ジネッタ・G60-LT-P1は、FIA 世界耐久選手権(WEC)、ル・マン24時間レースのLMP1クラスに参戦の為、ジネッタ・カーズによって製作された、ノンハイブリッドのル・マン・プロトタイプである。G60-LT-P1は、2018年のル・マン24時間レース英語版でデビューした。

ジネッタ・G60-LT-P1
2018年ル・マン24時間レース
2018年ル・マン24時間レース
カテゴリー ル・マン・プロトタイプ1 (LMP1)
コンストラクター ジネッタ・カーズ
デザイナー エイドリアン・レイナード
パオロ・カトーネ
主要諸元
シャシー カーボンファイバーコンポジットモノコック
エンジン メカクローム V634P1 95º 3.4L V6 ターボ by VANDERLEE Turbo Systems of the Netherlands

AER P60B/C 2.4 L V6 ターボ by ギャレット Motorsport
トランスミッション エクストラック 7速 シーケンシャル
出力 650 bhp (659 PS; 485 kW)
重量 833kg (1836.5 lb)
燃料 トタル
タイヤ ミシュラン
主要成績
チーム 中華人民共和国の旗 CEFC TRSM レーシング
イギリスの旗 チーム・LNT
ドライバー イギリスの旗 ディーン・ストーンマン
フランスの旗 レオ・ルーセル
イギリスの旗 オリバー・ターベイ
イギリスの旗 オリバー・ローランド
イギリスの旗 マイク・シンプソン
イギリスの旗 チャーリー・ロバートソン
イギリスの旗 アレックス・ブランドル
イギリスの旗 ベン・ハンリー
ロシアの旗 イゴール・オルトツェフ
イギリスの旗 ガイ・スミス
イタリアの旗 ルカ・ギオット
イギリスの旗 オリバー・ジャービス
イギリスの旗 ジョーダン・キング
チームタイトル 0
ドライバーズタイトル 0
初戦 2018年ル・マン24時間レース
出走優勝ポール
500
テンプレートを表示

開発 編集

ジネッタ-メカクローム 編集

 
#6 ジネッタ・G60-LT-P1-メカクローム、2018年ル・マン24時間レース

2017年1月4日、ジネッタは2018年からLMP1ノンハイブリッド規定に基づいて、エイドリアン・レイナードとパオロ・カトーネによって設計された、新しいLMP1シャーシの製造を発表した。[1][2]この車でジネッタが耐久レースのLMP1クラスに復帰することになり、ジネッタ-ザイテック・GZ09S以来のマシンとなる。そしてオートスポーツインターナショナル2018 モータースポーツトレードショーで実車が発表された。[3]この車は当初、数値流体力学(CFD)を使用して開発された。[4]車の50%の開発スケールモデルも、ウィリアムズ・アドバンスド・エンジニアリングの風洞でいくつかの風洞走行を行った[5]。当初は2017年9月に最初のテストを行う予定だったが[6]、2018年1月19日にリーズイースト空港の直線でシェイクダウンとなった。[7][8] 2018–19年WECシーズン前に、スネッタートン・サーキットモーターランド・アラゴンでテストが行われた。[9]

ジネッタ-AER 編集

 
#6 ジネッタ・G60-LT-P1-AER、2019年シルバーストン4時間、排気口が下側のサイドポッドに移動した。メカクロームエンジンでは、エンジンカバーの後ろにあった。

2018年ル・マン24時間レース英語版でマシンがデビューした後、ジネッタはエンジンを、メカクロームからAER製P60Bへの変更を発表した。[10][11]エンジンは8月初旬にランナップが成功した。[12]

2019年4月、モーターランド・アラゴンでテストを行い[13]6月、2019-20年WECにチームLNTから2台のジネッタ-AERのエントリーが発表された。[14]

