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シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ

2016年のマーベルスタジオ映画

シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(Captain America: Civil War)は、マーベル・スタジオ製作、ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ配給による2016年公開のアメリカ合衆国スーパーヒーロー映画である。

シビル・ウォー
キャプテン・アメリカ
Captain America: Civil War
監督 アンソニー・ルッソ
ジョー・ルッソ
脚本 クリストファー・マルクス
スティーヴン・マクフィーリー
原案 マーク・ミラー
スティーブ・マクニーブン
シビル・ウォー
原作 ジャック・カービー
ジョー・サイモン
製作 ケヴィン・ファイギ
製作総指揮 ヴィクトリア・アロンソ
ルイス・デスポジート
アラン・ファイン
スタン・リー
ネイト・ムーア
パトリシア・ウィッチャー
出演者 クリス・エヴァンス
ロバート・ダウニー・Jr
スカーレット・ヨハンソン
セバスチャン・スタン
アンソニー・マッキー
ドン・チードル
ジェレミー・レナー
チャドウィック・ボーズマン
ポール・ベタニー
エリザベス・オルセン
ポール・ラッド
エミリー・ヴァンキャンプ
マリサ・トメイ
トム・ホランド
フランク・グリロ
マーティン・フリーマン
ウィリアム・ハート
ダニエル・ブリュール
音楽 ヘンリー・ジャックマン
撮影 トレント・オパロック
編集 ジェフリー・フォード
製作会社 マーベル・スタジオ
配給 ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
公開 アメリカ合衆国の旗 2016年5月6日エル・キャピタン・シアター英語版
日本の旗 2016年4月29日
上映時間 148分 [1][2]
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $250,000,000[3]
興行収入 世界の旗 $1,153,304,495[3]
日本の旗 26億3000万円[4]
前作 キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー(シリーズ前作)
アントマンマーベル・シネマティック・ユニバース前作)
次作 ドクター・ストレンジ(マーベル・シネマティック・ユニバース次作)
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マーベル・コミック」のアメリカン・コミックヒーローである『キャプテン・アメリカ』の実写映画化作品で、2011年の『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』と、2014年の『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』の続編となるシリーズ第3作である。また、様々な「マーベル・コミック」の実写映画を、同一の世界観のクロスオーバー作品として扱う『マーベル・シネマティック・ユニバース』シリーズとしては第13作品目の映画となる。

本作のストーリーはマーク・ミラースティーブ・マクニーブンによるコミックシリーズ『シビル・ウォー』を原作としており、2015年公開の映画『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』での戦いから約1年後を舞台に物語が展開される[5]

目次

あらすじ編集

ソコヴィアでのウルトロンとの戦いから約1年後、ヒドラの残党ブロック・ラムロウのテロ計画を阻止するため、スティーブ・ロジャース率いるアベンジャーズがナイジェリアの都市ラゴスに出撃する。計画を阻止されたラムロウはスティーブを道連れに自爆を図るが、それを阻止しようとしたワンダの行動により一般市民に犠牲者が出てしまう。アベンジャーズはこの件で国際法違反の自警団ではないかと国際社会から批判を浴びる。同じ頃、トニー・スタークもソコヴィアで犠牲となった青年の母親から叱責され、ウルトロンの一件を猛省する。

アベンジャーズを国際連合の管理下に置くことを規定とする「ソコヴィア協定」が、世界各国の支持を得る。米国務長官サディアス・ロスは行方不明になっているソーとブルース・バナーを除くアベンジャーズのメンバーに協定への署名を求め、トニーとジェームズ・"ローディ"・ローズ、ヴィジョン、ナターシャはこれに賛同するが、スティーブは「自分で判断する権利と責任が奪われる」という主張から署名を拒否し、サムとワンダはそれに同調する。そんなとき、かつての恋人であったペギー・カーターの訃報を聞いたスティーブは彼女の葬儀に出席し、そこで再会したエージェント13がペギーの姪シャロンであることを知る。

ウィーンで行われたソコヴィア協定の署名式で爆破テロが発生し、演説中だったワカンダ王国国王ティ・チャカが死亡する。監視カメラの映像からバッキー・バーンズが犯人として国際指名手配を受け、ワカンダの王子ティ・チャラは彼へ復讐を誓う。スティーブとサムは単独でブカレストに潜伏中のバッキーに接触するが、間もなくして隠れ家が警察特殊部隊に急襲され、スーツを着たティ・チャラも現れ戦闘になる。そこにローディがウォーマシンで飛来し、バッキーを含む4人を逮捕する。

トニーは4人が収容された対テロ共同対策本部を訪れ、ソコヴィア協定に署名するようスティーブを再度説得するも拒否される。同じ頃、精神鑑定医を装い施設に潜入したヘルムート・ジモがバッキーと接見し、彼を再び洗脳状態に戻す。ウィンター・ソルジャーと化したバッキーは逃走を図るが、スティーブとともに川に落下し行方不明、騒動に乗じてサムも脱走する。サディアスはトニーに、スティーブたちの身柄を確保するよう最後通告する。トニーはニューヨークで動画サイトに上がっていた映像から、ピーター・パーカーを仲間に引き入れる。

洗脳から覚めたバッキーは、自分以外にもウィンター・ソルジャーが存在し、現在もシベリアの施設に冷凍保存されていることを明かす。3人は、ジモの狙いが残りのウィンターソルジャーを復活させ更なるテロ攻撃を行うことだと推理する。シャロンの手引きで装備を取り戻した3人は、クリント・バートン、ワンダ、そしてスコット・ラングを仲間に引き入れ航空機を奪ってシベリアに飛ぶ計画を立てる。

