お台場冒険王(おだいばぼうけんおう)は、フジテレビジョン本社およびお台場周辺海域にて夏に開催されているイベント。フジテレビ本社屋、青海周辺エリアなどで開催される[1]

お台場冒険王
『お台場冒険王』メイン会場となる フジテレビ本社「FCGビル」 (写真は2008年)
『お台場冒険王』メイン会場となる
フジテレビ本社「FCGビル
(写真は2008年)
イベントの種類 参加型イベント
開催時期 毎年7月中旬 - 8月末日(年度によっては9月第1週まで)
初回開催 2003年7月19日 - 8月31日
最終開催 2024年7月20日 - 8月25日
会場 フジテレビ本社屋、お台場周辺エリア
主催 フジテレビジョン
共催 東京都港湾局
臨海副都心まちづくり協議会
東京臨海副都心グループ
後援 フジネットワーク27社
企画制作 フジテレビジョン
来場者数 2444万5142人(2003年から2008年までの6年間延べ)
最寄駅 ゆりかもめ台場駅
りんかい線東京テレポート駅
公式サイト
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概要 編集

フジテレビ開局45周年を記念し、2003年以降毎年7月中旬から8月末日(年度によっては9月第1週まで)に開催されており、2008年の開催を以て1度は幕を下ろしたものの、2023年に15年ぶりの開催が発表された。2007年はフジテレビお台場移転10周年を記念してタイトルも「ザ・冒険王」とリニューアルした。

フジテレビは『コミュニケーションカーニバル 夢工場'87』以降、『お台場DODONPA!』(1997年)、『P-kiesワンダーランド』(1998年)、『BANG PARK!』(1999年)、『お台場どっと混む!』(2000年 - 2002年)など数々のイベントを開催しメディアミックスを頻繁に行っている。

1998年の『P-kiesワンダーランド』以降、大規模なアトラクション展示を行っていた別会場の臨海副都心青海Q区画が、所有者である東京都港湾局との期間賃借契約が2008年秋に終了する事に伴い、2008年の『お台場冒険王ファイナル〜君が来なくちゃ終われない!〜』を以て、同名称でのイベント開催は一旦終了した。

翌2009年度は隣接のP区画に会場を移転させた『お台場合衆国〜フジがやらねば誰がやる〜』が、フジテレビ本社屋・青海P区画・潮風公園・船の科学館を中心に開催された。

2023年はフジテレビ開局65周年を記念し『真夏の湾岸エンタメEXPO お台場冒険王2023SUMMER SPLASH!』として同年7月22日から8月27日まで開催、以降2024年も「お台場冒険王2024」として7月20日から8月25日までの開催が予定されている[2][3]

なお、会場であった青海Q区画は、高層オフィスビル・大型商業施設・フェスティバル広場からなる複合施設「ダイバーシティ東京」として2012年4月にオープンした。フジテレビは当施設のイベントプロデューサーとして参画している。

例年8月8日フジテレビの日)は、フジテレビ社員が縄電車(で作られ、電車を模したもの)でフジテレビ社内を案内。毎年『もしもツアーズ』のメンバーが出発式に登場しており、2005年8月8日の出発式ではウド鈴木伊藤淳史電車男に扮し、出発進行を行った。なお、8月8日に縄電車で社内見学を実施するのは、新宿区河田町の旧社屋時代に開催されていた『フジテレビまつり』からの伝統行事である[4]。同じく河田町時代に催されていたフジテレビ社員らによるフリーマーケットや、「フォークジャンボリー」(出演は坂崎幸之助篠原ともえら)もフジテレビの日に開催されており、毎年恒例の目玉行事として定着した[5]

館内放送「ちゃんねる冒険王」(2003年 - 2005年)では、新人アナウンサーらによるアトラクションの案内の他、イベントの見所解説や芸能人とのトークショーの模様が放送されていた[6]

