ジェイソン・ライトマン

ジェイソン・ライトマン(Jason Reitman, 1977年10月19日 - )は、カナダ及びアメリカ合衆国[1]映画監督脚本家映画プロデューサー。カナダとアメリカの両方の国籍を持っている。

ジェイソン・ライトマン
Jason Reitman
Jason Reitman
2013年
生年月日 (1977-10-19) 1977年10月19日(46歳)
出生地 カナダの旗 カナダ
ケベック州モントリオール
国籍 カナダの旗 カナダ
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
職業 映画監督・脚本家・プロデューサー
活動期間 1988年 -
配偶者 ミシェル・リー(2004年 - )
著名な家族 アイヴァン・ライトマン(父)
ジュヌヴィエーヴ・ロベール(母)
キャサリン・ライトマン(妹)
主な作品
監督・脚本
サンキュー・スモーキング
JUNO/ジュノ
マイレージ、マイライフ
ゴーストバスターズ/アフターライフ
製作・製作総指揮
セッション
雨の日は会えない、晴れた日は君を想う
 
受賞
ロサンゼルス映画批評家協会賞
脚本賞
2009年マイレージ、マイライフ
放送映画批評家協会賞
脚色賞
2009年『マイレージ、マイライフ』
コメディ映画賞
2007年JUNO/ジュノ
英国アカデミー賞
脚色賞
2009年『マイレージ、マイライフ』
グラミー賞
最優秀編集サウンドトラック・アルバム賞(映画・テレビ・その他映像部門)
2008年『JUNO/ジュノ』
ゴールデングローブ賞
脚本賞
2009年『マイレージ、マイライフ』
その他の賞
平和映画賞 監督賞
2008年『JUNO/ジュノ』
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生い立ち 編集

ケベック州モントリオールで、父親で映画監督のアイヴァン・ライトマン、母親で女優のジュヌヴィエーヴ・ロベールの間に生まれる。妹のキャサリンとキャロラインは女優である。父はユダヤ系であり、チェコスロヴァキアで生まれたがホロコーストから逃れてカナダに移った。また、母はキリスト教徒フランス系カナダ人である[2][3][4]。子供の頃に一家でロサンゼルスに移った[5]。ジェイソンは自身の幼年期を「敗北者で、映画オタクで、シャイだった」と語っている[6]。1980年代後半に父親の作品にカメオ出演をし、また、製作アシスタントとして活動を始めた。彼は父の映画の編集室で多くの時を過ごし、プロセスを学んだ。

1995年にハーバード・ウェストレイク・スクール英語版を卒業した。高校で彼は走高跳の選手であった[7]。大学は南カリフォルニア大学に進み、卒業した。

キャリア 編集

 
2007年のトロント国際映画祭にて。

1998年公開の短編映画『Operation』で脚本家としてデビューし、同作品はサンダンス映画祭にも出品された。その後も短編映画を製作2000年に入ると、コマーシャル製作会社テイク・アンド・パートナーズと契約し、ホンダ任天堂デニーズなど多数のCMを手掛けた。

2005年、クリストファー・バックリーの小説『ニコチン・ウォーズ』を原作としたライトマンの長編映画第1作目『サンキュー・スモーキング』が公開され、全世界での興行収入は3900万ドル以上に達した。また、批評的にも成功し、インディペンデント・スピリット賞では脚本賞を受賞し、ゴールデングローブ賞でも2部門で候補に挙がった。『サンキュー・スモーキング』の成功後、ライトマンは次回作は別の本の映画化であるとインタビューで語った。また彼はオリジナル企画でバックリーと共作する計画があると述べた[8]。前者の企画は最終的に『マイレージ、マイライフ』となったが、後者は2011年10月時点で未だ実現に至っていない。

第2作『JUNO/ジュノ』は2007年のトロント国際映画祭でプレミア上映されて高い反響を得て[9]、同年12月に公開された。同作は批評家に絶賛され、同年のアカデミー賞では作品賞などの候補となり、ライトマン自身も監督賞で挙がった。ライトマンはその他にもカナディアン・コメディ賞の監督賞など、多数の賞を受賞した。『JUNO/ジュノ』の北米での興行収入は1億4000万ドル以上に達し、彼のキャリアで最大のヒット作となり、また、『キンダガートン・コップ』以降の父の作品のどれよりも成功した作品となった[10]

