シャブリ・ワイン

ヨンヌ県におけるシャブリ生産地

シャブリ・ワインvignoble de ChablisまたはChablisien)は、フランスワインの1つ。基本的にシャルドネ種の葡萄から作られる。

シャブリ地区は、キンメリジャンとよばれる石灰岩を主体にした、ミネラル分が豊富な土壌であるため、シャルドネ種の栽培に適している[1]。辛口でミネラルに由来するヴァニラやピーナッツのような優れた香りを持ち[要出典]、人気が高く辛口白ワインの代名詞的な存在であった[2]。次の4つのAOCがある[3]

  • シャブリ・グラン・クリュ Chablis Grand Cru; 特級。1ヘクタールあたり4,500リットルという生産量の制限が課される。
  • シャブリ・プルミエ・クリュ Chablis Premier Cru; 1級
  • シャブリ Chablis
  • プティ・シャブリ Petit Chablis; シャルドネ種だけでなく、アリゴテ種などを使用してもよいことになっている。

起源として語られるのは9世紀中ごろから。この時期よりトゥールのサン=マルタン修道院がシャブリにワイン作りのために持っていた畑を、12世紀初頭の1118年にポンティニー修道院が借り受けた。賃料をワインで払う契約だったので、大々的に葡萄を栽培することになり、これが成功をおさめた。もともとこの地でサン=マルタン修道院もワインを作っていたのだが、最初にシャルドネ種を植えたのはポンティニー修道院であるということは「ほぼ間違いない」ため、シャブリの元祖はポンティニー修道院とされている。ポンティニーのシャブリはすぐに好評を得、他の地域へもヨンヌ川の水運を利用し出荷・販売されることとなった。先述のAOCの区分は1938年に設定された。1970年ごろまで木の樽を用いての熟成が続けられていたが、その後はステンレス槽やセメント槽を用いたり、またこれらとオーク樽の併用という手法も用いられるようになっている。[4]

脚注編集

  1. ^ 日仏料理協会編 『フランス 食の事典(普及版)』 白水社2007年、284頁。ISBN 978-4-560-09202-6 
  2. ^ デズモンド・スアード; 朝倉文市横山竹己訳 『ワインと修道院』 八坂書房2011年、137-138頁。ISBN 978-4-89694-974-2 
  3. ^ 前掲 (日仏料理協会 2007, pp. 284-285)。
  4. ^ この段落は、前掲 (日仏料理協会 2007, pp. 284-285) および (デズモンド・スアード 2011, pp. 137-138) による。

関連項目編集