スティーブらの動きを察知したトニーは空港を封鎖し、ナターシャらを従え空港で彼らを待ち受ける。スティーブはジモの計画の件を話すがトニーは聞く耳を持たず、遂に両陣営は総力で激突する。激戦の中、ナターシャがスティーブ側に寝返り、スティーブとバッキーは離陸に成功する。スティーブに協力した者たちは逮捕され、ラフト刑務所に収監される。トニーは独自の捜査で真犯人がジモだったことを突き止め、単独でシベリアに向かい、それを察知したティ・チャラもトニーを追う。シベリアの施設でスティーブ、バッキーとトニーは一時休戦し、共にジモを捕らえるため施設内を捜索するが、冷凍保存されていたウィンター・ソルジャーらはジモによって既に全員殺害されていた。ジモはさらに、かつてトニーの両親を殺害した犯人がバッキーであったことを明かす映像を放送する。激昂したトニーはバッキーを攻撃しようとするがスティーブがそれを阻止し、乱戦が開始される。

その隙に施設の外に出たジモの前にティ・チャラが現れる。ジモもまたソコヴィアで家族を失いアベンジャーズへの復讐を誓った男だったことを知ったティ・チャラは、彼を殺害せずに逮捕する。スティーブは敗北寸前まで追い詰められるも、バッキーの助けが起点となりトニーのリアクターをシールドで破壊することで戦いに勝利した。トニーは「父の作ったシールドをお前が持つ資格はない」と叫ぶ。スティーブはシールドを置き、左腕を失ったバッキーとともにティ・チャラの手引きを受けワカンダへ渡る。バッキーは自身の洗脳を解く方法が見つかるまで冷凍睡眠へ戻ることを自ら選択する。

