ジオコーディング

ジオコーディング英語: geocoding)は、各種情報に対して、関連する地理座標(典型的には緯度経度)を付加すること、およびこれに関する技術やソフトウェアをいう。付加された地理座標のことをジオコードと称する[1]

概要編集

ジオコーディングは、狭義には地名住所が示す場所[2]に対して、地理座標を与えることを言う[3]。その場所は地点(例:市役所)では一点に定まるが、ある範囲(例:市町村)では、代表点を一点で示す場合と、領域を多角形、すなわちポリゴンで示す場合がある。代表点は応用目的により、「東西の中心、南北の中心」のように幾何的に与えるか、何らかの意味をもった地点を「市の場合は市役所の位置、川の場合は河口ないし合流点の位置」のように与える。

ジオコーディングは、また各種データ(例:地名を含む文書、ある地点を撮影した写真)に地理座標を与えることもいう。

ジオコーディングは人手で行う場合(例:ウィキペディアの市町村の編集で、その位置を編集者が記述する)と、何らかのコンピュータ処理で自動的に行う場合がある[4]。写真に対しては、撮影時にカメラ内蔵のGPS装置により座標を入力することができる。この場合、EXIF規格の「GPSに関する付属情報」[5](通称ジオタグ)を用いる。

ジオコーディングの結果を格納し、あるいは、コンピュータ処理を行う場合の基礎となるのが「地名と座標を対応させたデータベース」であり、地名辞書と称したり、ジオコーディング・データベースと称する。代表的なものが、日本では国土地理院街区に対応する街区レベル位置参照情報[6]をまとめ、その情報に基づき国土交通省が2000年(平成12年)度より整備し、年1回の情報更新は2003年(平成15年)度より定例化した[6]

ジオコーディングの後に、座標に応じた地点の地図を表示するソフトウェアを連動させることにより、地名を入力して、該当地点の地図を表示することができる。地図検索サービスがこの応用例である[7]

座標を入力して、該当地点の地名を得ることもこの技術範囲であり、厳密には逆ジオコーディングと称する[8]

出典編集

  1. ^ ジオコーディングって何?” (日本語). IncrementP MAP WORLD+. 2020年11月6日閲覧。
  2. ^ 林良雄、日高水穂「GoogleMapsを用いたことばのアンケートシステム」『秋田大学教育文化学部研究紀要(自然科学)』第63巻、2008年、 21-25頁。
  3. ^ Pelias Geocoder” (英語). pelias.io. 2020年11月6日閲覧。
  4. ^ 瀬戸寿一「API を用いた地理情報配信 Web サイトの構築 – 電子国土 Web システムを事例 に」『立命館地理学』第18巻、2006年、 47-54頁。
  5. ^ 2.6節(Exif)”. web.archive.org. ディジタルスチルカメラ用画像ファイルフォーマット規格 Version 2.1 日本語版、JEIDA–49–1998 (平成10年12月改正). JEIDA 日本電子工業振興会 (2007年7月9日). 2020年11月6日閲覧。[リンク切れ]
  6. ^ a b 位置参照情報 ダウンロードサービス”. nlftp.mlit.go.jp. 国土交通省. 2020年11月6日閲覧。
  7. ^ 谷謙二(埼玉大学)「ジオコーディングと地図化の Web サイトの構築とその 活用 ―GoogleMapsAPIを利用して―」『埼玉大学教育学部地理学研究報告』第30号、2010年、 1-12頁。 科研費課題番号: 21700854
  8. ^ 「デジタル地図」を活用した農地情報の管理に関する検討会 (2019年12月18日). “CSISジオコーディングサービスの活用 (国土地理院・地理院地図での利用例) :※逆ジオコーディングとしてもAPI上で稼働 (pdf)”. 東京大学空間情報科学研究センター(CSIS). pp. 9-17. 2020年11月6日閲覧。

関連項目編集

外部リンク編集

ジオコーディングサービス: