ジグザグ (アルバム)
1977年の来生たかおのアルバム
『ジグザグ』は、1977年にリリースされた来生たかおの2枚目のオリジナル・アルバム(LP〈規格品番:MKF-1019〉/CT〈規格品番:CKG-1018〉)である。
『ジグザグ』 | ||||
---|---|---|---|---|
来生たかお の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 |
1977年5月16日 - 8月12日 (LARRABEE SOUND、ポリドールスタジオ、音響ハウス) | |||
ジャンル | ニューミュージック | |||
時間 | ||||
レーベル | キティレコード | |||
プロデュース | 多賀英典 | |||
来生たかお アルバム 年表 | ||||
| ||||
『ジグザグ』収録のシングル | ||||
|
解説
編集- ※原則的に、来生たかおは“来生”に省略、来生えつこは“来生えつこ”と表記。
レコーディングはロサンゼルスで行われ、デヴィッド・フォスター、ジェイ・グレイドン、ジム・ケルトナーなどが参加しており、歌詞カードでは写真付きで紹介されている。元々、同じレコード会社所属のフライング・キティ・バンド(メンバー:小椋佳、星勝、安田裕美)が同地でレコーディングをする計画があり、そのついでに来生のアルバムも録ってしまおうというプロデューサーの意向で実現したものだった[1]。1枚目のアルバム『浅い夢』の不振を払拭するべく、海外録音という話題性と共に周囲の期待も高かったが、結局セールスは12000枚に留まった。
復刻盤
編集パッケージの体裁
編集アルバムタイトル
編集※初出のジャケット表記“ジグザグ”以外のもの
- 帯
- 1986年版CD:“ジグザグ”“ZIGZAG”の併記
ディスクジャケット
編集- 1986年版CD:ジュエルケースにブックレットを挿入
- 1991年版CD:ジュエルケースに1986年版CDのものを基調としたブックレットを挿入
- 1995年版CD:ジュエルケースに2つ折りのカード(及び、LP版のものを基調とした歌詞カード、既出オリジナル・アルバムのディスコグラフィー)を挿入
- 2007年版CD:ジュエルケースに2つ折りのカード(及び、LP版のものを基調とした歌詞カード)を挿入(及び厚紙製ケース付き)
帯のコピー
編集- LP:ジグザグはポップメロディーの宝庫〝マイ・ラグジュアリー・ナイト〟〝灼けた夏〟などユニークな作品を発表しつづける来生たかおがその真髄を発揮したセカンド・アルバム ロスアンジェルス、ララビー・サウンド録音
- LP:来生たかおフェア 確かな音楽活動と優しさに裏打ちされた来生たかおの世界を、今あなたのライブラリーに!
- 1986年版CD:“CDオリジナル・セレクション”“10th anniversary -since 1976-”の記載あり(帯はシール仕様)
- 1991年版CD:記載なし
- 1995年版CD:デビット・フォスター(Key)、ジェイ・グレイドン(g)参加によるロスアンジェルス録音。 来生姉弟による初提供楽曲となった「ジグザグ〜酔いどれ天使〜」を含む、セカンドアルバム。(“20th anniversary”の記載あり)
収録曲
編集SIDE 1
編集- つれない夕暮(4:45)
- 数少ない歌詞が先に作られていた楽曲の一つである[2]。
- 甘い食卓(3:44)
- 天気雨(3:05)
- 灼けた夏(4:18)
- 第2弾オリジナル・シングル(1977年7月1日リリース)とはミックスが異なる。
- ジグザグ-酔いどれ天使-(3:53)
- 第3弾オリジナル・シングル「長雨-ながあめ-」(1977年10月1日リリース)のB面にも収録されている。
- 数少ない歌詞が先に作られていた楽曲の一つである[2]。
- 元々、亀渕友香のアルバム『Touch Me, Yuka』(1974年3月21日リリース)に「酔いどれ天使のポルカ」というタイトルで収録された来生姉弟の初提供曲で、後に亀渕は「ジグザグ(酔いどれ天使のポルカ)」のタイトルでシングルカットしている。
- 来生がセルフカバーする際、JASRACへの登録ミスが生じ、サブタイトルの表記が“酔いどれ天使”になってしまったらしい。また、ステージでは「ジグザグ」ではなく「酔いどれ天使のポルカ」と曲紹介することがもっぱらである。
- 1982年、堺正章がシングルとしてカヴァーしたものは、サブタイトルが付いていない。
SIDE 2
編集- 長雨-ながあめ-(3:51)
- 甘い退屈(3:10)
- 来生えつこ自身が好みとする晩夏の海を舞台にし、パラソルの下でミステリー小説を読む小意気な女性を登場させている[5]。