登場人物・キャスト編集

スティーブ・ロジャース / キャプテン・アメリカ
演 - クリス・エヴァンス、日本語吹替 - 中村悠一[6]
第二次世界大戦末期に母国アメリカを救って消息を絶ち、70年後の現代で蘇った伝説の超人兵士。アベンジャーズのリーダーとして戦いの中で犠牲者を出すことに責任を感じつつも、ソコヴィア協定には不信感や危険を覚えて反対の立場を取り、トニーたち協定賛成派との間に大きな軋轢を生んでしまう。スコットやピーターからは尊敬の念を示されるなどヒーローとして高い人気を持っていることも描写される。
協定の賛否問題に加えてこれまで心の支えとなっていたペギーが亡くなり、大きな悲しみに暮れる中、親友であり自分の過去との唯一の接点となったバッキーがテロの嫌疑をかけられたため、彼の無実を証明するために奔走し、真犯人のジモの関与を突き止めるものの、一部のアベンジャーズメンバーと戦うことを余儀なくされる。だがその結果、インサイト計画の一件から本作までの間に、スターク夫妻の死の真相の事実を隠していたことに激怒したトニーと死闘を演じる事態にまで状況を悪化させてしまった。
対決後、トニーとは別離することを決め、バッキーと共に失踪し、協定に違反したとしてロスにより指名手配犯になる。そして、ラフト刑務所に囚われていたサムたちを単身で救出した後、ティ・チャラの手引きによってバッキーとともにワカンダへと亡命する。
トニー・スターク / アイアンマン
演 - ロバート・ダウニー・Jr、日本語吹替 - 藤原啓治[7]
巨大複合企業“スターク・インダストリーズ”会長にして大富豪の天才発明家兼慈善家。自らが発明したパワードスーツを装着してアイアンマンとして戦い、アベンジャーズの活動資金の提供や、新装備の開発も一手に担当する。なお本作からスティーブやナターシャ、クリントからは「トニー」とファーストネームで呼ばれるようになり(前作までは「スターク」)、実父のハワードにキャプテン・アメリカの話を聞かされ続けたことからスティーブに嫉妬していたという心情も吐露している。また、かつてキリアンを打倒した直後に交わした約束を結局は守れなかったことから、恋人のペッパー・ポッツとは別居してしまっている。
ソコヴィアでの事件以降、戦線から退いて奨学金給付活動などに精を出していたが、これまでの戦いで犠牲者を出した自責の念からソコヴィア協定に賛成の立場を取り、スティーブと対立することになる。空港での大乱戦の後、スティーブたちの真意に気づき、彼らと協力してジモを捉えようとするが、バッキーが両親を手にかけた事実を知って激昂し、スティーブも交えた死闘へと発展してしまう。そして、スティーブによって戦闘不能に追い込まれ、バッキーを連れて立ち去るスティーブと別離することとなった。
事後は、アベンジャーズ本部基地でスティーブから謝罪と友情が書かれた手紙とフリップフォンが届き、ロスからラフト刑務所が破られたという連絡が入るが、スティーブの意思を尊重し無視する。
ナターシャ・ロマノフ / ブラック・ウィドウ
演 - スカーレット・ヨハンソン、日本語吹替 - 米倉涼子[8]
元S.H.I.E.L.D.エージェントであった女スパイ。本作では、休職中のトニーに代わってアベンジャーズの共同リーダーを務め、ソコヴィア協定への問題とペギーの訃報で若干不安定な心情となったスティーブや、バッキーから受けたダメージに身を屈めるトニーを気遣うなど、チームのまとめ役らしい素振りを見せる。その一方で彼らがルーマニアで騒動を起こして連行された際や、我の強い態度で対峙した際には苦言を呈することもある。
ソコヴィア協定への署名には逡巡しながらも、アベンジャーズ存続のために同意し、協定の署名式にチームの代表として参加した。式場で爆破テロが発生してからは、トニーと共にバッキー捜索にあたり、彼とともにスティーブとサムが行方をくらますと、彼らの身柄確保のためにティ・チャラをスカウトする。
空港での大乱戦では、最終的にスティーブたちの意を汲んで、彼らを追う同陣営のティ・チャラを足止めする。本部基地に戻ると、前述の行いをトニーに非難されるが、自身も彼の難点を指摘して失踪した。
ジェームズ・ブキャナン・“バッキー”・バーンズ / ウィンター・ソルジャー
演 - セバスチャン・スタン、日本語吹替 - 白石充
第二次世界大戦中に行方不明になり、ヒドラによって同組織の暗殺者“ウィンター・ソルジャー”に改造・洗脳された、スティーブの相棒にして、子ども時代からの親友。徐々に過去の記憶と人格を取り戻しているが、洗脳が完全に解けきっておらず、特定の暗号を聞かされることによって暗殺者としての人格を呼び起こされてしまう。そのような状態と凄惨な過去から、心に影を落としている。本作では、かつてヒドラの命令でスターク夫妻を暗殺したことが明らかになる。
インサイト計画の一件以降行方を眩まし、一般市民に紛れて暮らしていたが、ウィーンでの爆破テロ事件の嫌疑を懸けられたことからスティーブと再会。そこから父の仇と誤解したティ・チャラなどと激しい追撃戦を繰り広げることとなり、ジモにも操られて利用されるなど、長い逃避行に追い込まれる。
空港での大乱戦ではピーターやティ・チャラに苦戦させられるが、スティーブと共に離陸に成功。向かった先のシベリアで、駆けつけたトニーも合わせて3人でジモと対峙するが、両親の死の真相を知ったトニーに猛攻をかけられる。追い詰められたもののスティーブに助けられ、彼とともにその場を去った。
物語のラストでは、スティーブと共にワカンダへと亡命し、ヒドラの洗脳を解く方法が見つかるまで眠りにつくことを決意し、冷凍睡眠装置に身を委ねる。
サム・ウィルソン / ファルコン
演 - アンソニー・マッキー、日本語吹替 - 溝端淳平[9]
アベンジャーズの一員である、高性能ウィング・パックを駆使する元落下傘兵にして、現代におけるスティーブの親友兼相棒。本作では多くの場面でスティーブに同行し、助力を尽くして活躍する。以前小競り合いしたスコットとの軽妙な再会や、スティーブの不在時にバッキーと張り合うなど、コミカルな場面も見せる。
ソコヴィア協定には初めから反対の立場を取り、スティーブとともにバッキーを追い続けた。空港での大乱戦では、トニーやローディと空中戦を繰り広げたが、ヴィジョンのエネルギービームをかわしたことでローディを負傷させる間接的なきっかけを生んでしまい、後々も彼の容態を気にかけていた。