有料エリアが設定されてあり、日付指定の「1DAYパスポート」が発行されている。パスポートは冊子形式になっており、ガイドブックとしても利用可能。また、首から下げるひもが付いたビニールケースが付属している。なお、パスポートを購入すれば、フジテレビ社屋の球体展望室にも入場できた。このようなイベント開催時に限り普段とは違う特別料金が適用される手法はゴールデンウィークに開催されていた「お台場学園〜文化祭〜」でも同様である(ただし両イベントとも通常通りの球体展望室のみの入場チケットも販売されている)。

このイベントの大成功とスポンサー収入の減収により、このイベントがもたらした放送外収入は、テレビ局の収入に大きく影響するようになり、他局でも類似イベントが行われるようになり夏休みの風物詩になった。お台場冒険王はテレビ局主催の夏休みイベントの先駆けともいえる。

記録・エピソード 編集

オープニングセレモニー 編集

  • 開催初日には、毎年オープニングセレモニーを行っており、毎年一貫してフジテレビ社長(2006年までは村上光一、2007年からは豊田皓)らが開会宣言を行い、タレントやフジテレビアナウンサーが多数登場した。
  • 2003年 - 当時の冒険王イメージガールSnappeas
  • 2004年 - 『はねるのトびら』のメンバー全員
  • 2005年 - 『ワンナイR&R』のゴリエ&くずほか、キャラクターに扮したメンバーの一部
  • 2006年 - 『はねるのトびら』の「回転SUSHI」のキャラクターに扮した出演者6人
  • 2007年 - 『はねるのトびら』の各々のキャラクターに扮したメンバー全員
  • 2008年 - 『めざましどようびメガ』の生放送内で行われ、『はねるのトびら』のメンバー全員ほか

映画との連動 編集

毎年フジテレビ製作映画と連動している。

開催日程 編集

回次 イベント正式名 開催期間 イメージキャラクター
第1回 お台場冒険王
〜カワイイ子には、冒険させよ。〜
2003年7月19日 - 8月31日 Snappeas
第2回 Adventure King お台場冒険王2004
レインボーブリッジは封鎖するな!
2004年7月17日 - 9月5日[7] ---
第3回 お台場冒険王2005
〜史上最強のテレビ遊園地〜
2005年7月16日 - 8月31日 ゴリエ
第4回 お台場冒険王2006
〜キミが来なくちゃはじまらない!〜
2006年7月15日 - 8月31日 ---
第5回 ありがとう!お台場10周年
ザ・冒険王2007
2007年7月14日 - 9月2日 孫悟空香取慎吾
第6回
(最終回)
お台場冒険王ファイナル
〜君が来なくちゃ終われない!〜
2008年7月19日 - 8月31日 羞恥心Paboアイドリング!!!
第7回 真夏の湾岸エンタメEXPO
お台場冒険王2023
SUMMER SPLASH!
2023年7月22日 - 8月27日 ---
第8回 お台場冒険王2024 2024年7月20日 - 8月25日[3] ---

2005年と2007年はイメージキャラクターの正式発表がなかったが、ゴリエは応援団長として活躍、香取はイラスト化された西遊記の孫悟空の声優としてCMに出演するなどしていた。

主なアトラクション 編集

フジテレビ本社屋 編集

フジテレビ本社24階から眺望した『冒険ランド』の全景。(2008年8月27日撮影)
2008年に登場した「めちゃイケ海の家」全景(2008年8月27日撮影)

冒険ランド 編集

青海地区特設会場 編集

お台場海浜公園 編集

周辺エリア 編集

サテライトイベント 編集

など

お台場映画王 編集

2004年からスタート。メディアージュ1Fのシネマメディアージュ(2008年はフジテレビ1Fマルチシアター)で話題の映画を先行上映したり、ゲストによるトークショーなどが展開されるイベント。お台場映画王ならではの懐かしい映画の上映や、映画を上映しながらの監督らによる解説(生コメンタリー)なども見所の1つ。毎年8月後半に1週間(2008年のみ2週間)行われていた。正式名称は「THE MOVIE KING お台場映画王」。

