ジャッキー・ジョイナー=カーシー

ジャッキー・ジョイナー=カーシー(Jackie Joyner-Kersee、1962年3月3日 - )は、アメリカ合衆国イリノイ州イーストセントルイス出身の元陸上競技女子七種競技及び走幅跳選手。七種競技の世界記録保持者。

ジャッキー・ジョイナー=カーシー Portal:陸上競技
選手情報
フルネーム ジャクリーン・ジョイナー=カーシー
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
種目 七種競技走幅跳
生年月日 (1962-03-03) 1962年3月3日(62歳)
生誕地 イリノイ州イーストセントルイス
身長 178cm
体重 70kg
自己ベスト 七種競技 : 7291点 (1988年、世界記録)
走幅跳 : 7m49cm (1994年)
獲得メダル
陸上競技
オリンピック
1984 ロサンゼルス 七種競技
1988 ソウル 走幅跳
1988 ソウル 七種競技
1992 バルセロナ 七種競技
1992 バルセロナ 走幅跳
1996 アトランタ 走幅跳
世界陸上競技選手権大会
1987 ローマ 走幅跳
1987 ローマ 七種競技
1991 東京 走幅跳
1993 シュトゥットガルト 七種競技
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1987年世界陸上競技選手権大会で女子七種競技と走幅跳でともに金メダルを獲得した。翌年の1988年ソウルオリンピックにおいても、七種競技及び走幅跳でともに金メダルを獲得し、世界選手権とオリンピック双方で2種目2冠を達成している。

1987年世界陸上競技選手権大会では2位に500点以上の大差をつけて圧勝するなど、七種競技において絶対的な強さを誇った。歴代の七種競技の上位6つまでの記録は、すべてカーシーが独占している[1]。一方、走幅跳では、同時期に活躍したハイケ・ドレクスラードイツ)としばしば熱戦を演じた。現在の歴代記録においても、カーシーが2位の7m49、ドレクスラーが3位の7m48と、非常に拮抗している。

カーシーは、走幅跳だけではなく、200m100mハードルでも高い実力を発揮した。このように混成競技においてさまざまな種目で活躍した彼女は、その功績から「クイーン・オブ・アスリート」とも呼ばれる。

実兄のアル・ジョイナーロサンゼルスオリンピック男子三段跳で金メダルを獲得。アルの妻(義姉)フローレンス・グリフィス=ジョイナーは1988年ソウルオリンピック女子100m、200m、4×100mリレーで金メダルを、4×400mリレーで銀メダルを獲得している。カーシーの夫、ボブ・カーシーは彼女のコーチでもある。

自己ベスト 編集

種目 記録 ポイント
100mH 12秒69 1172
走高跳 1m86 1054
砲丸投 15m80 915
200m 22秒56 1123
走幅跳 7m27 1264
やり投 45m66 776
800m 2分08秒51 987

主な実績 編集

大会 場所 種目 結果 記録
1983 世界陸上競技選手権大会 ヘルシンキ(フィンランド) 走幅跳 - (q) DNS
1984 オリンピック ロサンゼルス(アメリカ合衆国) 5位 6m77
七種競技 2位 6385pt
1987 パンアメリカンゲームズ インディアナポリス(アメリカ合衆国) 走幅跳 1位 7m45
世界陸上競技選手権大会 ローマ(イタリア) 7m36
七種競技 7128pt
1988 オリンピック ソウル(韓国) 走幅跳 7m40
七種競技 7291pt
1991 世界陸上競技選手権大会 東京(日本) 走幅跳 7m32
1992 オリンピック バルセロナ(スペイン) 3位 7m07
七種競技 1位 7044pt
1993 世界陸上競技選手権大会 シュトゥットガルト(ドイツ) 6837pt
1994 IAAFグランプリファイナル パリ(フランス) 走幅跳 7m21
1995 世界陸上競技選手権大会 イェーテボリ(スウェーデン) 6位 6m74
1996 オリンピック アトランタ(アメリカ合衆国) 3位 7m00
1997 世界陸上競技選手権大会 アテネ(ギリシャ) 5位 6m79
  • qは予選

外部リンク 編集

  1. ^ All-time women's best heptathlon