シドニー国際空港
シドニー(キングスフォード・スミス)国際空港 (シドニーこくさいくうこう 英語: Sydney (Kingsford Smith) Airport) は、オーストラリア・ニューサウスウェールズ州ボタニーベイ市マスコット (Mascot) にあるシドニー大都市圏の主要空港である。空港はシドニー中心部の南8kmに位置している。
シドニー国際空港 | |||||||||||||||||
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IATA: SYD - ICAO: YSSY | |||||||||||||||||
概要 | |||||||||||||||||
国・地域 |
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所在地 | ニューサウスウェールズ州 Mascot | ||||||||||||||||
種類 | 民間 | ||||||||||||||||
運営者 | Sydney Airport Corporation Limited | ||||||||||||||||
標高 | 6 m (21 ft) | ||||||||||||||||
座標 | 南緯33度56分46秒 東経151度10分38秒 / 南緯33.94611度 東経151.17722度座標: 南緯33度56分46秒 東経151度10分38秒 / 南緯33.94611度 東経151.17722度 | ||||||||||||||||
公式サイト | http://www.sydneyairport.com.au/ | ||||||||||||||||
滑走路 | |||||||||||||||||
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リスト | |||||||||||||||||
空港の一覧 |
概要編集
国際線・国内線を問わずシドニーに発着する定期航空のほとんどが利用する。写真から分かるように滑走路を3本備える。"East-West"および、2本の"North-South"である。ボタニー湾は自然の砂浜がよく保存されているが、湾の北端に位置する国際空港と、北東端に広がるヤラ貨物港は例外である。
空港へは道路以外に都心部の駅と結ばれたシティレールの電車によってアクセス可能。
24時間空港ではないため、深夜11時から翌朝6時までは飛行機の離着陸が不可である。
当空港の周辺は住宅地のため制約が多い。このため、新空港を建設する計画は古くからあり、1980年代からシドニーの西45㎞にある「Badgerys Creek」地区で空港用地の買収が進められている。連保政府内では「Western Sydney Airport」と呼ばれており、近年計画は具体化しつつある。
歴史編集
1920年にボタニー湾に接する小型飛行場として開設、「シドニー空港」と命名されたが、1936年にオーストラリアの飛行家チャールズ・キングスフォード・スミスにちなみ「シドニー・キングスフォード・スミス国際空港」と名称を変更した。しかし市民には地名の「マスコット」 (Mascot) と呼ばれるのが一般的であった。
利用実績編集
2019年の旅客数は4444万人で、オーストラリアの空港で1位だった。旅客の行き先の上位は、国内線はメルボルン、ブリスベン、ゴールドコースト、国際線はオークランド、シンガポール、香港だった。
ターミナル編集
シドニー国際空港には、国際線と一部国内線が発着するT1、国内線専用のT2、そしてカンタス航空の国内線専用のT3から成る合計3つのメイン・ターミナルがある。T1とT2,T3の間は無料のシャトルバス、鉄道で結ばれている。
○ - ワンワールド
☆ - スターアライアンス
△ - スカイチーム
ターミナル1編集
国内線編集
航空会社 | 就航地 |
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ジェットスター航空 | ゴールドコースト、メルボルン |
国際線編集
航空会社 | 就航地 |
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カンタス航空○ |
日本 : 東京/羽田、大阪/関西[1]、札幌/新千歳(2019年12月16日より季節運航便で就航開始予定)[2] |
カンタス航空○ 運航は ジェット・コネクト |
オークランド、クライストチャーチ、ウェリントン |
ジェットスター航空 |
ニュージーランド : オークランド、クライストチャーチ、クイーンズタウン |
ヴァージン・オーストラリア |
