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経歴編集

母のショウナンパントルは2014年に阪神ジュベナイルフィリーズに勝ってJRA賞最優秀2歳牝馬に選出された活躍馬で、本馬はその最初の産駒である[5][6]。ショウナンアチーヴという馬名は、馬主国本哲秀が用いている冠名に、「達成」を意味する英語「Achieve」を組み合わせたものである[7]

2歳(2013年)編集

ショウナンアチーヴは9月7日に中山競馬場の新馬戦(芝1200m)でデビューした[8]。1.6倍の人気を集めて本命となったが、先行した2頭を捕まえられずに3着に敗れた[9]

その後未勝利戦(芝1200m)で勝ちあがり、東京競馬場のからまつ賞(500万下、芝1400m)で2勝目をあげた[8]。12月の朝日杯フューチュリティステークスでは16頭中6番人気となり、好位から直線で一旦抜け出して先頭に立ったが、アジアエクスプレスに一気に差し切られて1馬身1/4差の2着となった[10][11][12]。この競走でショウナンアチーヴには110ポイントのレーティングが与えられ[注 1][13]、この年の2歳馬としては3位の評価が与えられた[14][注 2]

3歳(2014年)編集

3歳緒戦は3月のファルコンステークスで、中心視されて2番人気となったものの[15][16]、6着に敗れた[8]

続くNHKマイルカップトライアルのニュージーランドトロフィーでは、1番人気になった[8]。ショウナンアチーヴはスタートでやや後手を踏んで後方から進んだが、コーナーで徐々に進出し、同馬主のショウナンワダチと並んで直線に入った[17]。いったんはショウナンワダチが先頭に出たが、ショウナンアチーヴも並んで叩き合いになり、最後はハナ差でショウナンアチーヴが1着でゴールした[17][18]

この勝利はショウナンアチーヴ自身にとっての重賞初勝利だったばかりでなく、父馬のショウナンカンプにとっても種牡馬として初めての重賞勝ちとなった[17]。2007年に産駒がデビューして以来、種牡馬ランキングでは低迷[注 3]していたショウナンカンプだが、2着のショウナンワダチもショウナンカンプ産駒で、初重賞制覇が同一種牡馬の産駒による1、2フィニッシュとなった[17]。さらに、ショウナンアチーヴ、ショウナンカンプ、サクラバクシンオーサクラユタカオーと4代にわたって続く内国産馬での重賞勝ちとなった。2歳チャンピオンになったほどの母馬ショウナンパントルに、ランキング低位の種牡馬が配合されるというのは一般的ではないが、父馬、母馬とも同じ馬主ならではの配合だった[17]。通常、競走結果確定後には優勝馬と関係者による写真撮影が行われるが、この日は優勝馬だけでなく2着のショウナンワダチとその関係者も合わせて、珍しい形での記念撮影が行われた[17][18]

一方、ショウナンアチーヴにはしばしばスタートで出遅れる癖があり、目標とするG1競走、NHKマイルカップを迎える前に、スタートの練習が行われた[19][20]。NHKマイルカップでは、これまで騎乗してきた後藤騎手が直前の落馬事故で負傷したため、デビュー時の戸崎騎手が騎乗して出走した[21][19]。人気を集めたのはミッキーアイルで1.9倍の断然の本命となった[22]。ショウナンアチーヴは最終的に3番人気だったが、2番人気から4番人気までは8倍台と差がなかった[23]。スタートすると大本命のミッキーアイルが逃げて、結局そのまま僅差で逃げ切った[22][23]。2着から6着までは接戦となり、2着がクビ差で、そこからハナ差、クビ差、ハナ差、クビ差で6着がショウナンアチーヴだった[22][23]