その後クリントたちと共にラフト刑務所へと収監されてしまうが、物語のラストでスティーブに救出される。
ジェームズ・“ローディ”・ローズ / ウォーマシン英語版
演 - ドン・チードル、日本語吹替 - 目黒光祐
アベンジャーズの一員である、アメリカ空軍大佐にしてトニーの親友兼相棒。ウォーマシン マーク3を装着して戦う。アベンジャーズの中でただ1人迷うことなくソコヴィア協定に賛成する姿勢を貫いていた。そのため、協定に反対するサムと激論を交わし、ルーマニアで騒動を起こしたスティーブの前に立ちはだかった際には、「おめでとう、君は犯罪者だ」と辛辣な物言いを容赦なくぶつけた。
空港での大乱戦では、流れ弾となったヴィジョンのエネルギービームが当たって高空から墜落し、下半身不随となる重傷を負ってしまった。
物語のラストでは、アベンジャーズ本部基地でトニーの補助を受けながらリハビリに専念する。
クリント・バートン / ホークアイ
演 - ジェレミー・レナー、日本語吹替 - 宮迫博之[10]
元S.H.I.E.L.D.のベテランエージェントにして、優れた洞察力を持つ弓術の達人。本作では弓をロッド状に変形させて棒術も披露した。
ソコヴィアでの戦いの後、愛する家族のためにアベンジャーズを脱退。ヒーローとしても引退することを決めたが、スティーブたちの危機を知り、彼の救援依頼に承諾。自身の過失に沈んでいたワンダを説得し、サムがスカウトしたスコットも連れて戦線に復帰する。
空港での大乱戦の後に収監された刑務所内では、後に来訪したトニーを罵るなどやけになっていたが、物語のラストでスティーブに救出される。
ティ・チャラ / ブラックパンサー
演 - チャドウィック・ボーズマン、日本語吹替 - 田村真[11]
超文明国家ワカンダの王子で、ティ・チャカの息子。黒豹を模したヴィブラニウム製のスーツを装着し、国の秘密を守護する戦士。重厚なムエタイのような格闘技能と、凄まじい疾走速度と跳躍力を発揮する脚力を中心とした超人的な身体能力を持ち、超人兵士であるスティーブやバッキーと互角以上に渡り合うほどの実力を見せる。
温厚且つ冷静沈着で、自ら決断したことは曲げようとしない一本気な性格。そのため重要なところを盲目的に見落としてしまうこともある。ソコヴィア協定には立場上賛成していたが、「政治的には反対」と考えていたため当初はスティーブ側にも理解を示していた。
ソコヴィア協定の署名式での爆破テロで父を失い、その容疑者であるバッキーへの復讐を目的に参戦。後にナターシャにスカウトされてトニーたちに加勢し、空港での大乱戦に臨む。
エンドロール後には、戦犯として指名手配犯となったスティーブとバッキーをワカンダへと匿う。
ヴィジョン
演 - ポール・ベタニー、日本語吹替 - 加瀬康之
トニー/アイアンマンの元サポートAI“J.A.R.V.I.S.”だった究極の人造人間で、アベンジャーズの一員。自らの能力に悩むワンダを気にかけており、彼自身も額のマインド・ストーンの超常的な力を恐れている。
これまでの戦いによる被害を独自に分析した上で、ソコヴィア協定は妥当と判断して調印を決意する。ワンダやスティーブたちを止めるためトニーたちに加勢し、空港での大乱戦に参加。放ったエネルギービームが結果的にローディに命中してしまい、彼を負傷させることとなった。ローディに大怪我を負わせ、ワンダも守れなかったことを深く気に病み、物語のラストでは本部基地で意気消沈していた。
ワンダ・マキシモフ / スカーレット・ウィッチ
演 - エリザベス・オルセン、日本語吹替 - 行成とあ
強力なテレキネシスとマインドコントロール能力を得たソコヴィア出身の強化人間で、アベンジャーズの一員。能力の強弱は精神状態に大きく左右され、最高潮の段階では超常的な力を持つヴィジョンを一方的に押さえ込む程の力を発揮する。だが本心では1人の普通の人間として見てもらうことを望んでおり、劇中でたびたび苦悩している様子が描かれる。
ソコヴィア協定への調印には保留を表明し、ヴィジョンと仲を深め合うが、自分が軟禁されていることに気づき、自ら行動することを決意してスティーブたちに加勢する。
空港での大乱戦の後ラフト刑務所に収監されるが、物語のラストでスティーブに救出される。
スコット・ラング / アントマン / ジャイアントマン
演 - ポール・ラッド、日本語吹替 - 木内秀信
優秀な元システムエンジニアにして、2代目アントマンとなった泥棒。アベンジャーズ本部基地に侵入してサムと戦闘した縁からスカウトされ、スティーブたちに加勢する。
空港での大乱戦の後ラフト刑務所に収監され、来訪したトニーを批判するも、「君は誰だ?」とあしらわれた。物語のラストでスティーブに救出される。
シャロン・カーター / エージェント13
演 - エミリー・ヴァンキャンプ、日本語吹替 - 御沓優子
S.H.I.E.L.D.のエージェントで、本作では対テロ共同対策本部に籍を置く。ソコヴィア協定に賛成しているが、追われる身となったスティーブたちを陰から支援する。また、スティーブのかつての想い人であるペギー・カーターの姪であり、唯一の親族であることが本作において明言された。
物語前半のペギーの葬儀に参列し、スティーブとも親交を深める。その後、犯罪者に手を貸すことになると覚悟の上でスティーブたちと密会し、押収された彼らの装備一式を返上。スティーブとキスを交わして立ち去る。
その後の彼女の去就は描写されず、本作以降のMCU作品には登場していない。また、本作の制作の初期段階ではキャプテン・アメリカ陣営だった。
ピーター・パーカー / スパイダーマン
演 - トム・ホランド、日本語吹替 - 榎木淳弥[12]
本作の約半年前頃から、生活圏であるニューヨークのクイーンズで“スパイダーマン”と名乗って自警活動を行っていた高校生。特殊なクモに噛まれた影響でクモのさまざまな能力を有しており、俊敏さと怪力、自作のウェブ(クモ糸)を射出する“ウェブ・シューター”を合わせたトリッキーな戦闘スタイルで戦うが、おしゃべり好きで無駄口が多く敵味方双方から呆れられる場面もある。なお、まだ未成年で学生のためトニーからは「坊や」扱いされている。サムがスコットの素性を追っていた時点で既に存在を示唆されており、それらの活躍をネット映像で見たトニーにスカウトされ、空港での大乱戦に臨む。