アップグレードされたAER P60Cエンジンになり、P60Bに取って代わった。また7月23-24日にスペインカタロニア・サーキットで開催された、WECプロローグテストにも、2台のジネッタが参加した。[15]

レース活動 編集

2018–19年 FIA 世界耐久選手権 編集

当初2017年10月、ジネッタは3台のシャーシを販売したと発表したが、その販売計画は失敗に終わった。その後、マノー・エンデュランス・レーシングはCEFC・TRSMの元で、タレント・レーシング・スポーツと共同で2台のジネッタで参戦すると発表した。[16]しかし開幕戦スパ6時間で予定されていたデビュー戦を途中棄権した。[17]その後、チームがジネッタへの支払いが遅れていた為、レースでの走行を拒否したことがジネッタによって明らかにされた。[18][19]

デビュー戦となった、ル・マン24時間レース英語版では、マシンはペースが足りなかった。これは車が低ドラッグトリムになっていないことも一因だった。[20]車はLMP1クラス最下位で予選を通過し、#5は4台のLMP2マシンに遅れをとった。[21]決勝では、#6は9時間後にマシントラブルでリタイヤ、#5はレースを完走し、最後から2番目だった。[22]しかし、最小走行時間制限のためにレース後のペナルティを受け、その後完走車中最下位になった。[23][24]ル・マン24時間レース後、#6は当初計画されていたフルシーズンプログラムを継続することになっていた。しかしメカクロームがエンジンの出力を上げることを拒否し、その為エンジンをAER製P60Bに変更し、エントリー期限から遅れた為、車はシルバーストン6時間に参加できなかった。[25][26]

しかしその後マノー・レーシングは、CEFC・ TRSMチームから距離を置き、エントリーを操作しなくなったと報告された。[27] #6も富士6時間耐久レースに出場できなかった。[28] #6は上海6時間のエントリーリストに含まれていないことも明らかになった。[29]ジネッタはAERエンジンを搭載した車の1台を2019年スパ6時間に再び参戦させることを計画していたが、CEFCの不在により発生した多額の罰金に関するWECとの意見の不一致により、出場できなかった。[30]ジネッタのローレンス・トムリンソン英語版会長は、2019年ル・マン24時間レースにエントリーしたが、それも却下された。[31]

2019–20年 FIA 世界耐久選手権 編集

2019年5月23日、ジネッタはシーズンに向けて車を走らせるカスタマーチームを見つけることを目的として、チームLNTで2019-20年WECに2台のエントリーを提出した。しかしジネッタのローレンス・トムリンソン英語版会長は、カスタマーチームを見つけることができなかった場合、ジネッタのワークス・チーム、チームLNTがフルシーズンに少なくとも1台の車を走らせるとした。[32]カタロニア・サーキットで開催された公式プレシーズンテストに先立ち、ジネッタはファクトリードライバーのマイク・シンプソン、チャーリー・ロバートソンと、ガイ・スミスルカ・ギオットステファン・サラザンイゴール・オルトツェフマティアス・ベシェステファン・リチェルミのドライバーを発表した。[33]

8月13日、ジネッタは開幕戦シルバーストン4時間で、5号車にイゴール・オルトツェフ、ベン・ハンリー、チャーリー・ロバートソン、6号車にマイク・シンプソン、クリス・ダイソン、ガイ・スミスを迎えると発表した。[34]8月28日、トランザムシリーズでの競技中にダイソンが手首を怪我した為、オリバー・ジャービスが代理を務めることが後に発表された。[35]シルバーストン4時間では、#5は4位でゴールし、[36]チャンピオンシップでは3位の順位になった。これは3位だった#3レベリオン・R13がレースごとにエントリーする為[37]、チームのLMP1クラスポイントを獲得する権利が無い。

9月17日、ジネッタは富士6時間のドライバーを発表した。F2ドライバーのルカ・ギオットの追加で、[38]ベン・ハンリーとイゴール・オルトツェフと#5ジネッタをドライブし、チャーリー・ロバートソンは、#6に移動し、マイク・シンプソンとガイ・スミスとドライブする。[39] #6は9位、#5は11位でフィニッシュした。[40]

