ジェロニモス修道院

ジェロニモス修道院: Mosteiro dos Jerónimos)は、ポルトガルの首都リスボンベレン地区にある修道院であり、世界遺産リスボンのジェロニモス修道院とベレンの塔」の構成資産のひとつである。マヌエル様式の最高傑作ともいわれ、大航海時代の富をつぎ込んで建築された。

世界遺産 リスボンのジェロニモス修道院とベレンの塔
ポルトガル
ジェロニモス修道院
ジェロニモス修道院
英名 Monastery of the Hieronymites and Tower of Belém in Lisbon
仏名 Monastère des Hiéronymites et tour de Belém à Lisbonne
登録区分 文化遺産
登録基準 (3),(6)
登録年 1983年
公式サイト 世界遺産センター(英語)
使用方法表示

付近には同じく世界遺産であるベレンの塔発見のモニュメントが存在する。

2007年12月13日に、リスボン条約の調印式が行われた場所でもある。

概要編集

聖ヒエロニムスにあやかったヒエロニムス会英語版の修道院で、現在につながる本格的な建設はディオゴ・ボイタク英語版が指揮をした1502年以降のことである (ICOMOSの勧告書では1983年の登録時も、2008年の「軽微な変更」時も、1502年着工としている。しかし、フィオナ・ダンロップ 2006、p.62 のように1501年着工とするものもある。) ボイタクに建設を命じたのはポルトガル王マヌエル1世で、その目的にはエンリケ航海王子の業績を称揚する意図などが込められていた[1]。ボイタクが指揮を執ったのは1516年までで、それを引き継いだのはジョアン・デ・カスティーリョ英語版である[2]。カスティーリョは1551年に没したが、その年にジェロニモス修道院の建築は主要部分の完成を見た[3]。その後も増築などが行われ、19世紀にようやく現存する形に落ち着いた。

「ポルトガルが誇るマヌエル様式建築の最高傑作」[4]と評されることもあるジェロニモス修道院の中でも、特に繊細な彫刻に飾られた回廊や、彫像で飾られた南門柱廊を備えた修道院付属のサンタ・マリア聖堂などの評価が高い[5][6]

以前に王家の霊廟だったのはバターリャ修道院だが、ジェロニモス修道院が出来てからはそちらが王家の霊廟となった[1][6]。この結果、マヌエル1世もジェロニモス修道院に葬られている[1][6]。著名な人士ではほかにヴァスコ・ダ・ガマ、詩人ルイス・デ・カモンイス、作家フェルナンド・ペッソアらの棺も、この修道院に安置されている[1]

ヴァスコ・ダ・ガマによるインド航路開拓および、エンリケ航海王子の偉業を称え、1502年マヌエル1世によって着工され[7]、1511年に回廊など大部分が完成したものの、その後、マヌエル1世の死やスペインとポルトガルの同君連合による中断等もあり、最終的な完成には300年ほどかかっている。

その建築資金は最初バスコ・ダ・ガマが持ち帰った香辛料の売却による莫大な利益によって賄われ、その後も香辛料貿易による利益によって賄われた。

構造編集

  • サンタマリア教会
  • 回廊
  • 国立考古学博物館
  • 海洋博物館
 
ジェロニモス修道院全体

ギャラリー編集

脚注編集

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参考文献編集

座標: 北緯38度41分51秒 西経9度12分24秒 / 北緯38.69750度 西経9.20667度 / 38.69750; -9.20667