夏に入り、古馬との初対決となった関屋記念は6着、続く京成杯オータムハンデキャップは11着に終わり、この年を終える。

4歳(2015年)〜7歳(2018年)編集

古馬になってからは精彩を欠き、2018年4月8日の春雷ステークス9着を最後に現役を引退。引退後はJRA馬事公苑で乗馬となる。

競走成績編集

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上り3F)
着差 騎手 斤量 1着馬(2着馬)
2013.09.07 中山 2歳新馬 芝1200m(良) 14 5 8 001.60(1人) 03着 R1:10.5(34.3) -0.9 戸崎圭太 54kg フリュクティドール
0000.09.28 中山 2歳未勝利 芝1200m(良) 16 1 2 002.60(1人) 01着 R1:09.2(34.9) -0.2 戸崎圭太 54kg (アルマエルナト)
0000.10.27 東京 くるみ賞 芝1400m(良) 14 6 9 004.50(2人) 03着 R1:22.6(34.4) -0.2 戸崎圭太 55kg マイネルディアベル
0000.11.17 東京 からまつ賞 芝1400m(良) 11 1 1 005.50(3人) 01着 R1:22.0(34.2) -0.3 後藤浩輝 55kg (コウエイタケル)
0000.12.15 中山 朝日杯FS GI 芝1600m(良) 16 6 11 015.20(6人) 02着 R1:34.9(35.7) -0.2 後藤浩輝 55kg アジアエクスプレス
2014.03.22 中京 ファルコンS GIII 芝1400m(良) 18 7 14 004.10(2人) 06着 R1:21.6(35.4) -0.4 後藤浩輝 57kg タガノグランパ
0000.04.12 中山 NZT GII 芝1600m(良) 15 7 12 003.10(1人) 01着 R1:33.3(34.5) -0.0 後藤浩輝 56kg (ショウナンワダチ)
0000.05.11 東京 NHKマイルC GI 芝1600m(良) 18 3 5 008.70(3人) 06着 R1:33.3(34.3) -0.1 戸崎圭太 57kg ミッキーアイル
0000.08.17 新潟 関屋記念 GIII 芝1600m(稍) 16 5 10 025.6(12人) 06着 R1:33.1(34.3) -0.6 柴田善臣 53kg クラレント
0000.09.14 新潟 京成杯AH GIII 芝1600m(良) 15 6 11 010.20(7人) 11着 R1:34.0(33.4) -0.7 柴田善臣 55kg クラレント
2015.03.07 中山 オーシャンS GIII 芝1200m(稍) 16 4 7 010.80(6人) 13着 R1:09.6(34.9) -0.9 蛯名正義 57kg サクラゴスペル
0000.03.29 中京 高松宮記念 GI 芝1200m(稍) 18 6 11 108.6(14人) 10着 R1:09.6(34.3) -1.1 吉田隼人 57kg エアロヴェロシティ
0000.05.16 東京 京王杯SC GII 芝1400m(良) 18 8 18 125.6(16人) 08着 R1:21.8(33.8) -0.2 柴田善臣 56kg サクラゴスペル
0000.06.28 東京 パラダイスS OP 芝1400m(良) 16 6 12 014.80(7人) 07着 R1:20.9(33.9) -0.4 柴田善臣 56kg スマートオリオン
0000.07.19 福島 バーデンバーデンC OP 芝1200m(良) 14 8 14 004.60(2人) 04着 R1:08.2(33.6) -0.3 蛯名正義 56kg バーバラ
