恩を売っておいて損はない」と宣言し彼の協力者となった。
小島の一件では、自らが心筋梗塞で入院して動きがとれなくなったため、組織内抗争を回避すべく明に調査を依頼し、見返りとして自らの愛車「ハコスカGT-R」を託す。明のことを信用しており、もし自身が殺されるなら明に殺されたいと思っている。浜田の死後、5代目組長に就任する。
自宅では、手料理の味付けにこだわるという一面も持つ。
小島(こじま)
海老原の弟分。左の顎から頬にかけて切り傷がある。
殺人罪で15年間服役していた。好戦的な性格で、給料制になった組の変わりようや、若い構成員のだらしなさには辟易している様子。
暴力団排除条例の施行や、防犯カメラスマートフォンの普及など服役中の時代変化には疎く、海老原からはしばらく大人しくしているよう命じられる。しかしすぐさまそれに背き、同じ風俗業をシノギとする砂川との対立も辞さず、新規でデリバリーヘルスを開業しようと動き出す。その過程で、デリヘル部門を取り仕切っていた砂川の舎弟を秘密裏に殺害し、ミサキに目をつけナンバーワン候補とすべく脅しで囲いこみを進めていく。
舎弟を殺されたことに気付き報復の計画を練った砂川から、ヒットマンが待機した鉄工所に呼び出されるが、撃たれる直前に介入した明の手で捕らえられ、そのまま明の居宅まで運ばれる。車庫に拘束された状態で事の経緯を白状したのちに、最後は海老原により砂川への落とし前として銃殺された。
カタギの女性を絞殺したことがきっかけのEDで性欲のはけ口が無くなり、それが転じて暴力的な行いに至ったことを、死の直前に海老原から看破された。
黒塩(くろしお)
組員の1人で若手の有望株。海老原が明を試した時に現場に居合わせ彼がファブルだと知り、一瞬で対戦相手を制圧した明に心酔するようになる。ヤクザとして実績を残すことを夢見ているが、明の真似をして橋から飛び降りて足を骨折したり、下記の山ごもりではレジャーキャンプ並みに大量の装具を用意したり、洋子が山中で脱輪させた海老原のハコスカを修理ではなくスクラップ処理させるなど間抜けぶりも目立つ。
実力をつけるために明に弟子入りを志願し、共に山ごもりを行い、クマに襲われるなどの試練を乗り越えた。その帰途に、明からかつて愛用したナイフ「ブラックホーク」と同じモデルを贈られて大いに感激した。殺し屋である明や洋子に憧れていることを、組長や海老原からは心配されている。佐藤兄妹からは一定の信用を得ており、事件が起きた際は裏方としてサポートすることもある。すでに中学時代にはケンカの腕前を恐れられる存在だったが、明に手合わせを頼み、全く相手にならなかったことから、独自にボクシングを習い始めた。
高橋(たかはし)
海老原の運転手を務める組員。組に入って2年と少しの新人で、黒塩より立場は下。海老原の命令で明と洋子を監視していたが、洋子に一目惚れしてアタックをかけた。だが、洋子に誘われたバーでベロベロに酔い潰れてしまい、結局彼女におもちゃにされただけで終わってしまった。小島のデリヘル開業計画では、彼の脅迫同然の命令によって片棒を担ぐことになった。
砂川(すながわ)
真黒組幹部。次期若頭候補の一人と認められる実力者で野心家。左目に切り傷を持っている。風俗関連のを持っており、その件で水野と衝突している。
水野(みずの)
真黒組幹部。風俗関連の鎬で、砂川と衝突している。性欲旺盛で、毎月乱交パーティーを開催し、自らは女装プレイを好むド変態。浜田の死後、山岡に脅迫されて、砂川の若頭就任を認めた。