10月23日、上海4時間のドライバーラインナップを発表した。#5はギオットがジョーダン・キングに代わり、ベン・ハンリーとイゴール・オルトツェフのトリオ、#6はマイク・シンプソン、ガイ・スミス、チャーリー・ロバートソンで継続した。[41][42]レースでは#5が4位、#6が5位だった。

11月26日、バーレーン8時間のドライバーラインナップを発表。#5はキングとハンリー、オルトツェフからロバートソンにドライバーが変わった。#6はマイク・シンプソンとガイ・スミスにクリス・ダイソンが加わった。[43]レースでは、#5が2番手でスタートしたが、2台ともリタイアした。

2020年2月3日、ローン・スター・ル・マン で、チームLNTがエントリーリストから削除されたことが明らかになった。[44]ジネッタが撤退した理由は、大幅なメンテナンスの必要性と、レーススケジュールの変更でバージニア州にある北米拠点で計画された作業を行うことができなくなった為。その為バーレーン8時間レース後、2台の車が英国のジネッタのファクトリーに返送された。[45]

7月17日、ジネッタはル・マン24時間レースへのエントリーを1台に減らしたことが明らかになった。[46]

7月20日、スパ6時間のエントリーリストがリリースされ、チームLNTがエントリーリストから外れた。[47]ローレンス・トムリンソン会長は、COVID-19パンデミックの影響がLMP1プログラムに財政的に打撃を与え、スパ6時間から撤退することになったと明らかにした。[48]

7月21日、ジネッタはワークスチーム、チームLNTのLMP1プログラムを終了することを発表した。[49]

戦績 編集

FIA 世界耐久選手権 編集

チーム クラス No. ドライバー Rds. 1 2 3 4 5 6 7 8 Pts. Pos.
2018-19   CEFC TRSM Racing LMP1 5   チャーリー・ロバートソン 1-2 SPA
WD
LMS
41
SIL FUJ SHA SEB SPA LMS 1 6位
  ディーン・ストーンマン 1
  レオ・ルゼル英語版 2
  マイケル・シンプソン 2
6   オリバー・ローランド 1-2 SPA
WD
LMS
Ret
SIL FUJ SHA SEB SPA LMS
  アレックス・ブランドル英語版 1-2
  オリバー・ターベイ 1-2
2019-20   チームLNT LMP1 5   ベン・ハンリー英語版 1-4 SIL
3
FUJ
11
SHA
4
BHR
Ret
COA SPA LMS BHR 29 3位
  イゴール・オルドツェフ英語版 1-3
  チャーリー・ロバートソン 1,4
  ルカ・ギオット英語版 2
  ジョーダン・キング 3-4
6   マイケル・シンプソン 1-4 SIL
12
FUJ
9
SHA
5
BHR
Ret
COA SPA LMS BHR
  ガイ・スミス 1-4
  オリバー・ジャービス 1
  チャーリー・ロバートソン 2-3
  クリス・ダイソン 4

ル・マン24時間レース 編集

エントリー No. ドライバー クラス 周回数 総合順位 クラス順位
2018年   CEFC TRSM Racing 5   チャーリー・ロバートソン
  レオ・ルゼル英語版
  マイケル・シンプソン
LMP1 283周 41位 5位
6   オリバー・ローランド
  アレックス・ブランドル英語版
  オリバー・ターベイ
137周 DNF DNF

