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ジオストーム (映画)

ジオストーム』(Geostorm)は、2017年アメリカ合衆国で公開された災害映画である。監督はディーン・デヴリン、主演はジェラルド・バトラーが務めた。

ジオストーム
Geostorm
Geostorm Movie logo.jpg
監督 ディーン・デヴリン
脚本 ディーン・デヴリン
ポール・ギヨー
製作 デヴィッド・エリソン
ディーン・デヴリン
ダナ・ゴールドバーグ
出演者 ジェラルド・バトラー
ジム・スタージェス
アビー・コーニッシュ
アレクサンドラ・マリア・ララ
ダニエル・ウー
エウヘニオ・デルベス英語版
アムール・ワケド
アデペロ・オデュイエ英語版
エド・ハリス
アンディ・ガルシア
音楽 ローン・バルフ
主題歌 日本の旗B'zDinosaur」(日本語吹替版)
撮影 ロベルト・シェイファー英語版
編集 ロン・ローゼン
クリス・レベンゾン
ジョン・ルフーア
製作会社 スカイダンス・メディア
エレクトリック・エンターテインメント英語版
ラットパック・エンターテインメント
配給 アメリカ合衆国の旗ワーナー・ブラザース
スカイダンス・プロダクションズ
日本の旗ワーナー・ブラザース
公開 アメリカ合衆国の旗2017年10月20日
日本の旗2018年1月19日
上映時間 109分[1]
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $120,000,000[2]
興行収入 世界の旗$221,600,160[2]
アメリカ合衆国の旗$33,700,160[2]
中華人民共和国の旗$65,667,015[2]
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目次

ストーリー編集

2019年。災害史に残るような規模の自然災害が多数発生した後、18の国が共同でダッチボーイという愛称の防衛システムを構築した。これは国際気象宇宙ステーション(ICSS)を中心に気象をコントロールするための人工衛星を張り巡らせるというものであった。システムの総責任者であるジェイク・ローソンは、国際色豊かなスタッフ陣を総動員して地球の監視を行っていた。そんなある日、ジェイクはアメリカ合衆国上院の査問会に呼び出されることとなった。ダッチボーイの管理者としての資質に欠けるのではないかという疑念を向けられたジェイクは激怒した。あろうことか、ジェイクは査問会の議長を務めるトーマス・クロス(バージニア州知事)を罵倒してしまった。査問会のメンバーの不興を買ったため、ジェイクは責任者の地位をおろされ、その後任には弟のマックスが起用された。

2022年アフガニスタンで一つの村が村人ごと凍り付いてしまうという事態が発生した。国連の調査隊が現地に派遣されたが、原因の特定には至れなかった。事態を重く見たアンドリュー・パルマ(アメリカ合衆国大統領)は内閣の緊急会合を開催した。そのメンバーにはマックスの姿もあった。会合で、アフガニスタンでの一件の原因は気象コントロール衛星の不具合によるものだと説明された。現在、ICSSを管理しているのは合衆国であったため、事件の詳細が明るみになれば諸外国から責任を追及されるのは火を見るよりも明らかであった。そこで、パルマはICSSの管理権がアメリカから国連に移る2週間後まで詳細を隠蔽することを決断した。これを聞いたマックスは憤慨し「できるだけ早く過失を認めて不具合の修正を行うべきだ。手遅れになったらどうするのか。」と主張した。マックスの言うことは尤もであったため、パルマはICSSに追加の人員を一人だけ送ることにした。デッコム国務長官の薦めもあって、マックスはジェイクをICSSへ連れて行くことになった。

職を失ったジェイクは妻と離婚し、自宅も手放さざるを得ない状態に陥っていた。フロリダ州で怠惰な日々を送っていたジェイクはマックスから復職の誘いを受けるが、弟との確執·ジオストームは完璧だ!という思いから1度は断る·····だが、かつての情熱が自分にまだ残っていることを確信したため、ICSSに戻ることを決めた。その頃、中国香港でも異常な気温上昇が発生し、それが原因で発生した火災によって街が大混乱に陥っていた。