組織以外の殺し屋編集

フード(ふーど)※偽名
本名不詳。殺しもやる何でも屋。小島絡みの件で、舎弟殺害の報復を企む砂川に雇われていたが、ミサキ救出のため介入した明に敗北。明の通称であるファブルのことを同業者として意識していたが、明のほうからは意識すらされなかったことを嘆いていた。愛用銃は22口径のワルサーPPK
情報交換のため鈴木と面会した際、彼から挑発されて戦闘となり射殺された。
コード(こーど)※偽名
本名不詳。殺しもやる何でも屋。フードのパートナー・連絡係。フードと同様に、鈴木によって射殺された。
マツ(まつ)※偽名
本名不詳。かつては殺し屋だったが、現場で山岡と遭遇して制圧され、彼の軍門に下る。以降、山岡の指示で武器商人等をしながら裏社会での情報の収集・操作などを行い、死体処理も請け負っている。表の顔はバー経営やペットの輸入を手掛けている模様。もうすぐ大学生になる娘がいる。マツは山岡から付けられた呼び名で、花言葉は「憐み」。
鈴木(すずき)※偽名
本名不詳。現役の殺し屋で、宇津帆の興信所に雇われている。見た目は若いが、整形を繰り返しており、実は40歳近い年齢で引き際を考え始めている。愛用銃は手動排莢でもオートマチックでも撃てるハッシュパピー。興信所の自室では護身用のデリンジャー銃も所持。ヒナコの保護役でもあり、彼女のことを気にかけている。
プロとしてのプライドは非常に高いが、明と洋子には太刀打ちできず叩きのめされる。宇津帆とともに佐藤兄妹に決戦を挑むも逆に制圧され、現場に仕掛けられた対人地雷を誤って踏んだヒナコを明と力を合わせて救出。その直後、手榴弾を投げつけて来た宇津帆をとっさに射殺した。
最後は、逃げ癖があり貝沼の死体処理にも失敗した井崎を射殺。ヒナコが明に宛てて書いた手紙を黒塩に託すと、宇津帆が残した現金を持って姿を消した。
二郎(じろう)※偽名
本名不詳。砂川から、浜田か海老原のどちらか1人を殺すという依頼を請け負う。非常に慎重で、仕事をこなす前に町の下見や逃走経路の確保などを時間をかけて行う。毒殺専門で、自身でヒトヨタケ毒を改良した「死のキャップD₁」を使用してターゲットを殺害する。今回の仕事を最後に引退。10年来の付き合いがあった山岡に、D₁のレシピを無料で授ける。