トニーが彼をチームに引き入れた理由は、彼の戦闘法が相手を傷付けずに捕縛することに長けていたため[13]。本人の希望とトニーの配慮でチームメンバーにその素性は伏せられている。
メイ・パーカー英語版
演 - マリサ・トメイ、日本語吹替 - 安藤麻吹
ピーター・パーカーの叔母。実の親子同然に彼とクイーンズで長年暮らしているが、ピーターがスパイダーマンとして自警活動してることは知らない。
奨学金給付の話のためと称して訪問してきたトニーを興奮しながら迎え入れ、エンドロール後には、怪我をして帰って来たピーターに事情を知らず「強くなったわね」と声をかける。
ティ・チャカ英語版
演 - ジョン・カニ英語版、日本語吹替 - 佐々木敏
ワカンダの国王で、ティ・チャラの父。一国の主らしく誠実な人物で、ラゴスの惨事を受けてアベンジャーズを辛辣に批判したが、ウィーンでのソコヴィア協定の署名式では、協定に賛成の立場で参加したナターシャと快く挨拶を交わした。だがその後、演説を行っている際中に爆破テロに遭い、息子に抱かれて絶命。彼が右手薬指にはめていた指輪は、ティ・チャラに託される。
ハワード・スターク
演 - ジョン・スラッテリー、日本語吹替 - 仲野裕
トニーの実父であり、スターク・インダストリーズの創始者にして、S.H.I.E.L.D.創設者兼幹部の一人。本作の時点では故人。
以前、彼の死にヒドラが関与していることがゾラによって示唆されていたが、本作においてバッキーの襲撃を受けて撲殺されたことが明示された。
マリア・スターク
演 - ホープ・デイヴィス、日本語吹替 - 泉裕子
ハワードの妻で、トニーの母。本作の時点では故人。本作で、夫が殺された直後に、彼女も絞殺されていたことが判明した。
ミリアム・シャープ[注釈 1]
演 - アルフレ・ウッダード
国務省の人事部門に勤務する女性。自慢の息子がソコヴィアでの戦闘に巻き込まれて死亡したことからアベンジャーズを憎み、トニーを糾弾する。この時のやりとりもトニーが協定に賛成する一因となった。
ヴァシリー・カルポフ
演 - ジーン・ファーバー、日本語吹替 - 山岸治雄
元ロシア軍大佐である、ヒドラの一員。
現代ではクリーヴランドの自宅に潜伏していたが、秘匿していたヒドラの機密を記したノートを狙うジモによって捕縛・拷問され、ノートを奪われて水死する。
F.R.I.D.A.Y. (フライデー)
声 - ケリー・コンドン、日本語吹替 - 安井絵里
トニー/アイアンマンが所有するサポートA.I.。
F.R.I.D.A.Y. (フライデー)の項を参照。
配送員
演 - スタン・リー、日本語吹替 - 高桑満
フェデックスの老配送員。物語のラストで、アベンジャーズ本部基地を訪ね、トニーの名を「トニー・スタンク」[注釈 2]と呼び間違えながらスティーブからの小包を手渡す。
ブロック・ラムロウ / クロスボーンズ英語版
演 - フランク・グリロ、日本語吹替 - 水内清光
S.H.I.E.L.D.の特殊部隊“S.T.R.I.K.E.”のリーダーでありながら、その正体はヒドラの戦闘員だった男。インサイト計画の際にヘリキャリアの墜落に巻き込まれたが、全身に大火傷を負いながらも生存していた。スティーブを激しく憎悪し、彼の抹殺に執念を燃やす。
物語の冒頭で“クロスボーンズ”として手下と共にラゴスでテロ活動を企てる。アベンジャーズと交戦し、スティーブを道連れにしようと自爆を敢行し死亡。スティーブは事なきを得たが多くの人的被害が発生し、ソコヴィア協定及び協定への調印などを巡るアベンジャーズの内部分裂の発端となる。
エヴェレット・ロス
演 - マーティン・フリーマン、日本語吹替 - 森川智之
対テロ共同対策本部の副司令官で、シャロンの上司。ソコヴィア協定に調印しなかったスティーブやサムに威張りちらし、犯罪者と見なした人物を有無を言わせず連行するなどいけ好かない第一印象だが、有事の際には周囲の部下たちを引き締める高官として職務に務める。
爆破テロ事件の容疑者となったバッキーに対する捕獲作戦指揮を執り、捜査妨害を行ったスティーブとサムをバッキーと共に逮捕し、彼らの装備一式を押収。バッキーを精神科医に心理鑑定させようとしたが、ジモの策略に振り回されてしまう。
サディアス・“サンダーボルト”・ロス英語版
演 - ウィリアム・ハート、日本語吹替 - 菅生隆之
かつてアメリカ陸軍将軍時代に、 ブルース・バナー / ハルクの力を軍事利用しようとしたアメリカ国務長官。アベンジャーズに属するヒーローたちのような超人を露骨に毛嫌いし、彼らを合法的に圧制する術を模索している節もあり、ソコヴィア協定による超人たちの管理を強く求めている。
事後は、戦犯としてスティーブたちを国際指名手配犯にするが、スティーブがラフト刑務所に侵入したときにトニーに連絡を取ったものの、トニーに無視されてしまう。
ヘルムート・ジモ英語版[注釈 3]
演 - ダニエル・ブリュール、日本語吹替 - 内田夕夜
元ソコヴィアの特殊暗殺部隊“エコー・スコーピオン”の隊長を務めていた男で、今回の一件の黒幕。かつては家族思いの善人だったが、1年前にウルトロンが引き起こしたソコヴィアの戦いで家族が被害に遭い、アベンジャーズを逆恨みして復讐を決意する。当人は超人に匹敵する特殊能力もヒドラのような組織力も持たないが、特殊暗殺部隊に所属していた経験から高い実力を備えている。目的達成のために複数の人物を手にかける非情さを秘めているが、ティ・チャカを爆破テロに巻き込んで死なせてしまった事実に罪悪感を抱える一面もある。
アベンジャーズに直接対決を挑んでも勝つことはできないと判断し、彼らを同士討ちさせて内部崩壊させる計画を立案。バッキーに変装して爆破テロを起こし、さらに精神科医になりすましてバッキーを暴れさせるなど各地での行動を次々と成功させ、これが切っ掛けでアベンジャーズは分裂してしまう。
その後に向かったシベリアにあるヒドラの基地では、スターク夫妻暗殺時の映像を見せてスティーブとトニーを対決させたが、ティ・チャラに彼の父を死なせたことを謝罪し、今回の一件のけじめとして拳銃自殺しようとしたところをティ・チャラに阻止・逮捕される。
物語のラストでエヴェレットの監視下に置かれることとなる。