ICSSに到着したジェイクは、ステーションの司令官を務めるウーテ・ファスベンダーに出迎えられ、スタッフたちに紹介されることとなった。早速、ジェイクたちが人工衛星の不具合について調べていると、衛星の管理システム全体に誤作動が発生した。管理システムがだめになった上にデータが全て失われてしまった以上、ダッチボーイを修理するのは不可能な状況になってしまった。その頃、マックスは香港で任務に当たっていたチェンから異常を報告されていた。香港の気象を管理する衛星にアクセスできなくなったのだという。また、チェンは「このまま衛星の誤作動が続くようなら、世界は地球嵐(ジオストーム)とでも言うべき現象に襲われるでしょう。全世界で自然災害が頻発し、何千万もの人命が失われることになります。」とマックスに語った。「総責任者の自分ならアクセスできるかもしれない」という一縷の望みに縋ったマックスだったが、やはりアクセスすることはできなかった。マックスはハッカーでもある友人のデイナの協力を得て何とか衛星にアクセスしようとしたが、どういうわけだか自分のアクセス権がブロックされていることが判明した。その頃、香港では大停電が発生し、混乱を押さえ込むために軍隊が出動するに至っていた。「香港にいたのでは何もできないどころか、自分の命も危ない」と考えたチェンはアメリカへ行くことを決めた。

ジェイクとウーテは宇宙に放り出されたデータドライブを人力で回収することを決めた。しかし、2人がいなくなった途端、原因不明の事故がICSSで発生しスタッフ数名が命を落とした。その頃、ジェイクの宇宙服のブースターが誤作動を起こしていた。ジェイクは宇宙空間に放り出されかけたが、間一髪のところで救助された。ジェイクはウーテにだけドライブを回収した事実を打ち明け、その他のクルーには作戦が失敗したと告げた。事故のタイミングに作為的なものを感じたジェイクは、一連の事故は誰かの手によって起こされたものなのではないかという疑念を抱き始めたからである。事故の原因を突き止めようとした2人だったが、何者かがアクセスを妨害していることに気が付いた。システムを知り尽くした人間による犯行としか思えない工作を目の当たりにしたジェイクは、ある恐ろしい結論を導き出した。今回の事件の黒幕はホワイトハウス内部の人間だと。

ジオストーム(災害)一覧編集

インド ムンバイ
巨大な竜巻が複数発生。
アフガニスタン
異常な気温低下によりある村が凍結。村の人々も凍っていた。
香港
異常な気温上昇により、ガス管が爆発、竜巻が発生。それによりビル等が倒壊。
東京
銀座に多数の雹や異常に巨大な雹が落下。人々の頭上、自動車にも落下した。そのシーンにゴスロリ衣装の女性が一瞬だけ登場するという日本ならではの描写がある。監督が銀座を選んだ理由は「今回はバスほどのサイズの雹が降ってくるという設定だが、ビルの窓ガラスや、ショーウィンドウ、そして街ゆく車などが破壊されたとき、その衝撃やインパクトの強さを1番よく演出できる街だと思ったんだ。秩序があり、非常に整っている街が崩壊する方が、雑然とした街が崩壊するより強く印象に残るからね」と語った[3]
リオデジャネイロ
アフガニスタン同様、異常な気温低下により、人、鳥、飛行機等が凍結。
ロシア
衛星の暴走により熱レーザーが発射。雪は溶け、火災が広範囲。
アメリカ
異常気象により、多数の雷が直撃。

キャスト編集

※括弧内は日本語吹替

当初はキャサリン・ウィニックがジェイクの元妻でありハンナの母であるオリヴィア・ローソン役にキャスティングされていたが、再撮影の結果、彼女の役はジュリア・デントンが務めることになった。

製作編集

2014年4月11日、ジェラルド・バトラーがディーン・デヴリン監督の新作で主演を務めることになったと報じられた[6]。7月7日、本作のプリ・プロダクションがスタートした[7]。8月15日、ジム・スタージェス、アビー・コーニッシュ、エド・ハリス、アンディ・ガルシアの起用が発表された[8]。19日、アレクサンドル・マリア・ララが本作に出演することになったという報道があった[9]。9月26日、キャサリン・ウィニックの出演が決まった[10]。10月8日、エウヘニオ・デルベスがキャスティングされたと報じられた[11]

