ジェイ・クラウダー

アメリカのバスケットボール選手 (1987 - )
ジェー・クロウダーから転送)

コーリー・ジェイ・クラウダーCorey Jae Crowder 1990年7月6日 - )は、アメリカ合衆国ジョージア州ヴィラ・リカ英語版出身のプロバスケットボール選手。NBAミルウォーキー・バックスに所属している。ポジションはスモールフォワードまたはパワーフォワード

ジェイ・クラウダー 
Jae Crowder
ユタ・ジャズでのクラウダー
(2018年)
ミルウォーキー・バックス  No.99
ポジション SF / PF
所属リーグ NBA
基本情報
愛称 Boss
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生年月日 (1990-07-06) 1990年7月6日(33歳)
出身地 ジョージア州ヴィラ・リカ英語版
身長 198cm (6 ft 6 in)
身長 196 cm (6 ft 5 in)
体重 106kg (234 lb)
ウィングスパン 206cm  (6 ft 9 in)[1]
キャリア情報
大学 マーケット大学英語版
NBAドラフト 2012年 / 2巡目 / 全体34位[1]
プロ選手期間 2012年–現在
経歴
20122014ダラス・マーベリックス
2014テキサス・レジェンズ
20142017ボストン・セルティックス
2017–2018クリーブランド・キャバリアーズ
20182019ユタ・ジャズ
2019–2020メンフィス・グリズリーズ
2020マイアミ・ヒート
20202023フェニックス・サンズ
2023ミルウォーキー・バックス
Stats ウィキデータを編集 Basketball-Reference.com
Stats ウィキデータを編集 NBA.com 選手情報 NBA.Rakuten

来歴 編集

生い立ち 編集

ジョージア州の地元の高校を卒業後、大学を数校転々とした後にマーケット大学英語版に転校。2年生時に平均17.5ポイントしたところでアーリーエントリーを表明[2]

ダラス・マーベリックス 編集

2012年のNBAドラフトではクリーブランド・キャバリアーズから34位で指名された後、交渉権がダラス・マーベリックスに移り、NBA入り[3]。マーベリックスではストッパー役として出場機会を得た。

ボストン・セルティックス 編集

 
2017年のクラウダー

2014年12月19日、レイジョン・ロンド絡みの大型トレードボストン・セルティックスに移籍[4]。セルティックス加入後は出場時間も増え、2年ぶりのプレーオフ出場に貢献したが、1回戦のクリーブランド・キャバリアーズ戦の第4戦で、J・R・スミスに肘打ちを顔面に受け、転倒した際に左膝の前十字靭帯損傷の重傷を負った。2015年7月1日、セルティックスと5年3500万ドルで契約を延長した。

クリーブランド・キャバリアーズ 編集

2017年8月20日、カイリー・アービング絡みの大型トレードでクリーブランド・キャバリアーズに移籍した[5]。キャバリアーズでは先発出場を続けるも、パワーフォワードレブロン・ジェームズがいる中で目立った活躍を見せられなかった。

ユタ・ジャズ 編集

2018年2月8日、キャバリアーズ、サクラメント・キングスの絡んだ三角トレードでユタ・ジャズに移籍した[6]。ジャズでは途中出場ながら平均11.8得点3.8リバウンド1.5アシスト0.9スティールの成績を残した。プレーオフではリッキー・ルビオの離脱もあり2試合で先発起用されるなど、11試合平均29.4分で10.0得点5.1リバウンド1.7アシスト1.4スティールを記録した。

2018-19シーズン、2019年1月1日のトロント・ラプターズ戦で自身初の1試合30得点を記録した[7]

メンフィス・グリズリーズ 編集

2019年7月6日、マイク・コンリーとのトレードで、カイル・コーバーグレイソン・アレンらと共にメンフィス・グリズリーズへ移籍した[8]。10月27日のブルックリン・ネッツ戦では、第4Qに逆転ブザービーターを決めチームを勝利に導いた。

マイアミ・ヒート 編集

2020年2月6日、3チーム間のトレードでアンドレ・イグダーラソロモン・ヒルと共にマイアミ・ヒートへ移籍した[9]。プレーオフでは全試合で先発出場し、チームのNBAファイナル進出に貢献した。オフにFAとなった。

フェニックス・サンズ 編集

2020年11月21日にフェニックス・サンズと3年3000万ドルで契約した[10]。2020-21シーズンは自身2年連続となるNBAファイナル進出を果たしたが、ミルウォーキー・バックスに敗れ、優勝はならなかった。

