シロクロネクロ』は、多宇部貞人による日本ライトノベルイラストは木村樹崇が手掛けている。多宇部貞人のデビュー作で、第17回電撃小説大賞大賞受賞作[2]電撃文庫アスキー・メディアワークス)より2011年2月から2013年2月まで刊行された。

シロクロネクロ
ジャンル バトル[1]
小説
著者 多宇部貞人
イラスト 木村樹崇
出版社 アスキー・メディアワークス
レーベル 電撃文庫
刊行期間 2011年2月10日 - 2013年2月10日
巻数 全4巻
テンプレート - ノート
プロジェクト ライトノベル
ポータル 文学

2011年2月発売の『電撃文庫MAGAZINE Vol.18』に本作を含む第17回電撃文庫大賞受賞作品のドラマCDが付属されている[3]

あらすじ 編集

「オレは死ぬ前に一度くらい、女の子とえっちしてみたかったんだよおおおッ!!」という強い未練を糧に、不慮の死からゾンビとして蘇った普通の高校生・不二由真。そして、忽然と出現した高峰雪路。彼女は善い屍霊術師・シロネクロの美少女で不二由真を蘇らせたネクロマンサーでもある。そんな中、「一緒に暮らしなさい」と不二を守るために提案する高峰。しかし、平穏もつかの間。死者の書を狙う悪い屍霊術師・クロネクロに追われる日々が始まろうとしていた。

登場人物 編集

声の項はドラマCD版の担当声優。

主人公 編集

不二 由真(ふじ ゆうま)
- 小林ゆう[3]
あふれる性欲を露わにする凡庸な高校生(ゾンビ)。

シロネクロサイド 編集

高峰 雪路(たかみね ゆきじ)
声 - 戸松遥[3]
比良坂高校2年B組、出席番号11番で由真のクラスメートでもある目立たない女子高生。またその反面、雪路のオヤジ、高峰銀河による功績によって高峰家はネクロマンサー業界で不動の地位を作りあげた。そのおかげか、ネクロマンサーでは雪路のことを知らないものはいない。仲間たちの評価では、美少女系キャラとされている。
高峰 銀河(たかみね ぎんが)
声 - 大川透[3]
当代最高と謳われたシロネクロにその才を見出され、数多くいる弟子の中から正統後継者の座に収まり、死者の書(ネクロノミコン)を受け継いだとされる。
八尾 慎一郎(やお しんいちろう)
比良坂高校の化学教師。顔立ちが良く、声も一級品であるため女子の評判も良い。また、「全日本シロネクロ協会 掲示板」の管理人を務めており、雪路たちのよき理解者でもあり、銀河とは旧知の仲であった。
ソファイア・エリカ・アクセルロッド
シロネクロの名門アクセルロッド家の天然お嬢様。高峰雪路とは小さいころ共に生活していた。
アクセルロッド・ナンバー・セブン(ゾンビ)
自律型のゾンビで、寡黙な大男。

クロネクロサイド 編集

岸谷 万里王(きしたに まりお)
声 - 岸尾だいすけ[3]
「妹のためなら何でもする」という妹LOVEなヤンキー。
岸谷 瑠衣(きしたに るい)
声 - 井口裕香[3]
髪の毛が羊さんのようになっていて可愛らしい万里王の妹。
ゾンビであるため、何を喋っているかが分からない。万里王は瑠衣を一刻も早く人間にするために、ネクロノミコンを入手しようとする。
プラトーン
フルフェイス姿のクロネクロ。後に、万里王をゾンビとして蘇らせることになる。
ヴォコール・クラス
正体は、八尾慎一郎。鬱憤が募った高峰銀河を超えるため、悪の道へと進んだ。

魔術 編集

ゾンビに命令する時は必ず、「命令」(オーダー)・「戻れ」(リターン)などという形を使う。

屍造術(プラストミック)
死者をゾンビとして蘇させることができる魔術。
屍山血河の黎明(ドーン・オブ・ザ・リビングデッド)
八尾慎一郎の奥義。この魔術の発動後、床から無数の黒い直方体の棺桶が出て来る。そして、かつての死んだ兵士を棺桶の中から、大量の血と共に出現させる。

用語 編集

死者の書(ネクロノミコン)
開祖に認められたネクロマンサーが受け継ぐことができる秘伝の書。
クロネクロはこの存在を知り、入手しようとしている。

既刊一覧 編集

  • 多宇部貞人(著) / 木村樹崇(イラスト) 『シロクロネクロ』 アスキー・メディアワークス〈電撃文庫〉、全4巻
    1. 2011年2月10日初版発行(同日発売[4])、ISBN 978-4-04-870268-3
    2. 2011年5月10日初版発行(同日発売[5])、ISBN 978-4-04-870490-8
    3. 2012年2月10日初版発行(同日発売[6])、ISBN 978-4-04-870817-3
    4. 2013年2月10日初版発行(同日発売[7])、ISBN 978-4-04-891403-1

脚注 編集

  1. ^ 『このライトノベルがすごい!2013』宝島社、2012年12月3日第1刷発行、138頁。ISBN 978-4-8002-0357-1 
  2. ^ 『このライトノベルがすごい!2012』宝島社、2011年12月3日第1刷発行、90頁。ISBN 978-4-7966-8716-4 
  3. ^ a b c d e f “電撃大賞受賞作がドラマCDに! 『シロクロネクロ』出演の戸松遥さんの感想は?”. 電撃オンライン. (2011年2月9日). https://dengekionline.com/elem/000/000/344/344852/ 2024年2月6日閲覧。 
  4. ^ シロクロネクロ”. KADOKAWA. 2023年8月4日閲覧。
  5. ^ シロクロネクロ 2”. KADOKAWA. 2023年8月4日閲覧。
  6. ^ シロクロネクロ 3”. KADOKAWA. 2023年8月4日閲覧。
  7. ^ シロクロネクロ 4”. KADOKAWA. 2023年8月4日閲覧。

外部リンク 編集