2009年公開の『マイレージ、マイライフ』でアカデミー監督賞・脚色賞にノミネートされた。

私生活 編集

2004年に脚本家のミシェル・リーと結婚し[11]、短編映画『Consent』の脚本を共同執筆した[12]。2006年にが長女が誕生した。2011年に離婚を申請した。

フィルモグラフィ 編集

映画 編集

作品名 役職 備考
1989 ゴーストバスターズ2
Ghostbusters II
出演
1990 キンダガートン・コップ
Kindergarten Cop
出演
1997 ファーザーズ・デイ
Fathers' Day
出演
1998 Operation 監督・脚本・製作・出演 短編映画
1999 H@ 監督・脚本・出演 短編映画
2000 In God We Trust 監督・脚本・製作総指揮・出演 短編映画
2001 Gulp 監督・脚本 短編映画
2002 Uncle Sam 監督・脚本 短編映画
2004 Consent 監督・脚本 短編映画
2005 サンキュー・スモーキング
Thank You for Smoking
監督・脚本
2007 JUNO/ジュノ
Juno
監督 アカデミー賞監督賞ノミネート
2009 ジェニファーズ・ボディ
Jennifer's Body
製作
マイレージ、マイライフ
Up in the Air
監督・脚本・製作 アカデミー賞監督賞脚色賞作品賞ノミネート
CHLOE/クロエ
Chloe
製作総指揮
2010 ウェディング・イブ 幸せになるためのいくつかの条件
Ceremony
製作総指揮
2011 ヤング≒アダルト
Young Adult
監督
ハッピーニート おちこぼれ兄弟の小さな奇跡
Jeff, Who Lives at Home
製作
2013 とらわれて夏
Labor Day
監督・脚本・製作
2014 セッション
Whiplash
製作総指揮
ステイ・コネクテッド つながりたい僕らの世界
Men, Women & Children
監督・脚本・製作
2015 雨の日は会えない、晴れた日は君を想う
Demolition
製作総指揮
2018 タリーと私の秘密の時間
Tully
監督・製作
フロントランナー
The Front Runner
監督・脚本・製作
2021 ゴーストバスターズ/アフターライフ
Ghostbusters: Afterlife
監督・脚本
2024 ゴーストバスターズ/フローズン・サマー
Ghostbusters: Frozen Empire
脚本・製作

テレビシリーズ 編集

作品名 役職 備考
2007 ジ・オフィス
The Office
監督 第4シーズン第9話「地元のCM広告」
2008 監督 第5シーズン第9話「トビーをハメろ」

出典 編集

  1. ^ Thompson, Bob. “Jason Reitman: Perfect weather to fly”. nationalpost.com. 2010年3月24日閲覧。
  2. ^ “Jason Reitman just 'had to make' 'Juno'”. CTV. (2009年12月5日). http://www.ctv.ca/servlet/ArticleNews/story/CTVNews/20070906/Toronto_film_JUNO_070906/20070907?s_name=tiff2007&no_ads= 2010年1月18日閲覧。 
  3. ^ http://www.ebar.com/arts/art_article.php?sec=film&article=701
  4. ^ Jason Reitman just 'had to make' 'Juno'
  5. ^ Jason Reitman Biography”. movies.yahoo.com. 2010年5月24日閲覧。
  6. ^ Ebert, Roger. ""Juno's" Reitman on Ellen Page", Chicago Sun-Times, 2007-12-08. Retrieved on January 4, 2008.
  7. ^ 『JUNO/ジュノ』のコメンタリーより
  8. ^ Wines, Shawn (2006年). “Lobbying is Kind of Funny”. Ignore Magazine. 2007年10月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年1月10日閲覧。
  9. ^ Evans, Ian (2007), Juno premiere at the 2007 Toronto International Film Festival, http://www.digitalhit.com/galleries/27/424/ 2009年12月7日閲覧。 
  10. ^ "Juno - Box Office Mojo", Box Office Mojo, 2007-01-03. Retrieved on January 4, 2008.
  11. ^ Biography for Michele Lee - IMDb(英語)
  12. ^ Consent - IMDb(英語)

外部リンク 編集