ジェイムス・ヘイブンス

ジェイムス・ヘイブンス(James Havens、1971年1月2日 - )は愛知県を中心に活動するラジオDJローカルタレント歌手実業家である。本名は、ハワード・ジェイムス・ヘイブンス(Howard James Havens)。神奈川県横須賀市出身[1]

ジェイムス・ヘイブンス
James Havens
本名 Howard James Havens
生年月日 (1971-01-02) 1971年1月2日(53歳)
出生地 日本の旗 日本神奈川県横須賀市[1]
国籍 日本
身長 181
血液型 O
ジャンル ラジオDJタレント歌手
活動期間 1993年 -
事務所 STUDIO JANDEC
公式サイト オフィシャルサイト
ジェイムス・ヘイブンス (jameshavensdj) - Facebook
ジェイムス・ヘイブンス (@heartfm79.5) - Instagram
受賞
第39回ギャラクシー賞奨励賞[2]
テンプレートを表示

来歴 編集

父は元米海軍軍人[1]。母は日本人[3]。生まれて間もなく渡米し、7歳までテネシー州バージニア州で過ごす。

その後、10歳までを日本で過ごし、再び10歳から13歳までフロリダ州に滞在。その後、両親は離婚。

1989年に横須賀米軍基地内のアメリカンスクール(ナイル・キニックハイスクール)を卒業した後、日産自動車の関連企業へ入社。

3年後に同社を退社し、英会話教師やトラック運転手をしながら多数のオーディションを受ける。1993年10月、開局したばかりのZIP-FM「ミュージックナビゲーター」(ZIP-FMにおけるDJの呼称)としてデビューを果たす[1]

デビュー後は名古屋市内に転居し、現在は名古屋市天白区在住。

2001年、生放送番組「J-FORCE」で 「第39回ギャラクシー賞」の奨励賞を受賞[2]

2009年4月に自身の不適切発言により半年間はZIP-FMでの活動を自粛。半年後に復帰するもそれまでのメインとしていた愛知県以外にも関東・関西にある放送局での仕事も行うようになった。また2010年からは、愛知では初めてZIP-FM以外の放送局で仕事を受け持つようになった。名古屋市千種区四谷通に自身が経営するバー「Stingray」があり、カウンターにも立つ[1]

2018年9月27日、「スペシャル オリンピックス愛知県大会」にて応援団長にも任命されている他[4][5]、2021年4月5日には、2020年東京オリンピック聖火リレーの公募に当選し、愛知県・一宮市でランナーを務めた[6]

2022年3月31日、ZIP-FMとの出演契約終了[7][3]。開局当初から28年半在籍し続けたミュージックナビゲーターは彼1人だけであった。

2022年3月22日、自身のライブにて放送局「Heart FM」を開局準備中であることを発表した[7][3]。周波数は79.5MHz(予定)で、かつて存在したRADIO-i、並びにInterFM NAGOYA→Radio NEOの周波数割当を継承することを狙っていると発言した[7]

2022年7月28日、在日ラジオ局経営者として日本国籍が必要であることを理由に、日本国政府(法務省)へ帰化申請を提出した。

2022年11月23日、放送局の認可申請は予想以上に時間が掛かるとのことで、翌年3月から「HeartFM」という名称でのネット配信を開始することを発表。引き続き同業他社の妨害によって確保が出来なかった電波塔の選定などを進めるとも発言。

2022年12月28日、株式会社Heart FMが設立。自身は当時まだ前述の国籍変更が完了していなかった為、代表取締役社長には自身の知人で出資者でもある株式会社エネテクホールディングス社長の吉田祐介が就任した。

2023年1月2日、自身52歳の誕生日からクラウドファンディングを開始。目標金額は1,500万円で、3万円以上の出資は開局パーティーへの参加権利なと特典を用意[8]

2023年9月20日、日本への帰化手続きが完了し、正式に日本国籍となった[9][10]

人物エピソードなど 編集

  • 芸名の「ジェイムス・ヘイブンス」とファーストネームを入れていないのは、デビュー前の勤務先に「ハワード」と名乗る中東系の同僚社員がいたが、当時の湾岸戦争が原因で個人的な嫌悪感から名乗るのが嫌になったとラジオ番組内で発言している。
  • 本人から婚姻歴は無いと発言しているが、複数のパートナーとの間に認知した子供がいる。子供たちを想った歌の作成や彼のSNSへの登場も見られる。また子供たちにはアメリカ国籍を取得させており、成人になった際に国籍選択をさせたいと発言している。
  • 車バイクも趣味の一つで、アメリカ製を好んでいる。自動車ではコルベット、バイクはハーレーダビッドソンを所有。ファンイベントなどで披露している他、ナンバーを所属ラジオ局の周波数と同じにしているため、街中で発見されやすいとも発言している。なお彼が経営するバーボンバー「Stingray」は愛車から取ったものである。
  • 船舶免許も保持しており、名古屋市内に小型ボートを停泊させている。SNSなどで家族知人との花火鑑賞などのシーンを投稿している。
  • 自身のラジオ番組スポンサーは、自らが営業渉外して獲得した企業ばかりであり、CMへの出演やオリジナル楽曲の挿入といった総合プロデュースも行っている。2020年4月には個人事務所兼制作会社として「STUDIO JANDEC」(スタジオジャンデック)も設立した。
  • 東海三県の政財界にも人脈があると発言し、河村たかし名古屋市長とはプライベートでも会食を行っている場面をSNSへ投稿している。またラジオ番組スポンサー企業の経営者とも深い交流を結んでおり、個人SNS内で無償宣伝を行っているシーンが見られる。
  • 藤田医科大学病院では、個人的なボランティア活動としてクリスマス時期にサンタクロースの仮装をして慰問をしている。また自身の健康診断についても、当病院で毎年受診をしていると発言している。

出演 編集

ラジオ番組 編集

現在(Heart FM)
  • MORNING BEAT(2023年3月22日 - )平日 7:00 - 9:00
  • POWER HOUR(2023年3月22日 - )平日 18:00 - 19:00
過去(ZIP-FM)
  • ZIP MORNING BUZZ(1993年9月 - 1998年3月)
  • ZIP CIRCUIT WAVE
  • J.A.M. 1-5(1997年4月 -1998年3月)
  • ZIP RADIO PLANET(1998年4月 - 2000年3月)
  • WHAT'S HAPPENING
  • J-FORCE R.E.D.(2000年4月 - 2001年3月)
  • HOT MISSION 77.8(2000年4月 - 2002年3月)
  • J-FORCE MUSIC MAGIC(2001年4月 - 2002年3月)
  • CYBER J-FORCE (インターネットラジオ番組)
  • ZONE 3(日曜日担当)(2002年4月 - 2004年3月)
  • MIDDAY FRIDAY(2004年4月 - 2005年3月)
  • J-FRIDAY(2005年4月 - 2009年3月)
  • POWER HOUR(2011年4月 - 2012年3月)
  • J-MIX(2009年6月 - 2013年3月)
  • GOLDEN Z(2013年3月 - 2016年3月)
  • J-BREAK(2016年4月 - 2022年3月31日)
過去(ZIP-FM以外)

テレビ番組 編集

CM 編集

出演および製作CM
  • 平成観光 - 東海地方を中心に店舗を構えるパチンコ店。テレビCM・ラジオCM双方に出演しており、テレビCMでは1人で何役もの登場人物を演じている。
  • 協和自動車 - 名古屋市の中古車ディーラー。ジェイムス本人が出演する以前からスタジオ・ジャンデックがサウンドロゴを製作していた。過去には神戸浩を起用したバージョンもあった。
  • エコリーフ - 名古屋市の太陽光発電システムなどを設置する会社。
  • スヴェンソン - 自身も薄毛対策を理由に着用していると公表している。
  • 愛知ダイハツ - CMソングを作詞作曲している。現在はHeartFM内で視聴可能。