撮影編集

当初、本作の製作費は8100万ドルを予定していた[12]。本作の主要撮影は2014年10月20日にルイジアナ州ニューオーリンズで始まり[13]2015年2月10日に終了した[14]。劇中のNASAでのシーンは、実際にNASAの施設を借り受けて撮影されたものである[15][16]

2015年12月に行われたテスト・スクリーニングでの評判が著しく悪かったため、ワーナーとスカイダンスは1500万ドルを投じて再撮影を行うことになった。ジェリー・ブラッカイマーをプロデューサーに迎え、再撮影分の脚本はレータ・カログリディス、演出はダニー・キャノンが担当することとなった。なお、再撮影中にウィニックが降板することになったため、代役としてジュリア・デントンが起用された[17]

マーケティング編集

ワーナー・ブラザース映画は本作のコマーシャルのためにドッキリを仕掛けた。ニューヨークのとある区画を貸し切り、その区画が大寒波に襲われて凍り付いたかのように装飾したのである。ドッキリに協力しているタクシードライバーが客を乗せてしばらくすると「ニューヨークを突如として大寒波が襲いました」という偽のニュース速報が流れ、その後に装飾した区画に入るというものであった。最初は半信半疑であった乗客も精巧な装飾を目にして慌てふためくこととなった。その動画は2017年10月16日にYoutube上で公開された[18][19]

日本ではサンリオキャラクターの『ぐでたま[20]、東京都台東区東上野にある銭湯『寿湯』[21]とのコラボも実施。レジェンド松下の実演販売を取り入れた予告動画もYouTube上で公開された[22]

公開編集

当初の予定では、本作の全米公開日は2016年3月25日になっていた[23]。しかし、2014年8月、ワーナーは本作を公開スケジュールから引き上げ、その日には『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』を公開すると発表した[24]。12月11日、ワーナーが本作の全米公開日を2016年10月21日に再設定したと報じられた[25]。2015年9月、ワーナーが本作の全米公開日を2017年1月13日に延期することを決めたと報じられた[26]。2016年6月、ワーナーは本作の公開日を再度延期し、2017年10月20日に全米公開すると発表した[27]

興行収入編集

本作はマデアおばさんシリーズの新作『タイラー・ペリーのまた出たぞ〜! マデアのハロウィン2』、ジョー・ネスボの小説を映画化した『The Snowman』、ジョセフ・コシンスキー監督の新作『オンリー・ザ・ブレイブ』と同じ週に公開され、公開初週末に1000万ドルから1200万ドルを稼ぎ出すと予想されている[28]。2017年10月20日、本作は全米3246館で封切られ、公開初週末に1370万ドルを稼ぎ出し、週末興行収入ランキング初登場2位となった[29]

評価編集

本作は批評家から酷評されている。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには49件のレビューがあり、批評家支持率は10%、平均点は10点満点で3.4点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は、「印象に残る特殊効果や練り上げられた登場人物、感動的な物語が欠けている。『ジオストーム』は壮大な規模の災害映画として製作されたはずなのだが、完成品は映画災害とも言うべきものになってしまった。」となっている[30]。また、Metacriticには19件のレビューがあり、加重平均値は21/100となっている[31]。なお、本作のシネマスコア英語版はB-となっている[32]