ニュージーランド : オークランド、クライストチャーチ、クイーンズタウン |
エアアジア X | クアラルンプール |
エアカラン | ヌメア |
エア・カナダ☆ | トロント、バンクーバー |
中国国際航空☆ | 北京/首都、成都 |
エア・インディア☆ | デリー |
ニュージーランド航空☆ | オークランド、クライストチャーチ、ノーフォーク島、クイーンズタウン、ラロトンガ、ウェリントン |
ニューギニア航空 | ポートモレスビー |
バヌアツ航空 | ポートビラ |
全日本空輸☆ | 東京/羽田 |
アメリカン航空○ | ロサンゼルス |
アシアナ航空☆ | ソウル/仁川 |
北京首都航空 | 青島[5] |
ブリティッシュ・エアウェイズ○ | ロンドン/ヒースロー(シンガポール経由)、シンガポール |
キャセイパシフィック航空○ | 香港 |
セブパシフィック航空 | マニラ |
チャイナエアライン△ | 台北/桃園 |
中国東方航空△ | 北京/首都 、南京、上海/浦東 |
中国南方航空 | 広州、深圳 |
デルタ航空△ | ロサンゼルス |
エミレーツ航空 | バンコク/スワンナプーム、クライストチャーチ、ドバイ |
エティハド航空 | アブダビ |
フィジー・エアウェイズ○ | ナンディ、スバ |
ガルーダ・インドネシア航空△ | デンパサール、ジャカルタ |
海南航空 | 西安[6]、長沙[7] |
ハワイアン航空 | ホノルル |
日本航空○ | 東京/羽田 |
大韓航空△ | ソウル/仁川 |
LATAM チリ○ | オークランド、サンティアゴ(オークランド経由便) |
マレーシア航空○ | クアラルンプール |
フィリピン航空 | マニラ |
カタール航空○ | ドーハ |
スクート | シンガポール |
四川航空 | 重慶、ウルムチ(重慶経由) |
シンガポール航空☆ | シンガポール |
ソロモン航空 | ホニアラ |
タイ国際航空☆ | バンコク/スワンナプーム |
天津航空 | 鄭州[8]、天津[8] |
ユナイテッド航空☆ | ロサンゼルス、サンフランシスコ |
ベトナム航空△ | ホーチミンシティ、ハノイ[9] |
ヴァージン・サモア | アピア |
厦門航空△ | 福州、廈門 |
ターミナル2編集
航空会社 | 就航地 |
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フライ・ペリカン | マッジー、ニューカッスル |
ジェットスター航空 | アデレード、アバロン、エアーズロック、バリナ、ブリスベン、ケアンズ、ダーウィン、ゴールドコースト、ハミルトン島、ホバート、ローンセストン、メルボルン、パース、サンシャイン・コースト、タウンズビル |
リージョナルエクスプレス航空 | オルベリー、アーミデイル、バリナ、バサースト、ブロークン・ヒル、ダボ、グラフトン、グリフィス、リズモア、メリンブラ、ミルデューラ、モルヤ、ナランデラ、ニューカッスル、オレンジ、パークス、タリー、ワガワガ |
タイガーエア・オーストラリア | アデレード、ブリスベン、ケアンズ、コフスハーバー、ゴールドコースト、メルボルン、パース、プロサーパイン |
ヴァージン・オーストラリア | アデレード、エアーズロック、バリナ、ブリスベン、ケアンズ、キャンベラ、コフスハーバー、ダーウィン、ゴールドコースト、ハミルトン島、ハービー・ベイ、ホバート、マッカイ、メルボルン、パース、サンシャイン・コースト |
ヴァージン・オーストラリア・リージョナル航空 | オルベリー、キャンベラ、ポートマクォーリー、タムワース |
ターミナル3編集
航空会社 | 就航地 |
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カンタス航空○ | アデレード、アリス・スプリングス、ブリスベン、ケアンズ、キャンベラ、ダーウィン、ゴールドコースト、ハミルトン島、メルボルン、パース [季節運航]: ブルーム |
カンタスリンク○ 運航は イースタン・オーストラリア航空 |
オルベリー、アーミデイル、キャンベラ、コフスハーバー、ダボ、グラッドストーン、ロード・ハウ島、モリー、ポートマクォーリー、タムワース、トゥワンバ、ワガワガ |
カンタスリンク○ 運航は コバム航空オーストラリア |
アデレード、キャンベラ、ゴールドコースト、ハービー・ベイ、ホバート、サンシャイン・コースト |
貨物便編集
航空会社 | 就航地 |
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キャセイパシフィック・カーゴ | 香港、メルボルン |