0000.09.13 中山 京成杯AH GIII 芝1600m(良) 16 8 16 067.4(14人) 05着 R1:33.3(33.9) -0.0 柴田善臣 56kg フラアンジェリコ
2016.04.10 中山 春雷S OP 芝1200m(良) 16 7 14 021.2(10人) 14着 R1:08.4(33.4) -0.8 北村宏司 56kg エイシンスパルタン
0000.05.01 新潟 谷川岳S OP 芝1600m(稍) 15 8 14 015.90(6人) 07着 R1:34.0(33.8) -0.5 津村明秀 56kg ピークトラム
0000.05.29 京都 安土城S OP 芝1400m(良) 18 7 14 040.6(12人) 09着 R1:21.8(33.7) -0.6 M.デュプレシス 56kg ミッキーラブソング
0000.06.26 東京 パラダイスS OP 芝1400m(良) 13 6 8 009.80(3人) 09着 R1:21.9(34.5) -0.9 吉田豊 56kg マイネルアウラート
0000.07.17 福島 バーデンバーデンC OP 芝1200m(良) 13 6 9 019.00(8人) 08着 R1:08.7(33.8) -0.4 石川裕紀人 56kg オウノミチ
0000.10.16 新潟 信越S OP 芝1400m(良) 17 5 9 050.5(13人) 07着 R1:21.1(34.2) -0.7 丸田恭介 56kg トウショウドラフタ
0000.11.13 東京 オーロC OP 芝1400m(良) 18 3 5 118.3(17人) 14着 R1:22.3(34.5) -0.7 野中悠太郎 55kg ナックビーナス
2017.03.12 中山 東風S OP 芝1600m(良) 10 7 8 106.0(10人) 08着 R1:37.1(34.2) -0.4 蛯名正義 56kg グレーターロンドン
0000.04.16 中山 春雷S OP 芝1200m(良) 15 7 12 100.7(14人) 06着 R1:07.9(32.8) -0.4 石川裕紀人 55kg フィドゥーシア
0000.05.07 京都 鞍馬S OP 芝1200m(良) 18 4 7 028.9(10人) 07着 R1:07.8(33.3) -0.5 荻野極 56kg キングハート
0000.06.25 東京 パラダイスS OP 芝1400m(稍) 9 3 3 026.70(7人) 07着 R1:22.1(34.5) -1.2 内田博幸 56kg ウインガニオン
0000.07.16 福島 バーデンバーデンC OP 芝1200m(良) 9 3 3 025.20(9人) 08着 R1:10.1(35.5) -1.1 北村宏司 54kg フミノムーン
0000.08.20 新潟 NST賞 OP ダ1200m(良) 15 7 13 047.2(11人) 15着 R1:13.7(39.0) -3.3 三浦皇成 54kg ドラゴンゲート
0000.10.15 新潟 信越S OP 芝1400m(良) 14 4 5 212.9(14人) 13着 R1:21.7(34.9) -1.2 木幡初也 54kg アポロノシンザン
0000.12.03 中山 ラピスラズリS OP 芝1200m(良) 12 5 6 109.7(12人) 07着 R1:08.4(33.7) -0.5 三浦皇成 56kg アルティマブラッド
2018.04.08 中山 春雷S OP 芝1200m(良) 16 4 7 158.7(16人) 09着 R1:08.0(33.4) -0.6 江田照男 54kg ペイシャフェリシタ

