シーパンドンラーオ語: ສີ່ພັນດອນ英語: Si Phan Don)は、ラオス南部のチャンパーサック県メコン川中州にある大小合わせておよそ4千ある島々を指す。現地の言葉で「シーパン」は4000を、「ドン」は島を表す[1]

概要編集

カンボジアとの国境からも近いこの周辺では、メコン川は約14km程まで川幅が広がり、大小様々な島が出現する。最大の島はコーン島(Don Khong)である。また、コーン島の周囲や下流に複数の滝が存在し、メコン川が荒々しい姿を現す唯一の箇所であると言われている。最大の滝はコーン島から下流に数キロ離れた場所にあるコーンパペンの滝である。

これらの滝のため、周辺で船が航行するが困難であったため、フランスの植民地時代の1924年に、コーン島とデット島(Don Det)を結ぶ鉄道が建設された[2]。この鉄道はラオスからフランスへ金を輸送する際に主に利用されていた。鉄道跡は現在も残っている[3]

またこの地域で採れる木材も宮殿を建設する際に利用されたが、その運搬にあたっては鉄道ではなく、象が利用された。

近年、コーン島、デット島を中心に観光地化され、欧米人を中心とした多くの観光客、バックパッカーなどが訪れるようになっている[4]。ゲストハウスなどの宿泊施設は、バンガロー型で家族経営されているものが現在は一般的である。近年、電柱、電線が4つの主要な島に敷設されたことに伴い携帯電話用の電波塔も立てられ、種々のインフラが整備されつつある。

シーパンドン周辺ではカワゴンドウが生息しており、観光資源となっているが、絶滅が危惧されている[5]

教育編集

シーパンドン内の学区には80の教育機関が存在する。内訳は小学校60校、中学校13校、高等学校7校に分類される[4]

脚注編集

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  1. ^ FOUR THOUSAND ISLANDS (シーパンドン)”. Tourism Marketing Department Laos. 2018年10月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年10月27日閲覧。
  2. ^ Chansina, K. 2017, p. 2.
  3. ^ Chansina, K. 2017, p. 3.
  4. ^ a b Chansina, K. 2017, p. 1.
  5. ^ Chansina, K. 2017, p. 4.

参考文献編集

  • Chansina, K.; Sisoumang, B.; Vongphaisit, C.; Sisengnam, K. (2017) (英語). Trade-off Analysis: Tourism and Environmental Quality in Si Phan Don, Champasak Province, Lao PDR. 2017-RR22. Laguna: Economy and Environment Program for Southeast Asia (EEPSEA). ISBN 978-621-8041-45-5