その他編集

河合ユウキ(かわい ゆうき)
バー「バッファロー」で洋子が出くわしたナンパな男。女とSEXすることが大好きで、そのために全てを費やす男。見た目も趣味も話も全てが上っ面だけの薄っぺらい男だが、女の扱いには長けている。洋子とSEXするために酔い潰そうとしたが、逆に酒豪の洋子に心中を見透かされた上に潰されて急性アルコール中毒になり、病院へ救急搬送される。店内で失神脱糞し、酔って呂律が回らない状態でヨウコの問いかけに対し「ペッ…(吐瀉物を吐き出す)だい……(大丈夫)よ……ちゃ……(ヨウコちゃん)」と返答したことで「ペ・ダイヨチャ」という不名誉なあだ名をつけられるなど、散々な目に合う。
その後「バッファロー」で明たちオクトパスの面々と遭遇。明が洋子の兄であると知り、洋子攻略のきっかけになると奮起するが、携帯電話の画面越しに洋子とテキーラを飲み合い、再び酔い潰されて倒れてしまう。
宇津帆(うつぼ)※偽名
本名は川平浩一。表向きは興信所の経営者だが、裏の顔は詐欺・脅迫・誘拐・殺人等、何でも行う闇の住人。作中では親のすねをかじる過保護の若者を長年にわたって追跡し、成人してから金を巻き上げて、失踪を装って殺害している。貝沼もまた彼から目を付けられた若者の一人であった。
かつて少女を食い物にする売春組織を経営していたころに組織の命を受けた明に狙われ、幹部と実弟を殺され、自身は何とか逃げおおせた過去を持つ。以来、自分を殺そうとした殺し屋を殺すため、準備を重ねていた。
佐藤兄妹の素性に気付き、国外逃亡を前提で決戦を仕掛けるが敗北。最後は彼らに手榴弾を投げ付けて自らを射殺させるが、その手榴弾は故意に安全ピンが抜かれておらず未作動であった。
井崎ツトム(いさき つとむ)
宇津帆の部下。元真黒組組員で、黒塩の元兄弟分。逃げ癖があり、都合が悪くなるとすぐに逃げ出す。
町に戻って来た後に宇津帆から雇われて、情報収集などの仕事を行う。拉致した貝沼を山中で殺害しようとするが、目を離した隙に逃亡を図った彼は谷川へ転落して死亡。井崎がその死体を川岸に放置したため、死体は増水した川に流されて発見されることとなった。
最後は鈴木から口封じのために射殺される。
佐羽ヒナコ(さば ひなこ)
宇津帆の部下で、彼の性欲発散役もさせられている。自身の両親を殺した相手に復讐するため、宇津保が危険な人間と分かっていながら付き従っていた。4年前に家出をして川平(宇津帆の実弟)に拾われ、彼から売春を強要されそうになった際に明の仕事に巻き込まれて重傷を負い、以降は両足が不自由になり車イスで生活している。公園の鉄棒を使って立つ練習をしていた際に明と出会う。明からリハビリの助言を受けるうちに、明やミサキに親近感を持ち始め、貝沼がミサキを襲うことを察知した際には、彼女に警告の電話を掛けた。
宇津帆たちが佐藤兄妹に決戦を仕掛ける際、彼女の両親を殺した張本人が宇津帆だと気付き、彼を射殺しようとした。車イスから立ち上がった拍子に、仕掛けられていた対人地雷を誤って踏むが、明と鈴木によって救出される。
バッファローのマスター
度々登場する、バッファローのマスターであり、本名不詳。心の中で客にあだ名をつけている。河合のことは「SEXマシーン河合」「モハメド河合」。洋子のことは「ドランク・クイーン・ヨウコ」等。プロとして客の要望にはなるべく応えるようにしているが、卑怯な企みには手を貸さない常識人。洋子を酔い潰そうとする河合から、自分の酒だけ軽いものにするよう求められた際には、素知らぬ顔で両者に同じ酒を提供した。
ジャッカル富岡(ジャッカルとみおか)
お笑い芸人。「なんで俺もやね〜ん」が決め台詞。明は彼のファンで、彼が出演するテレビの番組や広告を見たり、予約録画したりしている。洋子は面白さが分からず「三流芸人」と評しているが、ドラマや映画に出演するなど、世間では一定の地位を得ている模様。

書誌情報編集

スピンオフ作品編集

ざ・ふぁぶる
佐藤兄妹の日常を描く南勝久本人によるスピンオフ作品。『コミックDAYS』にて不定期連載。

映画編集

ザ・ファブル
THE FABLE
監督 江口カン
脚本 渡辺雄介
原作 南勝久「ザ・ファブル」
製作 吉田繁暁(企画・プロデュース)
藤村直人(企画・プロデュース)
宇高武志
佐藤満
製作総指揮 高橋敏弘
伊藤響
出演者 岡田准一
木村文乃
山本美月
福士蒼汰
柳楽優弥
向井理
木村了
井之脇海
藤森慎吾オリエンタルラジオ
宮川大輔
佐藤二朗
光石研
安田顕
佐藤浩市
音楽 グランドファンク
主題歌 レディー・ガガ
ボーン・ディス・ウェイ
撮影 田中一成
編集 和田剛
制作会社 ギークサイト
製作会社 「ザ・ファブル」製作委員会
配給 松竹
公開 2019年6月21日
上映時間 123分
製作国  
言語 日本語
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岡田准一主演で2019年6月21日に公開[2]。原作7巻部分までを映画化。特殊部隊での訓練を受けたフランス人アクション振付師を起用し、一部の振り付けは岡田准一本人がこなしている。

キャスト編集

スタッフ編集

公開編集

  • 2019年6月22日~6月23日の映画週末興行成績、全国映画動員ランキングで2位であった[4]
  • 2019年6月29日~6月30日の映画週末興行成績、全国映画動員ランキングで3位であった[5]
  • 2019年7月6日~7月7日の映画週末興行成績、全国映画動員ランキングで4位であった[6]
  • 2019年7月13日~7月14日の映画週末興行成績、全国映画動員ランキングで6位であった[7]
  • 2019年7月20日~7月21日の映画週末興行成績、全国映画動員ランキングで9位であった[8]

出典編集

外部リンク編集