ジャレット (フリゲート)

オリバー・ハザード・ペリー級ミサイルフリゲート
艦歴
発注 1978年1月23日
起工 1981年2月11日
進水 1981年10月17日
就役 1983年7月2日
退役 2011年5月26日
除籍 2011年5月26日
その後 スクラップとして破棄
要目
排水量 基準: 3,225 t
満載: 4,100 t
全長 453 ft (138 m)
全幅 45.4 ft (13.8 m)
吃水 24 ft (7.3 m)
機関 COGAG方式
LM2500-30ガスタービンエンジン (20,500hp) ×2基
可変ピッチプロペラ(5翔)×1軸
非常用旋回式スラスタ(350hp)×2基
最大速 29ノット以上
航続距離 4,500 海里(20ノット巡航時)
乗員 206名(士官13名)
兵装 Mk.75 76mm単装速射砲×1基
Mk.38 25mm単装機銃×2基
Mk.15 20mmCIWS×1基
M2 12.7mm単装機銃×4基
Mk.13 mod.4単装ミサイル発射機×1基
* SM-1MR SAM
* ハープーンSSM を発射可能

※2003年以降撤去
Mk.32 mod.17 3連装短魚雷発射管×2基
艦載機 SH-60B LAMPSヘリコプター×2機
C4ISTAR NTDS (JTDSリンク 11/14)
Mk.92 FCS (SM-1MR, 76mm砲用)
AN/SQQ-89 ASWCS
センサ AN/SPS-49 対空捜索レーダー
AN/SPS-55 対水上捜索レーダー
AN/SQS-56 船底装備ソナー
AN/SQR-19 曳航ソナー
電子戦 AN/SLQ-32(V)5 ESM/ECM装置
Mk.36 デコイ発射装置
モットー

ジャレット (英語: USS Jarrett, FFG-33) は、アメリカ海軍のミサイルフリゲートオリバー・ハザード・ペリー級ミサイルフリゲートの25番艦。艦名はハリー・B・ジャレット海軍中将(1898 - 1974)に因む。

艦歴 編集

ジャレットは1978年1月23日にFY78プログラムの一部としてカリフォルニア州サンペドロトッド・パシフィック造船所に建造発注され、1981年2月11日に起工する。1981年10月17日に進水し、1983年7月2日に就役した。なお、就役当初はネームシップ同様の短船体として建造されたが、のちに船体延長改修を受け、右記のような諸元を備えるようになった。

湾岸戦争時の1991年、ジャレットは戦艦ミズーリ (USS Missouri, BB-63) への誤射を行った。ジャレットのファランクスCIWSはミズーリがイラク軍のシルクワーム・ミサイルに対抗するため発射したチャフを誤認し、ミズーリに向けて数発を発射した。その内の一発は隔壁を貫通し、船内通路に着弾した。また別の弾丸は前部煙突に着弾、貫通した。水兵が一名弾丸および破片を首に受け軽傷を負ったとされる。自動射撃システムの誤作動とされるが[1][2]、当時ジャレットは2マイル以上離れており、CIWSがチャフを誤認したことには疑問が残る。ジャレットがミズーリを誤射し、それが事故だったことは確かである。ファランクスのオペレーターが手動で弾丸を発射したという可能性はあるが、それを証明する証拠は見つかっていない。

イラク軍のシルクワーム・ミサイルの内一発は海に着弾した。もう一発はイギリス海軍42型駆逐艦グロスター (HMS Gloucester, D96) が発射したシーダート・ミサイルによって撃墜された。

2004年6月の時点で、ジャレットは第21駆逐戦隊に所属しカリフォルニア州サンディエゴを母港としていた。2011年5月26日退役。

ジャレットは女性艦長が着任した最初のアメリカ軍艦艇である。1998年12月18日から2000年9月4日までキャサリン・A・マクグラース艦長が指揮を執った[1][2][3]

脚注 編集

  1. ^ "Tab-H Friendly-fire Incidents: I. Ship-to-Ship Incident". Office of the Special Assistant for Gulf War Illnesses. 13 December 2000.
  2. ^ Evans, Mark L. (16 January 2014). "Jarrett (FFG-33)". Dictionary of American Naval Fighting Ships. Navy Department, Naval History and Heritage Command.

外部リンク 編集