血統表編集

ショウナンアチーヴ血統テスコボーイ系 /Northern Dancer 9.38% 5x5x5 ) (血統表の出典)

ショウナンカンプ
1998 鹿毛
父の父
サクラバクシンオー
1989 鹿毛
サクラユタカオー *テスコボーイ
*アンジェリカ
サクラハゴロモ *ノーザンテースト
クリアアンバー
父の母
ショウナングレイス
1989 鹿毛
*ラッキーソブリン Nijinsky
Sovereign
ヤセイコーソ タケシバオー
メジロチドリ

ショウナンパントル
2002 鹿毛
* サンデーサイレンス
Sunday Silence
1986 青鹿毛
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
母の母
*バブルウイングス
Bubble Wings
1992 鹿毛
In the Wings Sadler's Wells
High Hawk
*バブルプロスペクター Miswaki
*バブルカンパニー F-No.1-b

脚注編集

参考文献編集

  • 『優駿』2014年6月号(2014年5月24日発売),中央競馬ピーアール・センター・刊、p108-109
  • 『週刊競馬ブック』2014年5月18日号(2014年5月12日発売号),ケイバブック社

脚注編集

  1. ^ 1着のアジアエクスプレスは113、クビ差で3着のウインフルブルームはショウナンアチーヴと同点の110ポイントが与えられた。(2013年JRA重賞競走レーティング
  2. ^ 首位は勝ったアジアエクスプレス(113ポイント)、2位は阪神ジュベナイルFに優勝した牝馬レッドリヴェール(111ポイント)である。3位にはショウナンアチーヴのほか、ウインフルブルーム、ハープスターが110点で並んでいる。ただし、牝馬には性差を考慮して4ポイントを加算することになっており、その加算を行なった場合にはショウナンアチーヴは5位となる。
  3. ^ 最高が2009年の79位、それ以外は100位以下である。(netkaiba ショウナンカンプの種牡馬成績2014年6月1日閲覧。)

出典編集

  1. ^ netkeiba ショウナンアチーヴ2014年6月1日閲覧。
  2. ^ JBIS ショウナンアチーヴ2014年6月1日閲覧。
  3. ^ ショウナンアチーヴ号が競走馬登録抹消 日本中央競馬会 2018年4月27日閲覧
  4. ^ JBIS ショウナンアチーヴの競走成績2014年6月1日閲覧。
  5. ^ Yahooスポーツナビ 2014年第32回ニュージーランドトロフィー 出走有力馬の解説
  6. ^ netkeiba ショウナンアチーヴの5代血統表2014年6月1日閲覧。
  7. ^ JRAデータファイル 2011年産3歳馬の馬名の由来2014年6月1日閲覧。
  8. ^ a b c d netkeiba ショウナンアチーヴの競走成績2014年6月1日閲覧。
  9. ^ netkaiba 2013年9月7日 4回中山1日目5レース サラ系2歳新馬戦2014年6月1日閲覧。
  10. ^ JRAデータファイル 第65回朝日杯フューチュリティS2014年6月1日閲覧。
  11. ^ netkeibaニュース 2013年12月15日 中山最後の朝日杯は初芝のアジアエクスプレスが制す!/朝日杯フューチュリティS
  12. ^ スポニチAnnex 2013年12月15日 【朝日杯FS】ショウナンアチーヴ 豪脚に屈して2着
  13. ^ JRA 2013年朝日杯FS レーティング2014年6月1日閲覧。
  14. ^ 2013年 JPNサラブレッドランキング 2歳馬2014年6月1日閲覧。
  15. ^ スポニチAnnex 2014年3月18日 【ファルコンS】朝日杯FS2着 ショウナンアチーヴ主役2014年6月1日閲覧。
  16. ^ サンスポ.COM 2014.3.17 【ファルコンS】ショウナンアチーヴ重賞初Vだ2014年6月1日閲覧。
  17. ^ a b c d e f 『優駿』2014年6月号、p108-109
  18. ^ a b スポニチAnnex 2014年4月13日 【ニュージーランドT】アチーヴV、ワダチとショウナンでワンツー2014年6月1日閲覧。
  19. ^ a b スポニチANNEX 2014年5月10日 【NHKマイルC】(5)ショウナンアチーヴ鍵はスタート2014年6月1日閲覧。
  20. ^ Yahooスポーツナビ 2014年5月10日 あるぞ“ショウナン”ワンツーの可能性NHKマイルC直前 国枝調教師インタビュー22014年6月1日閲覧。
  21. ^ Yahooスポーツナビ 2014年5月10日 あるぞ“ショウナン”ワンツーの可能性 NHKマイルC直前 国枝調教師インタビュー12014年6月1日閲覧。
  22. ^ a b c JRA 第19回NHKマイルカップ2014年6月1日閲覧。
  23. ^ a b c 『週刊競馬ブック』2014年5月18日号(2014年5月12日発売号),p148-149


外部リンク編集