出典編集

  1. ^ ジオストーム”. 2017年10月20日閲覧。
  2. ^ a b c d Geostorm”. 2017年10月20日閲覧。
  3. ^ “「ジオストーム」監督、壊滅する都市に銀座を選んだ理由を明かす : 映画ニュース - 映画.com” (日本語). 映画.com. https://eiga.com/news/20180117/12/ 2018年6月9日閲覧。 
  4. ^ a b c “ブルゾンちえみwith上川隆也、山本耕史!「ジオストーム」吹き替え声優発表”. 映画.com. (2017年11月7日). http://eiga.com/news/20171107/1/ 2017年11月7日閲覧。 
  5. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r “話題のふきカエ ジオストーム”. ふきカエル大作戦!!. (2017年12月20日). http://www.fukikaeru.com/?p=8486 2017年12月20日閲覧。 
  6. ^ Gerard Butler to Star in Sci-Fi Thriller ‘Geostorm’”. 2017年10月20日閲覧。
  7. ^ Gerard Butler's "Geostorm" Feature Film Now Hiring Crew Members in New Orleans”. 2017年10月20日閲覧。
  8. ^ Jim Sturgess, Abbie Cornish in Talks to Join Gerard Butler in 'Geostorm' (Exclusive)”. 2017年10月20日閲覧。
  9. ^ ‘Rush’ Star Alexandra Maria Lara Joins Gerard Butler in ‘Geostorm’ (Exclusive)”. 2017年10月20日閲覧。
  10. ^ Katheryn Winnick Boards WB & Skydance’s ‘Geostorm’”. 2017年10月20日閲覧。
  11. ^ 'Instructions Not Included' Star Eugenio Derbez Joins 'Geostorm' (Exclusive)”. 2017年10月20日閲覧。
  12. ^ Film Application Details”. 2017年10月20日閲覧。
  13. ^ George Clooney, Sandra Bullock, Gerard Butler, Tom Hiddleston pack bags for Louisiana film projects”. 2017年10月20日閲覧。
  14. ^ Louisiana Film TV Production Jobs Hotline – October 10, 2014”. 2017年10月20日閲覧。
  15. ^ 'Geostorm' Starring Gerard Butler NASA Scenes Extras Casting Call in New Orleans”. 2017年10月20日閲覧。
  16. ^ Monday, Jan. 5 Filming Locations for Chicago PD, The Slap, Geostorm, Castle, SVU, & more!”. 2017年10月20日閲覧。
  17. ^ Warner Bros., Skydance's 'Geostorm' Undergoes Reshoots, Brings on Jerry Bruckheimer (Exclusive)”. 2017年10月20日閲覧。
  18. ^ Taxi ride prank takes an ice-cold turn”. 2017年10月20日閲覧。
  19. ^ Geostorm Taxi Prank”. 2017年10月20日閲覧。
  20. ^ 映画『ジオストーム』ブルーレイ&DVDリリース” (日本語). 映画『ジオストーム』ブルーレイ&DVDリリース. 2018年6月9日閲覧。
  21. ^ 映画『ジオストーム』ブルーレイ&DVDリリース” (日本語). 映画『ジオストーム』ブルーレイ&DVDリリース. 2018年6月9日閲覧。
  22. ^ ワーナー ブラザース 公式チャンネル (2017-12-01), 映画『ジオストーム』レジェンド松下のジオストーム実演販売【HD】2018年1月19日(金)公開, https://www.youtube.com/watch?v=8guDkfI6IMU 2018年6月9日閲覧。 
  23. ^ Warner Bros Slots ‘Geostorm’ For 2016”. 2017年10月20日閲覧。
  24. ^ Warner Bros. Blinks in Marvel Showdown: ‘Batman v Superman’ Avoids ‘Captain America 3’”. 2017年10月20日閲覧。
  25. ^ Warner Bros. Pushes Release Date of 'Jungle Book: Origins'”. 2017年10月20日閲覧。
  26. ^ Gerard Butler’s ‘Geostorm’ Pushed Back to 2017”. 2017年10月20日閲覧。
  27. ^ Lego Movie 2 delayed until 2019”. 2017年10月20日閲覧。
  28. ^ ‘Boo 2!’ To Shut Down Expensive ‘Geostorm’ In Crowded Weekend – Box Office Preview”. 2017年10月20日閲覧。
  29. ^ October 20-22, 2017”. 2017年10月25日閲覧。
  30. ^ Geostorm”. 2017年10月25日閲覧。
  31. ^ Geostorm (2017)”. 2017年10月25日閲覧。
  32. ^ ‘Boo 2! A Madea Halloween’ Reaps $21M+ During October Dumping Ground At The B.O. – Sunday Update”. 2017年10月25日閲覧。

外部リンク編集