  • 2004年は、亀山千広をゼネラルプロデューサーに迎え、24 -TWENTY FOUR-を24話分24時間連続上映するなどした。
  • 2005年は、笠井信輔がゼネラルプロデューサーとなった。
  • 2006年は、佐々木恭子がゼネラルプロデューサーを務めた。
  • 2007年は、大多亮(ドラマ制作担当局長)がゼネラルプロデューサー、亀山千広(映画事業局長)が総指揮。
  • 2008年は、亀山千広が再びゼネラルプロデューサーに。
  • 話題の「24」24時間連続上映(途中休憩あり)は、4年連続で行われた。2008年は、シーズン7の第1話を世界に先駆けて公開すると予告されていたが制作進行の遅延により中止となり、最終年のみ「24」とのコラボならず。
  • TV Taro's「みてろよ!HOLLYWOOD」(2006年 - 2008年、亀山千広の連載レビュー作上映)

ゼネラルプロデューサー(冒険王団長) 編集

  • 2003年 - 小林豊 営業局長(当時)
  • 2004年 - 亀山千広
  • 2005年 - 港浩一
  • 2006年 - 鈴木謙司 事業局長(当時)
  • 2007年 - 前田和也 ライツ開発局長(当時)
  • 2008年 - 西渕憲司 情報制作局長(当時、1983年入社)
  • 2023年 - 千鳥[1]

テーマソング 編集

入場者数及び入場者数ランキング 編集

  • 2003年(44日間) - 約348万人(第6位)
  • 2004年(51日間) - 約422万人(第4位)
  • 2005年(47日間) - 約464万人(第1位)
  • 2006年(48日間) - 約350万人(第5位)
  • 2007年(51日間) - 約430万人(第3位)
  • 2008年(44日間) - 約433万人(第2位)
  • 2023年(37日間) - 約230万人(第7位)

入場料金 編集

「冒険ランド」など一部の有料エリアでは以下の入場料金が適用され、それ以外のエリアは入場無料だった。

入場料金はワンデーパスの購入代金となっており、一度購入するとその日に限り何度でも有料エリアに出入りできた。

  • 2003年 - 2004年 一般¥1000 小中学生¥800
  • 2005年 - 2007年 一般¥1200 小中学生¥1000
  • 2008年 一般¥1500 小中学生¥1300

日本テレビTBSといった他の放送局の大規模イベントと違い、唯一有料エリアが存在するのも特徴の一つだった。

オフィシャルスタッフウェア 編集

以下は基本のスタッフウェアでブースによっては番組オリジナルTシャツを着るなどし独自性を出していた。

関連番組 編集

など

脚注 編集

  1. ^ a b c 僕が見たかった青空がフジテレビ「お台場冒険王」公式サポーターに就任、団長は千鳥”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2023年6月21日). 2023年6月26日閲覧。
  2. ^ fujitvodaibaの2023年4月17日のツイート2023年5月26日閲覧。
  3. ^ a b 『お台場冒険王』2024年も開催決定! フジテレビ夏のイベントで人気者に出会えるワクワク体験,2024年4月13日,めざましMedia,フジテレビジョン
  4. ^ 2004年のめざましテレビでの軽部真一の談話より。
  5. ^ 2004年のみ7F屋上庭園で盆踊りも行われ、共に2005年入社である平井理央遠藤玲子らがスタッフとして入社前年参加していた。
  6. ^ 田淵裕章宮瀬茉祐子松尾翠らが、フジテレビ入社の前年(内定前)にイベントMCをしていたというエピソードがある。
  7. ^ 当初は8月31日までの予定であったが、大盛況につき9月5日まで期間を延長した。
  8. ^ SCEJ、PS3「LittleBigPlanet」、「お台場冒険王ファイナル」に試遊台を出展 Archived 2008年7月11日, at the Wayback Machine. GAME Watch 2008年7月10日

関連項目 編集

外部リンク 編集