ジェスロ・タル・ライヴ

ジェスロ・タルのアルバム

ジェスロ・タル・ライヴ』(原題:Bursting Out)は、イギリスプログレッシブ・ロックバンドジェスロ・タル1978年に録音・発表した、キャリア初のライブ・アルバム[7]

ジェスロ・タル・ライヴ
ジェスロ・タルライブ・アルバム
リリース
録音 1978年 ヨーロッパ
ジャンル プログレッシブ・ロックハードロックフォークロック
時間
レーベル クリサリス・レコード
プロデュース イアン・アンダーソン
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 16位(オーストリア[1]、ドイツ[2]
  • 17位(イギリス[3]
  • 19位(ニュージーランド[4]
  • 20位(ノルウェー[5]
  • 21位(アメリカ[6]
  • ジェスロ・タル アルバム 年表
    逞しい馬
    (1978年)
    ジェスロ・タル・ライヴ
    (1978年)
    ストームウォッチ〜北海油田の謎
    (1979年)
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    背景 編集

    アルバム『逞しい馬』(1978年)のリリースに伴い、1978年5月から6月にかけて行われたヨーロッパ・ツアーにおけるライブ録音が収録された[7]。具体的な公演日・公演地はクレジットに記載されておらず、イアン・アンダーソンによれば、ツアーの全日程を8トラック・レコーダーで録音し、イギリスへ戻ってからベスト・テイクを選んだという[8]。ただし、本作に収録されたクロード・ノブスモントルー・ジャズ・フェスティバルを創始したプロモーター)によるMCは、アンダーソンによればベルン公演における録音で、バンドは1972年にモントルーに滞在していた頃、ノブスの世話になったことがあった[8]

    反響・評価 編集

    全英アルバムチャートでは8週トップ100入りし、最高17位を記録した[3]。アメリカでは15週Billboard 200入りし、1978年12月2日に最高21位を記録した[6]

    Bruce Ederはオールミュージックにおいて5点満点中3点を付け「グループが当時アリーナ・ロック・バンドとしての地位を得ていたことを考えれば、驚くほど音質が良く、そして選曲は、グループの歴史における代表曲で固められている」と評している[9]

    リイシュー 編集

    本作が初CD化された際、イギリスやヨーロッパでは2枚組で発売されたが、アメリカでは1枚のCDにまとめられ、収録時間の制約から「スウィート・ドリーム」、「コナンドラム」、「クォートレイン」の3曲が削られた[7]。2004年のリマスターCDは全世界とも完全盤で発売され、ディスク1およびディスク2に収録されたイントロダクションが、独立したトラックという形に変更された[7]

    収録曲 編集

    特記なき楽曲はイアン・アンダーソン作。ディスク1 - 1.およびディスク2 - 1.は、楽曲でなくMC。

    ディスク1 編集

    1. クロード・ノブスのイントロダクション "Introduction by Claude Nobs" – 0:50
    2. ノー・ララバイ "No Lullaby" – 4:47
    3. スウィート・ドリーム "Sweet Dream" – 6:30
    4. スケーティング・アウェイ "Skating Away on the Thin Ice of the New Day" – 4:30
    5. 緑のジャック "Jack in the Green" – 3:12
    6. 茶色のはつかねずみ "One Brown Mouse" – 3:53
    7. ア・ニュー・デイ・イエスタデイ "A New Day Yesterday" – 2:27
    8. フルート・ソロ(メリー・ジェントルメン〜ブーレ) "Flute Solo Improvisation / God Rest Ye Merry Gentlemen / Bourrée" (Ian Anderson / Traditional / J.S. Bach) – 6:08
    9. 大いなる森 "Songs from the Wood" – 2:40
    10. ジェラルドの汚れなき世界 "Thick as a Brick" – 12:26

    ディスク2 編集

    1. イアン・アンダーソンのイントロダクション "Introduction by Ian Anderson" – 0:42
    2. 女狩人 "Hunting Girl" – 5:44
    3. ロックンロールにゃ老だけど死ぬにはチョイと若すぎる "Too Old to Rock 'n' Roll: Too Young to Die" – 3:56
    4. コナンドラム "Conundrum" (Martin Barre, Barriemore Barlow) – 6:57
    5. 天井桟敷の吟遊詩人 "Minstrel in the Gallery" – 5:41
    6. クロス・アイド・マリー "Cross-Eyed Mary" – 3:58
    7. クォートレイン "Quatrain" (M. Barre) – 1:33
    8. アクアラング "Aqualung" (I. Anderson, Jennie Anderson) – 8:37
    9. 蒸気機関車のあえぎ(ロコモーティヴ・ブレス) "Locomotive Breath" – 5:34
    10. ザ・ダンバスターズ・マーチ "The Dambusters March" (Eric Coates) – 3:26

    参加ミュージシャン 編集

    脚注 編集

    注釈 編集

    1. ^ フランス系をルーツとし姓の表記は“Barre”のため、日本では“バレ”と読まれることも多いが、イギリス人であり“バー”と発音するのが正しい[10]

    出典 編集

    1. ^ Jethro Tull - Jethro Tull Live - Bursting Out - austriancharts.at
    2. ^ Offizielle Deutsche Charts
    3. ^ a b JETHRO TULL | full Official Chart History | Official Charts Company - 「ALBUMS」をクリックすれば表示される。
    4. ^ charts.org.nz - Jethro Tull - Jethro Tull Live - Bursting Out
    5. ^ norwegiancharts.com - Jethro Tull - Jethro Tull Live - Bursting Out
    6. ^ a b Jethro Tull Jethro Tull Live - Bursting Out Chart History - Billboard 200”. Billboard. 2019年12月16日閲覧。
    7. ^ a b c d Bursting Out”. jethrotull.com. 2019年12月16日閲覧。
    8. ^ a b 2004年リマスターCD (7243 593396 2 7)ライナーノーツ(イアン・アンダーソン、2003年)
    9. ^ Eder, Bruce. “Bursting Out: Jethro Tull Live - Jethro Tull”. AllMusic. 2019年12月16日閲覧。
    10. ^ マーティン・バー、ジェスロ・タルのデビュー50周年を祝うライヴ作を発表【前編】”. 2021年3月31日閲覧。

    外部リンク 編集