設定・用語編集

武装・アイテム・テクノロジー編集

ヴィブラニウムの盾
スティーブが戦時中から愛用する、トレードマークの武器。トニーの父ハワードと同僚が制作した。本作のクライマックスでは、スティーブがトニーの強い訴えを呑んで手放す。
アイアンマン・アーマー
トニーが装着するパワードスーツ。本作ではマーク46と、衝撃波を放つことが可能な戦闘用のグローブに変形する腕時計が登場する。
F.R.I.D.A.Y.(フライデー)
ソコヴィアでの戦闘から、J.A.R.V.I.S.に代わってトニーをサポートするAI。
サイバネティック・アーム
バッキーが改造される際に取りつけられたチタニウム製左義手。本作でも彼の主戦力となるが、クライマックスの死闘でアイアンマンのユニビームをゼロ距離で喰らい、蒸発してしまう。
EXO-7ファルコン
サムが装備するウイングパック型のフライトスーツ。本作では、後述のレッドウィングを始め、より多くの機能が行使され、戦闘に特化したものになったことが描写される。
レッドウィング
鳥類を模した戦闘支援用小型ドローン。EXO-7ファルコンの背部に搭載され、使用時に射出される。サムは仲間たちに、このドローンの名を呼んでもらうことを願うほど気に入っている。
ブラックパンサー・スーツ
ティ・チャラが着用する、黒豹をモチーフにデザインされた戦闘用スーツ。ヴィブラニウムが編み込まれており、軽量でしなやかでありながら非常に高い対衝撃性を発揮する。
ブラックパンサーのスーツと称号は、ワカンダの歴代国王によって受け継がれてきており、王位継承の資格を持つ者が次期国王の座とこの称号を受け継ぐ。
アントマン・スーツ マーク2
スコットが着用する、アリを模した特殊スーツとヘルメット。本作で着用するスーツは、最新テクノロジーでアップグレードされた新型であり、若干スマートで現代的な外観である。
旧スーツと同等の縮小・拡大能力も健在だが、身長約20メートルまで巨大化が可能になった[14]。だが使用者に多大な負担がかかる欠点があり、空港での大乱戦時もスコットは巨大化から元のサイズに戻ると頭痛を訴えていた。
※ 旧スーツとヘルメットについてはこちらを参照。
スパイダーマン・スーツ(ハイテク・スーツ)[15]
ピーターの意見や能力を参考に、トニーが新開発した[13]ピーター専用の特殊なスーツ。ゴーグルの代わりとなるマスクの目元には表情筋を反映させて絞るシャッターのような機能がある。
クロスボーンズのボディアーマー
ラムロウがテロ実行と身体の火傷を覆い隠すために用いる装甲服。“クロスボーンズ”の名のとおり、胸部アーマーには“×”が、フルフェイスヘルメットには髑髏のような白いペイントがそれぞれ施されており、両二の腕部には複数の爆薬が収められている。
ラムロウの自爆に伴ってこのアーマーも消失したが、戦闘中に外されて落とした右腕側のガントレットは、後の『スパイダーマン:ホームカミング』で“ショッカーガントレット”に改良されて登場する。

条約・制度編集

ソコヴィア協定
超人たちやヴィランによる活動と戦闘で、世界各地に多大な被害が被られ続けたことを受けて、国連委員会が提唱した協定書。アベンジャーズに属するヒーローたちをはじめとする世界中の超人たちや、認可外の技術・物品を所持する者たちを国連委員会の管理下に置き、国連委員会が認めたときにのみその活動を許可するという条約である。上述の事項に該当する者が協定への署名を拒否した場合、超常的な力や技術を用いての活動を一切禁止され、その立場のまま活動すると犯罪者として識別されてしまうことになる。また、署名を拒否した者への接触・加担を行った人物も、同様に犯罪者として扱われる。
全世界の中から117の国家が賛同して樹立され、ウィーンのサミットで署名式が執り行われたが、その最中にジモの陰謀で爆破テロが起き、70人が負傷してティ・チャカを含む12人が死亡した。
本作終了後も本協定が廃止されることはなく、以降のMCU作品の幾つかにも本協定が登場し、物語に大小問わず影響を与えている。
セプテンバー資金奨学金
“スターク・インダストリーズ”CEOのペッパー・ポッツが代表となって設けられた、MITの研究生たちへの奨学金制度。トニーがピーターをスカウトする際、本制度の話という名目でパーカー家を訪ねた。

施設・組織・国家編集

対テロ共同対策本部
エヴェレットが副司令官を務め、シャロンも所属する国際的特殊治安維持部隊。国際的政府組織の下で、世界中のテロへの対処を主任務とし、活動内容によって各国の特殊部隊などと共同作戦を展開することもある。本部施設はベルリンに置かれている。
テロの嫌疑がかかったバッキーを捕らえるために彼のアパートへGSG-9を派遣し、バッキーの抵抗やスティーブとサムの妨害に遭って激戦となりながらも、彼らを捕縛し、本部施設にバッキーを収容するが、精神科医になりすましたジモによりバッキーを操られ、施設内が大混乱となってしまった。本作のラストではジモを捕縛する。
ライプツィヒ・ハレ空港
ドイツザクセン州に位置する国際空港。スティーブたちはここからジモの後を追おうとしたが、トニーに妨害された。その結果、ヒーローたちの激しい大乱闘の舞台となり、空港内の設備や車両・旅客機などが多数破壊され、大きな被害が出る。
ラフト刑務所
大西洋の海中に建てられた刑務所。世界中の犯罪者の中でも特に凶悪な輩や、超人及びそれに匹敵する装備を所持する者が収監対象である。
物語の後半で、ここにサム、クリント、ワンダ、スコットが収監され、後にスティーブたちの行方を追うトニーやロスも来訪した。たが本作のラストで、侵入したスティーブによって所内の監守や職員たちが倒され、上記の4人は解放される。
ワカンダ
アフリカに位置する、ティ・チャラやティ・チャカの母国。本作の時点では、希少な超金属“ヴィブラニウム”の産出国であるということ以外にその全容は不明だが、本作のエンドクレジット後にスティーブに連れられたバッキーが亡命し、本国の冷凍睡眠装置にその身を委ねる。

製作編集

企画編集

2014年3月、ルッソ兄弟はキャプテン・アメリカの実写映画化第2作『ウィンター・ソルジャー』より引き続き、クリス・エヴァンス主演、ケヴィン・ファイギ製作、クリストファー・マルクスおよびスティーヴン・マクフィーリーによる脚本のもと本作の監督を務めることを明らかにした[16][17]。マルクスとマクフィーリーは2013年の後半以来、兄弟が2014年2月に映画の製作を始めたのと同時に脚本の執筆にとりかかっており[18][19]、ルッソ兄弟の監督としての再起用は、『ウィンター・ソルジャー』の本上映より3か月前に行われた試写会の後、マーベルより決定が下されていた[16]