2022-23シーズンは開幕前にトレードを要求し、シーズンが開幕しても試合に出場しなかった。

ミルウォーキー・バックス 編集

2023年2月9日にケビン・デュラントT・J・ウォーレンとのトレードで複数選手と共にブルックリン・ネッツへ放出され、その後3チーム間のトレードでバックスへ移籍した[11]

選手としての特徴 編集

粘り強いディフェンスが持ち味でチームディフェンスの要となることが多い好ディフェンダー。セルティックス加入後は先発に定着し、シューティング能力が開花。3ポイントショットの安定性が増し2016-17シーズンでは157本を決め、3&Dプレーヤーとして存在感を増している。

人物 編集

父のコーリー・クラウダー英語版は身長196cmのバスケットボール選手で、主にヨーロッパ各国で出場していたが、短期間ながらユタ・ジャズサンアントニオ・スパーズに所属した経験を持つ[12]

個人成績 編集

略称説明
  GP 出場試合数   GS  先発出場試合数  MPG  平均出場時間
 FG%  フィールドゴール成功率  3P%  スリーポイント成功率  FT%  フリースロー成功率
 RPG  平均リバウンド  APG  平均アシスト  SPG  平均スティール
 BPG  平均ブロック   TO  平均ターンオーバー  PPG  平均得点
 太字  キャリアハイ  *  リーグリーダー  †  優勝シーズン

レギュラーシーズン 編集

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2012–13 DAL 78 16 17.3 .384 .328 .644 2.4 1.2 .8 .2 5.0
2013–14 78 8 16.1 .439 .331 .754 2.5 .8 .8 .3 4.6
2014–15 25 0 10.6 .434 .342 .909 1.2 .5 .6 .2 3.6
BOS 57 17 24.2 .418 .282 .762 4.6 1.4 1.0 .4 9.5
2014-15計 82 17 20.1 .420 .293 .773 3.6 1.1 .9 .3 7.7
2015–16 73 73 31.6 .443 .336 .820 5.1 1.8 1.7 .5 14.2
2016–17 72 72 32.4 .463 .398 .811 5.8 2.2 1.0 .3 13.9
2017–18 CLE 53 47 25.4 .418 .328 .848 3.3 1.1 .8 .2 8.6
UTA 27 0 27.6 .386 .316 .768 3.8 1.5 .9 .3 11.8
2017-18計 80 47 26.1 .404 .323 .818 3.4 1.2 .8 .3 9.7
2018–19 80 11 27.1 .399 .331 .721 4.8 1.7 .8 .4 11.9
2019–20 MEM 45 45 29.4 .368 .293 .789 6.2 2.8 1.0 .3 9.9
MIA 20 8 27.7 .482 .445 .733 5.4 1.8 1.3 .5 11.9
2019-20計 65 53 28.8 .401 .343 .776 5.9 2.5 1.1 .4 10.5
2020–21 PHX 60 42 27.5 .404 .389 .760 4.7 2.1 .8 .5 10.1
2021–22 67 67 28.1 .399 .348 .789 5.3 1.9 1.4 .4 9.4
2022–23 MIL 18 3 18.9 .479 .436 .833 3.8 1.5 .7 .3 6.9
通算:11年 753 409 25.1 .418 .348 .778 4.3 1.6 1.0 .3 9.5

プレーオフ 編集

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2014 DAL 7 0 11.6 .444 .429 --- 1.7 .3 .3 .1 2.7
2015 BOS 4 1 25.0 .517 .300 .769 5.0 2.0 1.0 .8 10.8
2016 6 6 32.8 .278 .244 .636 6.5 2.2 1.5 .5 9.5
2017 18 18 33.1 .435 .352 .833 6.4 2.7 1.1 .3 13.6
2018 UTA 11 2 29.4 .324 .333 .643 5.1 1.7 1.4 .2 10.0
2019 5 3 26.0 .370 .300 .737 5.8 .8 1.0 .0 10.0
2020 MIA 21 21 31.4 .403 .342 .761 5.6 1.9 .7 .6 12.0
2021 PHX 22 22 33.1 .413 .380 .886 6.1 1.9 .9 .8 10.8
2022 13 13 29.5 .400 .302 .731 4.7 2.4 1.0 .5 9.4
2023 MIL 4 0 10.3 .231 .000 .500 1.0 .8 .5 .0 1.8
出場:10回 111 86 29.2 .393 .336 .768 5.3 1.9 .9 .5 10.4

関連項目 編集

脚注 編集

外部リンク 編集