DHLアビエーション 運航は タスマン貨物航空 |
オークランド、ヌメア、メルボルン |
DHL 運航は ペルエア |
ブリスベン、メルボルン、ケアンズ |
エミレーツ・スカイカーゴ | ドバイ/アール・マクトゥーム、香港、シンガポール |
フェデックス・エクスプレス | 広州、ロサンゼルス、マニラ、ホノルル |
大韓航空カーゴ | 広州、ソウル/仁川 |
MASkargo | ダナン、クアラルンプール |
カンタス・フレイト 運航は アトラス航空 |
重慶、シカゴ、香港、ジャカルタ、ホノルル、メダン、上海/浦東 |
カンタス・フレート 運航は エクスプレス・フライターズ・オーストラリア |
オークランド、クライストチャーチ |
シンガポール航空カーゴ | シンガポール、アデレード |
タイ国際航空カーゴ | バンコク/スワンナプーム |
トール・プリオリティー 運航は エア・ワーク |
ブリスベン、メルボルン |
UPS航空 | アンカレッジ、ナンディ、ホノルル、ロサンゼルス |
就航路線編集
- ポリネシア
- メラネシア
- 東アジア
- 日本 : 東京/成田、東京/羽田、大阪/関西、札幌/新千歳(季節便)
- 台湾 : 台北/桃園
- 韓国 : ソウル/仁川
- 中国 : 北京/首都、上海/浦東、広州、南京、重慶、福州、廈門、西安、長沙、成都、深圳、青島、鄭州、天津
- 香港
- 東南アジア
- インドネシア : ジャカルタ、デンパサール
- シンガポール
- タイ : バンコク/スワンナプーム、プーケット
- フィリピン : マニラ
- ベトナム : ホーチミンシティ、ハノイ
- マレーシア : クアラルンプール
- 南アジア・中東
- ヨーロッパ
- アフリカ
- 北アメリカ
- 南アメリカ
過去に就航していた航空会社編集
- ブリンダベラ航空
- エア・タヒチ・ヌイ (Air Thahiti Nui)
- パシフィック・ブルー (Pacific Blue)
- ポリネシアン・ブルー (Polynesian Blue)
- エール・オーストラル (2012年3月24日まで運航)
- モーリシャス航空 (2012年6月1日まで運航 [10])
- ヴァージン・アトランティック航空 (2014年5月5日まで運航)
- アルゼンチン航空
- インドネシア・エアアジア X
- オーストラリアン・エア・エクスプレス
- ブリティッシュ・エアウェイズ・ワールドカーゴ
- カーゴルックス航空
- トランスマイル・エア・サービス
- ASL航空ベルギー
など
過去に就航していた都市編集
など
アクセス編集
鉄道編集
- シティレール#エアポート&イースト・ヒルズ・ライン
- エアポート・リンク 国内線駅 : シドニー・セントラル駅まで6.7km、約9分。
- エアポート・リンク 国際線駅 : シドニー・セントラル駅まで8.2km、約11分。
自動車編集
- タクシー : 市内中心部まで、AU$30〜40
- 乗合シャトルバン : 市内のホテルまで、AU$12〜15
脚註編集
- ^ カンタス航空、12月開設の大阪/関西〜シドニー線を通年運航に変更 週3便を運航 Traicy 2017年9月14日閲覧
- ^ カンタス航空、2019年12月から新千歳/シドニー線を季節便で就航 FlyTeam 2019年4月18日付
- ^ カンタスとエミレーツ、共同事業延長で運航路線の再編成を追加発表 FlyTeam 2017年10月23日付
- ^ ジェットスター、メルボルン・シドニー〜ホーチミン線を5月に開設 ベトナムへ初乗り入れ
- ^ 北京首都航空、10月末に青島/シドニー線を開設 A330で週2便
- ^ 海南航空、9月14日から西安/シドニー線に就航 A330で週2便
- ^ 海南航空、長沙/シドニー線を開設 A330で週2便を運航
- ^ a b 天津航空、重慶/メルボルン線に就航 1月には天津/シドニー線も開設 FlyTeam 2017年11月8日付
- ^ ベトナム航空、3月28日からハノイ/シドニー線に787で就航 週3便
- ^ http://www.airmauritius.com/news/Communique%2014%20Feb%202012-English.pdf
関連項目編集
- 空港 : 世界の空港
- 航空交通管制
- 航空会社
- オーストラリアの空港の一覧
- 世界まる見え!テレビ特捜部 - 毎週月曜日19:56 - 20:54に日本テレビ系で放送されている番組で、この中にオーストラリアの人気番組「Border Security(ボーダーセキュリティー)」を本項目内で当空港の税関検査や入国審査の様子を取り上げることがある。