シマノ・SORA

シマノが作るロードバイク用コンポーネント

SORA(ソラ)は、シマノが作るロードバイクコンポーネントデュラエースアルテグラ105ティアグラに次ぐ上から5番目のグレード。Clarisの上位に当たり、定価10万円程度の入門用スポーツバイクの完成車に取り付けられて販売されていることが多い。

SHIMANO SORA リアディレイラー(RD-3400)

2022年現在リアの変速段数は9速である。 品番は3000番台で、2022年現在ではR3000番台がリリースされている。


開発の経緯とシリーズの歴史 編集

1990年代になるとロードバイクの楽しみ方が多様化し、従来のロードレースだけでなく通勤、通学、そして自転車旅行にも用いられるようになった。これを受けて1995年にシマノはそういったユーザーを狙った低価格コンポーネント「RSX」を開発(A410系)。

2000年 - リアが8速化された後継モデル「SORA」がデビューした(3300番台)。

リア8速で耐久性、メンテナンス性に優れ、前述のユーザーだけでなく、ロードバイク入門用としても用いられることが多くなった。SORAシリーズの中で唯一の日本製である。

2007年 - 3400番台がデビューし、リア9速化。

3400番台まではデュアルコントロールレバー(ブレーキ操作とシフト操作の両方を手元で行うレバー)のワイヤー巻き取りレバー(ブレーキレバーと兼用)とワイヤーリリースのレバーが離れた位置(ブラケット内側)についており、コンフォート系のポジション(ブラケットポジション)で扱いやすいようになっている。(ユーザー間で便宜的に「親指シフト」と呼ばれることもある) また、クランクセットは右側クランクとシャフトが一体型の2ピース構造となった。

2012年 - 3500番台がデビュー。上位グレードと同様のワイヤーリリースのレバーがブレーキレバーに隣接したタイプのデュアルコントロールレバーとなった。また、同時にフラットバーロード用にラピッドファイヤシフトレバーとブレーキレバーも発表された。3500番台は2012年2月に発表、同年7月より展開されている。[1]

2016年 - R3000番台がデビュー。クランクセットは、チェーンガード付きを除き、従来の5アームから上位グレードと同様の4アームへ、デュアルコントロールレバーがシフトワイヤーをハンドル内蔵へと変更となり、オプティカルギアディスプレイは廃止になった。

脚注 編集

注釈 編集

出典 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集