脚注 編集

  1. ^ Ginetta Announce New LMP1 Chassis For 2018” (英語). www.fiawec.com. 2018年12月8日閲覧。
  2. ^ Kilshaw. “Ginetta Announces LMP1 Chassis for 2018 – Sportscar365” (英語). sportscar365.com. 2018年12月8日閲覧。
  3. ^ Ginetta Unveils New G60-LT-P1 LMP1 Car – dailysportscar.com”. www.dailysportscar.com. 2018年12月8日閲覧。
  4. ^ Dagys. “Ex Williams Engineer Named Head of Aerodynamics for Ginetta LMP1 – Sportscar365” (英語). sportscar365.com. 2018年12月8日閲覧。
  5. ^ Dagys. “Ginetta LMP1 Car Begins Wind Tunnel Testing – Sportscar365” (英語). sportscar365.com. 2018年12月8日閲覧。
  6. ^ Dagys. “Ginetta Reveals Pricing Structure for LMP1 Car – Sportscar365” (英語). sportscar365.com. 2018年12月8日閲覧。
  7. ^ Dagys. “Ginetta LMP1 Car Completes Rollout – Sportscar365” (英語). sportscar365.com. 2018年12月8日閲覧。
  8. ^ Ginetta (2018年12月8日). “Video: Ginetta G60-LT-P1 Roll Out at Leeds East Airport” (英語). Ginetta. 2018年12月8日閲覧。
  9. ^ A Look At The LMP1 Tests In Spain & Portugal – dailysportscar.com”. www.dailysportscar.com. 2018年12月8日閲覧。
  10. ^ Mecachrome Respond To Silverstone TRSM Withdrawal (Plus Ginetta Response) – dailysportscar.com”. www.dailysportscar.com. 2018年12月8日閲覧。
  11. ^ WEC:エンジンの性能不足を訴えるジネッタにメカクロームが反論。「50馬力向上させても結果は同じ」”. autosport web. 2018年8月7日閲覧。
  12. ^ VIDEO: Ginetta G60 AER Runs For First Time In Factory – dailysportscar.com”. www.dailysportscar.com. 2018年12月8日閲覧。
  13. ^ Ginetta testing ahead of potential 2019/20 WEC return” (英語). www.motorsport.com. 2019年8月31日閲覧。
  14. ^ 33 Cars Confirmed For 2019/20 FIA WEC Season – dailysportscar.com”. Dailysportscar. 2019年6月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年6月14日閲覧。
  15. ^ Team LNT Confirm Two-Car Attendance At WEC Prologue | dailysportscar.com”. www.dailysportscar.com. 2021年8月4日閲覧。
  16. ^ Kilshaw. “Manor Confirms Second Ginetta LMP1 – Sportscar365” (英語). sportscar365.com. 2018年12月8日閲覧。
  17. ^ Manor silent on lack of timed running at Spa” (英語). www.motorsport.com. 2018年12月8日閲覧。
  18. ^ Ginetta (2018年5月4日). “Ginetta Statement on 6 Hours of Spa Francorchamps” (英語). Ginetta. 2018年12月8日閲覧。
  19. ^ Klein. “Manor Ginetta LMP1 cars withdraw from Spa WEC amid cashflow problem” (英語). Autosport.com. 2018年12月8日閲覧。
  20. ^ Manor braced for 'painful' Le Mans qualifying” (英語). www.motorsport.com. 2018年12月8日閲覧。
  21. ^ 2018 24 Heurs Du Man Starting grid”. assets.lemans.org. 2018年12月8日閲覧。
  22. ^ Le Mans Hour 24 Provisional results”. assets.lemans.org. 2018年12月8日閲覧。
  23. ^ Post Race Penalties Hit Four Finishers From Le Mans 24 Hours – dailysportscar.com”. www.dailysportscar.com. 2018年12月8日閲覧。
  24. ^ FINAL Classification, 24 Hours of Le Mans”. assets.lemans.org. 2018年12月8日閲覧。