- うらぶれて(4:33)
- マダムとの散歩(3:02)
- コンデンスミルク(3:18)
- 挿話-エピソード-(3:19)
参加ミュージシャン
編集- Keyboards:David Foster(SIDE1-1,2,4,5/SIDE2-1,2,3)、Victor Feldman(SIDE1-3/SIDE2-6)、渋井博(SIDE1-5)、Billy Coumo(SIDE2-4)、Reginald(Sonny)Burke(SIDE2-5)
- Lylicon:Tom Scott(SIDE1-1)
- Hamond B-3:Tom Hensley(SIDE1-1)、深町純(SIDE2-6)
- Electric Guitar:Danny Kortchmar(SIDE1-1,4/SIDE2-4,5)、Lee Ritenour(SIDE1-2/SIDE2-1)、Dan Ferguson(SIDE1-2,5/SIDE2-1,2,3)、Jay Graydon(SIDE1-3/SIDE2-6)、Larry Roland(SIDE1-3,5/SIDE2-2,3,6)、Steve Lukather(SIDE1-4/SIDE2-4)、椎名和夫(SIDE2-1,4,5)
- Acoustic Guitar:Dan Ferguson(SIDE1-1,2,4,5/SIDE2-1,2,3)、Larry Roland(SIDE1-3/SIDE2-6)、Rick Littlefield(SIDE2-4,5)
- Electric Bass:Klaus Voormann(SIDE1-1,2,4/SIDE2-1,4,5,6)、Mac Cridrin(SIDE1-3)、Paul Stallwarth(SIDE1-5/SIDE2-2,3)
- Drums:Jim Keltner(SIDE1-1,2,4,5/SIDE2-1,2,3,4,5,6)、Ed Green(SIDE1-3)
- Percussions:Alan Estes(SIDE1-1)、Paulinho(SIDE1-2,3,5/SIDE2-1,2,3,6)、Tommy Vig(SIDE1-4)、Jack Ashford(SIDE2-4,5)
- Harmonica:八木のぶお(SIDE2-2)
- Chorus:Apples(SIDE1-4)、星勝(SIDE1-4/SIDE2-1)、Singers Three(SIDE1-5)
- Crap:星勝(SIDE2-2)、上田正樹(SIDE2-2)、Akiko Osada(SIDE2-2)、Morito Isoda(SIDE2-2)、Koji Kita(SIDE2-2)
参加スタッフ
編集- Producer:多賀英典
- Director:本間一泰
- Recording Engineer:大野進、Bob Stone(Larrabee Sound)
- Re-mix Engineer:大野進
- Cutting Engineer:富田忠男
- Assistant Engineer:高城賢(音響ハウス)、Sherry Klein(Larrabee Sound)、Randy Tominaga(Larrabee Sound)
- A.D & Designer:酒井治(P.C.C.)
- Photographer:横木安良夫、安田裕美(Inside Photo)
- Stylist:関宏美(?)
- Promotion:KITTY ENTERPRISE Inc., Tokyo
- Management:CREEK SIDE CREATION Inc., Tokyo
- Special Thanks To 安田裕美、宗像和男
脚注
編集- ^ テレビ朝日系音楽番組『Music & Talk あの曲この人』第3回(1995年)
- ^ a b ファンクラブ「TAKAO CLUB」の会報『égalité』vol.27
- ^ 『égalité』vol.55
- ^ a b キティサークル公認ファンクラブ「TAKAO CLUB OSAKA」の会報『I Will...』No.13(1989年2月)
- ^ 『I Will...』No.17(1989年10月)
- ^ a b 『I Will...』No.18(1989年12月)
- ^ ファンクラブ「来生たかおインフォメーションデスク」の会報『別冊 来生たかお』2000年最終号
- ^ 小堺一機のアルバム『20 FAVORITE SONGS』(2005年8月19日)のブックレット
- ^ a b c 『I Will...』No.20(1990年4月)
- ^ 『égalité』vol.28