2014年4月、ジョー・ルッソはインタビューで『ウィンター・ソルジャー』からのストーリーの続きについて「この映画(『ウィンター・ソルジャー』)のいいところは、2つのパートに分かれていることだ。ウィンター・ソルジャーの旅はまだ終わったわけではない。次回作は必然的に、その旅の終わりについて描いたものになるだろうね」と述べた[20]。またマーベルは、本作のアメリカでの公開日を2016年5月6日と発表[21]。前作で撮影監督を務めたトレント・オパロックも引き続き本作に携わることを発表している[22]。2014年7月、マルクスとマクフィーリーは2015年4月に本撮影を開始する予定に合わせ脚本の草稿を執筆している途中であることを明かし[23]、同年8月には本作品を、「『ファースト・アベンジャー』と『ウィンター・ソルジャー』が混ざり合ったもの」にするつもりだと述べた[24]。ルッソ兄弟も本作品を"サイコスリラー"と位置付けており、『セブン』や『ファーゴ』、『ゴッドファーザー』といった作品に加え、西部劇ブライアン・デ・パルマの映画から影響を受けたと述べている[25][26]

プリプロダクション編集

2014年10月、ロバート・ダウニー・Jr.が本作でトニー・スタークを演じるための最終交渉に入り、本作の元となった漫画『シビル・ウォー』のストーリーラインに合わせるべくキャストに加えられた[27]。同月末、セバスチャン・スタンが前作に引き続きバッキー・バーンズ役で出演することが明らかとなり[28]、本作の正式な題名がCaptain America: Civil Warに決定された[29]。また、チャドウィック・ボーズマンがブラック・パンサーに扮するキャラクター・ティチャラとして出演することが発表された[30][31]。プロデューサーのファイギは本作品を、マーベル・シネマティック・ユニバース(以下MCU)におけるフェーズ3の最初の映画であると位置づけた[32]

2014年11月、アンソニー・マッキーとフランク・グリロが前作に引き続き、それぞれサム・ウィルソン、ブラック・ラムロウとして出演することとなり、ダニエル・ブリュールが新たにキャストとして加えられた[33][34]。加えて、同月24日に発生したソニー・ピクチャーズ・エンタテインメントへのハッキング事件により流出したメールの中に、マーベルが本作品にスパイダーマン(ソニー・ピクチャーズが映画化権を保有している)を登場させる要望が記されたメールがあったことが明らかとなった[35]。この交渉は当初決裂したものと思われていたが、2015年2月に両社がMCUの映画においてスパイダーマンのキャラクターを使用するライセンス契約を結んだことにより、スパイダーマンが本作品に登場することが決定された[36][37][38]。ルッソ兄弟はこれに関し、本作品にスパイダーマンを登場させるために数か月間ロビー活動をしていたことを明かした[39]

2015年1月にはスカーレット・ヨハンソンが前作に引き続きナターシャ・ロマノフ役を演じることが明かされ[40]、『ウィンター・ソルジャー』で編集を務めたジェフリー・フォードも本作に携わる契約に署名した[41]。2015年3月、ジェレミー・レナーが再びクリント・バートン役で出演することが決まった[42]。4月には本作が3D変換で製作されること[43]、そしてブリュールがヘルムート・ジモ役を演じることが明らかとなった[44][45]。さらに、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』に出演していたエリザベス・オルセンもワンダ・マキシモフ役で本作に出演することが決定された[46]

 
アトランタ・ダウンタウン地区に組まれた『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』の舞台セット

撮影編集

本作の撮影は2015年4月27日[47][48]、ジョージア州ファイエットにあるパインウッド・アトランタ・スタジオ[49]にて開始された(撮影時の題名は「スプートニク」[50])。加えて、アトランタ都市圏のバックヘッド[51]、ミッドタウン[52]、ダウンタウン[53]の3地区とノークロス市(グイネット郡[51]、およびポルシェの北米本社(劇中ではアベンジャーズの本部ビルとして使用されている)[54]にてロケーション撮影が行われた他、ドイツプエルトリコアイスランドにて追加のロケーション撮影が行われた[55][56]。また、本作ではIMAXARRIの提携によるデジタル2Dカメラが、ドイツのライプツィヒ・ハレ空港での約15分にも及ぶ戦闘シーンの撮影で使用されている[47][57]

5月上旬、マーベルはマーティン・フリーマンが詳細不明の役で出演することを発表した[58]。この間、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』に出演したヴィジョン役のポール・ベタニーおよびローディー役のドン・チードル、『ウィンター・ソルジャー』に出演したシャロン・カーター役のエミリー・ヴァンキャンプ、『アントマン』に出演したスコット・ラング役のポール・ラッド、『インクレディブル・ハルク』に出演したロス将軍役のウィリアム・ハートが、それぞれ同一の役で本作品に続投させることが決定されていた[55][59]。余談として、『キャプテン・アメリカ』映画シリーズ前2作や『アベンジャーズ』前2作に出演していたニック・フューリー役のサミュエル・L・ジャクソンIGNのインタビューで、本作での彼の出番がないことをルッソ兄弟から知らされ「驚いた」と語っている[60]。製作総指揮のネイト・ムーアはフューリーの不在について、「彼(フューリー)は『シビル・ウォー』のストーリーには一切関与していない」からだと述べた[26]