  25. ^ Manor Ginetta LMP1 team to skip Silverstone” (英語). www.motorsport.com. 2018年12月8日閲覧。
  26. ^ WEC:エンジンの性能不足を訴えるジネッタにメカクロームが反論。「50馬力向上させても結果は同じ」”. autosport web. 2018年8月7日閲覧。
  27. ^ Watkins. “Manor no longer involved with Ginetta LMP1 team in WEC” (英語). Autosport.com. 2018年12月8日閲覧。
  28. ^ Watkins. “Ginetta LMP1 car withdrawn from Fuji WEC round” (英語). Autosport.com. 2018年12月8日閲覧。
  29. ^ Ginetta drops out of Shanghai WEC round as well” (英語). www.motorsport.com. 2018年12月8日閲覧。
  30. ^ Ginetta hopeful of racing LMP1 car at Spa” (英語). RACER (2019年4月5日). 2019年8月11日閲覧。
  31. ^ Tomlinson: "Not Given Up On Racing Ginetta LMP1 At Spa" – dailysportscar.com”. www.dailysportscar.com. 2019年8月11日閲覧。
  32. ^ Ginetta set for return to WEC in 2019/20” (英語). www.motorsport.com. 2019年8月31日閲覧。
  33. ^ Ghiotto, Smith headline eight-man Ginetta test roster” (英語). www.motorsport.com. 2019年8月31日閲覧。
  34. ^ Ginetta announces WEC line-ups for Silverstone” (英語). www.motorsport.com. 2019年8月31日閲覧。
  35. ^ Jarvis joins Ginetta LMP1 squad for Silverstone” (英語). www.motorsport.com. 2019年8月31日閲覧。
  36. ^ Lloyd. “Toyota Dominates 4H Silverstone as No. 7 Crew Wins – Sportscar365” (英語). sportscar365.com. 2019年9月3日閲覧。
  37. ^ Dagys. “Rebellion Rules Out Second Car for Full Season – Sportscar365” (英語). sportscar365.com. 2019年9月3日閲覧。
  38. ^ Lloyd. “Formula 2 Ace Ghiotto to Drive Ginetta LMP1 at Fuji – Sportscar365” (英語). sportscar365.com. 2019年9月23日閲覧。
  39. ^ F2 Star Luca Ghiotto Joins Team LNT Ginetta Effort For Fuji – dailysportscar.com”. www.dailysportscar.com. 2019年9月23日閲覧。
  40. ^ Ginetta (2019年12月24日). “Ginetta LMP1s Show Record-Breaking Speed On Fuji Debut” (英語). Ginetta. 2019年12月24日閲覧。
  41. ^ Jordan King Joins Team LNT For Shanghai – dailysportscar.com”. www.dailysportscar.com. 2019年11月9日閲覧。
  42. ^ Dagys. “Dyson Set for LNT Ginetta Debut in Bahrain – Sportscar365” (英語). sportscar365.com. 2019年11月9日閲覧。
  43. ^ Dyson Joins Team LNT For Bahrain – dailysportscar.com”. www.dailysportscar.com. 2019年12月2日閲覧。
  44. ^ Ginettas Taken Off CoTA Entry, Corvette Drivers Revealed (Updated) – dailysportscar.com”. www.dailysportscar.com. 2020年2月7日閲覧。
  45. ^ Lloyd. “Team LNT Ginettas Drop off COTA Entry List – Sportscar365” (英語). sportscar365.com. 2020年2月7日閲覧。
  46. ^ Ginetta cuts back to single car for Le Mans 24 Hours” (英語). www.motorsport.com. 2020年8月24日閲覧。
  47. ^ Lloyd. “Ginettas, Second Rebellion Absent from 6H Spa Entry – Sportscar365” (英語). sportscar365.com. 2020年8月24日閲覧。
  48. ^ Lloyd. “Tomlinson: COVID Shutdown Drove LNT Ginettas to Miss Spa – Sportscar365” (英語). sportscar365.com. 2020年8月24日閲覧。
  49. ^ Ginetta won't continue factory WEC effort into 2021” (英語). www.motorsport.com. 2020年8月24日閲覧。