シリンガアルデヒド(Syringaldehyde)は、天然に存在する芳香族アルデヒドであり、アルコールに溶解する。ある種の昆虫は、シリンガアルデヒドを化学コミュニケーションシステムに利用する。

シリンガアルデヒド
識別情報
CAS登録番号 134-96-3 チェック
PubChem 8655
ChemSpider 8333 チェック
EC番号 205-167-5
ChEMBL CHEMBL225303 チェック
RTECS番号 CU5760000
特性
化学式 C9H10O4
モル質量 182.17 g/mol
外観 明るい緑色または黄褐色の粉状結晶
密度 1.01 g/cm3
融点

110–113 °C (383–386 K)

沸点

192–193 °C at 19 kPa

への溶解度 溶けない
危険性
安全データシート(外部リンク) External MSDS
主な危険性 Irritant (Xi)
NFPA 704
0
1
0
Sフレーズ S24/25, S28A, S37, S45
引火点 > 110 °C c.c.
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

屈折率は、1.53である。

天然の存在 編集

シリンガアルデヒドは、天然ではトウヒ属カエデ属の木に存在する[1]

合成 編集

シリンガアルデヒドは、ダフ反応によって生成される:[2]

 

出典 編集

  1. ^ R.H.J. Creighton, J.L. McCarthy, H. Hibbert (1941). “Aromatic Aldehyde from Spruce and Maple Woods”. J. Am. Chem. Soc. 63: 312. doi:10.1021/ja01846a501. 
  2. ^ C. F. H. Allen and Gerhard W. Leubner (1963). "Syringic aldehyde". Organic Syntheses (英語).; Collective Volume, vol. 4, p. 866

関連項目 編集