2015年5月30日、ルッソ兄弟はファイギともう一人のプロデューサーであるエイミー・パスカルと共に、スパイダーマンに扮するピーター・パーカーの役を演じる俳優を決めるスクリーンテストをアトランタで行った。ルッソ兄弟らは1500人の中からオーディションで選ばれた最終候補者の6人にロバート・ダウニー・Jrを相手役とした演技テストを行い、最終オーディションではクリス・エヴァンスを相手役とした演技テストを行った。その結果、19歳の新人であるイギリスの俳優トム・ホランドがピーター・パーカー役に選ばれた[61][62]。ジョー・ルッソは「僕らは配役に関してかなり主張した」と述べており、ダンスと新体操で培われたホランドの身体性を高く評価していた。また、ルッソ兄弟は「過去の『スパイダーマン』実写作品で演じられていた時と区別する」ために、ピーター・パーカーの年齢をホランドの実年齢に合わせて若く設定している[63]。マーベルは当初、契約の守秘義務によりこのことを公表していなかったが、2015年7月に脚本家のジョナサン・ゴールドスタイン英語版がホランドの出演を明らかにした[64][65]

6月下旬には撮影の半分が終了し[66]、8月上旬に残りの撮影がドイツで行われた[67](ロケの撮影地には上記のライプツィヒ・ハレ空港に加え、ベルリンオリンピアシュタディオン[68]が含まれている)。8月22日には全ての撮影が終了した[69]

ポストプロダクション編集

2015年9月、これまでのMCU作品でハルクを演じていたマーク・ラファロは、当初本作の脚本ではハルクも登場することになっていたものの、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』の終盤でハルクがアベンジャーズから去っていった理由と居場所をマーベルが明らかにしなかったため、登場しないことになってしまったと語った[70]。脚本担当のマルクスはこの理由について、原作コミックにはハルクが登場していないことと、早い段階でハルクを出すと戦いがすぐに終わってしまうからだと述べた。また、マルクスはインタビューで「どのキャラクターを出すかは、どんな戦いをさせたいかによるからね」と述べている[63] 。11月、ジョー・ルッソは本作のテーマを"裏切り"とし、「とてもエモーショナルな作品」だと称した[71]

2016年1月にはいくつかの撮り直しが行われた[72]。2月22日にはマーティン・フリーマンが登場するスチール写真が公開され、エヴェレット・ロス役を演じることが発表された[73][74]。また、『アイアンマン』実写3部作にペッパー・ポッツ役で出演していたグウィネス・パルトロウも本作に続投で出演することが明らかになった[75][76]。3月16日、ルッソ兄弟は本作の完成まであと1週間半かかることと合わせて[77]、本編終了後のポストクレジット・シーン(おまけ映像)を2つか3つ加える予定だと明かした[78]

公開編集

2016年4月22日に本作品のワールドプレミアがドルビー・シアターにて行われ[79]、27日に世界中で先行上映された[80](日本では2016年4月29日より上映[81])。アメリカでは5月6日にIMAXで上映される[82]

日本でのマーケティング編集

一般の公開は全米よりも早い4月29日であり、このような措置が取られたのは『アイアンマン3』以来である。日本でのキャッチコピーは「友情が、友情を引き裂く-」「"禁断の戦い"が始まる」となっている。ジャパンプレミアは、熊本地震の影響によりレッドカーペットは中止となったが、試写会は開催され、ゲストとしてファルコンの吹き替えを担当した溝端淳平が登壇した。

2016年4月6日に本作と漫画誌『週刊少年マガジン』(講談社)のコラボレーション企画として、同誌に連載されている『FAIRY TAIL』、『ダイヤのA』、『七つの大罪』の描き下ろしビジュアルが公開された。このビジュアルでは、アベンジャーズが2つの陣営に分かれ互いに戦うという本作の内容を基に、それぞれの作品に登場するキャラクターたちが2つの陣営に分かれて向き合う様が描かれている。このビジュアルを使用したポストカード(3作品のうち1つ)と2種類の本作のポスターカードがセットになった3枚組スペシャルポストカードセットが70万セット限定で用意された[83][84]

他のMCU作品とのタイ・イン編集

  • 今作は『アベンジャーズ』『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』の出来事が問題として取り上げられている。
  • ヘルムート・ジモがヒドラの機密情報に詳しい理由については、『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』終盤にブラック・ウィドウことナターシャがS.H.I.E.L.D.とヒドラの情報をネット上に流出させたことが遠因であると、作中でジモ本人に語られている。
  • 今作は『インクレディブル・ハルク』からのキャラクターであるサディアス・“サンダーボルト”・ロスが、国務長官として初めて他MCU作品に登場した。
  • アイアンマン陣営のメンバーであるブラックパンサーとスパイダーマンは、単独映画より先駆けて登場している。また、スタッフロール中盤と終了後に流れる2つのおまけ映像は、フェイズ3において、ブラックパンサースパイダーマンの単独映画が控えていることを示唆している。
  • キャプテン・アメリカ陣営のメンバーであるホークアイとアントマンのその後については、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の1シーンにて、ナターシャとスティーブによって語られた。

今後の展開編集

プロデューサーのファイギによれば、本作品は『キャプテン・アメリカ』実写3部作の完結作であるとされている[85]。同時に、クリス・エヴァンスがマーベルと出演契約を交わした映画の中では最後の『キャプテン・アメリカ』実写作品であり[86]、エヴァンスは2015年9月に、アベンジャーズ実写映画の次回作である『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』以降の出演まで契約を延長することを受け入れたとコメントした[87]

脚注編集

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注釈編集

  1. ^ 原作におけるミリアムにあたるキャラクター。エンディングでは「Miriam」としかクレジットされていない。
  2. ^ 日本語字幕や日本語吹き替えでは「トニー・スカンク」と訳されている。
  3. ^ 原作における二代目バロン・ジモと同名だが、容姿・キャラクターともに全く異なる。

参考編集

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外部リンク編集