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シャンパンファイト (champagne fight) は、スポーツの表彰式や祝勝会などにおいて、優勝した、もしくは表彰台に上った選手・チーム同士がシャンパン(あるいはそれに類するドリンク類)をかけあって喜びを表現する行為。シャンパンシャワー (champagne shower) とも呼ぶ。

目次

歴史編集

起源編集

起源については諸説あるが、1967年ル・マン24時間レースで、アメリカ製フォード・GT40とアメリカ人ドライバーで初めて成し遂げた快挙に興奮した優勝ドライバーダン・ガーニーが世界で初めて「シャンパンファイト」を行った、という説がある。以下本人のコメント。

“表彰台の上で巨大なシャンパンのボトルを渡された。何度も挑戦した上での成功だった。これまで7回も完走できていなかった。なにか特別な事をしないとならないと思った。消防ホースのように全員にかけてやったんだ。これが広まるなんて思わなかったよ”

また『フォードvsフェラーリ 伝説のル・マン』の著者でジャーナリストのA.J. Baimeも“彼はとんでもないことをした。シャンパンを観客にかけた。誰もやったことがなかった。現在、特に欧州では毎レース優勝者はシャンパンシャワーをする1967年のル・マンで始まったことだった”

(ここまでの内容は、米chassy media社のドキュメンタリー映画『The 24 Hour War』による。)


このほか、以下のような説もある。

1959年には日本プロ野球南海ホークスの日本一祝勝会においてシャンパンファイトを参考としたビールかけが行われているため[1]、遅くとも1950年代には欧米において同種の行為が既に広く行われるようになっていたと考えられる。

日本での普及編集

日本では、1987年F1日本グランプリが再開されてからのF1ブームに乗って一般にもその存在が認知され始め、その後1992年アルベールビルオリンピックにおいて、ノルディック複合団体で金メダルを獲得した荻原健司河野孝典三ヶ田礼一の3人が表彰式でシャンパンファイトを行ったことで広く知れ渡った。1993年に開幕した日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)でも優勝祝賀会などで行うようになったが、大抵選手・スタッフに加え、サポーターも参加して行われ一般レベルにも浸透した。プロ野球では通常前出のビールかけを行っているが、1997年にヤクルトスワローズが初めてシャンパンファイトを決行し(厳密にはシャンパンではなくスパークリングワインだった)、読売ジャイアンツも2000年と2012年に行った。最近ではビールと合わせてシャンパンも用意される場合もある。

用いられる飲料編集

シャンパン編集

 
F1におけるシャンパンファイトの一例。ジャンカルロ・フィジケラにシャンパンをかけるジェンソン・バトン。(※:写真は2006年マレーシアGPにて)

一般的に表彰式でシャンパンファイトが行われる場合、そこで使用されるシャンパンは当該スポーツイベントの主催者が用意するのが慣わしである。特に大規模なイベントの場合はシャンパンメーカーがスポンサーに付くケースも多く、例えばF1においては1985年頃から1999年までは『モエ・エ・シャンドン』が、2000年より2015年まではG.H.マムの『コルドン・ルージュ』が、2016年より『シャンドン・ブリュット』が公式シャンパンとして指定されている。ただし前述のアルベールビルオリンピックにおける荻原らの場合は、自分でシャンパンを持ち込んでいる。

なお、MLB機構は2015年に各球団へ向けて以下のような通達を行った[3][4]

  • シャンパンはノンアルコールであること
  • 1選手2本まで
  • 掛け合うだけで飲むことは禁止
  • シャンバン以外のアルコールはビールだけで、機構の公式スポンサーとなっているメーカー(バドワイザー)に限る
  • クラブハウスの外にシャンパン、ビールを持ち出してはならない

シャンパン以外編集

スポーツイベントによっては、シャンパンではない別のドリンク類(スパークリングワインなど)を使用するケースもあり、例えばMotoGPではカバの『フレシネ』、フォーミュラ・ニッポンスーパーフォーミュラでは発泡日本酒(2007年までは『奥の松純米大吟醸FN』、2008年からは『人気一 スパークリング純米大吟醸』)が指定されている。インディ500ではシャンパンファイトの代わりに、優勝者が牛乳を飲むのが恒例となっている。

またイスラム圏で行われるスポーツイベントでは、イスラム教が飲酒を禁じている関係から、シャンパンファイトそのものを自粛する、もしくは炭酸水などで代用することも多い。F1でもイスラム圏での開催となるバーレーングランプリアブダビグランプリでは、シャンパンファイトにシャンパンではなくローズウォーターを用いている。

Jリーグでも、クラブによってはシャンパン以外のドリンクを使用することもあり、ビールかけや炭酸水を使用するクラブも少なくないが、ザスパ草津(当時)の「温泉のお湯」や愛媛FCの「ポンジュース」などホームタウンの名物を採用するクラブも散在する。また、清水エスパルスのように会場の都合でシャンパンファイトに類する企画を行わないクラブもある。

脚注編集

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  1. ^ a b 気になるニュースを深~く掘り下げます! 2006.10.15、外山惠理(TBSアナウンサー)
  2. ^ モエ・エ・シャンドンの歴史とおすすめのシャンパン”. 株式会社PLAN. 2015年10月29日閲覧。
  3. ^ 四竈衛 (2015年10月25日). ““気”が抜けた「シャンパンファイト」に機構がクギ”. 日刊スポーツ新聞社. 2015年10月29日閲覧。
  4. ^ “大リーグ機構 シャンパンファイトの規定違反チームに処分も”. スポーツニッポン. (2015年10月23日). http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2015/10/23/kiji/K20151023011372950.html 

関連項目編集