ディスコグラフィ 編集

なお全て自主制作で廃盤扱いであるため入手や視聴は困難である。

アルバム 編集

  • JANDEC(1995年12月1日)
  • HERE FOR YOU(1997年6月21日)
  • RUN TOGETHER ZIP-FM 6th ANNIVERSARY(1999年9月29日)
    ZIP-FM開局6周年記念
  • ZIP-FM 7th ANNIVERSARY“RED HOT ZIP”~ZIP HOT 100(2000年10月4日)
    ZIP-FM開局7周年記念
  • JAMES HAVENS BEST IN ZIP-CITY(2003年4月25日)
  • NAGOYA REGGAE(2004年8月13日)
    JAMES feat.NAHKI、KO.MA.CHI名義
  • ZIP-FM BALLADS COLLECTION CELEBRITY LOVE(2005年1月26日)
  • THANK YOU FOR SAVING MY LIFE(2005年10月20日)
    「日本臓器移植ネットワーク」応援ソング
  • JAMES HAVENS BACK IN ZIP-CITY(2008年7月15日)
  • LOVE IN ZIP-CITY(2014年2月14日)
    ZIP-FM開局20周年記念
  • 4EVA IN ZIP-CITY(2018年10月)
    ZIP-FM開局25周年記念

配信 編集

  • いつでもそばに…(2019年8月8日)
    「日本アレルギー学会」応援ソング

関連項目 編集

  • 小林克也 - ジェイムス自身が師と仰いでいる。J-BREAK最終回では、「あなたがやっていることは誰もやっていないすごいこと。もっと大きな星空でラジオの世界を照らしておくれ」とエールを送った[3]
  • 橋本美穂 - ZIPFMにてニュースや天気予報を担当する契約アナウンサー。ジェイムスの番組内での出演やCMでの共演もしている。
  • 愛知長久手町立てこもり発砲事件 - 犯人が立て籠りの最中にZIP-FMへ直接電話をし、ジェイムスとの会話を要求。警察立会いの下で番組終了後に会話を行った。結果として事件解決のきっかけにもなった[11][12]

脚注 編集

  1. ^ a b c d e 竹井周平 (2019年3月1日). “ぐるり東海 名古屋四谷通通信 バー「Stingray」 名物DJ 好きな酒と音楽提供”. 朝日新聞 (朝日新聞社) 
  2. ^ a b 第39回(2001年度) - NPO法人 放送批評懇談会
  3. ^ a b c d “波紋広がる人気ラジオDJの降板劇 悔しさを経て見つけた新たな道”. 毎日新聞. (2022年5月2日). https://mainichi.jp/articles/20220501/k00/00m/200/089000c 2022年5月2日閲覧。 
  4. ^ 【大会速報】スペシャルオリンピックス2018愛知 閉幕
  5. ^ “つなぐ・東京2020:聖火ランナー紹介/3 /愛知”. 毎日新聞. (2020年3月12日). https://mainichi.jp/articles/20200312/ddl/k23/050/198000c 2022年4月3日閲覧。 
  6. ^ 聖火ランナー紹介 | 愛知県内の聖火リレールートに関する情報 | 東京2020オリンピック聖火リレー 愛知県実行委員会
  7. ^ a b c “【独自】「ラジオ局開局目指す」 ジェイムスさん、ZIP−FM「卒業」で”. 中日新聞. (2022年3月30日). https://www.chunichi.co.jp/article/443709 2022年4月2日閲覧。 
  8. ^ ジェイムスとリスナーみんなで名古屋のど真ん中に作る放送局、Heart FM!”. クラウドファンディングCAMPFIRE (2023年1月2日). 2023年2月15日閲覧。
  9. ^ 令和5年法務省告示第237号。令和5年9月20日官報(本紙第1065号)。
  10. ^ ラジオDJデビュー30周年記念の今日、皆様にご報告があります!”. Facebook. 2024年2月14日閲覧。
  11. ^ “FM局に電話、動機話す「復縁拒否された」 立てこもり”. 朝日新聞. (2007年5月19日). http://www.asahi.com/special/070518/NGY200705180052.html 2021年1月5日閲覧。 
  12. ^ “「立てこもり容疑者、心中におわせた」FMのDJ会見”. 朝日新聞. (2007年5月23日). http://www.asahi.com/special/070518/NGY200705220020.html 2021年1月5日閲覧。 

外部リンク 編集